欧州旅日記
Masashi Action Machine EuropeanTour 2004
欧州蜘蛛巣行脚
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今回のツアーは独逸を中心に瑞西、阿蘭陀、廬森堡、白耳義等を縦横無尽にまるで蜘蛛の巣の様に行き来するのでこんなタイトルにしてみました。
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9/22
 いよいよMasahi Action Machineの2004ヨーロッパ・ツアーが始まった。

 今朝6時半に自宅を出て、集合時間8時に何とか名古屋空港に到着。それにしても道が混んでいた。
何とか駆け込んでチェックインした所で問題発生!預ける荷物の重量オーバーで引っ掛かった。初めての経験である。私一人の荷物という訳ではなく全員の荷物で、と云う事なのだが、普通通すだろう、あの位!(応対したのはドイツ人じゃなくて日本人だけど)全くドイツ人は融通が利かないんだから(`ヘ´) 。Lufthansa何か大嫌いだあー!でもまあもしかしたらフランクフルトから乗ったチューリッヒ行きが小さな飛行機だったので厳しかったのかもしれない。でもドイツ人って何となく堅くて融通きかそうなイメージ有るなあ、本当は違う人もいっぱいいるんだろうけど。私の偏見かなあ?
 出足で何となくけちを付けられた様な気になる。チッ!

 約12時間の飛行でフランクフルトに到着。45分で乗り換えて、さらに1時間飛んだ。

 「待ってました!」 「何、待っていた、待っていたとは嬉しいねえ。大方ブレネリのこったろう。」

 と云う訳でブレネリの掛け声に迎えられてスイッツァーランドはチューリッヒに到着。
 ここまでは無事に来ました。(笈は流れる、錫杖は沈む、中の仏は亀泳ぎ、と云う訳で)ここまで無事に来られたのも亀のご加護のお掛けです。

 あと少しでホテルに到着という処でまたもやアクシデント!乗っていたバスに乗用車が追突!怪我人は全く出なかったのでまあ良いのだが、ここで約45分のロス!嗚呼眠い!疲れる!酒呑みたい!
 その後も運転手が少しだけだけど道に迷ったりして、午後8時半過ぎにお宿に到着。

 名古屋からの飛行機の中は結構寒かった。無防備に寝ると風邪を引きそうな位寒かった。
 フランクフルトは一寸肌寒かった。フランクフルトからチューリッヒへ来る機内は蒸し暑かった。
 そしてチューリッヒは、さすがスイス結構寒い、名古屋辺りの11月初旬位かな、それ程でもないかなあ。
 これからますます冷え込んできます。皆さん風邪には気をつけましょう。

 然しまあ波乱のツアー初日であった。これは序章に過ぎないのか?それともこれで厄払いなのか?

序章、序章と人馬は進む、序章いよいよか?済みなのか?怒濤の今後を刮目して待たれよ!


 処で閑話休題(もしかしてこれって無意味?意味二重?)、どうでも良いと謂えばどうでも良い事だけどこのホテルにはシャワーしかない。しかも!矢張り!そうだろうね!(・-・)(。_。)(・-・)(。_。)ウンウン、出てくる湯は熱くない。風邪ひくかと思った。全く(`ヘ´) プンプン。

 ここでまた(これも変?)PS.余談、ホテルの裏がコンビニでしかもワインもビールもカット野菜まで売っている。はっきり言ってラッキー(^_^)V。

 またもやBy the way スイスではGricは弱いらしい。iPassでやっと繋がった。Gric諦めるまでに2時間以上掛かった!阿保だね。ポクポクポクポク、御山は晴天六根清浄・・・・・・
チューリッヒの町にはトロリーバスが走ってます。
 追突した乗用車!結構大破である。因みにオイルは漏れてたし、潰れたフェンダー辺りはタイヤに当たって居た。あれではレッカー車に来て貰うしか有るまい。

 こちらのバスは、後ろのバンパーが少し曲がっただだった。然シ(相手も含めて)ミンナ無傷デ良カッタネ。
ようやく長旅を終えてホテル到着!

然し本当の旅はこれからだ!みんな頑張ろうね。

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9/23

 本日と明日はファイナルリハーサル!尤も本日は、リハーサルのための仕込みと云った方が正しい。
 それはさておき、時差呆けのためか本日は5時半に目覚めてしまった。仕様がないのでコーヒーなんぞを飲んだり、テレビを観ていたらみなしごハッチをやっていた。もちろんドイツ語ヴァージョンです。元々面白いとは思わないので猶更面白くなかった。

 本日朝9時にホテルのロビーに集合して劇場入りした。本日はファイナルリハーサルの初日!気合いを入れて「はい、お仕事、お仕事」と一寸思いながら劇場に入った。何があるか、起こるか、判らないけれども今日は本番がある訳ではないのでそれなりに気楽に劇場入りした。Zug湖に面したロケーションの良い劇場だった。

