
仁賀保陣屋 にかほじんや
元は由利氏の平沢館があった場所で、その跡地に1631年に仁賀保誠政・誠次の兄弟が築いた陣屋。旗本の2つの仁賀保家の共同の御役所として明治まで続いた。現在は「仁賀保公園」と「仁賀保神社」。▼遺構や見所
■ 陣屋跡上段 ■
陣屋は小高い丘に築かれており、丘の上には御役所や牢屋があったと伝わる。現在は仁賀保神社・斎藤神社の境内になっており、石垣や土塁が見られるが陣屋時代のものかは不明。
■ 陣屋跡下段 ■
丘の北西側の麓には当時は米蔵が置かれており、北と西を水堀で囲まれていたと伝わる。画像手前の車道がその北側の堀跡。なお、大手口は西側にあったという。現在は仁賀保公園になっている。
■ 水堀 ■
水堀はほとんど埋め立てられてしまったが、西側の堀の一部だけが防火水槽として今に残されている。
▼歴史
- 年月日出来事城主・城代・持分・守備
- 鎌倉時代由利維義の居館である平沢館があったと伝わる。由利維義
- 1626年仁賀保藩主の仁賀保良俊は藩の一万石から弟の誠政と誠次に二千石と一千石を分地し、それぞれが直参の旗本家となる。-
- 1631年仁賀保誠政と誠次の兄弟は旗本として江戸に居たが、所領の管理の為に平沢館跡に陣屋を築き、両家共同の御役所として使用した。仁賀保誠政/誠次
- 1871年廃藩置県により廃城となる。-
▼詳細情報
最終訪城日 | 2018年4月21日 |
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別名 | 平沢陣屋 |
前身 | 平沢館 |
普請開始 | 1626年? |
築城完了 | 1631年 |
築城者 (設計者) | 仁賀保誠政と誠次 |
分類 | 陣屋(平山城) |
規模 | 東西200m×南北150m |
標高 | 標高:18m、比高:約10m |
文化財指定 | - |
現存建造物 | - |
復元建造物 | - |
模擬・復興建造物 | - |
遺構 | 土塁、水堀、郭跡 |
標柱・説明板 | 仁賀保公園内に標柱あり |
現状 | 仁賀保公園、仁賀保神社 |
イベント | - |
注意事項 | - |
場所 | 秋田県にかほ市平沢字清水4 |