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わが町の歴史・府中
(遠藤吉次著 文一総合出版 昭和60年刊)
1 あとがき
別ページ
一章 原始・古代の府中
二章 中世の府中
三章 近世前期の府中
四章 宿場町、府中
五章 近世後期の府中
六章 明治期の府中
七章 大正・昭和の変動
付録 略年表など |
七世紀に国府が置かれて、古代・中世には武蔵の国の中心として関東武士の活動の舞台となり、近世には甲州街道の繁昌したj宿場町、古来の伝統を誇る六所宮の門前町として賑わった歴史豊かな町――東京都府中市の歴史
著者紹介
遠藤吉次(えんどう・よしつぐ) 1944
(昭和19)年、東京都生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。現在、府中市立郷土館学芸員。主論著、「武蔵惣社六所宮の賽銭について」(『地方史研究』第134号)・「依田伊織と善明寺の改建」(『府中市立郷土館紀要』第8号)・「国学者猿渡容盛と二つの建言書」(同第9号)、ほか。 |

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府中市は多摩川の北側にある人口25万の町で、日本一の府中競馬場がある。
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1 あとがき top
府中市においては、昭和三六年に市史編纂事業がスタート、昭和四三年には本編の上巻(近世以前)が、そして四九年にはその下巻(近代・民俗編)がそれぞれ発行された。
そしてこの間、上巻の史料集一六冊、また近代編の資料果が一二冊、別に近世の民生資料集一冊の刊行をみている。
このように、一四年に及ぶ編纂事業により、はじめて府中の歴史が詳細に、しかも体系的に把握されるに至ったのである。
そして府中市ではその後も庁内に史料編纂担当を置き、『武蔵府中叢書』(一五冊)、そして市史の普及版ともいうべき『府中市の歴史』(一冊) を刊行、また市立郷土館でも『府中市郷土資料集』(現在七冊)や『府中市立郷土館紀要』(現在第一〇号)を刊行し、郷土府中の文化と歴史に関する資料の紹介と研究にあたってきたのである。
本書は当然ながらこうしたこれまでの調査・研究の積重ねを踏まえて、というよりもより正確にいえば、それらの業績を借用して、どうにか一冊の通史にまとめあげたものである。
このため、本書中でとくに市史等からの引用については、いちいち断わっていない。
この点については、この“あとがき”においておことわりすることにより、はなはだ勝手ながら、関係各位の御寛恕を乞う次第である。
また、書中に掲載した写真等についても、府中市役所および市立郷土館、さらに府中市遺跡調査会より数多く提供いただいた。
心からお礼を申し上げる。
最後に、本書の執筆において、全くの個人的理由から、約束の時期に大きく遅延し、さらに予定の原稿枚数を大幅に越してしまい、文一総合出版の鈴木編集部長には大変御迷惑をおかけしてしまった。
末尾ながらお詑びを申しあげるとともに、そのお骨折りに対し、衷心から感謝の意を表する次第である。
昭和六〇年一月 遠藤吉次
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