デザート・サーベル

装甲機甲型

DesertSabre

帝国側

型式番号

EPZ-003-d

シリーズ

B/O

タイプ

<トラ型>

発売

-

全長

15.8m

定価

-

全高

13.6m

オペレーション

バッテリー

全幅

6.8m

ライト点灯

重量

91.6t

使用電池

単3×1

最大速度

213km/h

部品点数

-

乗員

1名

ゴムキャップ

E(グレー)21個

M(グレー)2個

搭載ビークル

主成形色

-

主要目的

格闘戦

キャッチフレーズ

俊敏な動きに攻撃力をプラス。

ギミック

口を開閉しながら、尻尾のウイングを上下に動かして、4本足で前進します。同時に、背中のミサイルポッド、連装ビーム砲を上下させ、後部ウイングを開閉します。コクピットも開閉可能。

その他

-

装備

装備名

搭載数

特徴

3連衝撃砲

1

胸部に装備

高速キャノン砲

2

胸部とミサイルポッド右側の武器ユニットに装備

大型赤外線・レーザーサーチライト

1

胸部に装備

高圧濃硫酸噴射砲

1

ミサイルポッド右側の武器ユニットに装備

レーザーサーベル

2

口の牙

接近戦用ビーム砲

1

ミサイルポッド右側の武器ニットに装備

8連ミサイルポッド

1

全天候3Dレーダー

1

特徴

帝国軍トラ型をプロトタイプとし、機動力アップをはかるため高機動飛行ウイングを装備し攻撃力をもたかめて、プロトタイプにくらべ性能・攻撃力とも20%のアップがはかられたグレートサーベルの砂漠戦仕様機。

掲載バトルストーリー

-


 ゾイド復活記念と銘打って紹介したグレートサーベルの改造ですが、完成のすぐ後から、一つの問題点に気付いていました。それは、燃料タンクのアタッチメントを介して装備される、連装ビーム砲でした。

 グレートサーベルの静止時、例えば基地で格納されている状態などを考えると、ミサイルポッドを収納し、連装ビーム砲を水平に真正面を向けているのが自然な姿ではないか、と思います。ところが、グレートサーベルで、ミサイルポッドと高機動ウイングを動かすように改造したのは良いのですが、この静止状態のままスイッチを入れて動かしてしまうと、ミサイルポッドが水平になっている連装ビーム砲にぶつかってしまうということに気付いたのです。これでは、仮に商品として出した場合、ギミックが干渉してしまうため、商品として成り立っていない、と感じたわけです。別にメーカーではない無いのですから、商品として出すことなどを考える必要な無いのですが、とりあえず、解決策を考えてみました。一つの方法は、ストッパーをつけて、連装ビーム砲がミサイルポッドに干渉する位置以上に下がらないようにするという方法。これは、ガイサックの尻尾などが同じ様な処理をされています。ガイサックの尻尾では、尻尾が下がって地面に引きずってしまうことがないように配慮されています。もう一つは、連装ビーム砲をミサイルポッドの動きに合わせて動かしてしまうこと。すると、動くゾイドが好きな私は、当然ギミック的な解決を図ろうとするわけです。つまるところ、グレートサーベルの改造に成功し、連装ビーム砲の問題点に気付いたときから、いつか連装ビーム砲を動かすような改造をしなければならない、と考えていたわけです。

 そんな考えを持ちながらも、別の機体を改造している中で、シールドライガーの改造に成功しました。すると、とある方から、シールドライガーと同じ方法でサーベルタイガーの尻尾を上下させたと、メールをもらいました。サーベルタイガーの尻尾上下の成功例を聞いて改造は出来るという確信を得たものの、では、実際の改造はいつやろうか、となったときにチャンスは過去に3回ありました。1度目はサーベルタイガーの改造。この時は、シールドライガーとのギミック的差別化を考えて、あえて考慮から外しました。2度目はサーベルタイガーMk-3の改造時。この時は、コンテストへの応募を視野に入れていたので、締め切りに間に合わなくなることを避けるため、冒険を避けました。3度目はグレートサーベルのカラーバリエーションの改造時。生産工場のラインには載せていないグレートサーベルを1機作ったのですが、この時は、あくまでもカラーバリエーションにこだわり、ギミック的な差別化をしないことにしました。そして、今回4度目のチャンスで尻尾の上下を盛り込むことにしました。

 実際に作業をしてみると、頂いたメールの通り、本体側の尻尾の取り付け部分を大きく開口しなながら、動きのスムーズさを確保するために、何度も仮組みをして確認することに手間取りました。

 話しを連装ビーム砲に戻します。

 連装ビーム砲をアタッチメントごと上下に動かすにあたっては、当初、高機動ウイングを動かすために取り付けるミニ4駆用のギアを介して、その回転をアタッチメントに伝えるような方法を考えていました。これは、グレートサーベルの改造に成功して連装ビーム砲の上下を指せようと最初に考えていた方法です。しかし、この方法では、ギアをもう1枚どこかにかませて、動きを90度変えなければならないのです。高機動イングを動かすのにギアを用いて成功したこともあって、このほかにもいくつかギアを用いて連装ビーム砲を動かす方法を考えましたが、いずれもアイディア倒れでした。連装ビーム砲を上下させる方法がいつまでも思いつかなかったのが、なかなかグレートサーベルの改造の再挑戦が出来なかった理由の大きな部分を占めています。そして、今回、作業を始めた時点では、まだアイディアはまとまっていなかったのですが、尻尾の上下もやりたかったこともあって、挑戦してみようと言う気になったので、手を付けてみました。

 実際の動きはと言いますと、

口を開いたときには、ミサイルポッドが収納され、連装ビーム砲が水平になり、高機動ウイングが立ち上がり、尻尾が上がります。

口を閉じたときには、ミサイルポッドが立ち上がり、連装ビーム砲が上を向き、高機動ウイング具が開き、尻尾が下がります。

これが動くと、 → 

このおかげで、頭、足4本、ミサイルポッド、ウイング、連装ビーム砲、尻尾と、胴体から伸びているパーツの全てが動いているように見えるので、動くおもちゃとして、徳をしたような気分になります。

 

 

 今回は、ゾイド特有の、パーツの裏側のスカスカ部分に、ジャンクパーツの貼ることでのディティールアップも、今まで以上に気を使ってやってみたのですが、なかなか難しかったです。主として、ミサイルポッドの裏側と、連装ビーム砲用のアタッチメント裏側ですが、まだまだ、何かをつかんだ、という納得感が得られません。こうした、デザイン的なセンスを問われる部分は、まだまだ修行が必要です。

 反面、パーティングラインを消すために、一度モールドを落として、ジャンクパーツを貼ることでディティールを元に戻す、と言うやり方の意味が理解できたので、この点では、成果を得られたように思います。

 3Dレーダーには、ジャンクパーツと真鍮線を用いてのディティールアップを行い、一回りほど大きな印象を与えるようにしてみました。航空機モデルで行われている、シャープさを出すための方法を応用して、センサーとアンテナの固まり、というイメージに近づけようとしたのですが、やはりこの手のセンスを問われるモノは、しっくりきませんね・・・・・

 

 模型としてのゾイド、という視点ではまだまだ、反省点も有るのですが、完成させたという事と、得られた成果もあったと言うことで、総合では、満足のいく機体が出来上がったと思っています。ゾイド20周年の2003年。何か良い改造は出来たでしょうか?

 

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