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過去の日記置き場です。 いちおうしばらくは置いときます。 |
ごめんねカール(3月7日) みなさん、数日のご無沙汰でした。この間ワタシはなにをしていたかというと、どういうわけか毎日夜の10時頃に無性に眠くなり、朝の6時7時まで熟睡するという非常に健康的な生活を送っていたのである。 ヘンだ。こんなのワタシじゃなーい!(←?) コレは絶対に呪いだ。また「健康な生活をさせてやるぞぉ!」というおそろしいのろいがかかってしまったのに違いなーい!! ・・・っていうか、たぶん風邪が治りきらないために飲んでる薬のせいだと思う・・・それと、「寝て回復するのだ!」という動物的防衛機能が働いた結果かと。おかげさまでちょっと咳が出るのをのぞいてはほぼ完治しました。しかし一度風邪をひくと異様に治りが遅いなあ。やっぱり潰瘍のせいで免疫が落ちまくっているんだろうか・・・ という愚痴はこの際どうでもよい。 ワタシが惰眠をむさぼって何の更新も出来ずにいた間にすぺっしゃるなイベントがひとつ、日本記録を更新したスピードスケートの岡崎選手のような超スピードでとっとと通り過ぎてしまったのである。 そうなんです、3月4日はカールルドルフあかおことカールロくんの1歳の誕生日だったんですぅぅぅ。 ・・・・・? カール、まだ1歳・・・? 幼くしていつのまにか発情し、既成事実によって美人妻をゲットしたあげく、なにかというとピーピーになってワタシを苦しめまくったアイツがまだ1歳ですってぇぇぇ。きーーっ! ピーピーと1歳はあまり関係ないと思うがまぁそれはおいといて。(←?) とにかくカールくんは濃い。ものすごーーーくキャラが濃ゆいのである。始終ぶーぶーきゅんきゅんいいながら家中を練り歩き、叱られればさびしそうな目でじっとニンゲンをみつめながら「ぅにゃーん・・」とむずかり鳴き、すぐ膝に飛び乗ってきてはひとりちゅぱちゅぱする。 なんだか知らないが異常に存在感のあるヤツで、こゆめ様保護のためブリーダーさんちにドナドナされていた間なんか、あかおいっぴきいないだけでなんだか5ひきくらい猫が減ってしまったようなカンジがしたもんだ。 いるときはうるさいけど、いないとなんだかさびしい猫・あかお! 食欲はすごいがピーピー率も高くて妙にはた迷惑な猫・あかお!! お父さんは超美形なのに全然面影がないまぬけ顔で、カワイイんだかかわいくないんだかわからないけどどうにもにくめない猫・あかお!!! ・・・この最後の件なんですが。これまでずっと似てない似てないといわれていたお父さん猫に実は少し似てるんじゃないかという恐れ多い説が最近もちあがってます。これは実はダンナが言い出したのだが、目を伏せたときとかちょっとしたときの表情が似ていると思う!というのである。 しかし実物のご尊父をご存知のブリーダーさんに聞く限りでは容姿以前の問題があるらしい。すなわち「お父さんはごろごろ甘えるときでさえ風格があって堂々としている」というのだ。オーラが出てるようなカンジだろうか。・・・もちろんあかおが出来るオトコの余裕とか風格とは385パーセント無縁であることはいうまでもない。そんなわけで結論は「やっぱり似ていない」ということに落ち着きました。やっぱりオトコは顔だけじゃないんですね。中味も重要なんですね! まぁ残念ながらパパには似てないけど、あかおくんはそれなりにカワイイのである。(←とってつけたよう) 密着度は高いし性格はいいし尻尾は巻いてるし(・・・・・)なんだか犬みたいな猫・カールくん。なんだかんだいってヤツは、やってきてまだ半年だというのにもうすっかりうちの大事な子になってしまったのであった。 犬でも猫でもなんでもいいから、ピーピーにならないで元気にすごしてくれ。たのんだぞ。 とココまで書いたところで、なんとなく「他の子たちの誕生日には日記でなにか書いたっけ?」と疑問が湧いてきたので確認してみたら。 アイノとこゆめはしっかりお祝いメッセージ(?)が書いてあるのに、なななんと栄光の三毛猫党党首にして我が家の大黒柱・マイスイートハニースオミさまだけなーーーんにも書かれていないではないか。がぁぁぁん!!! ただしそれにはちゃんと理由があり、ちょうどその頃回線をADSLに出来るとか出来ないとかやっぱり出来ないとかいう話(怒)でネットに接続できなくなっていたせいであった。お祝いのことば以前に、更新自体が完全にストップしていたからしょうがないのである。ごめんねすおちゃん。次の誕生日は濃厚に特集しちゃうからゆるしてね。 この驚愕の事実を発見したとたん急にワタシのやる気は萎えた。なーんだ、スオミ様の誕生日になんにもしてないんだったらカールあかおなんてどうでもいいや。(←ひどい) そういうわけで唐突になげやりになったので、とりあえず記念写真でも載せてお茶を濁すことにする。
