過去の日記置き場です。
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2000年1月前半の日記

やっぱりお正月はコタツでみかん。


1月1日(月): 新世紀おめでとうございます!(写真つき特別バージョン)

1月2日(火): すおちゃん失踪?!

1月3日(水): お正月聴き比べ

1月4日(木): タブレット、ゲットだぜ!(芸術的作品つき。笑)

1月5日(金): 基本的くしゃみ権の要求

1月8日(月): 内地からの客(なぞの証拠写真つき)

1月9日(火): お客さんと猫たち

1月10日(水): 猫の足音

1月11日(木): 猫にまいった瞬間

1月12日(金): 環境に順応する?

1月13日(土): すおちゃんの添い寝

1月14日(日): 諸行無常の響きあり・・・

1月15日(月): 15年前のハガキ

1月16日(火): アイノの誕生日!


 新世紀おめでとうございます!
(1月1日)

 とうとう21世紀に突入した!
 おもえば子供の頃に流行したノストラダムスによる刷り込みのせいなのか?ふと考えてみるとワタシはあまり「2000年以降の未来」について思いを馳せたことがなかったような気がする。無意識の刷り込みってコワイですねぇ。
 とにかく2001年である。2001年といえば宇宙の旅だ!(←?)もう宇宙ステーションだってワルツのリズムでおどっちゃうしモノリスにもべたべたさわっちゃうのである。(意味不明)なんだか知らないが、やたらめでたい新年なのである。

 きょうは正月の買いだしと中途半端な大掃除の続きで手一杯で、なーーんも書くことがないなぁ。・・と思っていたら、ついさっき2001年のカウントダウンが終わったときに近所で「ぱん、ぱーん!」と音がした。
 もちろん極道の出入りなどではなく、花火が上がっている音だ。
 「おお?!」と窓にへばりついてみると、近所にあるコンサドーレのグランドで何かイベントをやっていたらしい。大きな花火がばんばん上がっているではないか。
 ホントはきょうも「ばかばか撮影隊」が札幌のカウントダウンを撮影するために出動する予定だった。・・・吹雪いたらね。(笑)*ばかばか撮影隊についてはクリスマスの日記参照
 ところがきょうはものすごく暖かい。昼間街中の電光掲示板を見たら「現在の気温 6度」と出ていた。そりゃすごいよ!これで降ったら雨だってば。(っていうか、実際少し雨が降った)
 それですっかりやる気をなくして、ばかばか隊の出動はキャンセルされていたのだ。そこにこの花火、これを撮らずしてなんとするぅぅ!!!

 ・・・ということで、大慌てで撮影した「2001年を祝う花火の図」だ。

  カウントダウン花火だもんね   ほーれどんどこど〜ん。

 ・・・・
 こうしてみると、いわれなければ「2001年カウントダウンの花火だよーん!」とはわからないので、ここだけ見るとただの貧弱な花火写真という感じもぬぐえないがまあ良しとしよう!なんたって新世紀だからね。

 ではあらためて、
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします!



 すおちゃん失踪?!
(1月2日)

 きょうの夕方ちょっと電化製品を使いすぎて「すぱーん!」とブレイカーが落ちてしまった。その時に、玄関のところにあるブレイカーの位置を確認しようとしてダンナがちょっと扉を開けて光を入れたのね。
 そのあとしばらくしてから新年スペシャル(?)ということで猫たちにも猫缶をあげようとしたところ。

 スオミがいない!
 「ごはん?ごはん??」とアイノもこゆめもわらわら出てきて足元にたかっているというのに、スオミの姿がない。
 急に心配になって、「すおちゃーん」と呼びながら全部の部屋を探し回ったがいない。
 ま、まさか!さっき扉を開けたときに?????
 あわてて外廊下を見たが、影もかたちもない。たとえ外に出てしまっていたとしても、寒さ対策のため階段コーナーの扉も閉めてあるので、このフロアの廊下以外に行けるところはない。
 すおちゃぁん、いったいどこに行ったの〜?!
 その時ワタシはかなり青くなっていたと思う。

 ところがそのときダンナが「いたいた」というではないか!
 えーっ、どこにどこに????

 なんのこたぁない。なんとスオミ、押入れの中に監禁されていた。そんなのはよくあることだが、きょう押入れを開けたことがあったとは知らなかったので考えなかったのだ。実はダンナが数時間前にほんの一瞬開けたのだそうで。・・・・・・
 なんでそんな短い間にするっと入りこむかなぁ!

