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(ウェブリログでぼやいていた残骸)
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と……とりあえずRSSからお願いしますッ!

 自サイトのフィード作るのはまあへろへろっと出来るさね。多分。
 自分で言うのもなんですけど、酔狂なんで手書きしよっかななんて思っていたり。
 とゆーのも。

・世のRSS自動作成ソフトでStatic HTML部分を作る
 トップと更新履歴ページは外し
 例のあやしげな裏ページは対象(※知らない人は知ろうとしない方がいいです)
・ウェプリログで書いてるブログが吐き出すRSSを切り貼りして混ぜる
 てかウェプリログのRSSって50件もフィードしてんのか……やめてくれ……。
 うちの更新頻度にゃ過剰過ぎる。
・Harbotページは外す(わざわざ開いてくれた人用のボーナス物件をたまに置くから)
・誤字やタグ修正は外す(実はちまちまやっている。最近だと人狼BBS小説にrubyタグ。
 逆に、最近はあまりないですがGPM系ページの誤字修正は対象)。

 ぎゃー。やっぱ自動化出来ませんてば。

 プログラムの基本とは作業を自動化することなのですが、個人サイトだと更新箇所もそう多くないので、自動化する方が却ってめんどくさいということに気づいたりする今日この頃。
 自分が、お客さんに対して更新通知を出したい部分だけ、手書きでitem作った方がましかなーと思うアナログな自分。

 ウェプリログのRSSを火狐のLive Bookmarkで読んでる方がいるのは知ってるから、どっちかと言うとウェプリログが吐いてるRDFをパクった方が安全かしら。

・余談1
 したらばのレスにRSSフィードを吐かせる方法ってないものでしょうかね。常時接続がほぼ当たり前みたいになった時代に、更新通知のためだけにメール受信はめんどくさー。

・余談2
〇XMLによるオンライン多言語簡易データベースの作成について
 萌えぇぇぇっ。ぎゃああああ。萌え死ぬ。殺される。はぁはぁはぁはぁはぁ。(←重症)
 ベースにして色々変更すると、かなり面白いことが出来そうですね。
 上記の文書の方は、アラビア語を扱うための多言語化についてだいぶ苦心しておられるのですが、XMLを簡易DB化するという目的ならその部分はばっさり無視していいわけで。えへへ。ごめんなさい。
 XMLを作ること自体はExcelでも出来るし。見せるインターフェイスとしてのHTMLはもう枯れ過ぎた技術のわけで。うん。こういう、単機能をちみちみ組み合わせて行く感じは面白いなあ。

追記 : ああサイト閉鎖してるリンク削除。残念。

固定リンク / 2007.1.29


VoV / 希望役職の罠か……

 まずは、いつもの。

やりてぇ……
VoV / 潜伏しているわけで
VoV / 村側で吊られたことなかったのに!!
VoV / 3ケ月ぶりでいきなりまとめ役はキツいってば……
VoV / は、初めてだ、ライン読みで勝ったの
VoV / 久し振りに初日処刑だ。しょんぼり
VoV / 初吸血鬼、初勝利
VoV / ちょっとこれは鬼陣営が可哀想だった

 0025 ベネチアン迷宮城。逃亡者リーンハルト。片想い。またですか。
 初日まとめに立ちましたよ。またですか。
 ただ、今回は2日目で使徒さんに撹乱され、半確定の地位から退きましたけれども。

 やたらと恋人引く理由はなんとなく判りました。私は「村側」希望でエントリーすることが圧倒的に多いのですが、猟師とか探偵とか、役職条件つきで希望している人が割といるみたいで、それが割り当てられた後の余り能力者を「村側」から割り当てようとして、私(「村側」希望)が選択されちゃうという構造なんでしょうね。まあ利に適ってます。
 その煽り(?)を受けて、ランダム希望者が鬼を取ってしまう確率が高くなっているのかも。で、エントリの初期値がランダム希望なので、結果として、よく判っていない初心者さんが、そのままエントリしちゃって、鬼を引いて、あわあわする……のかな。