なんか違和感ありませんねー。こうしてみるとあかおってタマネギそっくりだなぁ! っていうか、コレが誕生日の記念写真かい! ホントにカールって、なにをされても怒らないいい子です。微妙に不憫ですが本人あまり気にしてないようなのでワタシも気にしないことにしようっと。ひひひ。 |
カールのくしゃみ(3月8日) 今日は久々に夜更かししているんだけど、まだ3時前なのにめちゃ眠いです。これ書いたらとっとと寝よう。・・・と思っていたのだが、ひとつ問題が発生してしまった。これまでほとんどの場合深夜に更新作業をしており、その際三毛党的慣習として(?)更新日付と日記の日付は前日のものを採用していたのである。つまりこの日記の日付はこれまでの方式だと「3月7日」付になるのだが、前回の日記がしっかり7日付になっているのでかぶってしまうのだ。 うーん、どうでもいいことだけどなんだかこまったぞ。しょうがないから今日からは正しい日付をつけることにしようかなぁ。また途中で混乱して変わっちゃうかもしれないけど、まぁいいか。どうでもいいことだからどうでもいいですね!(なにかなげやりなわたし) さて、昨日に引き続き今日もカールくんの話題である。 当初みんなに嫌われまくったかわいそうなカールくんだが、さすがに最近は前ほど毛嫌いされることはなくなってきた。こゆめはもともと特に嫌ってないし、スオミは「わたしにうるさくしなければオッケー」という基本スタンスのもと淡々としているのであかおとしても安心してくつろげるようになったのは喜ばしいことである。 しかし、旧おホモだち・アイちゃんとの関係は依然として冷え切っているのがなんともいえず哀れだ。 といっても、ちょっと前までのアイノとあかおの関係が「完全氷点下・カチカチ冷凍庫状態」だったとすれば、今はせいぜい「程よい冷えの冷蔵庫」である。よかったよかった。(←ホントにそれでいいのか?!) さすがに寄り添って寝たりは出来ないものの、ときには追いかけっこをしてることもあるんですのよ奥様!よかったねぇカール。もう少しがんばりましょう。 それにしてもアイたろう。アンタほんとにカンペキに忘れちゃったんだね。・・・・・・ 明日はわが身である。なにがあってもアイノと3週間以上会わないなどという事態だけは避けようと強く心に誓うワタシであった。つるかめつるかめ。 そんなわけで前のように心ゆくまでべたべたする相手がいないことがイマイチさびしいカールあかおだが、その分ニンゲンに密着しているのでとりあえず満足そうである。ちびっこギャング団も一斉摘発されて町を去り、今は静けさだけが残る我が家。 天気の良い日にふと窓辺を見れば、キャットタワーの上の段にスオミ、下の段にアイノ。ソファのうえにこゆめ、(なぜか窓辺に置いてある)猫ズ体重測定用の赤ちゃんスケールの上にあかお。・・・なんかあかおだけまぬけなような気もするがそれは置いといて。 ああ、猫がいっぱいいるよぅ。みんなカワイイよぅ! こんなときワタシはこの平和が永遠に続くことを祈り、心の底からシアワセな気持ちになるのであった。 しかし! その平和を乱すあやしい音声。 まるでクトゥルー神話の神々の名のように、とても人間の発声器官で表せる音ではないが、むりやり擬音化してみるとすれば「ぷひゅるきゅるぅーん!」というか「ぶしゅぴゅるるぅーん!」というか、とにかくいまだかつて聞いたことがない異様な音声が我が家にこだましたのである。 それはなんと、あかおのくしゃみであった。 あまりにもヘンな音だったのでくしゃみと理解するまでしばらくかかってしまったが、これでもいちおうくしゃみらしい。その証拠に、目の前でやられたらあかおのツバがおもいっきり顔にかかったよ。・・・・・・ 猫のツバを至近距離から浴びせられたワタシはちょっぴりイヤーな気分になり、シアワセバロメータの針が一気に160くらい下がったが、とりあえずヤツのくしゃみの原因を気にするくらいの理性は残っていた。 