 もともと猫は押し入れだとか物入れだとか、狭いところがが大好きだ。そのうえ気配がないから、こういう事故は起こりがちである。そういえば31日の大掃除の時も、うちのジャマジャマねこズときたらものすごく押入れを気に入っていた。掃除中にふっと押入れを見ると、下の段にも上の段にもさらに上の棚にもまじめな顔で猫が収納されていた。これじゃほんまもんの引きこもりちゃんたちである。

 ということで、泰山鳴動して猫一匹。(←?) 無事にすおちゃんも猫缶が食べられましたとさ。
 でもその半分くらいはこゆめに強奪されちゃったんだけどね。
 ・・・・・・
 スオミ、いつもいつも不憫なヤツである。



 お正月聴き比べ
(1月3日)

 きょうはホントに書くことがない。ホントはないこともないんだけど、明日こそ早起きして福袋や初売りに突撃しようと思っているので時間がない。(笑)
 それで正直にきょうやったことを書くことにした。でも誰もついてこれないと思う。
 それは、必殺オタク道の炸裂・ブルックナーのロマンティック冒頭聴き比べである。
 ね、ついてこれないでしょ。
 ちなみにうちにはこの曲のCDが11枚ある。こういうときにもし配偶者が同じ趣味を持たないと、「またこのCD?!なんで同じ曲を何枚も何枚も買うわけ?!」と責められること必至であろう。幸いウチはふたりともオタクなので(笑)助かっている。
 オタクなダンナを持つ奥様、またはオタクな奥様を持つご主人は是非とも相手の趣味に寛容になってあげてほしい。

 おまけとして、オタクの証明・我が家のCDラックを証拠写真として添付する。
 これらの総額がいったいいくらだったのか想像するとなんだか悲しくなってくる。100万は越していることだけは確かだ・・・

         濃いのがぎっちり詰まってまっせ

 誰も興味ないと思うけど、聴き比べの結果のほうはワタシ的にはヴァントとベームがトップを争い、チェリビダッケと朝比奈が次点を争うといったところか。
 ・・・・・・・・・・
 あー、なにやってるんだか・・・・



 タブレット、ゲットだぜ!
(1月4日)

 某ヨドバシカメラの初売り(といってもホントは昨日からやっている)に行って、タブレットを買ってもらった。
 なんで買ってもらったかというと、クリスマスプレゼントだ(笑)。
 なんで今ごろになったかというと、最初は某ワンダースワンカラーが欲しかったんだけどクリスマスシーズン中は品切れだったのである。
 それがなんでタブレットになったかというと、よく考えたら今すぐどうしてもWSカラーがやりたいってわけじゃないし、前からあこがれていたタブレットのほうがお得な気がしたからだ。
 いやホント、タブレットあこがれだったんです。絵心のないワタシでも、ペンタッチなら落書きとか出来そうだし写真の切り抜きなんかもペンでやればうまく出来るんじゃないか?・・・とそのように考えていた。

 しかーし!ワタシはあまかった!!
 なんだか慣れないとすっげー使いづらいのだ。そりゃもうヒステリー起こしそうなくらい失敗しちゃうのである。
 だめだこりゃ、ってことでとりあえず本当に落書きからはじめてみることにした。
 これが記念すべき初の作品だ。

      おちこむ党首の図

 はっきりいってマウスで書いたのとどう違うのかわからない。
 これぞまさに「猫に小判」である。

 というわけで、きょうの結論は「道具が良くてもウデが悪けりゃ意味ナシ」という非常にまっとうな真理であった。いつの日か、見事な画像処理が出来る日が・・・・!
 来ないだろう(笑)。だって、昔から美術の成績わるかったもーん。



 基本的くしゃみ権の要求
(1月5日)

 我が家には今ファシズムの嵐が吹き荒れている。
 なんたって、自由にくしゃみをする権利がないのだ。これも三毛猫党党首・スオミ様の恐怖政治のおかげである。

 猫が寝てるときにくしゃみとか咳をすると怒られる、とはよく聞く話だが、実はスオミがそうなのだ。
 それも、ワタシが「くしゃん!」とやると、怒るというよりはかなしそうに「ぅにゃ〜ん・・・」とそれはそれは可愛らしい声で抗議するのである。
 これは怒るより効く!なんたって、めちゃくちゃ可愛い声にせつなげな顔でにらまれちゃうんだもん。これをやられちゃうと、別になんにも悪いことしてないのに思わず「ごめんなさい」と謝ってしまう。
 おいおい、なんで謝らなイカンねん!(勝手に謝ってるんだけどさ)
 しかも、しかもだ。
 何故かワタシだけが怒られるのだ。ダンナのほうがすっげーでかい音声でくしゃみしてるのに、それは無視。私が「ああ、おこられる怒られる〜」と一生懸命ガマンして、それでも「ハクション!」と控えめにやると「ぅにゃ〜ん」だ。
 これは不当だ!明らかに官憲の横暴である!!(←?)

