L'ecole de Novgorod

Novgorod school
ノブゴロド派

Elie (Novgorod)
ノブゴロド
 
 ノブゴロドは現在のサンクトペテルブルグの南東に位置し、ノブゴロド公国(公国と言うより政治形態は共和国)の中心として、商業で栄えた。市民と民会がかなりの政治的な力を有していて、「公」は民会により選ばれた。有名なアレクサンドル・ネフスキーもノブゴロド公であった。1478年には急速に勢力を増したモスクワ公国に併合されてしまう。
 
ノブゴロド派の特徴は
    
 ノブゴロド派のイコンは、タタールのくびき(ノブゴロド自体はタタールのくびきに組み込まれなかった)の為もあり、他からの影響(特にコンスタンティノープル)を余り受けずに独自の展開を見せた。ノブゴロド派のイコンは、明快な構図、はっきりとした輪郭線、シンメトリカルな構成(人物等)、明度の高い色彩を特徴とする。一見稚拙にみえ、堅い印象を与える平面的な構成には、独特のたたずまい(プリミティブというよりむしろアルカイックという表現が適切か?)がある。色調は、緋色、白いハイライトなどが、好んで使われている。
 14世紀末には偉大なイコン画家、フェオファーン・グレク、を迎える。
 1547年には、モスクワ大司教がノブゴロドのイコン画家をモスクワに移し、ノブゴロド派は終焉をむかえる。
 
ノブゴロド派代表的なイコン画家  
ノブゴロド派の代表的なイコン 参考書籍  
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


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