どうしたんだあかお! もしや花粉症か、それともワタシの風邪がうつったのか?!おそろしい〜。 って、たぶん鼻風邪だとおもいます。(あっさり) 目やにもなんも出てないし、くしゃみ以外にはそれらしい症状もないけどさ。もちろんワタシの風邪ではなく猫の風邪であることはいうまでもない。 ほんとはちゃんと病院に連れて行ってあげたほうがいいんだろうけど、ワタシもあまり具合がよくなかったため二日ほど様子を見ていたところ、くしゃみ頻度がどんどん落ちてきたので「まあいいか!」と経過観察中である。おっと、よい子は真似しないでちゃんと病院にいきましょうね!(←説得力ナシ) だけどこれってあんまりじゃないですか。犬だって猫だってくしゃみは「くしゃん!」って普通にするよね。たまに声が混じったりするとそれはそれでかわいいけど、あかおみたいに「ぷきゅしゅぅぅーん!」などと何かあやしいものが噴出しそうな破砕音のくしゃみをする子なんて初めてだ。この場合声が混じっても全然かわいくないのがさすがである。さすがキャラ立ち猫・カールといえよう。(←?) 思えばアイノも「吐けない子」で、毛玉を吐こうとしてそれは異様な音声を出すヤツであった。その吐き音声ときたらあまりにも異様なので、何事が起きたのかとみんながわらわら集まってきてしまうくらいのすさまじさである。うーん、やっぱりアイノとあかおって、激しく似たもの同士のような気がするんですが・・・ アイちゃん、はやくカールと仲良くしてあげてね。アンタたちそっくりだから絶対うまくいくよ。・・・ それにしても他に何の症状もなく、食欲は爆裂で快眠快便でけろっとしている。さらに他の猫たちにうつる様子もゼロである。これってホントに風邪なんだろうか・・・?もしやカールあかお、ホントに花粉症になってしまったのではぁぁぁ!!!実際犬の花粉症とかもあるらしいし。 ど、ど、どうしよう・・・花粉症だったら・・・!! ・・・・・・ 水のかわりに甜茶飲ませてみようっと。(←それだけかい!) |
里帰りパート1(3月11日) 昨日はなんだか知らないけど暑かった、いえ暖かかったですねえ。今年は桜の開花もうーんと早いんじゃないかとすでに気がはやる今日この頃だが、そんなこととはなんの脈絡もなくこの週末わが家ではワクワクの里帰りイベントが実施されまくっていた。 里帰りといっても「わたくし実家に帰らせていただきまーす!」とかそういう殺伐としたのではなく、こゆめこねこズが二回目のワクチンを接種しながらちょっと顔を見せに来てくれる、といううれしいイベントである。今回うちに来てくれたのは、とびこちゃんことえりちゃんとくろたくんことルーくんのおふたり。はたして数週間ぶりに対面するこゆめは彼らをおぼえているだろうか?!・・・もし完全に忘れていて「しゃーっ」なんてやっちゃったらどうしよう。あんなに大事にしていたこどもたちなのに悲しい。かなしすぎるぅぅぅぅ! でもこゆたんブラックだからしょうがないか。(・・・・・・) それにしょせんケモノだしね!(身もフタもない) といったさびしい下馬評のもと、まずは土曜日にえりちゃんがやってきた。 きょうだいの中で唯一のこゆめ似で、小柄で可憐な美少女ちゃんという風情であったえりちゃん。この数週間ですっかり大きくなったえりちゃんは!! そりゃもうびっくりするくらいこゆめに生き写しでした。似てるなんてもんじゃない、クリソツ。同じ顔。 似てる似てるとは思っていたが、ここまで似てるとは思わなかった。しかも顔の模様はとっても三毛っぽくてそりゃもうキュート!つい色違いでそろえたくなっちゃうというカンジである。(←?) さて、その「こゆめにうりふたつ」のえりちゃんがキャリーに入れられてわが家に上陸(?)したとたんにまっさきに歓迎にあらわれた赤い影! それはもちろん、単身赴任中でムスメとのふれあいゼロだった父・あかおであった。 カールくんはホントに猫もニンゲンも大好きないい子ちゃんで、知らない子だろうが赤の他人だろうがいつもごきげんに大歓迎する気のいいヤツだ。猫のオトコとしてはかなーり間違っているような気もするが、まぁニンゲンから見ればすごくいいヤツである。(・・・・) そんなカールあかおが見慣れないちび猫を放っておくわけがあるだろうか(いやない)。 