 なんて書くくらいで。ええまあ。鬼2人とも初心者さんでしたよまたもや。むむ。初心者さん過ぎて白く見えてたから結果としては悪くはなかったんだけどね。でも途中で詰んでしまって村勝ち。

 BBS系人狼の主流である、赤ログ相談が出来るものだと、初心者ってそんなにハンデにはならないとは思うのです。
 余談ですが、メビウス人狼(ひぐらし人狼)なんかは、むしろ初めての時は鬼側引かないと渡れないと外野は思いますよ……(メビウスはかなりルールが特殊ですが、墓下行った後も鬼はふつーに赤ログに参加出来ます。超心強そうだ。ちなみに今はなき騎士国も、赤ログを墓下から読むだけは出来た)。

 要するに仲間の助けというか叱咤というかアドバイスというか尻叩きというか、がある。BBS人狼のシステム自体が判ってない人でも、BBS人狼知っててそのクローンだけを知らない人でも、まあ何とかなるというか。

 だから、それがない吸血鬼国の鬼は人一倍演技力が試されるわけで、なんというか、この国の鬼側というのは、BBS人狼というゲームに対する慣れ不慣れじゃないような。別の領域での適性があるんじゃないかと思ったり。

 自分が0013で鬼をやった時に感じていたのは、VoVで鬼やる時は、とにかく村側視点を磨いた方がいいんじゃないかと。というか、それがすごく「尖る」し「生きる」。天文家(=占い師)の観測で黒を出されても、感染していると言い張れる逃げ道があるしね。
 赤ログあると、目に入るからどうしても視点が黒くなりがちなんじゃないか、と。仲間に指示されてその通りにやろうとすると不自然さが残るし。
 VoVの鬼は自分で考えて動くより他ないから、単体で絶対的村視点で参加しやすい環境だと思うわけで。それを100%生かして、むしろ自分村人なんじゃないかの勢いで村視点に立つ、少なくとも私がやっているのはそれだけなので、客観視点でwatercressが白く見えるのだとしたら、いかに村視点に立つかが白印象の要なのかも。でVoVは仲間がいない分むしろそれがやりやすいんじゃないかなと。
 少なくとも私は、赤ログがあると視点が歪む。明らかに。

 番外。物凄いウケてしまったので引用。

watercress独り言:
>…なんだかなあ。
>管理人さん、密かに裏で工作してませんか?w
(※また片想い引いたことへの嘆き)

管理人さん曰く:
>watercressさんとか毎回吸血鬼になるように細工すれば、
>どんな風にルール弄るよりもいい勝負が見られるに違いない。
>(冗談ですよっ)

 えええー。

追記: メビウス/ひぐらし人狼が移転していたので修正。

固定リンク / 2007.1.24


最近のIT事情に思うこと2点

1.いよいよXMLを勉強しないとならなくなりまちた

 思わず幼児言葉。

 と言いますか。
 今私は某社に派遣されて社内OAサポみたいなことをやっている訳ですが、本当にもう何でも回って来るなあ、と。
 自分のサイトはJavaScriptすら使わないのほほんサイトですが、社のサイトでは、まあ元のスクリプトを改変する程度ですが、JavaScriptもVBScriptも書いてます。VBScript、何でも出来過ぎて恐ろしい。
 普通の会社に私程度のぽややんスキルが1人いればいいんでしょうけど、いない会社はこういうのも全部外注すんのかと思うと大変っすねえ……お金が。

 で。
 今や社のサイト管理周り連中との話題と言えばXMLなわけで。
 今いる会社は、名前を言ったらみんな引く、ってくらいに巨大も巨大、超巨大企業なので、そのWebサイトも巨大というか広大。デカ過ぎて細部見えません。そんななのに更にXMLで何やる気なんですかと考えると恐ろしいのでございますが。
 新着をRSSフィードするだけでも多分物凄いことになるから、そんなシンプルな使い方は逆にしても仕方ないだろう。サーバが悲鳴上げそうだし。
 なんて言ってますが、今ちまちまと勉強中なだけで実態理解してなかったりしますけど。
 ……何やる気なんだろうなあ。でも面白そうは面白そう。
 萌えです。萌えさせてくれました。XML萌え。元々、見た目とデータ中身と文書構造を分けるという思想そのものに激萌えなので。たまらないです。はぁはぁ。早くこういう思想が広がるといいねえ。

