分断・分極化した社会を生き抜くスキル
「ディベートとは何か」、「論題とは何か」、「プレゼンテーションをどのように作ればよいのか」、「反駁はどのようにすればよいのか」・・・
ディベートを学ぼうとするときに、初心者がぶつかる疑問についてQ&A形式でわかりやすく解説した定評ある入門書の全面改訂版。待望の書籍版も発売。
本書は、辞書のように知りたい部分だけを検索して読むことができるように、Q&A形式をとり、前後の項との重複を恐れずその項だけで理解できるようになっています。さらに、読者の理解を助けるため、具体例を可能な限り使用し、それに則して必要十分な解説を付ける形式をとっています。
本書は、1994年に初版が発行されて以降版を重ね、旧版である第4版は2004年に発行されました。以来20年、日本の社会や経済は大きく変化しました。インターネットを用いたソーシャル・ネットワーキング・サービスの発達により社会の分断や分極化が進み、熟議による合意形成や少数意見の反映といった民主主義のよき伝統が危機に晒されつつあります。
ディベートは、同じ論題について、肯定側、否定側という正反対の立場に入れ替わりつつ論じ、必ずしも自らの考えと一致しない文献を読み込み、それぞれの立場に応じた議論を組み立てる訓練を積むものです。これにより、偏りなく正しく状況をつかみ、詭弁に惑わされずに的を射た反論を行い、合理的な意志決定を行うことができるスキルを得ることができます。このようなスキルは、分断され、分極化した社会の中で、よりよい社会を築くために必要で欠かすことができないものと言えるでしょう。
ディベートに興味のある人、ディベートをやってみたい人に最適の入門書です。
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