 「サポートスタッフは一人しか居なくて一人で全部仕込んでいる!」と聞いていたが、まさかそんな筈はあるまいと思っていたら、なあんとナントの勅令そんな筈でした。全く凡てを一人でと云う訳ではないが、まあそう言っても過言ではない位孤軍奮闘であった。何せ後は劇場のスタッフである、これが結構手伝ってくれるのだが、指示は殆ど凡て注目のその人《ピーター》一人で出していた。従って異様に時間が掛かる!明日からの空にクリアーな暗雲が見えつつある。嗚呼!
 然しどうもこの先をテキパキ仕込むために仕込みのルールを事細かに決めているらしいのでそのせいかもしれない。が、然し、But、掛かりすぎだあー。良いやつだけど(因みに私より4ヶ月と2週間若い)。

 照明で大変手間取って音の仕込みは、夕方だった。
 しかもピーターの本業は照明らしく、どうも怪しい。スピーカーはメイヤーのMSL-2&USWでアンプは独逸製、ここまでは割と早く判ったが、後の機材が見つからない!何処をどう見ても見つからない!やっと見つけた機材は、卓はS/CのFolioSpirit(嗚呼)、CDPlayerはDENONのDJタイプ、ターンテーブルが2つあるやつでした。音がやっと出た、と思ったら何か変。私は、音に対しては他の音響家からは考えられないほど寛大なので、音自体が変なのは許す!のが普通なんだが、一寸許し難い音であった。音を出して稽古をしながらピーターに「ここが変!あそこが変!」と指摘して修正していった(普通音響家ならやる筈もない事が殆ど、例えば再生されている音がステレオになってないとか)。嗚呼!嗚呼!ゴールは遠い!(当たり前だのクラッカー、旅は今日始まったばかり。でもケツの穴から手え突っ込んで奥歯ガタガタ云わせてやりたい事が多い)、然し本当に遠そうだあ、出来れば勘弁、一寸勘弁。
 尤も私の場合は、Sほどではない(今回も照明はS君です)、彼は、真面目だし、結構神経質だからねえ(勿論これは良い意味です、私の様にいい加減になってはいけません)。

 
 今日からお世話になっている劇場は「CasinoZug(http://www.casino-zug.ch/)」です。Zugは町の名前。

 左側のがコンセントあれで3口。三つの穴でコンセント一つです。

 右の黒いのはモジュラーコンセント、日本やアメリカのタイプに変更されてます。
 写真ではよく判らないと思いますが、これがスイスの伝統的なモジュラージャック。

 因みにこのホテルはホットスポットでもあるのでWirelessLANのシステムをお持ちの方は大丈夫(らしい、夜分快適)。
 これが(音は全く聞こえないと筈が)ドイツ語の「みなしごハッチ」です。
 ホテルの部屋の立派な&とても立派なティーセット!フルーツティーが結構有るみたい。(飲む気がないのでちゃんと観てない_(._.)_)
 今回のツアーのポスターです。
舞台から客席を観た処。
客席から舞台を観た処。
(スイスよりドイツ語圏の劇場で有ったには有ったが)昨年のイタリアツアーでは考えられなかった綱場!使っているものもあるが全部で20数本有る。立派!偉い!(間口は10mしかトレ取れなかったけど)。
 とっても簡単な綱場のロック。でもとても安全そうである。

 バランスの取れていない場合はレバーでブレーキを掛けつつ操作する。
 磁石付きのプレートを各バトンのロックの上に貼っていく。
 シズはズングリムックリしているが基本的には日本と同じ形。シズを積み足す場所が階上にもあり、静積み選任(居る間に全く姿が見えなかったので、多分背虫男)が居るらしく、指示するだけで楽そうであった。

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9/24

 本日は、18:15からやっとそれなりに本番通りというか本番に大変近いリハーサルが出来た。嗚呼、良かった。

 9時に小屋入りして照明の当たりを合わせ始めたがさっきまで灯いていた電球は突然切れるは、その他何やかやで11時まで掛かってしまった(昨日サス4本の内2本は合わせて置いたのにだ)。結局済し崩しにそのまま行ってしまい昼食は食べられなかった。ピーターは自分の時間が空いた時に食べていたみたいだし、劇場のスタッフはあまりやる事がなかったので普通に昼食を食べてたみたいなので、みんな機嫌が悪くなるようなことはなかった。ヨカッタネ、嗚呼、ヨカッタネ。本当ニヨカッタネ。