参考 : たのしいXML
 HTMLの知識がないと難しいかも。

2.CMSとは何か

 最近、XOOPSとかDotNetNuke(以下DNN)とかモジュールタイプのCMSにちょぴっと掠る機会があって、その一方で、いわゆる固定タグを埋め込むタイプの部品型・フリーデザイン型CMSを触る機会があって(CMS DesignerとかWebCanvasとか)。
 CMSって何なんだろうなあ、と。
 使う人間にとって何が大切なのかを見極めることからCMS選びって始まるんだよなあ、と思ったり。

 少なくともXOOPSとDNNみたいなお仕着せCMSは気持ち悪くてダメだった(笑)。
 社内で部署の情報共有にDNN使ってる部署があるのですが、ぶっちゃけよく耐えてるなあと。その部署の人ってIT系ヲタが割に揃ってるので、なんでDNNの不自由さに我慢出来てるのか不思議で仕方ない(DNNが悪いというわけじゃなくて、その部署で入れるべき情報の質とDNNではかみ合ってない感じ。見る側が欲しい情報にすんなりアクセス出来ないというか。てゆーか何故ブログにしなかったのですか某さん。カテゴリの切り方うまくやればその方が合ってるのに)。

 個人的に萌えたのはCMS Designer。XML萌えー(←重症)。でもXMLが入り込むので見る環境と維持する人のスキルを選ぶのが難ですね……。
 ソースが重くなるけど汎用性で勝ちと思ったのと、テンプレ移行の具体的な設計図が開示情報からでも描き易くて、とにかく「見えちゃう」のがいい感じ、と思ったのがWebCanvas。私もこの会社永遠にいるわけじゃないので。自分と同じスキルの人が引き継ぐかどうか判らないことを考えると、デザインにいきなしXMLスキル要求しちゃうのは酷(会社はデカいけど地方なものですから……外注なんて予算ないですから……)。特殊タグをソースの中にベタ打ちするだけでテンプレ化出来る手軽さはイイ。HTML知識あれば書けるし(個人的には美しくないと思う。でも企業サイトとして継続することを考えるとこっちの方がいい。引き継ぐ側の身にもなってみろってんだ、みたいなー)。

 どっちにしても、固定モジュールをひょいひょい配置して作るという発想はないので、巷で増殖中のモジュール型CMS(って括っていいのかどうかも判らないけど)によって作成されたサイトの、あまりに判で押したような統一デザインがチョー気持ちわりぃ。
 正直、あのデザインって何が便利なのか全く理解出来ないというか、何処行ってもごちゃごちゃごちゃごちゃして視野が悪い感じ。CMSの責任じゃなくて作る人の責任なんだけどね(笑)。

 ……まあこれは個人的感想かも知れないですね。今、自社サイトのトップページも同じくごちゃごちゃ過ぎて気持ちわりぃんだけど、これはこれで見る側に受け入れられているからこうしてるんだろうしなあ。
 個人的には、トップからメニュー階層辿って情報探しに行くスタイルなんて今、ほとんどないと思うんですよ。何故ここまでgoogleが使われているのかを考えりゃ判りそうなもんだけど、探す気ならいきなり検索窓だと思うんですよ……特にうちみたいな巨大サイトは。
 うーん。私だけの感触なのかなー。

固定リンク / 2007.1.22


VoV / ちょっとこれは鬼陣営が可哀想だった

 まずは恒例のVoVエントリー列挙。

やりてぇ……
VoV / 潜伏しているわけで
VoV / 村側で吊られたことなかったのに!!
VoV / 3ケ月ぶりでいきなりまとめ役はキツいってば……
VoV / は、初めてだ、ライン読みで勝ったの
VoV / 久し振りに初日処刑だ。しょんぼり
VoV / 初吸血鬼、初勝利

 本日のメニュー。0017 凍てつく鉄槌と鉄門の城。新聞記者クラーク。恋人でした。またまとめ役でした。もう諦めました(笑)。
 ものすごくどーでもいいことだけど、長期が「城」で短期が「村」になったのか? ひょっとして。