さっそくキャリーに鼻面つっこんで大歓迎しようとしたのはいいが、当然ながらえりちゃんはおどろいた。 そりゃそうだよ、いきなり見知らぬあかねこ(5.35キロ。また増えた)のまぬけな顔が「にゅーっ」とアップでせまってきたらコワイって、普通。あかお、完全に善意の空回り状態といえよう。ご、ごめんねえりちゃん、ウチの若いのが。小さいえりちゃんはすっかりびびって「しゃー」とかいってるが、カワイイだけでなんの効果もないのがいっそフビンである。 っていうかえりちゃん、もうウチのこと忘れちゃったんだろうなぁ。「ここどこ?!」ってびくびくしてるもん。もうホントによそのおうちの子になっちゃったんだね。しんみり・・・ しかしそんなニンゲンの感慨をよそに、えりちゃんは次第に元気になっていった。おうちの中をとことこ歩いてみて「アレ、なんかこのつくり知ってるみたい?」と気づいたようだし、でかいあかねこもどうやらこわくないとわかったようだ。それになんだか見たことがあるようなブラックなあの猫は! ついに真打ち・こゆめ様のご出座である。 こゆめを見たえりちゃんが「もしかしてまま?」と思ったかどうかはさだかでないが、とりあえずふたりはお鼻とお鼻をくっつけあってご挨拶している。おお、もしやこれは感動の親子対面!! ぽぷちゃんがいなくなったあとはさすがに寂しかったのか、二日ほど家の中をうろうろしては「きゅるーん」とこねこを呼ぶかのようにむずかり鳴きしていたかわいそうなこゆめ。ごめんねごめんねこゆたん!さあこゆたみ、キミの子だよぉぉぉ。かわいがれ。かわいがってしまえ。おもいっきりかわいがっていいんだよぉぉぉー!! ・・・というニンゲンの思惑にも関わらず、こゆたんはいきなり廊下の奥に逃走してそこでがっちりかたまってしまった。その反応って、つまり・・・! ああ、やっぱり覚えてないのね・・・・・・そうだと思ってたけど、ちょっぴりさびしいよ。・・・ さびしくもこゆめママは猫の置物のようにおすわりポーズでかたまってしまったままじっとりとコチラを見るのみだったが、幸いえりちゃんとあかおはだいぶうちとけてきた。まさか親子とわかったわけじゃーないだろうに、こんなあやしいイキモノとこうも短時間で仲良くなれるとはさすが仔猫はこわいものナシである。おたがいにおなかをみせっこしたり、ちゃいちゃいとじゃれそうな動きをしたりと、あと30分も見ていたら楽しく遊びはじめるんじゃないかというカンジで非常に良い傾向である。カールはホントに仔猫もオトナ猫も好きないい子だねぇ!できればこのまま遊ばせてあげたいところだが、そんなにのんびりしてたら病院が閉まっちゃうってば。わるいねカール、またこんど。って、いつかわかんないけど。 さらにここで意外なことが起こった。なんとスオミさまが、寄ってきたえりちゃんを警戒することなく、いきなりおしりや背中をぺろぺろなめてあげているではないかぁ。どうやらスオミ、えりちゃんのことをなんとなく覚えていたようなのである。 確かにすおちゃんはえりちゃんが一番お気に入りで、よく一緒に寝てたりしていたものだった。やっぱり模様が似てるから親近感が湧くのかしら。いや、実際あるらしいですよ、そういうこと。・・・もとい! ああスオミ様!やっぱりすおちゃんはかしこくていい子だねぇぇぇ。 産みの親より育ての親か!・・って、ちゃんとこゆめが育ててたけど。 このように党首とえりちゃんがほのぼのと暖かくふれあっている頃、実の母こゆめはというと。 そろそろと居間まで戻ってきたものの、テーブルの下に半分隠れて様子をうかがっている。なに警戒してるんだよぅ。それでもえりちゃんが「ままー?」と寄っていくと、ついに「しゃーっ!」と威嚇一発! ついに恐れていたことが現実になってしまった。 こ、こゆめ・・・やっぱりやったのね。 アンタはやっぱりブラックな子だねぇ。いいの、わかってたから。・・・ ちなみにそのころアイノは。 どことも知れない場所に小動物のように隠れまくってぶるぶるしていましたとさ。 かわいいえりちゃんの里帰りはこのように母に拒絶されるというかなーりかなしいものであったが、とりあえずカールくんとスオミさまのご歓迎をいただけたのが救いであった。アイノはとうとう一瞬も出てこなかったけど、アレはまぼろしのしろねこだからしょうがない。(・・・・) えりちゃん、これに懲りずにまた来てねーーーー。