 ちなみに、アイノもこゆめもくしゃみなんか全然気にしてない。さらにいうなら、スオミも咳は気にしないのだ。
 うーん、なんでそんなに私のくしゃみだけに抗議をするのか???謎は深まるだけ深まって、いっこうに解けないのだった。しかしひとつだけ確実なことがある。
 もしもワタシが猫アレルギーなんかになっちまおうもんなら、それはそれはおそろしい毎日が待っているということである。まさに恐怖と抑圧の日々だ。プラハの春だ。ワルシャワ戒厳令だ。天安門事件だぁ!

 さらに思い出したのだが、ワタシはそう重くないとはいえ花粉症である。ただし、くしゃみよりは目のかいかいのほうがひどいタイプだし、ここ数年は花粉量がそうでもなかったのか?たいした症状は出なかったのですっかり忘れていた。少なくともうちの中ではそうだったのだ。でももし来年あたり急にどばっと花粉が飛んじゃったりなんかして、くしゃみ地獄に陥ったりなんかしたら?!

 やばい。

 どなたか、くしゃみを止める薬をご存知だったら教えてください。お待ちしております・・・



 内地からの客
(1月8日)

 実は金曜の夜からきょうの夕方まで、内地(笑)からトモダチが遊びに来ていた。それで、HPの更新もメールのチェックも完全にサボっておりました。ごめんなさい。
 以下、たぶん聞いてもアタマに来るだけかもしれないけどこの週末の遊びっぷりを書いてしまうことにする。ま、いってみれば小学生が宿題の作文に「なつやすみにほっかいどうにりょこうにいきました」といって、やったことをだらだら全部書いちゃう!みたいな奴ですな。ははは。先にあやまっとこう。重ねてごめんなさい。

 友人一行が到着した日の夜はとりあえずご当地のスペシャルビール「サッポロクラシック」で軽く宴会。(余談ながらコレ、北海道限定販売ながらダンナ曰く「国産ピルスナーの最高峰」(笑)であり、友人たちはこのビールを「クラシック様」と敬称で呼んでいる。ビール好きの方は是非お試しを。)

 翌日は朝から、豪雪のキロロでスキー。これがまた素晴らしいパウダースノーで、ストックをさすと「キキキッ」と金属音のような音が鳴るくらいキシキシなのだが、ものすごい新雪の深雪状態だったためフトモモががくがくするくらいしんどかった。はっきりいってこれじゃ雪が軽かったんだか重かったんだかわからない。
 この場合、パウダースノーであることに意味はあるのだろうか?という根源的なギモンを抱かずにはいられなかった我々である。
 しかもこの日途中からどばどば雪が降るわ降るわ、ほんの半日の間に駐車場の車はおだんご状態。もう見ただけでは白い車なんだか緑の車なんだかわかんない。車を掘って荷物を積みこむのがもう寒いというかなんというか・・・っつーか、ひたすら寒かった。
 この帰り道はつらかった・・・何もかもまっしろけで道路もよく見えないくらい大粒の雪がばんばん降っていてコワイのなんの。もしワタシが免許を持っててハンドルを任されていたら、恐怖のあまり泣きながら運転してたと思う。
 とにかくやっとのことで札幌に戻ってきたあとは、まさに天国と地獄。みんなでススキノの快適な健康ランド系温泉(そんなのがね、あるんですよ。ふふふ)ですっかりシアワセにふにゃふにゃになりつつしゃぶしゃぶとすき焼きとクラシックで一杯。

 昨日は快晴だったんだけど、前夜からの大雪でまたも車はモンスター。これを掘り出す時点で日和って(笑)登別への日帰り入浴コースに急遽変更。またまたでかいお風呂と露天風呂でふにゃふにゃになって、夜はサッポロビール園でクラシック様と再会を果たすとともに、食べ放題のバイキングでほぼ一年分の焼きタラバを食いまくる。さらに我が家に戻って深夜まで「桃太郎電鉄」大会でキングボンビー大炸裂。(コレ、おもしろいんですよ〜。ニンゲン4人でやると必ずバカウケして、普段ゲームをやらない人でも大体ハマれます。我が家の「接待ゲーム」の定番です)もちろんこの席にもビンのクラシック様、すなわちビンクラが登場したことはいうまでもない。