 まあなんていうか……鬼側に不幸がありまして。完全内訳不明だから、「数奇な運命の村人※1」が出ていればそれを察知出来るだけ鬼側優位なんではないかと思っていたけど、そーは行かなかった。ただ、これは事故に近いな。勝っても素直に喜べる勝ちではなかった。

※1 数奇な運命の村人 以下、説明からの引用
 自分ではただの村人と思っていますが、その悪運で、知らず知らず吸血鬼の意思疎通を妨害してしまいます。 吸血鬼のアクション「こっそり見つめる」を遮断します。〜
 つまり、自分では(村側では)能力者と自覚出来ず、鬼側のみがその存在を知ることが出来るので、能力者の総数を把握出来ているのは鬼側だけなのです。しかも、その能力と来たら、鬼の意思疎通を邪魔する、それだけ。変な電波出してるんでしょうか(笑)。面白い役職です。

 数奇な運命(以下略)があったので、鬼側からも能力者総数を把握させないため、両想いが片想いを騙って表に出てまとめました。それがオレです。両想いだと能力者枠がそれで2人潰されるので、その枠を1人だけと見せかけ、他の実効能力者数の存在を(特に猟師を)ちらつかせることが目的でした。
 sonsonさんとパートナー2連戦でしたね、これもすごい、何の赤い糸かと。
 で、その相方ルイーズも全く同じことを考えていたので、どっちにしろ片想い騙り展開になっていたでしょう。男が極端に多かったので、彼女が出たとしたらオレは表に出なかったかも知れません。地雷地雷。

 鬼ヅモだけどそうとは呼べないな。これは本当にただの事故だった。
 ごめんなさい鬼さん。
 次のカオスには、もっともっと踊らされましょう、お互いに。

 ……どちら陣営も消化不良気味で、再戦をしたくなる気持ちは判るけど、個人的には、人狼系って基本的に一期一会も楽しみの一部と思ってるので、どうなるかは謎。誰なのか判らないからこその推理だと思うので。

 しかし、どうルールが改変されても、やっぱり初日不定COは誘惑ですね(笑)。たまたまそういうメンバーが揃っただけなのかなあ。

固定リンク / 2007.1.8


年末から年始にかけて手を出したものいろいろ

●殺竜事件 / 上遠野浩平

 まだまだ導入部ですね。これ、書かれた最初からシリーズ組む気でいますね? みたいな。今となってはシリーズ化しているのが判るから、その情報が頭にあったせいもあるかもだけど。世界観の作り込み方も、キャラの立ち方も、一作で終わらせる気がないのがまるわかりな、遊び(余裕)の多い出来上がりだなあ、という感じ。
 ファンタジーというジャンル体裁を取っているとはいえ、世界の中に横たわるキナ臭さがかなり「政治的」で、魔法と呪文の世界なのに、主人公側にそういう能力がほとんどないのもなんかいい。口先で世を渡る「調停屋」というのも。話自体はフツーにファンタジーアドベンチャーなんだけど、主人公及び周りの事件解決手段が全くファンタジーじゃないトコが潔いな。
 ミステリーとしての価値はほとんどないですね。トリックなんて存在しないしなあ、これは。
 まさに上遠野節なのかも。世界は頑強、視点が斜め。
 しばらく追いかけます。

●紫骸城事件 / 上遠野浩平

 だああ。風の騎士、いきなり超人過ぎる。ちょっと待てコラ。300年の神秘を1人でぶち壊しやがってこの人は(……わ、笑うトコだよねあれ。ち、違う?)。
 ただ、なんかその……ふと思ったんですけど、いやゆる科学文明基盤の世界(ピストルがある世界、というか)、と魔法文明基盤のこの世界がつながっていて、魔法による堅牢が風の騎士という「物理」の前にあっさり負けちゃった辺り、なんか後につながる暗喩なのかしらんと勘ぐったのは勘ぐり過ぎでしょうか。風の騎士って魔法使いじゃない……ですよね?(その辺既に勘違いしてる??)

