窓部分から一番熱が逃げますのでサッシは断熱サッシに取り替えます。
既存地盤の上に消石灰を撒き(シロアリ駆除)防湿シートを敷設し、その上にコンクリート厚100mm打つ(モチアミ鉄筋を入れる)
基礎立ち上がり部分は土台上部までスタイロフォーム厚50mmを貼り付けます
基礎外周部より600mmまでは底版部分にもスタイロフォーム厚50mmを貼り付けます
ヒートポンプエアコン
改修工事ですから電気配線のみで取り付け出来るので、エアコンにしています
壁内部に吹き込みグラスウールで断熱しても良いのですが、筋交いが有る場合は十分な施工が困難ですので、部屋は狭くなりますが内側を断熱したほうが確実な施工が出来ます。
内側より
石膏ボード12.5mm
スタイロフォーム 厚45
気密シート
既存内壁
吹き込みグラスウール 厚150mm
メールで問い合わせがありましたので参考までに改修方法を掲載します。
20年以上前の住宅でリビングルーム等床下に設備配管がされていない場合は施工可能です
(防蟻剤の有効成分がなくなっていなければ危険だからです)
4,既存住宅の部屋個別床下暖房
※高断熱高気密住宅でヒートポンプエアコン利用の場合(原発依存の深夜電力利用は考慮していません)
独立行政法人 建築研究所のデータを元に電気・都市ガス・LPガス・灯油が暖房に使うエネルギーを計算しました。
エアコンの場合冷房能力ではカタログ値通りの場合が多かったのですが、暖房時はカタログ値に及ばず半分以下という結果でした。
それでも灯油より少し良い結果でした(外気温3℃〜6℃の場合です)
0℃になると灯油の方が良いという計算になりました。
2,暖めたからといって汚れた空気を循環させない
3,構造体はバランスよく美しく
5,エネルギーの有効利用
1、床下暖房・給排気システム
【計算例】
ホールダウン金物が多く必要と言うことは、地震や風圧でその部分に引き抜き力が大きく働く箇所が多いと言うことです。設計時に偏心率が小さくなるよう耐力壁を配置すれば木造の利点である柔軟性に富み強い家が出来ます。
合板の接着剤は必ず劣化しますから外部面の耐力壁は構造用合板を使わず、筋交いのみです。内部の耐力壁も極力筋交いのみにするようにしています。
2階の根太は写真のように90×90の木材を455mmピッチで入れ、床下地材は24mmの針葉樹合板、仕上げは15mmの天然木を張ります。
ねじれることがなく、地震力や風圧力に対して有効です。
屋根の垂木は38×235(ツーバイテン)を455mm間隔で入れています。
(1350mmごとに転び止めを入れています)
この垂木の間に空気層と高性能グラスウール90mm+100mmを入れ、内側を気密シートでふさいでから石膏ボードを張ります。
天井裏で断熱しないと言うことは、吹き抜けや小屋裏まで自由に使えると言うこと。
床下暖房ですからエアコンやファンヒーターのように頭上から暖まってくるわけではないので非常に快適なんです。
※温水ファンコンベクタの暖房能力の方が断然上ですので、外気温が3度以下になる地域の方はこちらをお薦めします。
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暖めた空気を循環させないのは無駄かもしれませんが、暖気は壁面や天井面に吸収されますので、排気しても100%無駄にしているわけではありません。それよりも人の吐いた息、ウィルス、カビ、埃、臭いなどの汚染物質を再吸引しないことが良いと思っています。そのための無駄は無駄ではありません。
屋根集熱器を付けた他の床下暖房システムは暖まった室内空気は汚染物質を排気することなく再循環させています。(24時間換気を付けていますので全ての汚染物質を再循環させているわけではありませんけれど)
ヒートショックなし
1階の床下をすべて暖める全館暖房ですので、真冬でもトイレや浴室の温度差もなくヒートショックも起こりません。
室内温度もバリアフリーな住宅なのです。
伏せ図を描いて綺麗で無い場合はどこか間違っていることが多く、やはり「理にかなったものは美しい」のです。
建築基準法は偏心率は0.3以下で良いのですが私は0.15以下としています。ホールダウン金物は少なく、バランスの良い設計をしています。(重心と剛心のずれの距離を弾力半径で割った数値)