 そんなこんなで睡眠時間が絶対的に不足しつつも、今日も朝から札幌国際へゴー。これがまた雪質サイコー!「キュキュキュキュっ」てなもんだ。ところが好事魔多しとは良く言ったもので、壮絶に寒かった。寒いとか冷たいとかいうより、「アイタタタ」状態である。(っていうか、だから雪質がいいんだろうね・・・)
 あんまり寒かったので、またも予定よりほんのちょっと早く切り上げて朝里川温泉へ。冷えた体にはめちゃくちゃ効いたが、これでなんと3日連続で温泉につかってホッカホカになってしまったことになる。こんなことでいいのだろうか。・・・
 べつにいいか。(笑)

 かくて友人一行は多分かなり満喫して内地へと帰っていった。ついでにウチらも北を満喫した(笑)。

 そんなわけで今ワタシは抜け殻である。よれよれでぽわぽわでシオシオのパーである。
 ・・・なので、お客が来ている間の猫ズの様子についてはまた明日にでも。おやすみなさい。

  なんかおいしそーかも 「ビンクラ」の空き瓶とこゆめ.。



 お客さんと猫たち
(1月9日)

 まだ「温泉後遺症」に苦しめられているワタシだが、きょうもちゃんと更新だー。
 さて、今日のお題はお約束通り?お客さんに対する猫たちの反応のことにしよう。

 以前にも一泊くらいなら客が来て泊まっていく・・ということもあったが、こんな長いのは初めてである。どんな反応をするか楽しみ(←?)だったのだが、どうだったかというと。
 それがね、やっぱし意外と平気だったの。

 スオミはいちおう警戒するけど、地べたで宴会をはじめたらとことこ寄ってきておつまみやらビールやらをくんかくんか嗅ぎ始めるし。ちなみにスオミはいける口(笑)。ビールが好きな猫なのだ。
 しまいにゃマヨネーズに手を突っ込みやがって、感触にびっくりしたらしく「ぷるぷるぷるっ」と手を振り回しまくってあたりにマヨネーズをばらまいたあげく「うわあ、すおーー!!」と絶叫するワタシの手をすりぬけて、マヨネーズの足型をぺとぺと床に貼りつけながら逃げ出しやがったのである。
 なんてことをするのねん!(わかる人にはわかるボンビー口調)
 次にあらわれたときスオミがぺろぺろと足をなめていたことは言うまでもない。

 アイノは、思ったとおり最初は完全に姿を消していた(笑)。うちの猫は2ひきなんだよ!といっても客たちは信じただろう。ひっそり隠れ住むアンネ・フランクのごとく気配を絶っていたあたり、いくらばかでもさすがは猫である。
 しかし想像したより早く状況に慣れたらしく、早くも宴会途中から我々のまわりをうろうろしはじめた。恐怖よりも食い物チェックをしたい心が勝ったのだろう。やはり所詮はケモノだ。
 ただ、客が泊まっている間はちょっと心細かったのか、寝るとき必ず私のところに来て脇にぴったりはりついてごろごろいうのでもう可愛くてカワイくてたまんなかった。ごろごろ、もみもみ〜、とかしながらワタシの肩のへんにアタマのっけて寝るんだもん。こりゃカワイイですって。
 ワタシは思わず、「くりぼうや、オマエは小さいときほんとうにブサイクだったんだよ〜。アタマも悪いし運動神経も悪いし、どうなることかと思ったんだけどウチに来れてちゃんと可愛く育ってよかったねぇ〜」・・・などと、嫁ぐ不肖のムスメに語りかける慈愛あふれる老母のようになって猫に話しかけてしまった。
 これがいわゆる(?)「猫飼いの勘違い」である。

 最後、こゆめだが。
 コイツははりあいがない。何故なら客も何も全く気にしないからだ。
 ぜーんぜんビビらないし、いつもより甘えんぼになるなんてこともない。平気で好きなところをうろうろしていつもどおり走り回るのみ。こゆめ、気は強いし触られてもヘイキだし運動神経もいいし、もしかしたらすごい大物なのかもしれない。これからは「こゆめ様」とお呼びしたほうが良いのだろうか。
 この際だからもう一歩進んで、ご実家のお姉さまがたのように「営業活動」が出来るイカした猫になってほしいものである。

 結論として、基本的にウチの猫たちはお客が来ててもそんなに気にしないらしいと再確認できた。
 そういうわけでワタシのおともだちの皆さん、いつでも遊びにきてください。
 ただし客の証言によれば、寝ている間に突然布団が重くなったり、ふと目を覚ますと毛のはえた動物に暗がりからじっとみつめられていて目が合ってしまう・・・というような怪奇現象が起こるらしい。
 そういうのヘイキな方だけどうぞ。ははは。



 猫の足音
(1月10日)

 猫の足音。
 といっても、「ああ、春の足音がすぐそこまで・・・♪」とかいうロマンチックでレトリックで勘違いな表現とかではなく、そのものずばり猫の足音のことについて書いてみようと思う。

 ふつう、猫ってのはあんまり気配がないもんである。
 動作に独特のしなやかさがあって、とても美しい。
 そこらへんはさすがに「狩りをする動物」であり、その気になったときのヒョウのような忍び歩きもなかなかかっこいいよなぁ、と思っていた。といってもホンモノのヒョウが忍び歩くところはまだ見たことないけどさ。

 ところが!!

