英国建築家ジョサイア・コンドル晩年の傑作。
和洋が調和した新しい建築。
この建物は、大正6年(1917年)、古河財閥三代当主・虎之介の本邸として建てられました。
英国貴族の邸宅にならった古典様式で、天然スレートぶき(粘板岩でできた屋根用の薄い板)レンガ造り。
外観からは想像しがたいですが、2階には仏間・居間・客間などの純和室が並んでいます。
この庭園は、明治の元勲・陸奥宗光の別邸でしたが、彼の次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。
尚、当時の建物は現存していません。現在の洋館と洋風庭園の設計者は、イギリス人建築家、ジョサイア・コンドルです。
コンドル晩年の傑作として知られるこの建物は、大正6年(1917年)、古河財閥三代当主・虎之介の本邸として建てられました。
戦後、国へ所有権が移りましたが、地元の要望などを取り入れて、東京都が国から無償で借り受け、一般公開されました。
数少ない大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在で、平成18年(2006年)1月26日に文化財保護法により国の名勝指定を受けました。
レンガ造りで外壁に赤みを帯びた
新小松石(安山岩)を積み、天然スレート(粘板岩でできた屋根用の薄い板)の屋根を
持つ暗褐色の山荘風の建物。 内部は、レンガや石で造られた西洋館にしては珍しく、明るく、装飾も控えめな造りになっています。
食堂や書斎には、部屋を広く見せるための大きな鏡が置かれていました。当時、非常に貴重だった鏡をこのような目的で使うところに、
古河家の財力の豊かさを感じさせます。
最大の見どころは2階の和室。西洋風のドアを開けると、純和風の仏間が現れます。
同じような造りで居間や客間も造られており、外観からは日本間があるとは信じ難い造りになっています(館内は撮影禁止)。
所在地 | 東京都北区西ヶ原1丁目 |
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開園時間 | 午前9時〜午後5時(入園は午後4時30分まで) |
休園日 | 年末・年始(12月29日〜翌年1月1日まで) ※詳しくはこちらの案内をご覧ください。 |
交通 |
JR「上中里」下車 徒歩7分 東京メトロ南北線「西ヶ原」(N15)下車 徒歩7分 JR「駒込」下車 徒歩12分 |
入園料 | 一般及び中学生:150円 65歳以上:70円 (小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料) ※洋館建物内の見学は、往復はがきによる事前の申し込みが原則です。 詳しくはこちらの案内をご覧ください。 |
問合わせ | 財)大谷美術館 TEL:03−3910−8440 |
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