Civil Eats 2017年7月31日
エリザベス・グロスマンさんの
生涯と仕事をたたえる

情報源:Civil Eats, July 31, 2017
Honoring the Life and Work of Elizabeth Grossman
http://civileats.com/2017/07/31/honoring-
the-life-and-work-of-elizabeth-grossman/


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2017年8月2日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kaigai/kaigai_17/170731_Civil_Eats_
Honoring_the_Life_and_Work_of_Elizabeth_Grossman.html

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 卵巣がんとの闘病の後、先週金曜日(2017年7月28日)に亡くなった Civil Eats の寄稿記者 Elizabeth Grossman(エリザベス・グロスマン)さんに哀悼の意を表します。過去3年間、リジー(訳注:Lizzie / Elizabeth の愛称)は、私たちの小さなチームの最も重要なメンバーの一人であり、彼女と共に働いたことは私たちにとって大変な名誉であり、光栄でありました。彼女は根気強い、決然とした真実探求者であり、多くの記者が最早あきらめた情報を忍耐強くて追求し、果敢に報道することを恐れませんでした。

 環境健康問題上の点をつなぐ彼女の情熱は、政策、農薬、食品中の化学物質、及びこれらの問題が影響を及ぼす人々についての数十の卓越した記事をもたらしました。

 彼女は常に食品システムにおけるもっとも脆弱人々−労働者−に光を当てることが重要であるとし、彼女は、その背後にいる強力な黒幕を明らかにすることを止めませんでした。私たちはそのことを大変ありがたく思っています。

 リジーは、早朝の記者会見に参加すること、科学的研究の全頁を読むこと、そして一日中かけて情報源をフォローすることに常に積極的でした。彼女は、気にかかれば、要求される以上の努力する厳格な報告者でした。リジーにとって真実こそが重要であり、そのために私たち全てはうまくいっていました。

 彼女の Civil Eats への寄稿は数えきれない程でした。彼女の記事は、私たちの取組みを TIME magazine に取り上げてもらうのに役立ち、アスペン研究所(Aspen Institute)から称賛を得ました。そして他の多くのメディア記事により報道されました。彼女は私たちのウェブサイトをより強いものにしてくれました。彼女の強固な科学及び政策に関する報告を今後は得られないということは大きな痛手です。

  Civil Eatsに寄稿するようになる前は、彼女は4冊の本を書きました。彼女の最新の『 Chasing Molecules(分子を追跡する)』 は、“Top 10 Science & Technology”の 2009年ブックリストに挙げられ、調査報告のためのノーチラス賞(金賞)を受賞ました。

 彼女は、その経歴を通じて数多くのフェローシップを受け、National Geographic, Yale e360, The Guardian, The Atlantic, Al Jazeera America, The Washington Post, Salon, Mother Jones, The Nation を含む数多くのメディアに重要な記事を寄稿しました。彼女はまた環境ジャーナリスト協会(Society for Environmental Journalists (SEJ))の長期委員を務めました。

 ”リジーは、その勤勉さと鋭い報告が深い敬意と称賛を得た光輝く環境健康ジャーナリストであった”と、Climate Central の上席科学記者であり、SEJ の会長であるボディー・マギルは述べ、次の様に続けました。”彼女の闘病生活中、そして彼女の死後の愛情と悲しみのほとばしりは、 SEJ 会員がいかに深くリジーのユーモア、温かさ、そして友情に触れたかを示しています。リジー・グロスマンを監視人として持つことは世界のためでした”。

 マギルは、 SEJ はリジーを敬う方法を模索していると述べました。私たちも、他のジャーナリストが彼女の足跡を追うよう促す一方で、継続する方法を見つけるグループに参加することを希望します。リジーは暗黒時代の数少ない光でした。彼女の影響力のある前向きな態度はしばしば、彼女が取り組んだ正にその問題に対する斬新な解毒剤でした。彼女は、私たちのようにまとまりのない情報発信者に対しても、彼女の健康がさらに悪化することも顧みず、袖をまくり上げ、彼女の報告にのめり込みました。

 リジーには思いやりがありました。。彼女の仕事は、現実の明白な影響を私たちの読者に、そして私たちに及ぼしました。彼女が明らかにしようと選んだ全てのことに直面するとき、例え個人的事情があっても、彼女が示した専心、献身、そして朗らかな振る舞いは、不朽の遺産として残るでしょう。.


訳注:当研究会で紹介したエリザベス・グロスマンさんの記事

化学物質問題市民研究会
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