 まぬけにもアイノ、足音がするのだ。
 うちの居間にはタイル式のコルクカーペットが敷いてあるのだが、そこをアイノが歩くと「ぺった、ぺった」と音がするのである。ちなみに、スオミとこゆめはほとんどそういうことはない。走ってるときは別だけど。
 アイノ、オマエはタラちゃんかい!
 ・・・っていうよりは、オバQか?
 とにかくアイノは、「高貴」とか「優雅」とか「敏捷」とかいう猫という種族のイメージをことごとく覆してくれる子だ。
 ほんとうに猫なんだろうか。やっぱり謎の動物なのかもしれない。オバQかしら。
 でもね!いちおう弁護しておくと、このナゾな感じが妙に可愛いのだ、アイノ。ペタペタ歩いてきたりなんかするともう「まぬけカワイイー」の極致。

 よかったねアイノ、マニアックなおうちにもらわれてきて(笑)。



 猫にまいった瞬間
(1月11日)

 みなさんが、決定的に猫にまいったのはどんなときだろうか。
 猫ってのはとにかく可愛くて、顔もめんたまもふさふさな体も寝てる姿も歩く姿も、とにかく全部カワイイと思う。(これってもしかしてかなり病気?)
 でも、猫好きの人たちには特に「ああ、やられたぁ!」と自覚した瞬間ってのがあるんじゃないだろうか。

 ワタシの場合は、もう十年くらい前。
 いとこの家でお葬式があって、家族で出かけていった。亡くなったのはまだまだ若かった叔母で、お葬式の日は悲しいことに「母の日」だったのをよく覚えている。
 その家では猫を飼っていた。もうおとなの猫だったけれど、お葬式やらお通夜やらで家人は忙しかったから、あまり構われなかったのが寂しかったのだろう。それで初対面のワタシに甘えてきたのだ。
 ワタシの足に小さなアタマを「ごーん」とぶつけてきて「すりすりっ」と体全体を力いっぱいすりつける。しっぽはぴーんと立っている。もう一度戻ってきてまたアタマを「ごーん」、「すりすり〜」。

 なんですかこれは。
 か、かわいいです。


 元々猫は大好きだったけれど飼ったことはなかったので、猫がこんな風に甘える(・・・というか自分のにおいを付けてるのだということを後から知った・・)なんてのは未体験ゾーンだったのである。その家にはひとつ年下の女の子のいとこがいたので、多分あの猫はいとことワタシを間違えたのかもしれない。だって他の人は誰もやられてなかったもん。

 とにかく、ワタシはこれでノックアウトされました。
 あのびっくりするくらい力強い「ごんずり〜」感触の気持ち良さが忘れられなくって、「やっぱりもう絶対なにがなんでもいつか猫を飼うんだもんね!!」と決意したのだった。

 そういうわけで、念願かなって今では晴れて3びきの猫にアタマをぶつけてもらっているのである。
 やっぱり猫の「ごんずり〜」はやめられまへんな!旦那。へっへっへ。(←?)



 環境に順応する?
(1月12日)

 きょうはめずらしくホントに日記になりそうだ。
 本日の札幌は、最高気温がマイナス10.3度だった!
 いいですか、最低ではなく、最高気温ですぞ、ワトソン君。(ダレにいっているのだ)
 雪がやんでいるのを見計らってちょっと買い物に出てみたが、そのときの気温はマイナス11度。ほとんどスキー場なみである。
 しかしワタシは、いつものセーターにいつものコートでタイツもはかずにとことこ出かけてみた。あ、ちなみに帽子は必需品である。こちらでは雪が降っているときに傘をさす人ってのはまずいない。そのかわり帽子をかぶるのだ。さらに言えば、私見ながらこの場合の帽子はニットのキャップなんかよりもちょっとでもつばのついたものがよろしい。このあいだ地吹雪にでくわした時に思ったのだが(地吹雪の件は12月27日の日記参照・・)少しでもつばがついているとその分の視界が確保されて前方が見やすくなるのである。なるほど、帽子ってのは機能的に出来てるもんですね。

