P. D. Lax : Functional Analysis

作成日:2015-10-17
最終更新日:

概要

宮島静雄:関数解析で、同書を最近の好著として参考文献に挙げている。

  1. 線形空間
  2. 線形写像
  3. ハーン―バナッハの定理
  4. ハーン―バナッハの定理の応用
  5. ノルム線形空間
  6. ヒルベルト空間
  7. ヒルベルト空間の応用
  8. ノルム線形空間の双対
  9. 双対性の応用
  10. 弱収束
  11. 弱収束の応用
  12. 弱位相と弱位相
  13. 局所凸位相とクライン―ミルマンの定理
  14. 凸集合の例と極点
  15. 有界線形写像
  16. 有界線形写像の例
  17. バナッハ環と初等的スペクトル理論
  18. 可換バナッハ環のゲルファント理論
  19. 可換バナッハ環のゲルファント理論の応用
  20. 作用素とスペクトルの例
  21. コンパクト写像
  22. コンパクト写像の例
  23. 正値コンパクト写像
  24. 積分方程式のフレドホルム理論
  25. 不変部分空間
  26. 半直線上調和解析
  27. 指数理論
  28. ヒルベルト空間でのコンパクト対称作用素
  29. コンパクト対称作用素の例
  30. トレースのクラスとトレースの公式
  31. 対称、正規、ユニタリ作用素のスペクトル理論
  32. 自己随伴作用素のスペクトル理論
  33. 自己随伴作用素の例
  34. 作用素半群
  35. ユニタリ作用素の群
  36. 強連続半群の例
  37. バーリングの定理

感想

バーリングの定理

最後の章でバーリングの定理 (BREURLING'S THEOREM) というのは聞いたことがなかった。どうやらハーディ空間の関連用語である。 以下少し写す。

この章の主要な結果は、Arne Beurling によるヒルベルト空間 `H_+` とそのアルジェブラ \(\mathcal{B} \) の重要な関係である。

定理 2. `N` を `H_+` の閉部分空間とする。`H_+` はアルジェブラ \(\mathcal{B} \) の要素 `b` による乗法に関して不変であるとする。 このとき、`N` は次のように表せる。

`N = pH_+`

ここで `p` は \(\mathcal{B}\) の函数であり、\(\mathcal{B}\) は単位円上にある。すなわち、

`abs(p(e^(i theta))) = 1;`

`p` は一意である。

数式の記述

数式表現は ASCIIMathML を、数式表現はMathJax を用いている。

関数解析の本

書誌情報

書 名Functional Analysis 2nd Edition
著 者P. D. Lax
発行日1991
発行元McGraw-Hill
定 価
サイズ
ISBN0-07-054236-8
NDC

まりんきょ学問所数学の本 > P. D. Lax : Functional Analysis


MARUYAMA Satosi