フレデリック・ダグラス

Frederick Douglass(1818〜1895)元奴隷の社会活動家
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21世紀に持っていきたくないもの

 会場いっぱいの聴衆の前で、その青年は緊張していた。1841年、マサチューセツの奴隷制度反対集会。彼は3年前に南部から逃げてきた逃亡奴隷であり、聴衆の白人たちが危険を犯してまで味方になってくれるなどとは信じられなかったのだ。
  自由になった黒人として、静かに生きることもできただろう。しかし、彼は闘うことを選んだ。
 わたしたちは20世紀に「差別」を置いていけなかった。フレデリック・ダグラスの勇気とメッセージは、21世紀にも「差別」と闘い続ける。

掲載:NHKラジオ英会話入門2000年12月号表4/NHKラジオ英語リスニング2004年2月号表4

 

参考資料

私は黒人奴隷だった

『私は黒人奴隷だった:フレデリック・ダグラスの物語』

本田創造著(岩波書店、1990)

 アメリカ社会史の研究家によって書かれたフレデリック・ダグラス伝。岩波ジュニア新書なので文章もとても読みやすく、図版もたくさん収録され、時代背景などもしっかり書かれています。ダグラスは南北戦争という歴史の転換点を生きたわけですが、人は時代の流れに影響され、また、時代は人によって変えられていくということを再確認する物語です。

アメリカ黒人の歴史

『アメリカ黒人の歴史(新版)』

本田創造著(岩波書店、1994)

 植民地時代の奴隷制度から、1990年までの「アメリカ黒人の歴史」です。  ダグラスは7ページにわたり、個人としては大きく扱われています。ただ、ダグラスに関する記述そのものより、アメリカ史(特に黒人史)のなかでのダグラスの位置づけがわかるという点が大きいのではないかと思いました。歴史のなかでみれば、ダグラスは何を行ったのか、どこまでの役割を担ったのかということです。このサイト関係で言えば、ハリエット・タブマンと地下鉄道に関しても(比較的簡単にではありますが)書かれています。

『人物アメリカ史(上)』

ロデリック・ナッシュ著、足立康訳

 p.229からp.270に、「フレデリック・ダグラス・・・逃亡奴隷の見た南北戦争」として、伝記がでています。

『アメリカ黒人解放史』

猿谷要著(サイマル出版会、1981)

 「第四章:綿花王国の鎖と鞭」の「北部の星、フレデリック・ダグラス」を始め、いろんな箇所にダグラスの活動と発言が出ています。

『アメリカ史重要人物101』

猿谷要編(新書館、2001)

 「フレデリック・ダグラス」の項目があります。

更新情報

2012年5月19日
冊子・広報誌(六弦堂の仕事2)に、今年作ったもの2点を加えました。
2012年5月1日
六弦堂ページをリニューアルしました。
2012年1月4日
プレイ・ザ・スラッキー・ギターに「ビデオ(教則)」を加えました。
2011年12月26日
六弦堂ページをアップロードしました。

掲載一覧

参考文献

フォークヒーローリスト

アニー・オークリー
アメリア・イヤハート(*)
アメリゴ・ヴェスプッチ
アンクル・サム
アンダーグラウンド・レイルロード
イサドラ・ダンカン(*)
イシ(*)
ウィリアム・クリストファー・ハンディ
ウィルバー・ライト&オービル・ライト
ウインドワゴン・スミス
ウォルト・ホイットマン
エイブラハム・リンカーン
エジソン
エリザベス・スタントン
ガーシュイン(*)
カメハメハ大王
カラミティ・ジェーン(*)
キット・カーソン(*)
キング・コング
ケーシー・ジョーンズ
クリストファー・コロンブス(*)
ココペッリ
コロンブス(*)
サカガウィーア
サム・パッチ
サリー・アン・サンダー・アン・ワールウインド
ジェシー・ジェームズ
ジェーン・アダムズ(*)
シッティング・ブル
ジム・ボウイ(*)
ジャック・オランタン
ジャック・ジョンソン(*)
自由の女神
ジョー・ヒル(*)
ジョー・マガラック
ジョージ・ガーシュイン(*)
ジョージ・ワシントン
酋長ジョセフ
ジョニー・アップルシード
ジョン・ヘンリー
ジョン・リード
スコット・ジョプリン
スーザン・アンソニー(*)
スティーブン・フォスター
ストウ夫人
ストーマロング
ラ / ワ
ライト兄弟
リップ・ヴァン・ウィンクル
リリウオカラニ
リンカーン
リンドバーグ
ルイス&クラーク(*) → メリウェザー・ルイス&ウィリアム・クラーク
ローラ・インガルス・ワイルダー
ワイアット・アープ
ワイルド・ビル・ヒコック(*)
ワシントン