 話がそれた。

 つまりマイナス11度の戸外に普段のカッコで出ていったのだが、それが意外とヘイキだったのである。いや、もちろん寒いことは寒いけどね。歩いた距離だってたいしたことないしね。
 でも我ながら驚いたのは、帰ってきてうちに入ったとたん「暑い!」と思ったこと。
 もちろん暖房は消して出かけたにもかかわらず家の中がすごくあったかく感じて、しばらく暖房をつける気にならなかった。

 ワタシ、ちょっとヘンかも(笑)。

 ジマンじゃないがワタシは元々かなりヤワなタイプで、寒さにも暑さにも弱いほうだ。それがこの冬、北海道で過ごしはじめてから一気に気候に順応してきたような気がする。11月の終わりに関東の実家に帰ったときは、うちの親だの近所の人は「寒い寒い」といって厚着してたんだけどワタシは暑くて暑くて(笑)、コートなんて着れなかった。
 そういえばこのあいだ東京から遊びに来てた友人たちも、羽田に降り立ったとたん「暑い!」と感じたそうだ。(ホントかしら・・)

 もしかすると人間って思っている以上に環境に順応する力が強いのかもしれない。すごいですね。

 ついでに猫たちの様子も書くと、いくら本土ではハゲハゲだったといってもさすがはノルウェーの森の猫。どうやらこちらの気候はものすごく合っているみたいだ。全然寒そうじゃないし、いいかんじにフサフサになってきた。人間が暖房を入れていても、部屋がある程度以上暖かくなってくると自主的に寒い部屋の窓際なんかにいって平気な顔でうたたねなんかしている。普通行かないって、そんな寒いところに。
 そういえば東京にいたころは冬でもめったに布団には入ってくれなかったけど、こちらに来てからかなりお布団に来てくれるようになった。すっごいしあわせ。
 猫が布団に入ってくれないとお嘆きの皆様は、是非お部屋をさむ〜くしてみてください。
 ただしそれってニンゲンもつらいけどね・・・大丈夫、いつか順応できるから。(?)



 すおちゃんの添い寝
(1月13日)

 昨日の日記にも書いたとおり、寒い土地に越してきたかいあって、この冬はついに!猫たちが布団に入ってくれるようになった。
 去年はホントに全然ダメで、「おいで〜♪」と布団の中に導き入れても10分もたたないうちに「やっぱし暑いからやめとくわ」といわんばかりの様子で出ていってしまったものだ。
 ブラボー、寒い土地!!
 
 ところが、これまた猫によって添い寝の仕方にも違いがある。

 いちばんおばかちゃんのアイノは誰がいようとおかまいなしに「ぴょーん」と乗ってきて、ごろごろいいながら甘えてくる。ついでにその場にいたほかの猫はそれはしつこい毛繕いの洗礼を受けることになり、大抵はイヤになって「もうこんなとこいらんないわ」と逃げ出してしまう・・・うーん、無邪気でカワイイんだけどね。

 かしこいながらもマイペースのこゆめは、甘えたくなると「ぴゃっ、ぴゃ〜ん・・」とカワイイ呼び声とともに「「しゅたっ」と飛び乗ってきてワタシの脇にぴったりくっついてもみもみしながら寝てしまう。ただし、他の猫が先にいた場合は「あっ・・・・」と立ち止まって「あ、あたしのほかにもオンナがいたのね・・」と岩崎宏美の「万華鏡」のように立ちつくし、ぷいと立ち去ってしまったりするあたり非常に末恐ろしいものを感じずにいられない。

 そして、問題のスオミだ。
 すおちゃんは、めちゃくちゃけなげなんである。
 最近やっと「他の子に心変わりしたのね・・」というショックからのスネスネも直り(この件については12/20の日記参照・・)ものすごく甘えんぼに戻ったスオミではあるが、やはりそこらへんは基本性格のモンダイなのか、やたらと他の子に遠慮しまくる点だけは変わらなかった。
 「いっしょにおねんねしたいな♪」といって寝床までついてきても、他の子が近くにいるだけで「・・・・」とさびしそうに立ち去ってしまうのである。
 「すおちゃぁ〜ん、ここにおいでぇぇ」と追いすがってもダメ。せつない甘え顔をするんだけど、そのまま行ってしまう。
 ああ、かわいそうなスオミ〜。
 しかもさらにけなげなことに、ワタシが起きているときは滅多によりそってこないというのに、いつもふと目が覚めると三毛柄のカタマリが寄り添って寝ていたりするのだ。そう、気づかれないようにワタシが寝ているときにそおっと布団に入ってきてくっついて眠っているのである!!!

 まるで演歌のような控えめで尽くし型のオンナ、すおちゃん!(笑)
 ああ〜すおちゃん、アンタはなんてカワイイの!!

