スウェーデン改造型
ドイツ陸軍ジャケット制作記

     


●いまさら振り返ってみる
 そのうち手を入れようとか考えてるうちにすっかり古くなってしまったコンテンツです。
 この記事を書き始めたのは2002年ごろだったのですが、すでに海外等のモデル品は出始めていたものの、品質が安定せずなんてころだったでしょうか?
 さらにこのコンテンツのにでてくる「何となくドイツにシルエットが似てる」軍服が捨て値で放出されていたような時代でした。
 DIY感覚で作れる面白さもあったりして非常に面白かったのですが、放出品も出尽くし、玉石混合はあるもののいい感じのモデル品が安価に出てきているので(2018年現在)、どこかの国の軍服をいじり倒してドイツ軍を作る時代はおそらくもうないでしょう。
 しかしながら、モデル品を買っておしまいではなく、そのモデル品に足りなかった部分を補填してあげたりして遊ぶのもおもしろいのではないでしょうか?
 そんな一例としてこのコンテンツは残しておきます。

 むしろぼちぼち安価なドイツ軍のモデル品を使って東ドイツ軍あたりの軍服を作る時代がぼちぼち来るかもしれませんね。

  ●はじめに
 「東独改造ドイツ陸軍ジャケット」を乗せた当時「僕もちょっとチャレンジしてみます」なんてメールを何通かいただきました。「代用品でやすくそろうドイツ軍」ってことで作成したコンテンツがある程度みなさんの自作軍服魂をちょっとでもくすぐれたのは非常にうれしいことでした。

 そもそも私は師匠の安本氏に「だいじょうぶ!だいじょうぶ!東ドイツ軍改造でいけばそんなにかからないからさぁ」のひとことを信じてあこがれのドイツ軍コレクションをはじめてしまいました。その言葉は半分あたりで半分はずれでした。予算はかかったようなかからなかったような気がします(どっちだ)....

 もともと西ドイツ軍コレクションはそろえはじめていたものの、それはショップなどで聞いて本物の装備をそろえていくコレクション。こういった代用品とかレプリカなんかも組み合わせて「予算の範囲内でなるだけ『正解』に近いものを完成させる」という方式のコレクションは初めての体験でかなり苦労しました。
 代用を使うことは本物を知るある程度の知識が必要なわけで、なにも知らなかった私は東ドイツ軍をベースに七転八倒して資料を探しました(今でも年がら年中苦労しています。未だに知識ないですからね)。今考えると東ドイツ軍はどっちかっていうと将校用に優れたベースであって一般兵士用としてはかなりつらいベースだったと思います。
 で、すっかりこのコレクションにはまってしまった私は安本氏の「大丈夫、予算そんなにかかんないから」とか「大丈夫、今持っているコレクションの流用でいけるから」といった甘言に次々とだまされて(笑)軍服コレクションの幅をソビエトから南アフリカゲリラだといったものすごいところまで広げてしまうのでした。この世界に引きずりこんでくれた安本氏には感謝しています。でもいきなり全然知らないジャンルのコレクションの道連れにされたりとか結構ひどい目にも遭いました(笑)。

 そんな経緯があって始めたおいらのドイツ陸軍コレクションの基本コンセプトは「やすい予算で楽しく遊ぶ」です。

 インターネットのBBSをみていて思うのは一般的には
「ドイツ軍の軍服&装備ってやったら高いもの!」
ってイメージがつきまとっています。しかし、こういうレプリカだの代用品だので遊ぶのであればドイツ軍だけがずば抜けて高いってことはありません。米軍だってイギリス軍だってロシア軍だって決して安価にそろう訳じゃないし、戦後半世紀以上たった現在、戦勝国の軍服だってオリジナルは高騰していて、戦後型の代用とかレプリカでコレクションしている人も少なくないのが現状です。現用の軍隊だって同様でむしろはじめからものがないドイツ軍の方が代用品市場が発達しているのでやり方によっては安価にできる場合だってあるくらいなんです。
 本物コレクターのお目汚しになっているのは申し訳ないと思っています。でも気軽に低予算で楽しめるミリタリーコレクションってのもいいじゃないですか!

 もう少し脱線しますが、サバゲー用の服だってかっこいい服と使いやすい最新型のブーツに曇らないゴーグルをそろえれば結構かかるものです。スキーだってスノボだって自分の好きなウェアを買えばそこそこな値段だし、アニメのコスプレ衣装だって店で買ったらかなり高いぞ!

 結局のところ「自分の好きな衣装を着て楽しんじゃおう」って行為には集める時間、金銭面、ある程度の知識ってのは絶対に必要なんです。だけど、それにかかった労力ってのはあなたが鏡の前にたったときにちゃんと報われます。だから楽しいんですよ。コスチュームプレイって言うのはね...

※私の場合、コレクションというよりもそれをきて楽しむ要素の方が強いのであえてここでは「コスチュームプレイ(コスプレ)」とよばせていただきます。
 そんなわけで改造ドイツ陸軍第二弾!スウェーデン改造編のスタートです。