■福井県■

福井城 ふくいじょう

築城年代
1601年築城
築城者
結城秀康
分類
輪郭式近世平城
遺構・復元物
山里口御門(復元)、舎人門(復元)、廊下橋(復元)、石垣、水堀、井戸、庭園
現状
国指定名勝(庭園)/福井県庁、中央公園、市街地
場所
福井県福井市大手町など
最終訪城日
2018年9月9日

【歴史概要】
1600年に徳川家康の次男の結城秀康が越前国に68万石で入封した際に、北の庄城跡地に天下普請で築かれた近世平城で、1601年から6年の歳月をかけて完成し、以後は福井藩の藩庁となった。天守閣は1669年に焼失し、以後は辰巳櫓を代用としたため再建されなかった。明治の廃藩置県で廃城となる。

【感想】
天下普請で築かれた北陸一の巨城だったが、現状は本丸以外は市街地と化してしまっているのが残念なところ。それでも水堀に囲まれた総石垣の本丸はなかなか見応えがある。中でも復元された山里口御門や廊下橋のある本丸裏口部分や天守台などが特に印象に残った。二の丸と三の丸の痕跡も中央公園などで見られたし、少し離れた外曲輪跡の舎人門周辺の遺構も良く残っていたので、予想以上に城の面影が確認できたのは良かった。

大野城 おおのじょう

築城年代
1580年築城
築城者
金森長近
分類
近世平山城
遺構・復元物
天守閣(模擬)、城門(移築・模擬)、石垣、水堀、堀切、井戸
現状
県指定史跡/亀山公園、小学校、住宅地
場所
福井県大野市城町
最終訪城日
2018年9月9日

【歴史概要】
1575年に金森長近は一向一揆鎮圧の功で越前国大野郡の2/3を織田信長から与えられた。長近は大野郡に入ると戌山城を居城としたが、1580年に亀山に新たに大野城を築き居城を移した。長近が飛騨国に移封されると代わって青木氏、織田氏が入り、1600年に福井藩の所領となると結城秀康の重臣の土屋氏が置かれた。1624年には秀康の三男の直政が大野に5万石を分け与えられて大野藩が立藩する。藩主はその後に直政の弟たちに交代するが、後に幕府に召上げられた。1682年には土井利房が移され、以後は明治まで土井氏が藩主として続いた。

【感想】
大野城の本丸は程よい高さの山の上にあるため、城下町とセットの風景が中々良い。山麓は御殿のあった二の丸や三の丸のあたりは残念なことになっているが、一部の水堀が残っているのと武家屋敷が見られたのはいい感じだった。山頂は石垣と模擬天守閣からの眺めが良かったが、地方でよく見る模擬天守同様に老朽化がそろそろ気になる。近年、雲海に浮かぶ大野城の映像を最近よく見るようになったが、流石に遠出の旅行では時間に余裕が無いので雲海を狙うのは難しい。

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