第79話:くまちゃんの子守歌〜9万記念
 ぼくはくまちゃん
 じゅんくんのくまちゃん
 すうすうねいきをたてて
 きもちよさそうにねむってるじゅんくんに
 てをにぎられてる

 じゅんくんは
 ぼくがいないとだめなんだ
 いつもいっしょにねてるんだよ

 まだじゅんくんがずっとちいさかったとき
 おかあさんがにゅういんすることになって
 ねるときさびしいだろうからって
 ぼくをつくったんだ

 おかあさんはげんきになって
 じゅんくんはひとりでねれるようになったけど
 さびしがりやさんだから
 ぼくをだっこしてふとんにはいるんだ

 じゅんくんとねてるとたいへんなんだ
 ねぞうがわるいから
 いつもけっとばされたり
 したじきになったり

 それに 
 いつかはおしりのしたで
 びしょびしょにされちゃった
 なんでかはいわないよ
 ないしょにしてっていわれてるもん

 たたかれたり
 なげられたり
 やつあたりされることもあるけど
 ぼくをぎゅっとだきしめるとき
 やさしくてあたたかいんだ

 うれしいときも
 かなしいときも
 いつもそばにいてあげるよ
 だから
 これからもずっとなかよくしてね

 おやすみなさい
 だいすきなじゅんくんが
 めをさますまで



    ありがとう9万 〜準くんとくまちゃん

 おかげさまで遊来星図書室は、のべ9万アクセスを達成しました〜(^0^)。
 昔に比べて更新も、伝言板のレスも遅れがちな当サイトを、いつも温かく見守ってくださって、本当に感謝しています。これからも、どうか見てやってください(^^)。

 で、準をそっと見守ってるといえば、ぬいぐるみのくまちゃん。第2話で早くも登場し、以来、主に寝てるところ(…大体はおねしょシーン(*^^*)。あ、くまちゃんは”ないしょ”にって言ってるけど、準がたまにやっちゃうのは、ここでは公然の秘密だったりして(^^;)と、一万単位の記念絵で、準と共演してきました。今回、最後の5桁キリ番は、9万=くま、のゴロ合わせもあって、くまちゃんを主人公に記念作品をつくってみました。絵は、くまちゃんだけ夜フィルター(青のオブジェクトに、半透明グラデーションの処理を施したもの)の上に配置して、準さえも背景みたいにして、お話は、絵物語では初めてくまちゃんの一人称になっています。次は大台だし、今後万単位の記念をどうするか未定なので、今回は特別ということで…。


 古今東西、男の子が抱っこして寝るぬいぐるみは、くまと決まっています。ぬいぐるみは女の子のものじゃないの?、というご意見もありますが、男の子もけっこうお人形遊びとかしますよね。自分自身にも想い出がありますし。あのころ、お気に入りのぬいぐるみがあった人も、いっぱいいるんじゃないでしょうか。
 どうしてくまか、というと、やはりイギリスの児童文学、A.A.ミルンの『クマのプーさん』(石井桃子訳 岩波書店)の影響が大きいのです。私は大人(大学生の時)になって初めてこの作品を読みましたが、クリストファー・ロビンという男の子が、プーさんというくまのぬいぐるみを主人公にして空想した世界が展開される、珠玉の名作です。挿絵も、原作の方が断然このお話に合っているし、クリストファー・ロビンもとってもカワイイので、みなさんもぜひ原作で読んでみてください。

 準のくまちゃんのようなものを、通称「ライナスの安心毛布」と言います。ライナスは、チャールズ.M.シュルツの漫画『ピーナツ』(…と言うより、スヌーピーが出てくる作品と言った方が通りがいい)に登場する男の子で、主人公チャーリー・ブラウンの親友です。頭がよくてチャーリー・ブラウンのよき相談相手ですが、彼には赤ちゃんの頃から使ってる毛布を持ち歩く癖があって、それを持ってないと不安なのです。小学生になって…とからかわれても、やめられないのです。準は、くまちゃんを持ち歩くことはないようですが、気持ちはライナスと一緒です。何にしても、どうしても卒業できないものってありますよね?。私も、過去を引きずるタイプなので、大いに共感します。単に聡明なだけでなく、こういう人間の弱いところを見せてくれるライナスくんが、実はあの漫画で一番のお気に入りキャラだったりします。主人公チャーリー・ブラウンもそうだし、人間のかなしみやおかしみを描いた漫画『ピーナツ』もまた、私の一押しの漫画です。


 でも、人間、いつまでも子どもでいるわけにはいきません…。
 ピーター・ポール&マリーの『PUFF』という歌をご存知でしょうか?。NECだったかのCMで使われていたので、聴いたことのある方も多いはずです。ジャッキー・ペパーという男の子が、PUFFという名のドラゴンと友だちになって、遊んだり冒険したりするのです。でも、歳をとらないドラゴンと違って、人間の男の子は成長します。ある日、遊びに来てくれなくなったジャッキーを想って、PUFFは涙を流す…というせつない歌です。
 『クマのプーさん』の続編『プー横丁にたった家』(同訳 同版元)の最後で、おそらく学校に上がる歳になったクリストファー・ロビンが、舌足らずの言葉で一生懸命プーさんに言おうとしたことも、甘くあたたかいぬいぐるみとの空想の世界からの旅立ちだったのでしょう。

 準もいつの日か、くまちゃんなんかいらないよ、という日が来るのかもしれません…。まさか、『ドラえもん』20巻に収録の「ココロコロン」の女の子のように、くまちゃんを捨てたりしないでしょうが、準も成長し、いつかは我々と同じように大人になっていくのです。いつも言っていますが、準は「永遠の少年」ではなく、成長の一過程にある等身大の男の子を描いているつもりです。でも、ここでは毎年4年生の準なのですから、彼にとってくまちゃんはまだまだ大事だし、いつまでも仲良しでいることと思います。



 気がつけば9万…本当に長くやってきたものです。私がどうして準しか描かないのかと言うと、もちろんほかのちゃんとしたお絵かきさんと違って、画力がないため描き分けができないというのもありますが、それよりも何よりも、準が好きで自分が萌えと思うことを、全部この子にやらせたい…というのがあるからです。子ども時代に経験したこと、やってみたかったことを、自分の分身としての範囲内で、これからも準を通じて追体験していきたいと思っています。…つまり、準にとってのくまちゃんが、私にとっては準くんなのかもしれません。私もまた準と同じで、「卒業」できない人間なので、これからもしばらくこのサイトを続けていくと思います。どうかこれからも、準とくまちゃんをかわいがってやってください。ずっと、いつまでも…。



ちなみに、これまでのキリ番記念です
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1万 2万 3万 4万 5万 6万 7万 8万(なし)


 最後になりましたが、9万のキリ番は、北斗のきみちゃんでした〜(^0^)♪ たぁ〜(笑)。
 いつも丁寧な感想を寄せていただいて、それがどんなに励みになったことか…。改めて、感謝致します。ありがとうございました〜&キリ番おめでとうございました〜。これからもずっと、どうか準をかわいがってやってくださいね。
 で、きみちゃんと私の共通の”好み”と言えば…(*^_^*)。くまちゃんは「ないしょ」って言ったけど、せっかく寝姿だからやっちゃってもらいました(^^;。上の絵を一部改変しただけなので、お好きな方だけこちらへ。
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 これもまた準くんが”卒業”できないものですね。これからもやらかすと思いますが、まあ、子ども時代のかわいい想い出として、どうかほほえましく見てやってください(^^)。

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