それにしてもえりちゃん、かわいかったなぁ。こゆめとすりかえちゃおうかと思いました。どうせ同じ顔なら、模様が三毛っぽいほうがポイント高いもんね。(←オニですか!) さて、このように第一回里帰りイベントがつつがなく終了した翌日の日曜日。今度はルーくんがわが家にやってくることになった。唯一の男の子、元気でキャラ立ってるルーくんはどんな騒動を巻き起こすのか?! ・・・というところでながーくなったのでその話はまた次回。・・・また続き物かい、この日記。いいかげんにしなさい!(←昔なつかしいビートきよしのつっこみ風) |
里帰りパート2(3月12日) さて、もう2時近くて眠いのでとっとと昨日の続きを。 えりちゃんがやってきたその翌日、なんとルーくんも予防接種のついでにわが家に立ち寄ってくれた。 メシを食うときは「かたいよぉーん、かたいよぉーん」と叫び、トイレでふんばるときは「でちゃうよぉーん、でちゃうよぉーん」と大騒ぎしていた三国一のキャラ立ち猫・くろたことルーくん。その「ぶー」という風情の顔を見るたびに「ああっ、なんてカーールに似ているの!!」と感慨を禁じえなかったというのろわれたパパ似の猫(←?!)・ルーくん。 ああ、彼はどんな面白い子に・・・じゃなくってぇ!どんなかわいい子になっているのだろう。 そして、クリソツカールと並べてみるとどんなにまぬけ・・・いやいや!どんなに微笑ましいであろう。 邪悪な期待に胸をふくらませるワタシであったが、事はそう簡単ではない。なんといっても、ルーくんもえりちゃん同様あかおとは初対面なのである。出会い頭でカールみたいなでかい猫に「むーん」と迫られてもだいじょうぶだろうか。しかも昨日のアレがあるだけに、母こゆめの歓待もイマイチ期待できないところが微妙にさびしい。・・だけどもしかするとスオミが歓迎してくれるかもしれないし! ・・・でもすおちゃんって、基本的に男の子はキライみたいなんだよね。しつこくてうるさいから。 いやいや、ひょっとしたらアイノくりたろうが遊んでくれるかも!! ・・・知らないヒトが一緒じゃなければね。ちなみに前回ルーくんちの皆さんがいらしたときはこんなカンジでした。お話になりませんね! うーん、なんだか知らないがダメダメだ。もう全然どーにもならないという不吉な予感に襲われながら、びくびくとくろた・ルーくんご一行をお迎えしたのであった我々であった。 ところがルーくんのご来訪は、思っても見なかった意外な事態ではじまったのである。 ルーくんご一行、なんとやってくるなり開口一番「足を洗わせてください!」というではないか。足を洗うっていわれてもアナタ、いつからルーくんは極道に?・・・っていうかつまりルーくん、クルマの中でにゃーにゃー騒ぎ出したかと思うと「ああっ、あとちょっとだけガマンしてくれればっ!」というところでついにアレをやっちまったのだという。アレって何?という皆様、まだまだあまいですね。(←?) 猫がやっちまうアレといったら当然ウ○コに決まってるじゃーありませんか。(キッパリ) 嗚呼デジャヴュ。 この道は、いつか来た道通る道。気のせいか、前にもこんなことがあったような・・・! この瞬間我々は確信した。似ている。あまりにも行動パターンが似ている。我々は確信した。この子は絶対にカールあかおの子だ。間違いない!! いや、最初っからカールあかおの子だってことはわかってるんだけどね。(・・・・・) それにしても昨日はえりちゃんを見て「かわいいこゆめに顔がクリソツ♪」とウキウキしたというのに、今日はルーくんをお迎えして「恐怖のウ○コ猫カールに行動がクリソツ・・・」とがっくりすることになろうとは、まことに人の世の運命とはわからぬものである。(←?) さびしそうに洗面所でざぶざぶとルーくんの足を洗う飼い主さんに問えば、途中からあんまり騒ぐのでキャリーから出していたところ、制止するヒマもなくおもいっきり車内の床にウ○コしたあげく間髪入れず踏みつけて、その足でしっかりシートの上に飛び乗ってくださったのだそうだ。うーん、ルーくんいい仕事してますね!(・・・・・) このようにいきなり意表を突いた鮮烈な登場を遂げたルーくんだが、改めてじっくり見るとさすがは男の子だけあってすごーく大きくなっている。しかも急に足を洗われちゃったわりには落ち着いているのも大物っぽくて頼もしいではないか。晴れて室内に飛び出したルーくんは全然とまどいもせずにたったっと歩き回っておもいっきり他の猫ズとご対面してしまった。 