とっさの時の行動マニュアル

地震編

 

 地震は急にやってきます。その時、あなたは適切な行動ができますか?私には無理なので、冷静なときに学んでおくのが賢明かと思っています。それでは、適切な行動?列記してみますので、自分で何故なのか考えて見て下さい。質問不可です!

キッチンにいるとき⇒すぐにキッチンから逃げ出す!

・キッチン脱出に集中する。⇒台所は最悪の危険ゾーンです。

・ガスを無理して止める必要はない。余裕が有れば廊下へ脱出する。⇒逃げることに集中!震度5程度でガスは自動停止する。


居間にいるとき⇒可能なら廊下に逃げる。

・廊下が無理なら、ソファーの背もたれの裏へ!⇒広い空間は、物が動きまわる空間になる。

・室内から目を離さない。⇒目から入る情報は最大の防御である。

・夜間なら、カタカタ・・・で、携帯電話を手をのばす。⇒携帯電話の能力は通信だけではない。

・マンションなら、キッチンから離れる。


お風呂に入っているとき⇒浴室のドアを開けて、姿勢を低くして様子をみる。

・慌てて、浴室から飛び出さない。⇒浴室は安全ゾーンです。

・停電のときは、不用意に足を踏み出さない!⇒閉じ込めと足元に注意する。

・子供が入浴中なら、ドアを開けて様子を確認。⇒高齢者と幼児に注意する。

・緊急避難のときは、衣服をワシづかみにして裸で脱出!


トイレに入っているとき⇒すぐにドアを開ける。

・中に留まって、天井や壁の状態を観察する。⇒トイレの天井、壁のひび割れに注意する。

・便座から腰を浮かして、壁に両手をついて体を支える。⇒即座の行動ができる体制をとる。

・ふだんから廊下を「物置」にしない。⇒トイレ付近を物置にしない。


2階・3階にいるとき⇒窓から離れる。

・その場にとどまって、揺れがおさまるのを待つ。⇒木造3階建ては意外に安全です。

・階段を駆け下りない。駆け上がる!⇒下るよりも登る方が動きやすく安全です。

・家具からすぐに離れる。

・揺れのあと、廊下から出火していないかを確認。⇒煙が上がっていないかを確認する。


高層マンションにいるとき⇒両ひざ、両手をつく。

・揺れを感じた瞬間に廊下へ直行!⇒ポイントは「大きな揺れ」。2秒以内の初動が命を左右する。

・室内では絶対に目をふさがない!⇒横方向に数メートルの幅で揺れる。

・窓から離れる。


エレベーターに乗っているとき⇒すべての行先のボタンを押す。

・最初に停止した階で降りる。⇒地震時管制運転装置が付いている。

・閉じ込められたら、インターホンで通報する。

・つながるまで何度でも通報する。⇒インターホンは、あきらめないでトライする。

・天井からの無理な脱出は厳禁!


オフィスにいるとき⇒デスクに手をつき、両足を踏ん張る。

・コピー機などの重量事務機の動きに注意!⇒一瞬にしてフロアー全体の配置が変わる。

・避難指示は単純に、身振り、手振りで!⇒とっさの指示は、単純化する。

・廊下、通路に脱出する。⇒避難経路がなくなる。


地下街にいるとき⇒階段やエスカレーターに殺到しない!

・大きな柱の足下で姿勢を低く保つ。⇒地上より圧倒的に安全です。

・天井近くにある「緑と白」の非常口標識を確認する。⇒緑と白の非常口を探す。

・ショーウィンドーから離れる。⇒

・万一、煙が漂ったら口、鼻を布で覆う。

 

ターミナル駅にいるとき⇒構内の階段・エスカレーター周辺はダメ!

・ホームではベンチにつかまり、低い姿勢!

・地下通路から地上へ出るときは10分程度我慢する。⇒駅は、状況によって危険が変化する。

・通路ではできるだけ壁川に近づく。⇒通路では壁側に!

・被災直後の駅ビルの大きな出入り口は避ける⇒場所や位置によって危険が違う。

 

ターミナル駅周辺広場にいるとき⇒駅周辺から離れる!

・人の流れに同調しない!⇒駅は安全地帯ではない。

・揺れがおさまっても周辺のビルの下は通らない!⇒余震の被害も軽視できない。

・揺れたとき、ビルから5m以上離れていれば、可能な限りビル街から遠くへ逃げる。⇒ガラスの破片が木の葉のように舞い散る。

 

繁華街にいるとき⇒雑居ビル3階以下ににいたら揺れの直後に外に避難

・ネオンや看板の落下から頭を守る。

・垂れ下がる電線に絶対触れない!⇒複雑で多くの電線が走っている。

・駅へ向かう人々の流れについていかない!

