
升形館 ますがたたて
築城時期は定かではないが、升形氏の居城と伝わる。戦国時代には清水義親の家臣の矢口能登が居城とした。現在は雑木林だが山道が付いている。▼遺構や見所
■ 主郭 ■
丘の上には主郭があり、内部は上段と下段に判れているのが確認できる。その上段下段の境界の中心に「九頭竜カエデ」と呼ばれる大きな楓の木が立っており、地元では御神木としている。
■ 土塁 ■
堀切沿いに土塁が残っており、堀切の向こうから主郭内部を見えなくする目隠しの役目と、堀切の落差を大きくして越えられないようにする役目があったとされる。
■ 堀切 ■
城は丘陵から突き出た尾根の北端部にあるため、堀切で南側の丘陵から遮断している。この堀切は落ちたら登れそうにないくらい深いためなかなか圧巻。
■ 腰郭 ■
北側の斜面には雛壇状にいくつも腰郭が設けてあり、腰郭内部でも段差を設けてあるところもあった。
■ 井戸 ■
井戸跡とされる場所は城内に4ヶ所あるが、ハッキリ井戸だと判別できるのは一番下段の曲輪にある井戸だけだった。
▼歴史
- 年月日出来事城主・城代・持分・守備
- 15世紀頃升形盛光の城と伝わる。升形盛光
- 16世紀頃清水氏家臣の矢口能登守の城と伝わる。矢口能登守
▼詳細情報
最終訪城日 | 2016年11月5日 |
---|---|
別名 | 升形楯、升形城 |
前身 | - |
普請開始 | 不明 |
築城完了 | 不明 |
築城者 (設計者) | 升形氏? |
分類 | 中世丘城 |
規模 | 東西40m×南北30m(※主郭のみ) |
標高 | 標高:130m、比高:約70m |
文化財指定 | - |
現存建造物 | - |
復元建造物 | - |
模擬・復興建造物 | - |
遺構 | 郭跡、土塁、堀切、井戸 |
標柱・説明板 | 主郭や麓に説明板あり |
現状 | 雑木林 |
イベント | - |
注意事項 | 麓でバイパス道の工事しており城にアクセスする道が変わっているかもしれない |
場所 | 山形県新庄市升形 |