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進藤流謡講 謡初 (しんどうりゅううたいこう うたいぞめ)

日時
2007年1月6日(土)午後4時〜6時
会場
松江市天神町58-11 天神町会館(白潟天満宮社務所)一階
会費
資料と会場にかかる費用を分担していただきます(数百円程度)

祝言の復権をめざして

原点としての祝言

毎年NHKテレビでは元旦から三日連続で能・狂言を放送しています。他の古典芸能と比べても格別の扱いです。おそらく視聴率を度外視してのことでしょうが、ずいぶん前からこの方針は変っていないようです。なぜでしょうか。お正月くらいは原点に帰ろうという心があるからかもしれません。その原点とは「祝言」です。明るくすがすがしく、力強く、謡い舞い囃す、そういう能の芸がお正月にはふさわしい・・・なんとなくそう感じる心が私たちに根強く残っているからではないでしょうか。

庶民の謡

実は、かつて祝言謡は庶民の生活に根付いていました。人々の寄り合いは必ず謡で始まり謡で散会しました。お祝いの席や酒宴はもちろん、さまざまな行事に謡は不可欠だったようです。能が武家に愛好されたため庶民には縁遠いもののように思われる傾向がありますが、武家のしきがく式楽たる能にたいして謡は庶民の式楽だったといってよいかもしれません。

出雲地方の進藤流

かつて出雲地方では進藤流の謡が盛んでした。この流儀は明治に入って廃絶してしまったのであまり知られていませんが、松江では文化七(1810)年と明治三十五(1902)年、二度にわたって進藤流の謡本が発行されています。寛政四(1792)年から大正にかけて発行された雲州版と総称される小謡本も進藤流との関係が推測されます。そして特筆すべきこととして、今でも松江市と雲南市大東町で進藤流の謡が伝承されています。ご当地ならではの謡を祝言として継承し、共同体的な関わりを声で回復する、そんな謡の会を起こしたい、進藤流の伝承に触れて強くそう思うようになりました。健康と平和を願って、この一年を祝言謡で始めてみませんか。進藤流の節は観世流に近いものですが、謡の経験は問いません。初心の方のご参加を歓迎いたします。

連絡先

槻宅 聡(森田流笛方・能楽協会会員)

住所
東京都世田谷区南烏山3-21-2-301
電子メール
tktk※wind.email.ne.jp(※を@に換えて送信してください
電話
03-5313-3405
携帯電話
090-8049-7866

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