・飛び交う未確認情報に惑わされない。⇒未確認情報が飛び交う。

 

ビジネス街にいるとき⇒バッグなどで頭をまもる。

・目の前のビルに飛び込む!⇒2秒以内にビルに飛び込む。

・街路樹の下に避難する。⇒街路時は貴重な隠れ場所です。

・直後、ビルの外に出ない。⇒ガラス片の落下を前提に行動する。

・車に乗っていたら、車内に留まって様子をみる。⇒あわてて車から出ない。

 

電車・地下鉄・バスに乗っているとき⇒足を進行方向斜めに踏ん張り、柱やつり革で体を支える。

・空いている電車なら、柱を握り低い姿勢に。⇒電車は大きな地震で自動停止する。

・空いている地下鉄なら、先頭か最後尾の車両へ。⇒

・バスなら、両手で前席背もたれの手すりを握る。

・バスから出火したら、則口対角方向の非常口へ!

 

車を運転しているとき⇒急ブレーキ、急ハンドルを避け、道路の左側に停車。

・停車後、ラジオで地震・交通情報を聞く。⇒後続車に気を付けて停車する。

・エンジンを止め、エンジンキーを付けたまま、ドアロックをしない。⇒ドライバーの基本ルール。

・メモを置き、車検証を持って車外に出る。⇒車検証は車の所有を証明する。

 

橋やトンネルを走行しているとき⇒車を左に寄せて降り、橋から離れる。

・短い橋、トンネルなら通過する。

・トンネル火災なら、非常電話で通報後非常口へ!⇒200mおきに設置されている。

・「緑色の誘導灯」を目指す!⇒ハザードランプで後続車に合図を!

・小さな火なら、設置された消火器で消す。

 

スーパやコンビニにいるとき⇒ショッピングかごで頭を覆う

・商品棚の間にいたら、すぐに棚の端にへ!⇒床はビン類や商品が散乱する。

・上から「バラバラ・・」は天井ボードの落下の前兆!

・夜間は携帯電話の明かりを利用する。

・スーパーからの脱出は他の客より30秒遅れて!⇒数秒間で脱出パニックが起きる。

 

アーケードの商店街にいるとき⇒バッグや手などで頭を守る!

・ショーウィンドー付近から通路真ん中へ。⇒物がアーケードを突き抜けてくる。

・店の中か、外か、瞬時に判断する。⇒商店街は規模によって危険が違う。

・鉄筋・鉄骨構造なら、その場に留まる。

・タイル、石畳の通路なら、真ん中付近で低くかがむ。

 

劇場・映画館にいるとき⇒空席が多いときは、「緑色ライト」位置を確認する。

・満席なら、座席に留まる。⇒パニックは特定の場所で発生する。

・座席の背もたれより低くかがむ。

・近道でも、座席の間は走らない。

・ロビーでは天井の照明落下にに気をつける。⇒ロビーは柱と壁が少ない空間

 

ベビーカーを押しているとき⇒ストパーをかけ、かがんでベビーカーを横から支える。

・紙おむつで赤ちゃんの頭を守る。

・ベビーカーから抱き上げない。⇒ベビーカーの構造を頭に入れておく。

・路面の状況に細心の注意を払う。⇒道路の状況は揺れで刻々と変化する。

・近くの人に助けを求める。

 

パーティー会場にいるとき⇒壁、柱で体を支え、頭部を手やバッグで守る。

・身をかがめイスの腰掛け部分を両手でつかむ。⇒行動イメージがとっさの動きにつながる。

・テーブルの下に入り,その足を強く押さえ込む。⇒テーブル上の食器類は全て落ちる。

・和服ならテーブルの下に転げ込む。⇒諦めない。色々な手段を実行する。

・余裕がある男性は、近くの高齢者を支える。

 

出火したとき⇒炎が背丈に達したら、そく避難!壁は自分の背丈、床なら一畳が限界です。

・あともどりは厳禁!⇒あともどりは、最悪の判断

・自分に燃え移ったら地面を転げ回って消火!⇒走ると、炎が勢いづいてしまう!

・人の衣類に燃え移ったら、地面に倒して消火を!⇒昼間は炎が見えない。

・エレベーター避難はダメ!

 

煙が立ちこめてきとき⇒ゆか15cmスペースを使って逃げる!

・煙の中のダッシュ避難は床上15cmで息継ぎ!⇒火災でいちばん怖いのは煙です。

・階段を使った避難は厳禁!

・廊下は通路の真ん中を低い姿勢で避難!⇒真ん中ひざ下に空気がある。

・ハンカチ、タオル、ソックスなど布で口鼻を覆う。⇒可能なら水で濡らした布が望ましい。

 

倒壊して閉じ込められたとき⇒何かをたたいて音を出す!まず、自分の存在を外部に知らせる。

・携帯電話で照らす。

・無理に体を動かさない。

・余裕が有れば、出血の有無を調べる。⇒大きな出血がないか調べる。

・「助かったらしたいこと」をいくつも考える。⇒諦めたら終わりだ。

 