真っ先にちびちびルーくんの前に立ちはだかるのは、でっかい父カール(5.35キロ)! しかしココでもカールあかおはまったく怒らず威嚇せず、「だれだれ?ぼくのおともだち?」とお鼻をくっつけて挨拶するや「あそぼうよー」と誘い始めちゃうではないか。ああカール、でっかいけど中味はこねこ並の猫カール。いいんだよ、いつまでもそのままでいてね・・・ 幸いルーくん(1.5キロ)はあまりこわがりもせず興味津々というカンジでまぬけっぽいが気のいい父と交流をはかっている。おお、これはいい感じだ。すぐに遊びそうだなぁと期待してみているところに割り込んできたのは! 数週間前に別れたきりの母・こゆめであった。 ああ〜、きょうもこゆたんは警戒モードに入ってしまうのだろうか。「しゃー」なんていっちゃうのか!? ところがここでおどろくべきことが起こった。心配して見守る我々の目の前で、なんとこゆめはほとんど警戒もせずいきなりルーくんのアタマやおしりや背中をなめてやったうえ、すぐに一緒に遊びはじめたではないか。 !?!?!? こ、これは一体。 意外な思いでみつめる我々だったが、こゆめとルーくんは一緒に部屋中をかけまわっている。なんとこゆめ、ルーくんがわかるのか。 実のところこゆめは典型的な内弁慶タイプであり、そのブラックな性格に反して意外とこわがりな子なのである。昨日のえりちゃんとの経緯からもわかるように、いくら相手がちびだろうと知らない猫と遊ぶようなヤツではない。 そのこゆめが警戒心ゼロで遊んでいるということは、答えはヒトツ。 こゆたんはルーくんをおぼえているのだ。 ルーくんのほうはママを覚えているんだかどうなんだかかなーりあやしいものがあり(さびしい・・・)、甘えるよりも遊ぶのに忙しくて気づいてないようだったが、こゆめのほうは遊びの合間にときどき抱え込んでお世話をしたそうにしていた。もしルーくんにその気があれば、おっぱいだってあげたかもしれない。 ああ、こゆめーーーー。これって感動の親子対面??親子対面なのねぇぇぇ。 でもひたすら走って走って転がって遊ぶばっかりで、イマイチ感動的じゃなかったけど。・・・ それにしてもこんなに子供みたいに遊ぶこゆたんは久しぶりである。もしかすると小柄なこゆたんには、育ちかけの仔猫くらいが遊び相手としてちょうどいいサイズなのかもしれない。ポプラちゃんがいたころはそれはよく一緒になって元気に遊んでいたものだが、自分よりひとまわりもふたまわりもでかい猫ばかりになってしまった近頃ではあまりこんなふうに遊ばなくなっていた。 よかったねぇこゆたん!いいおもちゃ・・・あわわわ。もとい、いい遊び相手が出来て! ちなみに、あまりにもこゆめが先頭に立ってお相手したためにカールもスオミもほとんど出る幕なかったが、どちらも全然ルーくんを警戒も意識もせず自然に受け入れていた。えりちゃんとのこの違いは!? ・・・と考えるに、これはおそらくルーくんがいっぴき飼いのひとりっ子であるのに対し、えりちゃんのおうちには福ちゃんという新しいおにいちゃんがいるせいではないだろうか。あまえんぼのえりちゃんは毎日福ちゃんにはりついてめちゃくちゃ可愛がってもらっているらしいので、おそらくえりちゃんからは知らないオス猫のにおいがするのだろう。それでこわがりのこゆめが「この子ダレ!」と警戒しちゃったのではないかと想像される。 ただひとつ気になるのは、どんな猫とも友好関係を結びたがるカールはともかく、他の猫にはあまりいい顔をしないスオミがなぜすんなりえりちゃんを認めて受け入れたのかということだ。 やっぱり(スオミは)覚えていたんじゃないのかなぁ・・・ 叔母・スオミが覚えていたというのにいきなり我が子を記憶から抹消する母・こゆめ! まさに鬼母である。おそろしやおそろしや。 ともあれ、わが家の猫ズにほぼ大歓迎に近い扱いをうけたルーくんは、とりあえずみんなと交流をはかって満足そうに家路についたのであった。よかったね! あっ、わすれてた。その間アイノは。 どこに行ったのやら気配すら絶って、お客さんたちが帰るまでひとりでぶるぶるしていましたとさ。 さすがアイちゃん、まさにまぼろしのしろねこである。二日間とも一瞬も姿を見せることがないとは徹底しているなぁ。うちに遊びに来るかた、アイノが出たらあなたは超ラッキーです。ぜひ運試ししてみてね!
