セルフレスキュー講習
※準備するもの:症状表示カード(心肺停止・骨折・大量出血)
1 5~6人のグループにする。
2 グループから負傷者をだし、症状表示カードに合った今いる場所での処置方法を考 えさせる。
3 グループごとに処置方法を実施してもらう。(みんなの前で発表)
4 一つのグループが終わる都度にグループ以外の意見を聞く。総評はしない。
5 セルフレスキューの基本を問う。
① 何よりも自分の安全確保を第一に考える。~状況に潜む危険性を観察し、そのな かで自分になにができて、どこまでが限界かを判断し、その範囲の中で行動できる 方法を考える。
② つねにシンプルな方法を考える。~今そこに何があって、何をするのが最もシン プルかを瞬時に判断すること、これがレスキューの基本哲学。慌てることなくしか し敏速に判断行動。
③ 初期対応の行動ステップ
ア 状況の把握~自分がそれに対応できる能力があるかを瞬時に判断する。
イ 到達のプロセス~リスクの低い方法からアプローチのしかたを考える。
ウ 状況の安定化~今よりも悪化させないように、現状維持もしくは改善させる方 法を考える。
エ 搬送・移動~公的救助機関に被害者を渡す。
6 グループへの総評をする。
7 人工心肺蘇生法の必要性~4分50%・5分25%・10分2~3% 脳に対する酸素供給。死滅脳細胞は再生しない。
8 人工心肺蘇生法(一人も二人も15:2)
① 意識レベルの確認・必要に応じ119
声をかける。刺激を与える。~手に負えないと思ったら救急車を!
② 気道の確保~意識がなくなると舌根沈下が起きる。自力呼吸が有っても仰向けで
倒れている場合は気道確保かリカバリーポジションを。
③ 呼吸の確認 人工呼吸~視覚・聴覚・触覚の全てで確認。1分間に3~4回程度
以下の弱く浅い場合は、相手の胸がふくらむ程度に2回吹き込む。感染予防。
④ 循環の確認 胸部圧迫~頸動脈で脈拍の確認。一人~15回×2回
⑤ 出血の確認 止血~腹部の張り(腹部出血)・耳出血及び目の回りがパンダ(脳内
出血)・外部出血~直接圧迫法・高揚法・止血点圧迫法
⑥ ショック症状の確認~体の組織に供給される酸素が不足することで起きる症状の
総称~体温調整・リカバリーポジション・安全な場所への移動
9 以上を説明した上で、近くに人がいない処置場所を設定して6までを実施する。
10 擦り傷~流水で洗浄し傷口の程度に応じ処理する。
11 刺し傷~枝が刺さった場合は、現場で絶対に抜かないことが重要。
12 切断~水圧やごしごし洗うことなく泥や異物をのぞき、乾いたガーゼで包みビニー ルで密封(ふやかさない)し、氷で冷却する。
13 腱の断裂~基本的には、断裂した腱が縮む方向に間接を曲げて固定するのがよい。
14 目の怪我~枝が刺さった場合は、絶対に抜かない。二つの目は自律神経によりつね
連動しているので、両目を覆うこと。また、視界遮断と痛みでパニックが襲い、目を こすったりするので、落ち着かせることが必要。
15 捻挫~骨と骨をつないでいる靱帯が急に伸びてしまうこと。~幹部を固定しクーリ ングし、それ以上の悪化と痛み、炎症と腫れを抑える。
16 打撲~軽易な打撲は安静と冷却。腹部の張り(腹部出血)・耳出血(止血禁止)及び 目の回りがパンダ(脳内出血)・外部出血~直接圧迫法・高揚法・止血点圧迫法
17 脱臼~無理に戻さず、固定し痛みと悪化を防ぐ。関節組織にダメージを与えない。
18 骨折~診療や治療を行わないのが基本。部位を含む骨の両端関節ごと固定するのが ポイント。興奮で骨折の自覚症状が感じられないことがある。チーフの使用。
19 やけど~即座に冷やす。冷やすのは、痛みが取れるまで。1度でも10分。塗り物 はしない。即座に冷却し衣類を脱がす。
20 低体温症~体幹温度が急速に低下。保温と安静で自力回復を足し、体温を下げない ことが重要。唇の色が悪い、震える、頻尿、思考錯乱、軽い言語障害、元気がなくな などが軽度症状。初期症状を軽視すると急速に重度に進行し、致命的となる。初期で 高カロリー高吸収率のものや暖かいものを与え、自力回復を促す。飲酒は禁物。
21 熱中症(熱射病・日射病)~熱射病:多量の汗、顔面の紅潮、めまい、頭痛、吐き 気、痙攣。日射病:熱射病が進行し、発汗が止まり紅潮する。~涼しいところに移し、 安静にしながら額や後頭部を冷やす。積極的な水分補給。日射病は全身に水を浴びる などの積極的冷却を。
22 毒虫など~劇症アレルギーやショックをさける。~毒を吸い出すこと。
23 異物気道閉塞~ハイブリック。妊婦やデブはCPRの胸部圧迫。子供が膝の上で。自分一人の時はどうするのか。
24 リカバリーポジション~意識不明になると、舌根沈下・吐しゃ物で気道閉鎖が起きる。それを防ぐための姿勢。
*ゲーム
1 体のしりとり。体の外・中
2 病気や怪我の名前(紙とマジック×グループ数)
3 包帯の早巻き・早はずし(トイレットペーパーグループ数)
4 サビオバトン(サビオ一箱)
5 負傷者搬送(外で)
6 のろまの救急車(指?)
7 救え心肺蘇生(人数分の風船) |