家庭菜園-1




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・家庭菜園
 平成16年に会社を退職してからもう6年が経ちました。
 私の場合も退職後ひと月くらいは、平日家に居るのはサボっているようで罪悪感がありました。
 近くの歴史博物館で考古学講座を受講したりして、気を紛らわしていました。
 その内、平日に動き回れるのは何処も空いていて快適であることに気が付きました。
 罪悪感はなくなりましたが、ただ遊んでいるわけにもいきませんから家業の間に何かをしようと思い、
 農業といっても家庭菜園ですが、まずは始めようと考えました。
 戦前まで、このあたりは竹の子の生産が盛んだったそうで竹やぶが今でも残っています。
 私は農家の長男坊といっても、小さい頃に家の手伝いで田植え、稲刈り、竹の子堀くらいしか
 やったことはありません。
 既に両親は他界しているし、近所の農家の人に教えてもらうにもある程度の基礎を知らないと
 恥ずかしいので、家庭菜園の本やネット記事で勉強しました。
 もともと農家なので畑は少し残っていますが、家庭菜園程度なら自宅敷地内の畑でも充分なので、
 約80uを開墾することにしました。


 左上の写真は開墾途中の平成17年の春頃です。  この畑は、昭和30年代中頃までは父が畑として作物を作っていたところです。その後昭和50年頃までは  花や熱帯植物の本格的な温室が建てられていました。  左下の写真正面の小屋は温室があった頃の、重油ボイラー室の跡で今は農具資材を置いています。  昭和50年以降は30年以上にわたり、荒地となっていたためススキ、笹など根の張る草がはびこっていました。  開墾にあたっては、スコップ1本で1メートル位掘り下げたので大変な労力と時間がかかりました。特に  笹の根は深くまで張っていて大変でした、その他石や植木鉢のかけら、黒曜石の破片、土器、石器まで  出てきました。  腰も痛めてしまいました、植木屋さんにユンボでやってもらえばよかった!!後悔してます。






右の写真は開墾で畑から出土した土器のかけらや石器です。





 畑の開墾には1ヶ月間位かかりました。
 肥料や石灰の知識、マルチシート、わき芽かき、防虫知識など見よう見まねで準備しました。  5月の初め頃、家庭菜園の本を参考に最初は定番のトマト、キュウリ、茄子、スイカの苗を園芸店で購入して  畑に植えてみました。

・ 夏野菜



スイカとトマトの苗

茄子

大きな実の付いたトマト

キュウリの花

しかし、もうすぐ収穫という時にカラスにやられてしまった!!

スイカにも実が付いた


・ 秋野菜

ダイコン

イチゴ

白ゴマの苗

成長した白ゴマ

・生まれて初めて野菜を作りましたが、出来の良し悪しは別として素人でも野菜が出来るんだと
 自信がわいてきました。

平成17年の農協の秋まつりで甘夏と温州みかん
の苗木を買ってきました、甘い温州みかんが実る
までにはまだ2〜3年かかりそう。

甘夏と温州みかんの木


・2年目、3年目は、トマト、キュウリ、茄子は種を播いて苗から作りました。
 連作障害を避けるため畑の位置を変えて植えたりしましたが、接木苗ではないため 
 特にトマトは葉が萎縮する病気にかかったようで、あまり収穫ができませんでした。

 2年前に植えたびっくりグミの苗木が大きくなり、5月に花を咲かせました。
 このグミは自家受粉できないそうなので、ジベレリンという植物ホルモンを花に散布
 したら、5月の終わり頃大きな実をつけました。
 しかし、このグミの木は成長が早くぐんぐん大きくなります。毎年しっかり剪定しないと
 手に負えなくなります。
 子供の頃、近所に俵グミという木がありよく実を食べに行きました、それと同じ味がしました。
 

びっくりグミの実

びっくりグミの実


・4年目、接木苗作りに挑戦しました。
 トマト、キュウリは初心者でも失敗の少ない”呼び接”という方法で行いました。
 しかし、この方法は確かに接木の失敗は少ないのですが、接木した部分がすごく弱くてすぐに
 折れてしまいます。
 

トマトの苗床

接木後3週間目の苗

接木をおこなうには、台木も一緒に育てる必要があります。
トマトは、実を付かせる穂木にサターンという品種、根側の台木はLS-89という同じウィルス耐性をもつ原種に近い トマトを使用しました。
トマトはタバコモザイクウィルス(ToMV)にかかりやすく、その遺伝子の型が幾つかあるようで、サターンとLS-89は 共にTm-1という型で相性は良いようです。 LS-89というトマトは、来年の種を採る為に育てて実をつけさせてみました。
ミニトマトみたいだが食べてみると皮は厚く味もあまりよくない。

LS-89台木用トマト

トウモロコシも好きなので、苗から作り定植したのは5月22日でした。

トウモロコシ苗木

それから2週間後のトウモロコシ

トウモロコシは、房が付いて雄花が咲く頃の管理が一番たいへんで、油断するとすぐアワノメイガ
という虫に茎や房の中に入られてしまいます。

長ネギ

里芋

ブロッコリー

長ネギは料理で使うことが多いので、作っておくと奥さんにはすご〜く喜ばれます!! 春に種蒔きし、7月頃植え替えをし土寄せを繰り返して白い部分を長くするので、手間がかかるのと 生育期間が長く収穫まで7ヶ月以上かかります。
この他に生産した野菜には、カブ、小松菜、ニンジン、ハクサイ、 玉ねぎ、九条ネギ、さやえんどう、エシャレット等がありますが、写真に残さなかったので・・・・。


土壌酸度計

土壌酸度計

土壌酸度計は土のpHを測定するもので、特に酸性に弱いホウレンソウを作る時には必ず測定し pHが6.5〜7位になるよう、石灰や苦土石灰を入れてpHを調整している。 上の写真はホウレンソウを播く畑の測定をしているところ。

12月初旬、種まきから一月半後収穫



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