収束列の極限値どおしの演算に関する公式

5.収束列の逆数の極限

・どの項も0にならない数列{an}が実数α≠0に収束するならば
 その逆数をとった数列{1/an}は、実数1/αに収束する。
 
 記号を用いて表現すると、
 






    「『任意のnNにたいしてan≠0』  かつ anα (n→∞) かつα≠0」 「1/an→1/α (n→∞)」 

    ないし
  (nN) (an≠0) かつ 


lim an
n→∞
=α≠0    
lim
n→∞
1
 
1
 
1

an α
lim an
n→∞



 ※なぜ?→証明


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証明:「収束列の逆数の極限」
 




 
 右記文献参照。
 




[文献]
 ・黒田『微分積分学』§2.5.3定理2.8(pp.47-8):証明詳。商の公式の証明として。
 ・細井『はじめて学ぶイプシロン・デルタ』2章例2.3(pp.16-17)証明付。
 ・笠原『微分積分学』1.2命題1.8(iii)(p.11):証明付.商の公式の証明として。
 ・吹田・新保『理工系の微分積分学』定理2(pp.8-9)。商の公式の証明として。
 ・神谷・浦井『経済学のための数学入門』定理2.2.1(p.69):符号反転,和積,逆数。証明付。
 ・高木『解析概論』定理5(4)(p.7):証明付:商の公式の証明として。
 ・岡田『経済学・経営学のための数学』定理1.2(p.6):商の公式の証明として。


 
 











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