 今日のリハーサルには、明日来られないというご招待の方が観に来た、らしい。3名観に来た人がいたがどうもそう言う理由らしい。坂本先生は結構懐かしそうにしていたので、懇意の方なのだろう。
 然し(彼らには何も責任はないが)これがあまり良くない方向に働いた。と云うかと或る人物の行動を意固地にさせた。その人物とは“ニール
若しくはニーツ”と呼ばれる男である。彼はツアーマネージャーの様だが、どうも見ていると結構融通が利かなくてせっかちでうるさい奴だ。だいたい顔も態度も何となくいけ好かない奴で、梅雨頃の蝿の様な奴だ。本当は違うかもしれないが今日までの処はそうだ、間違いない!
 昨日の打合せでは、「6時からドレスリハーサルをやる」(こちらとしては、文章の前や後ろに「つもりだ」とか「出来れば」が付いている気持ちであった。勿論少々遅れてもちゃんとやろうと思っていた。)と云ったが、6時半からにすると云ったら「それは成らぬ!」と強く言うのだよ、諸君!30分位なら良かろう、と思っていたら、彼ら3名が「成らぬ」の原因であった。「6時からリハーサルを始める、と謂ってしまったのでこの時間は変えられない」とあの五月蝿男は謂うのだよ、諸君!そんなの有りかね?どう思う?諸君!主君には逆らえないだろうが、彼にどうこう言われる筋合いの問題ではないと思うのだよ、私たちは!そうだろ?主君!ではなくて諸君!これだからドイツ人は嫌われるんだよ!今の処彼だけだけど。後はみんな良い奴だ。いやホントに良い奴なんですよ、ピーターもジャスミンも。ジャスミンは衣装の洗濯やアイロン掛けをしてくれるツアースタッフの女性です。こんな事の担当者まで居るんですよ、今回は。イタリアとはこの辺り大きな違いだなあ。

 まあ何とかリハーサルが出来て良かった!本当に良かった!明日も9時に小屋入りするけど今日よりは楽だろう(多分!お願いだからね。頼むよ)。
 まだまだやる事は結構ある。頼んでおいた紗幕をピーターがフランクフルトに忘れてきたが今日届いた(本当にもう!)。良い奴なんだけど仕様がない。人間誰しもミスはする。私は、人のミスをあまり叱責すると自分がトチった時に困るのであまり指摘しない様にしている。御身大切!話は逸れたが、明日は紗幕も吊らなくてはならないし、ホリ幕も持ち込みを諦めて(タッパなさ過ぎのため)、劇場の物を使用する事になったので吊り換えなければならない。とても面倒な吊り換えを自発的に言ってくれた劇場スタッフとピーターに感謝!謝々!有り難う!
 ほらね、蝿男以外はいい人達でしょ!

 ホテルに帰って今日もピーターとビール。Sは参加せず。代わりにジャスミン参加。そこで遅めの夕食としてピザを注文した。サラダも付いてきた!ラッキー(ストライク)!幾ら昼飯抜きとはいえ、ピザは、一人で食べるにはやや大きすぎたのでピーターに8分の1助けて貰った。Thank you for your good help! 
 ジャスミンが日本語を教えろと言うので、私の拙い日本語でよろしければと快く引き受けた。彼女が本日教えて欲しいといったセンテンスは“Please put dirty clothes in here.”私の全知識を動員して恐れながらと「ソレハニホンゴデコウイイマス」“キタナイフクハココニイレテクダサイ”ご教授させて頂いた。彼女は明日トライしてみると言っていた。
 私が(正確には違うけど)来年名古屋で万博があると云ったら、ピーター2000年のドイツ万博ではドイツ館の照明を担当したと言っていた。

 因みに本日の3人で一番の酒呑みは、多分フランス人の父親とイタリア人のおじいちゃんと旦那を持ち本日ワインを私たちの前では3杯だったジャスミンだと思う。ピーターは昨日も今日もビール2杯だし、私は大したこと無いし、彼女は私たちが帰る時にバーに呑みに行くと云っていたし。
 本日、私はビール2杯と赤ワイン2杯とピッツァだけであった。ホテルのレストランではね。これを書きながらウイスキーを少々呑んではいるけど、ホントに少々ですからね(何で言い訳してるんだろう?こんな処で)。


 今日は、殆ど写真ネタがなので帰り際に撮ってきた音響機材でお茶を濁しておこう!

 これはメインスピーカーシステムメイヤーのMSL-2とUSW。
 こちらは、ダンサー用の返しに使っているBellのコンパクトスピーカー。コンパクトと云っても結構デカイ!
 音出し用ラック!デンオンのDF-2000とソニーのMDPlayerとガナリ用Wireless受信にS/CSpiritの安物のミキサー、返し用のBOSEそしてインターカムまでが1セットになっているお手軽セット!

 勿論音も安っぽい!
 メイヤーを鳴らすアンプラック。ドイツ製(多分)。
最初ピーターは上のラックが壊れているからと言って下のアンプラックだけで上下のスピーカーを鳴らしていた。アンプ2台4チャンネルでステレオで鳴るはずがあるまい!全く!
 初めて見た煙発生器。
 彼は、Sに「2台持ってきたがどっちが言い?」と聞いて彼曰く「ロンドンの霧の様な感じ」と云ったこちらをSは選択した。

 ロンドンに行った事がないので判らないが、ロンドンの霧はどうもボワッと塊で出て広がるのに時間が掛かるらしいし、ダンサーに嫌な顔をされるものらしい。
 今回持ち込んだスペシャル足元灯!
 ボタン電池(LR44)4個で結構明るい。電池がどの位持つかは不明。

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