 だからスオミ様はいつまでも永遠にうちのナンバーワンなのだ。



 諸行無常の響きあり・・・
(1月14日)

 実はコレ昨日のことなんだけど、まさに不況の現代ニッポンを象徴する悲しいものを見てしまった。
 それは、先月営業を終了した札幌そごうデパートである。

 先月の「閉店セール」中にも何度か足を運んだけれど、もんのすごい混雑だった。何の落ち度もないのに解雇されちゃう従業員の皆さんが一生懸命お客に応対しているのも気の毒で気の毒で、思わず「ガンバレ!」と手を握りたくなってしまった。・・とはいえホントにそんなことしたらかなりあやしい人なので、もちろんココロで応援するだけにしたことは言うまでもない。

 なんでいまごろ閉店したデパートに行ったかというと、実は札幌そごうの建物をそのまま利用して地下の食品売り場と上のほうのレストランフロアだけは営業を継続することになったと聞いていたので、「どんなんなってるかなー」とちょっと食品売り場をのぞきにいってみたのだ。

 そしたら、泣けた。

 先月までの大混雑の記憶も生々しい同じビルの中だというのに、まーなんて人出の少ないこと!!
 かなりイケてるお肉を売ってるのでファンだった肉屋さんも、閑古鳥が鳴きまくっていた。
 だいじょうぶなんだろうか。っていうか、やばいだろうこれは。

 実はワタシ、今ちょうど失業保険の支給を受けてるところなので定期的に職安に行っているのだが、すごいです。
 いや、何がすごいって、保険をもらってる人の数が。
 手続きを待ってるあいだヒマなので、いったいこのペースで受給者の処理を続けてると一日で何人くらいさばいているのか、さらには一ヶ月に何人くらいさばいているのか、さらにひとりあたり平均このくらい支給してるとして・・ということを計算していくと。

 天文学です。

 これじゃ保険制度も傾くよなぁ、と思わずにはいられない。

 それに職安に行くといろいろドラマがかいま見えるので、不謹慎だけど面白い。
 たとえばワタシの座ってる目の前の窓口で職員の人に相談していたおじさん。営業成績がふるわなくてノルマが達成できないので、辞めたくはなかったけれどもすごくいづらくなってしまって辞表を出さざるをえなかった、ということを訴えているのだけれど、職員の人は気の毒そうに「自分から辞表を出したんですか。それだと自己都合ということになってしまうんですよ」・・云々とていねいに説明をしている。おじさん、40代後半くらいだろうか。家族もあるんだろうなあ。

 ああ〜、泣ける。

 とりあえず、札幌駅周辺でお買い物をするときはなるべくそごうの地下食品街に行ってあげようと思うワタシであった。
 お肉屋さん、撤退しないといいなぁ・・・



 15年前のハガキ
(1月15日)

 風邪をひいてしまった。
 ダンナが風邪を持ちこんできて、その治り際にワタシがしっかりいただいてしまう。これ、いつものパターン通りである。毎度のことながら、めっちゃアタマにくる。
 熱はそんなに出てないと思うんだけど、のどがぱんぱんにはれてる感じで寝ていてもめちゃくちゃ苦しい。ああいやだ。

 具合が悪いとヘンなことを考えるものだ。昨日の夜、ワタシが11月に東京まで聴きにいっちゃった88歳の指揮者の公演をテレビで放映していたのをまた見たんだけど、もう一度じーーんときてしまった。演奏もいいんだけどやっぱり曲もイイ(ちなみにブルックナーの9番。ああ〜、我ながらホントにオタクですねぇ。イヤイヤ)。なんていうか、この世に生まれてきて綺麗なものや愛すべきものをいっぱい見れて良かったなぁ・・・という感謝の心が湧いてきて、死ぬのが恐くなくなるような音楽だなぁと思うのだ。・・???

 うお、やばくない?
 風邪ひいたくらいでなに悟ってんだよ!!・・ってカンジだ。(笑)

 実は先日、母がつくばの科学博で出した「2001年に配達されるハガキ」ってのがうちに届いた。
 新聞の投稿欄なんかでもコレの話題が時々出ていて、数年前に急死したご主人から「老後をのんびり過ごそうな」というハガキを受け取って懐かしさと悲しさで泣き笑いしてしまったという60代の女性の話とか、若くして脳梗塞になって半身不随になってしまったために苦しいけど充実した年月を送ってきた女性が、健康でごく普通の未来しか思い描いていなかった自分からのハガキを受け取った話とか、40代であの日航機事故で亡くなった長男からのハガキを受け取った老母が、死んだ長男に「きょう明日にもおまえの孫が生まれるのよ」と語りかける話とか、とにかくムネをうたれるエピソードがいっぱいなのである。 なんつーか、「ニンゲンが生きる」ということを考えさせられるでしょ。

