スリランカ料理トモカのレシピ―


アーッパ ආප්ප

右の奥がアーッパආප්ප 。時計回りにその下がパリップ、アンブル・ティヤル(左下)、ポロス・ウヤンジャナ(左上)。
どんな料理? 

 米の粉をポルキリで溶いて発酵させてパン生地を作り,それをアーッパ・ターッチと呼ぶ専用の型に流しこんで薄く焼く。なんとも面白い形に焼いたものだ。くれーぷのふにゃふにゃとは全く違うパン。半円球で周りが薄くてサクサク,真ん中はこんもりもっちりフワフワ。
 朝食に欠かせません。ご飯の代わりに何枚も食べます。

 このアーッパの真ん中に卵を落として焼けばビタラ・アーッパ。ビタラは「卵」のこと、本当はビッタラと発音するのですが土地の人の言葉からはビタラーッパと聞こえます。
 にぎやかな商店街。歩いているとこのビタラーッパを店先で焼いている光景に出会います。

●材料
 生米の粉(上新粉)
 ポルキリ
 イースト(本来は発酵したラーを使います)
 塩


◎右→「簡単・アーッパ粉」という即席アーッパの元。水に溶くだけで誰でも簡単にビタラーッパまで作れちゃう、という訳。
 

調理の手順


①イーストを前発酵させておきます。

②米の粉をポルキリで溶きます。

③イーストと米の粉を合わせてしばらく置き,発酵を促進します。

④上の生地をアーッパ用の丸いお椀状の焼き型(右の写真)に入れて焼きます。

*ビタラーッパのときは、アーッパの種を焼き型に入れたらすぐに卵を落とし入れます。


食べ方
 朝食にご飯代わりに食べます。右手の指だけを使って器用にちぎって、なんて作法はこの際要りません。皿の上でちぎって、皿に盛ったポル・サンボールやルヌ・ミリスをつけて食べましょう。ビタラーッパのときはアーッパの底に半熟の卵の黄身があるから、これをアーッパの薄くてカリカリした部分で包んで、やわら口に放り込む。辛! 美味! ポル・サンボールを添えれば、まちがいなく熱帯の朝のさわやかな味になる。



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