『高断熱・高気密住宅の住まい方 寒い時編』 

暑いとき編へ
高断熱・高気密の家とは、寒くない家。
保温ポットの中に建てたような家。
つまり、保温ができるが、発熱はしないのです。
まず熱湯を入れておかなければ、暖かいお茶は飲めません。とにかく家全体を暖めることが第一です!!
家全体を暖める=(木造なら基礎の)コンクリートに蓄熱する。事も大事です。
蓄熱し始めると、3日~1週間~10日と室内の温度が変わっていくのが実感できます。
是非、温度・湿度計をおいて楽しんでください。
真冬でも18-20℃あれば快適に生活できます。
温度・湿度・気圧計→
真冬に引っ越しするときは、オイルヒーターなどを利用して、入居前から蓄熱することも考えてください。

オール電化住宅の場合23時~翌朝7時の電気代が1/3になる"はぴeタイム"にフルパワーで暖めるとコストダウンできます。留守だからといって、暖房を切ってしまうと、また冷え切ってしまってすぐには暖まりません。
かえって節約になりません。
夜になると外気温はさがっていきますよね。家のなかの熱源がないと、いくら断熱性能が高くても、室温が下がっていきます。少し熱量をいれてあげると、18-20度の室温を保つことができます。
高断熱・高気密の家は夜、暖房をきってはだめです。
朝おきて、太陽がでていたら、シャッター・カーテンなどあけて、太陽の光をいれてください。自然の暖房を上手に利用しましょう。
電気料金表
←平日
←土日祝日
保温

小窓には、テンションポール=つっぱり棒や、
押しピンでカーテンを付けると保温効果が上ります。
省エネ
タイマーなしの電機製品とコンセントとの間にタイマーを取り付けることができます。
(1日に2回 ON,OFF 可能)
例:床下のオイルヒーター、庭先のスポットライトなど
オイルヒーターいろいろ
アメリカ製:レイクウッド
乾燥対策 冬はとても乾燥します。湿度が50%を下回ると、住人は喉やお肌がからからに、
無垢材には、ひび割れやすき間が出てきます。
オイルヒーターに濡れタオルを掛けたり、洗濯物を室内で干したり、床をお水たっぷりのタオルで湿らせたり・・・まだ足りない場合は加湿器を使います。
食洗器 23時からのハッピータイムをフル活用して食洗機をスタート。洗い終わってドライモードになったら、おもむろに扉を開けて、ブワ~ッと蒸気を逃がします。食器は熱で乾きます。
ついでに、一週間に一度レンジフードのフィルターを洗います。綺麗になりますよ。
無垢材 無垢材は動きます。乾燥してくると、隙間のなかったフローリングに1ミリほど隙間があいてきたり、柱や板にひび割れが入ることもあります。板になっても生きている材を使っているからです。生きているから、水ぶきすると香りが立ってきたり、へこみにたっぷりと水をおくと直ったり、年数を経るごとにまろやかな色に変化するのです。いつまでも続くお楽しみ・・・
傷つき防止策 入居前にぜひ市販のシール付のフエルトを椅子、テーブル、ソファー、棚などの足の裏に貼ってください。このひと手間で、動かしやすいし、傷も付きません。
壁や床のキズやよごれをとる方法 → 消しゴム、メラミン樹脂のスポンジ、細目の紙ヤスリ、重曹、研磨剤(ジフ、ホーミングなど)案外きれいに取れます。

小学生以下がいるご家庭:勉強机の下にはラグを敷くことをお勧めします。それから、
ランドセルを下ろしたとき、(玄関、リビング、子供部屋)金具が当たって凹みキズが付くことが、結構あります。ランドセルを下ろすところには敷物を。気をつけてください。

乳幼児がいるご家庭:かたかたや車(使い始めは勇気がいることでしょう)にも、
フエルトを貼ったり、おもちゃを広げる前にプレイマットなど敷物でカバーするのも○。
"キズなんてつくもの。それも味だ!"そう思っていただけると、一番良いです。
修理 無垢材の床などに、物を落として凹ませてしまったら、こんもりとへこんだところ全体に水を乗せてください。
1度でだめでもあきらめず2度3度。へこんだ木が戻ってきます。
ワックスを塗ったところは、水がしみ込まず直らないことがあります。
油や、水が飛ばない所にはワックスを塗らないのもひとつの手です。
枠などに、物があたったときはスプレーも効果的。
計画換気扇 思いの外ほこりが枠に付着しますので、こまめにふき取ってください。
特に、トイレの排気は要注意です。換気扇フィルターなどを表に貼り付けても便利です。
あまりにも寒いときには、止めてもOKです。またつけてくださいね。
給気フィルターは、一年経つとかなり汚れます。一年経ったら交換を。
最近はマーベックスさんの計画換気システムを採用することが多くなりました。熱交換率が80%以上ありますので、断熱計算をしてもかなり効果があります。
床下のお掃除 新居が落ち着いたら、一度床下の掃除をしましょう。汚れても良い服とマスクをして、掃除機を(小さくてノズルが長い物が便利)用意しましょう。這って移動することになるため、スケボーのような移動車を自作された方もいらっしゃいました。
なるべく寒い時期にしましょう。冬でも汗だくになります。
結構木くずや、ほこりなどがたまっているので、きれいになるとさっぱりします。
年に一度は潜ってみましょうね。
高断熱・高気密の家に快適に住むには、
いかに蓄熱するか・・・に尽きます。
コツをつかんで、ちょっとした工夫をし、より快適な日々を送ってくださることを
心より願っています。
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