潟保館 かたのほだて

築城時期は定かでないが古くは奥州藤原氏の一族とされる斎藤氏の居館で、後に海野弥太郎が斎藤氏に婿入りして潟保氏を称し、以後は由利十二頭の一角の潟保氏代々の居館となった。現在は孔雀館公園と浄水場と山林と畑。

▼遺構や見所

■ 主郭跡 ■

山頂に主郭跡があり、南北に長い楕円形の曲輪だが、南側は人為的に掘り下げられて削平されている。主郭跡は現在は「孔雀館公園」になっているため、公園整備で削られたか。なお、北側には龍田神社、潟保神社、金刀比羅神社の石碑があるが、何故ここにあるかは不明。


■ 二の曲輪跡西部 ■

主郭より一段低い北側から西側にかけては二の曲輪跡みられ、ここの西側は今は浄水場の施設になっている。ただ、改変が激しい為、浄水場の部分は元は小さな腰郭だったのかもしれない。


■ 二の曲輪跡北部 ■

伝承で二の曲輪は孔雀の「嘴」の部分と言っている為、もしかすると北に突き出ている曲輪が二の曲輪跡かもしれない。ただ、こちらは今は藪になっていて全貌が判らない。


■ 土塁? ■

主郭と二の曲輪に土塁が見られるが、公園化による改変が激しい為、果たしてこれが土塁かは判断に困る。


■ 出丸? ■

山腹には無数の曲輪群が確認できるが、北の麓に近い位置に比較的大きな曲輪があり、これが説明板にある出丸と思われる。ここの東に大手道と思われる山道があるため、大手の守りの為に設けられた曲輪か。

▼歴史

▼詳細情報

最終訪城日 2019年4月27日
別名 潟の府館、孔雀館
前身 -
前身の築城年代 -
築城・普請開始 中世
築城完了 中世
築城者 (設計者) 斎藤氏?
分類 中世山城
規模 東西300m×南北400m
標高 標高:97.7m、比高:約80m
文化財指定 -
現存建造物 -
復元建造物 -
模擬・復興建造物 -
遺構 土塁、曲輪跡
標柱・説明板 主郭に城址碑、二の曲輪に説明板あり
現状 孔雀館公園、浄水場、山林、畑
イベント -
注意事項 -
場所 秋田県由利本荘市西目町西目字舘ノ後

▼アクセス

 西目駅からバスで

JR羽越本線「西目駅」からコミュニティバスの「かしわ温泉」行きに乗って「上潟保」で下車。そこから徒歩15分で孔雀館公園。

 西目駅から徒歩で

JR羽越本線「西目駅」から徒歩60分で孔雀館公園。

 駐車場

上まで車で登れるが公園に駐車場が無い。浄水場前に路駐スペースはあるが道狭し。

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