人が閉じ込められているとき⇒声をかけて、存在に気づいていることを伝える。

・声を出して救助していることを伝える。⇒声・音で励ます。

・声・音を可能なかぎりとぎらせない。⇒呼びかけをやめない。

・周囲の人に声を掛けて、救助の手を増やす。

・幼児は小脇に抱えて走る。

津波編

 阪神・淡路大地震の1000倍ほどのエネルギーをもった「東日本大震災」での津波の最大高さは29mを超えていた。それ以上に大きなものとして南海トラフを震源とした津波が大きく取り上げられ、日本の多くの都市が津波に飲み込まれてしまうのではないかと予測されている。

 北海道に住んでいるのだから大丈夫と思っているのは大きな間違いで、いつ起きるかわからない災害は、一時の旅行中に起きるかもしれない。他人事ではない。30cmほどの流れが発生しても立っていられないのに、29mの津波のエネルギーは想像できない大きさです。災害が起きていない今だからこそ、考えてみませんか。

 

★沖合に水平線に白波が見えるとき⇒津波だと判断する!

・5m以上の津波と判断し、100m以上の高い所に避難する。!⇒「白波」=「大きな津波」

・周囲に大声で知らせる。⇒沖合を時速250kmで迫ってくる。

V字に入り込んだ湾なら、5階建て以上へ!⇒V字形湾は津波が増幅する。

 

★海岸近くにいるとき⇒丘、鉄筋コンクリート造りのビルに飛び込む!

・ビルなら最上階へ、高台なら50m以上の場所へ走る。⇒揺れ、防災無線、サイレンで避難

・木造の家屋はダメ!⇒1㎡当り40トンの圧力

・車は放棄する!

 

★海の近くで車に乗っているとき⇒地震に気が付いたら、車から離れて避難!

・車に見切りをつける!⇒車が避難行動を妨げることがある。

・シートベルトを落ち着いてはずす!⇒まず後部座席から!シートベルトカッター?

・同乗者の高齢者や幼児を最優先で車外へ!⇒車は簡単に流される。

・路上で水深10cmなら限界、車を放棄する。

 

★川沿いにいるとき⇒川岸からすぐ離れ、近くのビル内へ!

・河口から5km以内なら、高台に逃げる。⇒津波は川をさかのぼる。

・田畑で働いている人たちに大声で知らせる。

・車、バイク、自転車なら、そのまま山方向へ!⇒津波は全力で走る自転車と同じ速度

 

★ハンデのある人といるとき⇒高齢者は坂道で、腰部を背後から指を添え押す。

・視覚障害者には声をかけ、「腕のひじ」をつかませる。

・聴覚障害者には「身振りと手のひらに文字」で情報伝達!

・車いすは後部のステッピングバーを踏んで前輪を上げて段差を乗り越える。⇒前方段差に注意!

地震後に帰宅するとき

★帰宅を判断するとき⇒体の条件を判断する。

・大都市オフィスビルなら当日は留まる。帰宅決行なら、時間帯を選ぶ!⇒泊まるならビルが安全

・女性は社内で同方向へ替える者を募る。⇒女性は単独行動をしない。

・同僚から大まかなランドマーク情報を集める。⇒見慣れた風景はなくなっている。

 

★本格的に歩きはじめるとき⇒気乗りがしない時は、帰宅をやめる!

・職場周辺の一時避難場所、学校、公共建物を探す。⇒公共避難所以外にも避難所ができる。

最初の30分で休憩、足の具合を調べる。⇒最初の30分で体が反応する。

・棒を探して杖代わりにする。

・川は絶対に歩いて渡らない!

 

★繁華街を通過するとき⇒足元のガラスに最新の注意をはらう!

・余震による落下物に注意する。⇒ビル街の道路にはガラスなどが降ってくる。

・駅ビル、バス停などで位置、方向を確認する。⇒目印から位置を読み解く。

・常に火災の煙がないかを確認する。煙が上がっていたら風向きをみる。

★バテるのを防ぐとき⇒こまめに体のストレッチを行う。

・水分を少しずつ補給する。

・アキレス腱、ふくらはぎをストレッチする。⇒三里のツボが効く。

・心で歌いながら歩く。⇒心もストレッチ!

・あごを引いて力を抜いた姿勢で歩く。⇒疲れるとあごが出る。

 

★時間帯で徒歩帰宅を判断する⇒夕方の被災なら、当日の帰宅はひかえる!

・出社直後なら、街の状況、情報が入るまで職場に留まる。

・夏の昼食後は4時間以上待機する。夏と冬は判断基準が逆になる。

・夜勤の時なら、朝まで職場に留まる。

 

★方向・方角に迷ったとき⇒地震で家が傾きやすいのは南東!マンションのベランダは南向き!

・夏の日の出は北東、冬は南東方向⇒日の出は真東ではない。

・地名の「北」「南」にだまされない!⇒「北・・」「南・・」などの町名はあいまい。

 

★屋外で野宿するとき⇒冬は3人以上でたき火をして凍死を防ぐ!

・段ボールを集めて寝るところを作る。⇒応用が利く段ボール

・最悪の状況なら周辺の倒壊家屋のソファーなどを探す。

・サラダオイルなどが転がっていれば、燃料として使う。⇒石やブロックを囲んでたき火をする。