 幸いウチは親兄弟は健在なのでそういう重い話にはならなくてすんだけど、15年っていうのはどんなことでも起こり得る長さなのだなぁと思う。このハガキのアイディアを出した関係者も、こんなすごいドラマが生まれちゃうなんてことまでは考えてなかったんじゃないかなぁ。

 ところで母からのハガキは、なんだか小さい子に語りかけるみたいな調子で微笑ましくって笑えた。15年前っていったら、こどもだもんね!
 ・・・・なんてことは残念ながら全然ない。年がばれちゃうから言いたくないけど、すっかりきっぱり義務教育はとっくに終了していたということには触れておこう。・・・・
 おかーさま、アナタいったいナニを考えていたんですか!

 今から15年後がどうなってるかわかんないけど、とにかく猫ズが全員元気で幸せでいるといいなぁ。
 あと、すぐこわい考えになっちゃうから早くこの哲学風邪(?)を治さないとやばい。
 生きることについて深く考えたい人、この風邪もらってくれませんか。全国郵送可。(ホントかよ・・)



 アイノの誕生日!
(1月16日)

 きょうはアイノくりたろう君の1歳の誕生日(推定)だ。
 なんで推定かというと、詳しくはアイノのおはなしにも書いているんだけども、アイノくんは何故かいっぴきだけ遅れて生まれてきた子だったのである。
 改めてブリーダーさんに聞いてみたら、彼女が深夜ほんのちょっと仮眠している短い間に生まれていたそうなので、どうやら正確には「1月17日生まれ」に間違いないようだ。そうなのか。でもまぁいいや、ひとりだけきょうだいと誕生日が違うってのも寂しいし。やっぱり16日生まれということにしておこうじゃないか。のう、助さんや格さんや。(ダレに言っているのだ・・)

 アイノくんは小さいとき本当にブサイクだった。
 仔猫ってのはこの世で一番カワイイ生き物と相場が決まっているが、なんでこの子は仔猫なのにこうもヘンな顔をしているのだろうかと悩んでしまうくらいあやしいルックスだったのである。
 もちろんワタシは飼い主だからアイノが可愛いが、アイノに対する愛情と客観的評価は別物だ。愛があるワタシがいうのだから間違いない!アイノはブサイクな仔猫だった。
 あんまりワタシが「ぶさいくなんだよね・・・」と言ってはばからないので、会社の友達が試しに見にきて「なんだ、かわいいじゃん!」といって帰っていったことがあった。ところがそれから半年以上たった最近になって「今だからいうけど確かにアイノ君を見たときは『・・・・』と思った」とメールで白状したのである。

 ・・・・・・・
 アイノ〜。(やっぱり)おまえはほんとに器量がわるかった。

 さらにつけ加えるなら、アタマも悪かったし運動神経も悪かった。うちに来てまもない小さなこゆめが最初っから飛び乗れるテーブルに、オマエは半年もかかってやっと飛び乗れるようになったんだったねぇ。このトロさでは、絶対にノラとして生きていくのはムリだろうと思ったものだ。

 だけど、ちょうど知恵遅れの子が「天使みたい」とか「神様のさずかりもの」なんて言われるのと同じように(ご、ごめんよアイノ・・・)彼はものすごく無邪気で愛らしい。図体はでかくなったけど、なんだか仔猫のまんまという風情がある。
 きょうも風邪で寝ているワタシの布団にやってきて、ごろごろいいながら「ごーーん」とでっかい頭をなんとワタシの顔にぶつけて甘えてきて、そのまま「こてん」とおなかを出して添い寝してくれたアイノ君。

 そうなのだ、ワタシはアイノを愛しているけど、それはアイノの顔がすごく可愛いからじゃないし、すごくかしこいからでもない。ブサイクでもおばかでも好きなのだ。スオミもこゆめもそう。すおちゃんがかしこいから好きなんじゃないし、こゆたんが可愛いから好きなんじゃない。もしすおちゃんがおばかでも好きだし、こゆたんがブサイクでも好きなのである。

 多分、こどもを愛する親の気持ちってのもそういうものなんじゃないかな、と想像するけどどうだろう。
 もし「自分がそういうふうにぜんぶ愛されている」って確信できれば、ぐれる子供ってのはもっと減るんじゃないかなぁ。

 でもすごいよなぁ、猫って。縁もユカリもないうえに種族も違うニンゲンからそんなに愛されるなんて。
 親以外から無償の愛をもらえる人間って、そうはいないと思うよ。


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