一戸城 いちのへじょう

13世紀に南部義実によって馬淵川右岸の段丘上に築かれた丘城で、一戸氏代々の居城となった。戦国時代末期には南部信直と九戸政実の対立に巻き込まれて戦場となる。現在は北館が公園で、他は畑や果樹園と住宅地。

▼遺構や見所

■ 北館跡 ■

一戸城を構成する曲輪のうちの北端部にある曲輪で、現在は一戸公園と水道施設となっているが、やや藪化しかけている。


■ 北館の虎口跡? ■

北館には腰曲輪が設けてあり、腰曲輪から北館内部へ入る場所に虎口らしき部分が確認できる。なお、腰郭には今は三神社が祀られている。


■ 八幡館堀切跡 ■

段丘の東側は山に続いているため、一戸城はこの部分に堀切を設けて切断していたが、現在明確な堀切の痕跡が見られるのは八幡館の曲輪だけとなっている。他の堀切は国道4号の工事でほぼ消滅してしまった。


■ 神明社 ■

一戸城の主郭と考えられている神明館の名称の由来とされる神社で、神明館曲輪南西部中腹の出丸のような場所に今は鎮座している。なお、神明館の曲輪内部は畑と果樹園。

▼歴史

▼詳細情報

最終訪城日 2018年9月24日
別名 -
前身 -
前身の築城年代 -
築城・普請開始 1249~1256年
築城完了 1249~1256年
築城者 (設計者) 南部義実
分類 群郭式丘城 (連郭ではなく群郭式が並列になった縄張り)
規模 東西300m×南北700m
標高 標高:178.2m、比高:約40m
文化財指定 -
現存建造物 -
復元建造物 -
模擬・復興建造物 -
遺構 空堀、郭跡
標柱・説明板 北館の曲輪に標柱あり
現状 一戸公園、畑、果樹園、住宅地
イベント -
注意事項 整備されているのは北館のみ
場所 岩手県二戸郡一戸町一戸字北舘

▼アクセス

 一戸駅から徒歩で

IGR岩手銀河鉄道「一戸駅」から徒歩15分で北館跡の一戸公園。(※萬代橋を渡った先の萬代館脇の小道から丘に登れます)

 二戸駅からバスで

東北新幹線「二戸駅」からJR東北バスの「一戸病院」又は「葛巻病院」行きのバスに乗り、「一戸本町」で下車。そこから徒歩3分で北館跡の一戸公園。 東北新幹線「二戸駅」から岩手県北バスの「こどもの森」行きのバスに乗り、「一戸本町」で下車。そこから徒歩3分で北館跡の一戸公園。

 駐車場

一戸公園(北館跡)に駐車場(無料)あり。

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