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夏と冬   構造と仕様  換気 
避けたい換気設備
【建築基準法の必要換気量計算の場合】
延べ面積 :  100 u
天井高   :  2.4 m
容 積    :  240 m3  とし、
必要換気量は容積の1/2(0.5回/h)ですから120m3/h以上ですが

【換気設備設計の場合】
容積でなく一人当たりの必要換気量から求めます
 ので、その場合一人30m3必要ですので 4人:120m3、 5人:150m3、 6人:180m3 ・・・

どちらが正しい(より快適)計算か分かりますよね。

今年の夏は外気温38℃なんて日が度々あって、異常に暑かったですね。
2階に寝室がある家は相当に寝苦しく、エアコンを回しっぱなしだったのではないでしょうか。
小屋裏の熱気を換気扇で抜くだけでも大分違うんですよ。
5〜10万円くらいで出来ますから是非試してください。
消費電力もエアコンの20分の1ほどですから、省エネになります。

※取り付け注意事項
換気扇は振動が出ますから防振ゴムを挟んでください。
○暑さ対策
○温度変化への対応

10月になると夕方寒さを感じる季節になってきます。
室温が23℃を切ると1時間ほど暖房のスイッチを入れ、床下を暖めます。
すると約26℃くらいになります。後は朝まで照明器具の熱だけで十分です。

小屋裏の150φの換気扇は24時間回していますから、就寝時には0.5回/hの空気が床下から入ってきますので換気も十分です。

一般家庭では人の息が一番の室内空気汚染物質なのですから、換気をしなくなる寒い季節は特に気を付けてください。
洗面所や便所の換気扇を回し、台所などの小窓は開けておきましょう。
それだけでも違うはずです。

建築基準法の換気量計算では最低以下の換気量になる場合もあるのです。それを元に換気扇を設置していたのでは快適であるはずがありません。
出来れば年間を通し来客数の一番多いときにも対応できる換気扇容量は欲しいです。

マンションの場合
一般的に多いのが80u前後ものですが、建築基準法では換気量が40u/hあればOK
なのですが 4人家族なら30m3/人 必要ですので本来は120u/h必要なのです。
建築基準法の必要換気量ではまったく足りていません。

各部屋までのダクトの長さと曲がりの数がそれぞれ違います。
室内排気口にフィルターが付いていますので定期的に点検清掃しますが、その度に当初の計算書通りに吸い込み口の調整を行わなければなりません。
1つの換気扇で全ての部屋の換気を均等に行うにはそうするしかないのです。そのメンテナンスを怠れば換気は正常に機能しなくなります。
自分でメンテナンスを行うことも考慮して換気器具を選定しなければ後悔することになります。
○風速計によるデーターその2
(10月12日2:04pm)


小屋裏窓開放(26cm×49cm)
無風、パッシブ換気のみ
外気温24℃、室温26℃

窓部分の風速平均0.4m/s、温度25℃  
計算風量:91.44m3/h
100Φの換気扇とほぼ同等です。

無風時でも小屋裏の窓を開放するだけでこれだけの空気が出ていきます。ただし、風があれば逆に入ってくる事もありますので、安定した排気には換気扇が必要です。
○風速計によるデーター
(10月5日0:00am)

小屋裏換気扇(小)作動、
2階各室窓一部開放(20cm×40cm)
外気温23℃、室温26℃
床ガラリ寸法:8cm×60cm×3箇所

ガラリ部分の風速0.2m/s、温度24℃
計算風量:103.68m3/h   
1階居間、食堂の部屋容積99.82m3  
換気回数:1.0回/h

2階の窓を少し開放しているので予想ではもっと少ないと思っていましたが、パッシブ換気効果も加わっているようで、良い数値がでました。
屋根が正しい断熱及び通気工法がされていない場合、真夏の2階は蒸し風呂の様になっていることでしょう。

簡単で確実な熱気処理の方法は小屋裏に換気扇を取りつけるのです。

最低でも1時間当り建物容積の3倍の空気量を排気できる能力の静音型有圧換気扇を1基(換気が必要な時)、150Φの有圧パイプファンを1基(24時間)設置するだけです。

切妻ならすぐに取りつけ出来るのですが、寄せ棟では図のような形状にしないと取り付ける事が難しいですが、高気密住宅でなくてもハッキリと体感出来るくらい改善されます。
切妻屋根
寄せ棟屋根
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淀み
淀み
天井面
天井面
排気
給気
給気
排気
便所や洗面所に設置するのが多いと思います。
出来れば小屋裏に設置し、夏の熱気も排出できればなお良いです。

小屋裏の場合、大容量の換気扇(300φ程度)を設置してください。
夏に相当の威力を発揮しますので既存住宅へも応用でします。

100φの換気扇の内部に溜まった2ヶ月分のホコリです。
本当はこれ以上に排出されていますのでもっと多いはず。
ダクトタイプの場合、フィルターを通過したパウダー状の埃はダクト内部に溜まっているはずで、カビ菌なども付着しているかもしれません。
寒いからと言ってスイッチを切ればそれらの菌が逆流してくることも考えられます。
排気口
当然、居間、寝室、子供室に給気口を設置しているはずです。(確認してみてください)

給気口は床面近くに設置し排気口と対角になる位置に設置するのがベストです。

排気は部屋の上部の換気扇か、扉を通過し便所や洗面所から排気しているはずですが、冷気を感じなくするため部屋の上部に給気口を設置した場合は内部の汚れた空気を全て入れ替えることは難しくなります。

寒いからと言って給気口を閉めてしまっては換気できなくなります。

データーその他
給気口
ダクト
室内排気口
室内排気口
室内排気口
室内排気口
排気
換気
換気扇で暑さ対策