▼小説【小さな天使が眠るとき】
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†第7章(あらすじ)
哀しい再会
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死んだはずのサーシャの肉親が彼女を連れ去ろうとする悪夢で目覚めたミサキ。
パニックになるミサキをなだめ、ここは病院だと伝える大きな腕時計をした看護師。
これまでの経緯を話すという条件でミサキはサーシャに会わせてもらう。
ミサキが連れて行かれたのは集中治療室。
意識不明のサーシャの枕元には真っ白なネームプレート。
サーシャは社会的には存在していない子供だという事実が改めて突きつけられる。
その後、ミサキはその担当看護師になぜか心を許し、多くのことを話してしまう。
そしてある日、サーシャの看病と自身の治療に専念するミサキの前に、一人の女の子が搬送されてくる。
それはなんと、クスリ漬けにされリンチを受け、瀕死の状態になったエリだった。
サーシャばかりかエリまでも……。
ミサキは怒りに震え、担当看護師の非番の夜、まだ治っていない足を引きずって復讐に向かう。
しかし、病院を出ようとしたミサキを私服の担当看護師が呼び止めた。
大きな腕時計をはずす看護師。
「私も同じ、あなたと同じなの。だからわかるのよ」
そう告白し、必死にミサキを受け止めようとする彼女に、ミサキは全ての気持ちをぶつける。
それからしばらくして容態が回復してきたエリは、薬物専門の病院に転送されることになった。
次の再会はこんな悲しいものでないことを祈り見送るミサキ。
エリは後悔の涙を残し運ばれて行く。
その日からミサキは色々なことを考え始める。
サーシャが目覚めるのを願いながら。
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(あらすじ)
†第1章『絵を描く少女』
†第2章『壊れた家』
†第3章『裏切り』
†第4章『嘘の記憶』
†第5章『衝 動』
†第6章『雪の舞い降るあの坂を』
†第7章『哀しい再会』
†最終章『小さな天使が眠るとき』
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(C) Natural-Rain.