活元運動はやっていくと、体の動きがだんだん進歩してきます。永い間使わない能力ですから、体の方々が錆び付いて鈍っているのです。敏感なら出るべきなのに、鈍っているために出にくくなっている処がある。
それは、或る過敏な処があって、そこだけで動いていて、鈍い処を立て直すように動いてこない。これからは活元運動自体も、もっと教育して、全体が自由に動くようにしなければならない。
ただ動いたから活元運動だというわけではない。動いて、それが体の鈍い処を回復するように動いていく、その時の体の状況に合うように動いていくようにならなければ本当ではない。朝も夜も昨日も今日も同じ活元運動というのでは、過敏な処だけ動いて、発展がないのです。
そういう場合に体の鈍っている処を少し愉気したり刺激したりすると、活元運動が自由に出てくる。そこで活元運動がスムーズに出てくるようにするために、体の鈍りの調整という技術が要る。
活元運動は当然発展しなければならないからです。