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▼小説【小さな天使が眠るとき】

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†最終章(あらすじ)
 小さな天使が眠るとき
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 季節は春を迎え、帰宅を促す夕方の童謡が一時間遅れで流れるようになった。
 ミサキが対処に困っていたスマホの爆弾データも、思いもよらない形で解決した。
 複雑だった気持ちも少しずつ整理がついてきて、色々なことが上手く回り始める。
 その一区切りとして、ミサキはサーシャと共にもう一度あの丘へ行かなくてはならないと感じていた。
 春の暖かい日差しの中、二人は丘へと向かう。
 空き地に着くと、そこでミサキが目にしたのは信じられない光景だった。
 サーシャの絵のあった場所に咲き乱れる色とりどりの花々。
 地面に描かれた絵に花で色が付いたなんて、何だかおとぎ話みたいだとミサキは思う。
 けれど木洩れ日の中、喜びを精一杯あらわすサーシャの姿を見て、家族がバラバラになってから何があっても泣いたことがなかったミサキの目から一筋の涙が流れる。
 そこに看護師のイワマさんがコンビニのお弁当を持ってやって来る。
 丘の上でのピクニック、幸せの予行練習。
 それからサーシャは花の中に寝転がり、安らかに眠る。
 そしてミサキは生に目覚め、大きな幸せの到来を予感する。

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(あらすじ)
†第1章『絵を描く少女』
†第2章『壊れた家』
†第3章『裏切り』
†第4章『嘘の記憶』
†第5章『衝 動』
†第6章『雪の舞い降るあの坂を』
†第7章『哀しい再会』
†最終章『小さな天使が眠るとき』

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(C) Natural-Rain.