長館 ながたて

中世に秋保氏によって名取川と獺沢川の合流地点の舌状台地に築かれた連郭式の丘城で、秋保氏代々の居城となった。現在は住宅地や畑になっている。

▼遺構や見所

■ 主郭跡 ■

かつて秋保氏の居館があった主郭跡は現在は畑になっており、西側に稲荷神社や宅地がある他は特にこれといったものは見られない。


■ 稲荷神社 ■

主郭跡の西側に稲荷神社があり、恐らく当時から秋保氏が祀っている社と思われる。


■ ヒヨクヒバ ■

主郭跡の稲荷神社付近には2本の巨木があり、仙台市の保存樹となっている。画像は樹齢300年のヒヨクヒバの方で、もう一本は神社裏の樹齢500年の銀杏。銀杏の方は樹齢から秋保氏が稲荷神社の為に植えたものと思われる。


■ 主郭土塁 ■

遺構としては土塁が部分的に残っており、画像は主郭と二の曲輪の間付近の土塁。


■ 二の曲輪の土塁と堀跡 ■

画像の右側が二の曲輪跡で、左側が三の曲輪跡となっており、どちらも今は住宅地だが、画像のように土塁が残っている。画像の車道も元は空堀の跡と思われる。


■ 三の曲輪の土塁と虎口跡 ■

画像の奥が三の曲輪跡で手前が四の曲輪跡だが、ここにも土塁が残っており、土塁にあった虎口跡を境界に道が折れている為、かつては喰い違い虎口だったと思われる。


■ 四の曲輪の土塁と空堀 ■

城跡の一番外側にあった四の曲輪にも土塁と堀の一部が残っており、この遺構がある部分に今は城跡の説明板や標識が設置されている。

▼歴史

▼詳細情報

最終訪城日 2018年4月13日
別名 長楯城
前身 -
普請開始 1512年
築城完了 1512年
築城者 (設計者) 秋保盛房
分類 中世連郭式丘城
規模 東西350m×南北600m
標高 標高:158m、比高:約20m
文化財指定 -
現存建造物 -
復元建造物 -
模擬・復興建造物 -
遺構 土塁、空堀
標柱・説明板 舘集落入口(四の曲輪空堀跡)に説明板あり。主郭跡に標柱あり。
現状 住宅地、畑
イベント -
注意事項 -
場所 宮城県仙台市太白区秋保町長袋字舘

▼アクセス

 愛子駅からバスで

JR仙山線「愛子駅」から市営バス「二口」行きのバスに乗り、「長袋」で下車。そこから徒歩3分で城跡入口の説明板がある場所。

 仙台駅からバスで

JR東北新幹線「仙台駅」から宮城交通「秋保大滝」行きのバスに乗り、「長袋」で下車。そこから徒歩3分で城跡入口の説明板がある場所。 ※「秋保大滝」行きは土日祝日のみで、平日は「秋保温泉」どまり

 駐車場

駐車場なし
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■特集
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