活元運動とは

野口整体 気・自然健康保持会

主宰 金井省蒼

《その2》

活元運動と霊動法・本能法

友永ヨーガ学院にて「野口整体」を講義する
第二回資料 V13 2008年3月29日
二部 活元運動とは より

  

 活元運動は野口先生が神道の霊動法から宗教的な要素を取り払い、健康法として提唱されたものです。
 その霊動法を著している本の中で、中野裕道氏が「本能法」という活元運動を紹介しているものがあります。

中野裕道 『脱カルマ霊動法』 184頁より

 岩田有示師は〈本能法〉というユニークな治病法を指導しています。

 ― 大自然の力と人間の力と、どちらが偉大かは、小学児童さえ知っています。大自然の力は、私たち人間やそのほかいろいろの生物を造りました。人間の力では、髪の毛一本さえ造れません。本能法を行なうと、そのすばらしい大自然の根本能力(要約して本能)が、老若男女を問わず、誰にも、ものすごく自分の心身に現れてきて、精神や肉体のあらゆる故障を、心ゆくまで一つ一つ片っぱしから直していきます。しかも、自分の自覚症状にないような故障までも残さず治療していきますから、どなたも驚嘆せざるを得ませんでしょう。なお本法は医学の権威者から、真に驚くべき治療法であり、健康増進法であり、疾症予防法であり、そして理想的な若返り法であり、美容法であると、推奨されました。(本能法のパンフレットから)
 本能法はもと神社神道系に伝えられた修法からきたものといわれます。具体的には、患者が正坐して心を静め、呼吸を整えると、ひとりでに身が揺れはじめ、揺れは楽しくなり、無意識のうちに身体を曲げ、逆立ちし、床の上を転がったりします。患者自身が本能的に選んだ病気治しの体操だといわれます。
 だからきまったパターンはなく、任意の時間が過ぎると患者は運動をやめ、正常な意識に還ります。

(中略)

 「本能法というのは、恥や外聞、我執、倫理道徳を捨て、あるがまゝの自分をさらけ出し、赤子のような純粋な生命活動の中に自分をひたらせることで、自然の力が身体に湧いてきて、生命力をよみがえらせてくれます。本能法で起きる〈霊動〉は努力がいりません。だから疲労しないし、過不足がない、という不思議な合理性があります。