
砂沢城 すなさわじょう
1588年頃に安東氏家臣の藤原秀盛が前平山に築いた城で、以後は五十目氏を名乗って居城とした。現在は森林資料館と山林。▼遺構や見所
■ 本丸跡 ■
本丸跡は模擬天守閣(森林資料館)が建てられており、残念ながら明確な遺構は確認できない。画像の箇所に土塁のようなものがあるものの、整地した結果残った部分にも見える。
■ 腰郭跡と物見台跡 ■
本丸の西側の一段低い場所にあった腰郭は大きく削り取られて今は駐車場になっている。脇の残存地形から見て3~6mほどは掘り下げられている。画像の奥の残っている箇所は腰郭よりもやや高く、恐らく説明板に書かれている物見台跡の一部か。
■ 堀切跡 ■
城跡のある前平山は唯一西側が山続きになっており、この鞍部に堀切を設けて遮断している。今は堀切は埋められてしまっており、さらに盛り土されて車道が通っている。
■ 四渡園(屋敷跡) ■
山の上は狭く、あくまでも籠城用の場所であり、城主が普段生活していた屋敷は麓にあった。現在、この場所は四渡園という公園になっている。なお、地権者の渡辺家四家が公園の名前の由来だという。
■ 模擬天守展望台からの眺め ■
展望台からは眼下に五城目の街が一望でき、何故ここに城が築かれたかが良くわかる眺めだった。
■ 五城目森林資料館 ■
林業などの産業を展示した資料館。天守閣の外観をしているが歴史資料館ではない。
開館:4月~11月
時間:9:00~17:00(4~10月)
時間:9:00~16:00(11月)
入館料:無料
場所:秋田県南秋田郡五城目町字兎品沢62-2
▼歴史
- 年月日出来事城主・城代・持分・守備
- 1588年頃檜山の安東実季は、五十目の山内秀兼(五十目秀兼)や馬場目正勝を一掃すると家臣の藤原秀盛にその旧領を与えた。-
- 1588年頃藤原秀盛は前平山に新たに城を築き、馬場目城から市を移して五十目の城下町を整備した。そして以後は五十目氏を称した。五十目秀盛
- 1602年秋田実季(安東実季)は徳川家康の命で常陸国宍戸に移封となり、砂沢城は廃城となった。五十目秀盛
▼詳細情報
最終訪城日 | 2019年4月29日 |
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別名 | - |
前身 | - |
前身の築城年代 | - |
築城・普請開始 | 1588年頃 |
築城完了 | 1588年頃 |
築城者 (設計者) | 藤原秀盛 |
分類 | 中世山城 |
規模 | 東西300m×南北250m |
標高 | 標高:96m、比高:約80m |
文化財指定 | - |
現存建造物 | - |
復元建造物 | - |
模擬・復興建造物 | 模擬天守 |
遺構 | 曲輪跡 |
標柱・説明板 | 頂上に説明板あり |
現状 | 森林資料館、山林 |
イベント | - |
注意事項 | 熊出没注意の看板あり |
場所 | 秋田県南秋田郡五城目町字兎品沢62-2 |