QアンドA12
 くねくねしてかわいい文字だとは思うのですが…


シンハラ語を話す時は、やはりシンハラ語の文字で言葉を覚えないとうまくいかないのではないでしょうか? 『熱帯語』の表紙にもあるシンハラ文字はくねくねして可愛いのですが、覚えるのが厄介です。うまく覚える方法はありますか。
 


No-12 2004-**-** 


一番巧く、そして、早く覚える方法は「まず、シンハラ語を使うこと」です。シンハラ文字は日本語と同じ”音節文字”です。しかも、うまい具合に”あいうえお”順に並んでいますから日本人には覚えやすいのです。ですから、手始めに日本語をシンハラ文字で書くことをお勧めします。これは日本で暮らしているシンハラ人が日本語を覚えるために利用している方法なのですが、日本語をシンハラ文字で書くというのは、同じ”音節文字”という”双子の相性”を利用したなかなかに賢いやり方なのです。
 例えば、「かまわない」をと書くやり方です。本来ならと書かなくてはシンハラ語にはならないのですが、シンハラ文字を覚える練習としては一番簡便で、しかも、わりと的確な方法なのです。
 シンハラ文字を書くにはあなたのパソコンがお持ちのフォント群の中に「シンハラ・フォント」を組み入れる必要があります。「シンハラ・フォント」は次の各サイトからダウン・ロードできます。
 http://www.math.ohio-state.edu:80/~vicum/ 
 シンハラ・フォント4種がダウンロードできます。 http://www3.ocn.ne.jp/~srilanka/スリランカ国在関西名誉総領事館 。新しいシンハラ・フォントがあります。しかし、タイピングが変則だったりして、大分使いにくいフォントがあります。 
http://www.anu.au/linguistic/sinhala/font.htm/(サイト名;シンハラ語)。シンハラ・ワード2000というソフトがありますが、使い勝手はまだまだ、という感じです。シェア・ウエアなので、ソフトをインストゥール後に料金をカードで支払わなければなりません。

 (*2003/01現在、上記のアドレスではシンハラ・フォントを扱っていません。「シンハラ語Q and A」の 23 を開いて、そのページのリンクからシンハラ・フォントをインストゥールしてください )

「シンハラ・フォント」を組みこんでおけば、キーボードでシンハラ文字が打てます。打ちこみのシステムは、例えば「K」のキーを打てば「ka」の音(音節文字)を示す文字が画面に表示されるといったやや変則な規則。でも、これは音節文字ですから日本人からすれば「分かりやすい」キー操作です。慣れると打ちやすいのもです。
 ただ、「い」行と「う」行の文字を打ち出すにはAltキーとテン・キーを合わせて使うという面倒があります。テン・キーは四桁を打たなければなりません。その他、二重子音の文字の中には文字コード表から落とし込まなければならない、といった変則もあります。シンハラ・ワードという有料のソフトを使えば、それらの行もファンクション・キーを打つことで割と簡単に打ち出せるのですが、シンハラ文字には変則が多く、それに対応ができていません。まだまだ、開発途中といった感じ。

 上記の『シンハラ語』サイトではシンハラ2000というCDを頒布しています。スリランカで発売されている市販のフォントです。書体も年々増えていますから実際にシンハラ語で手紙を書くといった方は、そのCDを手に入れてもいいでしょう。

 でも、思うのですがシンハラ文字にこだわらなければ「かまわない」と書こうが【kmvni】と書こうが、読み方は同じなのですから、あなたのシンハラ語とのお付き合いが「話し言葉」だけで充分というのなら文字は要りません。実際、日本に暮らしているシンハラ人は日本語の文字をまったくといっていいほど知りませんし、それでも日本語はぺらぺらなのです。互いの気持ちを交し合うのも、チャットやメールもあるけれど,やっぱり生の会話が一番。
 あまり「文字、文字」と気にする必要はないんですね。読み,書きよりも話すことが大事です。