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危険回避の為に行う安全対策を考える!

ナタを使う時の注意点

●ナタを持つ手にのみ手袋

 ナタで薪を割るときには、薪を持つ手に必ず軍手または作業用の革手袋をはめる。これはナタの使用法を誤り、傷を負う場合、手袋をしていることにより傷を少しでも防ごうということ。

 軍手等をはめるのは薪を持つ手です。ナタを持つ手は素手であり、軍手等をはめてはいけない。素手でナタを持つことは安定した持ち方になるからです。軍手をはめてナタを持つとすべり易く、危険ですのでこれはやめよう。

●ナタの使用法の基本

・ナタを使用するときは、まず、毎回刃の部分が柄にしっかり固定しているか、振り回しても柄が抜けることがないか確認する。

・ナタを持つ手は素手、薪を持つ手には軍手又は作業用手袋をはめる。


右利き用のナタ

・振り回しても安全な程度に人を遠ざけて使用する。

不慣れな者には振り下して薪を割る使用法はさせない。誤って指を切断することがある。

・不慣れな者がナタで薪を割る時は薪に刃をあて、薪と一緒に持ちあげ、刃と薪を一緒に地面に叩きつけて割るようにする。または、左手に小枝をもって、薪を支えておいて薪を割るようにする。

・ナタを使っている時は気持を集中して使う。

・ナタを地面に放置しない。

人に手渡すときは、ケースに入れて渡す。ケースに入れずに手渡すときは、渡す者は左手でナタの棟(刃の反対方向)を握り、刃を横に向けて、相手がナタの柄をしっかりと握ったのを確認してから手を離す。

・使用しないときは必ずケースに入れて安全に保管する。

左ききの人の場合は、左きき用(ナタの柄を持って左側が斜め)のナタがあるので、それを使います。左ききの人が右きき用のナタを使い、ケガをしている事故例がありますので配慮が必要です。

子どもが包丁を使用するとき

・子供の年令、経験に応じて正しい使い方を実演して説明する。

・切る場合には、切ろうとするものを手でしっかり押えて、あるいはしっかり持って固定させて切る。

・その場合、手の人差指から小指までの4本の指を曲げる。

・あわてないで、ゆっくりと切るようにさせる。

・包丁を使っている時は、気を散らさないよう気持ちを集中させるよう指導する。

・小学生に使わせるときは、刃先のとがった包丁は避け、小振りのものを使わせるのが望ましい

子どもにナイフを使用させるときの指導

・ナイフは決して自分の体の方へ刃を向けて使わない。刃を手前に向けない。

・人から30cm以上離れて使う。地面に放置してはいけない。

・直角に切ってはいけない。刃の進む方向に手を置かない。

・ナイフをねじ回しの代用にしてはいけない。刃が欠けて飛ぶことがあり危険です。

・ナイフを金づちでたたいてはいけない。切れないからといってナイフの背をかなづちでたたいたりすると、刃が 欠けて飛ぶことがあり危険です。

・使用が終ったらケースに納める。人に手渡す時はケースに納めてから渡す。

・ナイフを使っている時は注意をナイフに集中する。

・人に刃先を向けない。

火を使う時

 日常生活ではなかなか裸火(燃焼器具以外で炎が直接外に出ている。ストーブのように囲まれていない。)を使うことが少ないので、意識をして注意をすることが必要です。

・周囲に引火しないように手近に水を用意する。

・頭上の木等引火し易いものがないことを確かめる。

・火の周囲直径3mの範囲を掃除し、もえ易いものがないようにする。特に枯草に注意する。

・軍手又は作業用の革手袋を着ける。

・風向きに注意し、風向きの変化で火にあおられて火傷をしないようにする。

・火の当番を決め、火の当番は火から離れない。

・火の周囲でふざけない。

・火の点火後、もえにくいからといってガソリン等を注ぐことば絶鮮しない。

・出かける時、寝る時は火を消す。

・残り火から再燃することのないよう完全消火する。

 

カセットコンロを使う時の注意点

 コンパクトで使いやすく、また、災害時にも活躍するカセットコンロですが、爆発することを認識して下さい。多くの事故が発生しています。

・風を防ぐため、コンロの周囲をブロックで覆って使用していたところボンベが加熱されて爆発した。 これはコンロの周囲を覆ったため、熱がこもり、ボンベが加熱され、爆発事故につながったのです。

・模擬店で鉄板を使って焼そばを作るのに、火力を酎するため、鉄板の下にカートリッジ式コンロを3台並べて使っていたところ、コンロのボンベが爆発した。これはカートリッジ式コンロを数台並べて鉄板を加熱したため、鉄板の熱とコンロの熱によりボンベが加熱され爆発したのです。

・バーベキューをするために、カセットコンロの上に金網を置き、炭を乗せて炭に火をうつしていたところ、炭火によりコンロのボンベが加熱され爆発した。これはコンロの上のいこった炭火の熱でボンベが加熱されて爆発したのです。

 これらのカセットコンロ爆発事故は、コンロのガスボンベが加熱により膨張し、コンロから外れ、引火爆発したと見られています。カセットコンロの場合、覆ってしまうことによるボンベの加熱、他の熱源によるボンベの加熱がないように配慮して使用することが大切です。

 なお、苫小牧では、使用済みボンベのガスを抜かずに他のものと区別してごみに出して下さい。

自然水を飲んでいいですか?

 自然水を飲む場合、その安全性を判断するルールは「疑わしきは使用せず」です。

 一般に静水は飲まないほうがよい。川や渓流でも、上流に村落や、キャンプ場、ゴルフ場、農地がある場合には、どんなに澄んでいるように見えても使用しないことです。上流にこんな施設がないという確認がない限り飲まないことです。

 地方によっては「川の水は三尺流れればきれいになる」といいますが、これは正しくありません。

 源泉の場合は、ほとんどの場合安全といわれています。しかし、地元の人に尋ねる等により安全な水と確認できない限りは「疑わしきは使用せず」の原則を守ることです。

 自然水を飲料に使うときには10分間沸騰させます。水は、10分間沸騰すれば、安全に飲むことができます。但し、高所の場合は、もう少し長い時間沸騰することが必要です

 北海道の全域がエヒノコックスに汚染されていますので、よほどの湧き水出ない限り沸騰しないで飲むことができません。

 なお、簡易的な水のろ過器を使った水をそのまま飲んではいけません。ろ過により、水に含まれている不純物は除去されますが滅菌は不完全ですので煮沸することが必要です。近代的なろ過器には細菌を除去でき、そのまま飲むことができるものがあります。

 水道水をペットボトルに入れて貯水する場合は、空気が入らないように首まで水を入れることにより、賞味期限は北海道の夏の冷暗所で約1週間程度です。