前田公爵邸 写真

慶応義塾大学旧図書館

慶応義塾創立50周年を期して建てられた図書館。
巨大なステンドグラスが印象的。

明治45年(1912年)、赤レンガによる壮麗な外観を有する慶應義塾の図書館旧館は、創立50年記念記念事業の一環として竣工。 慶應義塾のシンボルとなっています。階段上を飾る「ペンは剣より強し」とラテン語で記されたステンドグラスは、権力に屈しない慶應義塾の精神を表しています。 また、国の重要文化財でもあります。

建物の由来

福沢諭吉が慶應義塾を創設したのは安政5年(1858年)。 この図書館は明治40年(1907年)の慶應義塾創立50周年記念事業として建設されたものです。 創立50年は明治40年ですが、明治45年に開館式を行いました。 設計はジョサイア・コンドルに建築を学んだ 曾禰達蔵とその後輩の中條精一郎が開設した建築事務所。
図書館建築にあたっては、卒業生や有志らによる寄付で賄い、目標額を30万円と設定しました。 明治38年度の義塾全体の年間経常支出が8万円であったことからも、いかに巨額な金額かということが察せられます。 また、この図書館旧館は国の重要文化財に指定されており、義塾の貴重なシンボル的存在となっています。

建物のデザイン

レンガ造2階建(一部3階)、塔屋付の建物で、 赤レンガと花崗岩、テラコッタ(素焼粘土)により華やかな外観となっています。 玄関ホール正面の階段上にあるステンドグラスは、右手の女神と左手の鎧武者が、それぞれ西欧文明と日本文化を象徴しています。 封建社会の日本が西欧文明に門戸を開く様子を描いたこの作品は慶応義塾のシンボル的存在で、一番下に「Calamvs Gladio Fortior」と書いてあります。 これはラテン語で「ペンは剣よりも強し」という意味です。

大ステンドグラス
大ステンドグラス
1階ホールのシャンデリア
1階ホールのシャンデリア
玄関アーチ
玄関アーチ

施設概要

所在地 東京都港区三田2-15-45
開園時間 慶応義塾大学ホームページ・開館カレンダーでご確認ください。
休園日 慶応義塾大学ホームページ・開館カレンダーでご確認ください。
交通 JR山手線、京浜東北線 田町駅下車(徒歩約8分)
都営地下鉄浅草線、都営地下鉄三田線 三田駅下車(徒歩約7分)
都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅下車(徒歩約8分)
入園料 無料
問合わせ 慶応義塾大学・三田キャンパス TEL03-3453-4511
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