活元運動とは

野口整体 気・自然健康保持会

主宰 金井省蒼

《その7》

二人で行う活元運動

 活元相互運動(かつげんそうごうんどう)

  

野口晴哉 『健康生活の原理』119頁

 活元運動は二人で組んで行なうと、一人ではよく出ないような時でも、活発に動き出し、動き出すと臆劫も消えて元気になります。二人で組んでやる活元運動は、一人でやるのと全く異なった力が働き出します。気の交感作用とでもいうのでしようか。片方さえ活元運動が出た体なら両方とも出ます。その組むことでも、初めは誘導する方とされる方に分かれるが、活元運動が起こると、それが転換してしまうこともあります。体力が余っている方から足りない方に流れる動きが生ずるのでしょう。だから自分は弱いと思って受ける方になっても、やる方に回ってしまうことがしばしばあります。

 二人でやる組運動を「活元相互運動」と名をつけました。皆さんでやり合うことをおすすめします。大勢で二人づつ組をつくってやってもよいし、家族同士やり合ってもよい。活元運動の出る人が一人いれば、家中皆出るようになります。気の交感作用ということは全く面白い。

 相互運動というのは一度やれば今度はすぐ次の人をやれるのです。だから、家族に弱い人があったら、その人と組んですればよい。自分が具合が悪い時は、活元運動の出る人と一緒に組んでやれば、受ける人も、やる人も、健康度が亢(たか)まってくる。家族でやり合えるし、そして家の中で出来る。

 活元運動や相互運動をしていると、病気を治してもらおうというような考えなど無くなって、自分の体力を発揮して自分で丈夫になることを考えるようになる。これがいのちの姿勢を正すということに連なる。