ちょっとかわいそうだったのは、ルーくんと少しの間一緒に過ごしたこゆめが「アレ、そういえばわたし、こないだまでちっちゃいの育ててなかったっけ??」と思い出しかけてしまったようで、しばらくの間ちょっとむずかって探すようにしていたことである。ああ、ごめんよこゆたーーん!! でも翌朝にはすっかり忘れて「メシー!」とか言ってたけどね。・・・・・・ ところでコレを書くのを忘れていた。えりちゃんとこゆめも似ていたが、ルーくんとカールもマジでそっくりでした。特に動作というか身のこなし!なにかに飛びついたり、追いかけっこをしていて「ぴょーん」と横っ飛びしたりする時の動きのパターンがびっくりするほど似ていてわらえた。なんだかミニチュアサイズのあかおがぴょんぴょん跳ねてるみたいでかわいかったです。 ホント、遺伝子ってすごいもんだなぁ・・・顔が似てるのはともかく、ほとんど会ったこともない父親と動作がそっくりだなんて神秘だ。そんなわけでいろいろと感慨深い再会であった。 ではこゆめ仔猫ズの皆さん、今後も盆暮れ正月の里帰りをお待ちしていまーす!(←?) |
美術だいすき?(3月14日) ホントに毎日あたたかいですね。今年は桜もすごく早そうだけど、どこに花見に行こうかな♪ ・・・というはやる心を押さえかねたワタシ(?)、実はおとといさっそくチェックしてきました。 どこってアナタ、定番中の定番・上野公園を。 さすがにまだハゲハゲの木がほとんどだったが、中にはすでに淡紅色の花を山盛りにしているものもあったし、ちらほらと花をつけはじめているものもあった。なんだぁ、もう咲いてるのもあるんだ。がーーん。実は「いくらなんでもまだ咲いてないよねぇ」とたかをくくっていたので、なんとカメラを持ってなかったのである。 ああ、こんなときにデジカメもってないなんて!!!ばかばか撮影隊の栄光(?)ももはや地に落ちたものであることだなぁ。(慨嘆) そのようなワタシのがっくり感とは無関係に、公園内では花見の準備が着々と行われていた。桜並木のあたりには既にずらっとちょうちんが並び、夜桜ライトアップ用と思われる配線作業がいままさに実施中というカンジだ。うーん、たのしみですねぇ! この陽気では咲き始めたらもう一気に満開になるんじゃないかと思われるので、今後の動向も要チェックである。 しかしワタシは桜の咲き加減だけを見るために上野のお山くんだりまでやってきたわけではない。実はいま国立博物館で横山大観の特別展が開催中なのである。なんと「紅葉」と「夜桜」の巨大美麗屏風がセットで見られるのである。 こ、これは見たい。こういうのはめっちゃ混むだろうなというイヤな予感を超えて、ぜひ見てみたい! 会期はあと二週間くらいしかないので、遅くなればなるほど混むに違いない。思い立ったが吉日、今すぐ速攻で行かなくては!!・・・ということで、ついでに(?)親を誘って軽い気持ちで上野公園まで行ってみたのだが。 その混みようは我々の想像を軽く越えていた。そりゃもうブブカの棒高跳びより高くマリシュの大ジャンプより遠く、越えて越えて越えまくっていた。 なななんと、入場一時間待ち!! それを聞いて思わず意識が遠ざかりそうになったが、せっかくココまで出てきたというのに負け犬かカールあかおのようにくるんとしっぽを巻いて立ち去るわけにもいかぬ。また出直そうったって、きっといつ来てもこんなカンジなのに違いないのだ。えーい、こうなったら仕方ない。並ぼうじゃないの。一時間だろうと二時間だろうとロシア人になったつもりでおとなしく並んで待とうじゃないか! ・・・でも二時間はイヤ。これはコトバの綾なんです、ハイ。できれば三十分くらいに短縮していただけるとありがたいなーと、ええ。(←急に卑屈) さわやかな暖かい陽気のおかげで待ち時間もさほど辛くはなかったが、それにしてもこういう美術展の混雑ってのはいったい何なんだろう。印象派だのメトロポリタンミュージアムだのとちょっと目を惹くものはいつもこんなふうに超コミコミだ。知らずに軽い気持ちで出かけると、通勤電車並の混雑に巻き込まれつつ人のアタマごしにのびあがって絵を見る羽目に陥るのである。 こんなときいつも「日本人ってもしかして、すごーーく美術好きなのか?ホント?ホントに??うっそだぁ!!」という素朴な疑問が湧き上がるのを抑えることができないワタシであった。 いったいどこからこんなに絵が好きなヤツが湧いて出たんだぁぁ!責任者出てこーい!!・・・と毎度暴れたくなってしまうのはワタシだけではないはずだ。いや、自分も見にきてるんだから美術好きさんってことになるんだけど。あははは。 ・・・・・・ すみません、絵とか美術館とか博物館とかキライじゃないけど「もうめっちゃ好き!だいすきー!!」ってわけじゃありません。しーーん。ご、ご、ごめんなさーい。こんなヤツがひょこひょこ出てくるからこんなに混むんだね。 なーんだ、この混雑はワタシのせいだったのか!(←いや、ちがうと思う・・・) もっともあそこで並んでた人の大半はワタシのようなライトな美術好きさんなんじゃないかと思うのだがどうだろう。やっぱり日本人って、音楽より美術が好きなのかなぁ。同じくらいライトな気持ちでクラシックのコンサートでもいってみよう!って人はあんまりいないような気がする。音楽好きとしてはさびしいものがあります。 それにしても、海外でそりゃもうすごーーい美術館に行ってもこんなに激しく混んでいるということはまずないですよね。あれはいったいどうしてなんだろう。同じようなライトなファンはどこの国にも同じくらいいそうなものなのに・・・いや、ルーブルとかウフィツィとか、海外でもちゃんと混んでるところもあるらしいんだけど。行った人の証言によると、そのへんの美術館はやはり入場制限されてて並んで待たなくちゃ入れないらしい。そうなのか・・・行ってみたいけど並ぶのはイヤだなぁ。 しかし幸いにしてワタシのメイン襲撃スポットであるドイツ語圏の国々においては美術館は安らぎの場所である。びっくりするようなすごい絵が並んでいるにも関わらず館内はいつも程よく空いていて、のんびりと休憩しながら気に入った絵を好きなだけ自分のペースで眺めることが出来る。 たとえばウィーンの美術史美術館なんか、「どどーーん!!」という擬音が聞こえてきそうな迫力で巨大なルーベンスやゴヤがこれでもかってくらい飾られているけど、いつもいいカンジに空いている。どうしてあんなすごい絵がいっぱいあるのに、あんなに空いているんだぁぁ!かなーり謎である。 もしかすると、現地の人にとってはいつでも見られるものだからあまりありがたみがないのだろうか。確かに国立博物館も、大観の特別展は死にそうに混んでたが常設展はガラガラみたいだったな。なーんだ、そうだったのか。ポン。(←?) ああいう場所で絵を見ているとしみじみ思うのだが、すごい絵ってのはそれ自体エネルギーを放っているような感じがする。ヘタな人間より存在感があって、ワタシ程度のニンゲンではじっと対峙しているとパワー的に負けてしまうというか。 さすが大画家ルーベンスさんの絵にもとてつもない存在エネルギーみたいなものがあって、誰の絵か確認しなくても遠くから見ただけで「タダモノじゃないオーラ」がもやもやーんと立ちのぼっている。特にルーベンスが好きだとか興味があったというわけではないのだが、目の前にするとやはりすごい。実際に巨大ルーベンスの絵に囲まれてみると明らかにニンゲンのほうが迫力負けしていて、「すーーっ」とコチラの生気が抜かれてしまうような心地がするのである。 ところで「フランダースの犬」でかわいそうなネロ少年とパトラッシュが死の間際に見ることが出来た念願の絵って、たしかルーベンスでしたよね。 それで思うんだけど、ネロくんにとどめをさしたのは実はルーベンスではないだろうか。 これじゃネロも死ぬって。 だ、だめだよネロ・・・弱ってるときにこんなの見たら。 どーーもあのルーベンスの部屋に行くたび、絵の前でネロくんが10人くらい死んでるような気がしてならないのだが、それってやっぱり気のせいかしら。 いや、今回ルーベンスはぜんぜん関係ないんだった。おかげさまで大観の絵自体はたいへん良かったのだが、もし自分のペースでゆっくり見られていたらこの十倍は「良かったぁ!!」と思ったであろう。通勤電車みたいな混雑の中、「ハイ、立ち止まらないでくださいねー」状態でぞろぞろ動いてかなくちゃいけないんじゃ感慨もナニもあったもんじゃない。 いつだってこうなることはわかってるんだけど、つい見に行っちゃうんだよね・・・ かくしてワタシのような連中のせいで美術展はいつも混み混みなのであった。ご、ごめんなさぁぁい。 だが、今回気づいたことがある。どうやらこういうのって午前中に行くより午後になってからのほうが少し空くようなので、次回からは午後を狙っていこう。・・・空くといっても、相変わらず入場制限で行列はしてるんだけどね。ふふ・・・むなしい・・・ ついでにもうひとつナイスな情報を。なぜか西洋美術館でやってる「プラド美術館展」のほうはすごく空いてるみたいでした。大観展に客が集中してるからだろうか。お好きな方、今がチャンスですぞ!ここはひとつ、ゴヤにエネルギー吸い取られに行ってみませんか。(←?) |
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