 トリックというか謎に使われた『技術』の構成力にくらくら。こういうモノを作り出せるのがセンセの凄いトコだな。ミステリーとしてもファンタジーとしても中途半端という評は言いえて妙だけど、もう、そういう問題ではなくなりつつあるような。この世界はこういう小さいパーツでチキチキと組み上がって行くのを地道に楽しむものなのかも知れません。

●海賊島事件 / 上遠野浩平

 風の騎士がますます超人化してしまっているのは微妙なんだけど、物語の落とし所がそこなのかも(EDの野望達成?)知れないので、これからますます超人化して行くんだろうな……。

 相変わらずミステリーとしての側面はあってないようなものだけど、でも、ちょっとした叙述トリックに騙されたなあという気持ちはあります。気持ちよく騙されました(笑)。落日宮での「事件」の語り部が交代する箇所が1ケ所だけあるのですが、まあ、視点が違うから仕方ない、と思わせておいて、実はそうせざるを得ない事情があったんだなあと。……ネタバレ防ごうとすると意味ワカランな。ごめん。

 しかし海賊3代がカッコ良過ぎるな。やっぱり超人化し過ぎだと思うけど。
 3代目が「父が最期に笑った理由」をリスカッセに問い、彼女が言ったその答え。コレ凄い。考えてみたら当たり前なんだけど、こういう当たり前の発想が出来る人間が、この物語には誰も出て来てなかったんだな、と(読者含めて)、改めて思い至ってしまって、私も笑えて来た。気持ちいい肩すかし。
 リスカッセの凄さってそんな所にあるんだろうなあ。フラットな思考が出来る人というべきか。物語の直接の語り部は彼女ではないことも多いんだけど、やっぱり彼女が牽引してるんだな、このシリーズは。

●禁涙境事件 / 上遠野浩平

 タイトルの付け方が今までに見かけない美しさだとは思うのだ。紫骸城とか禁涙境とか。

 で。
 初めてだ、犯人最初から見えてたー。こんな感覚は初めてだ。私は推理なんて出来ないヤツだと思ってましたのに。ぐず。って、違います。今回は彼は最初から怪しく振る舞っていたから多分予定調和なのです。
 しかしEDの今回の「強さ」はビミョーに納得行かない。オピオン絡みのことってシリーズ中に示されてはいたけど、まだ一読者としては「それほど」の説得力のあるモノだという感じはしてなかったのですが……。こういう「正体」の現し方はもう少し後でも良かったような気がしますのですが。もったいないのですが。

 ただ、短編を重ねて行って最後にそれらがパーツとなってすとーんと重なって行く構成、まさに「上遠野節」この方はこういうの得意ですねえ。うまいですねえ。小さくともカチンと嵌まるカタルシスは健在。
 ただメインルート(?)にはあまり掠ってない雰囲気の話だった。番外編っぽい。
 ……続くのかな。……続くんですよね? まだ。

●陰日向に咲く / 劇団ひとり

 実は芸人としての彼の姿は知りません。このBlog全体からも見えそうなもんですが、私はお笑いの世界は全く知らないので。俳優としての一面は時々拝見するのですが。
 帯「処女作にしては出来過ぎ」(意訳)という言葉を見ていて、そんなん言われるってナンボのもんじゃい、みたいな野次馬根性で読み始めたのが最初なのですが(笑)、いや、確かにこれは処女作にしては出来過ぎかも知れない。

 多分、人間観察眼がすごいんだろう。これは芸人としての資質の1つでもあるような気がする(見たことないけど)。あと、ちゃんと勉強しているって感じがした。ところどころに見える描写が。
 それと、文体がやたらとニュートラルなのが超不思議だった。俳優さんとしては、電車男のあのオタク青年の後に見たのが純情きらりの斉藤先生で、お前幅広過ぎだなあという印象で、アクのあるのもないのも出来る人なんだ、とは思っていたのですが。文体は超ニュートラル。ここまでアクがない人って珍しいような。いい意味で売文家の才があると思ったですよ。マジョリティ向け。

 ……うーん。このまま作家やっちゃってもいいんじゃないだろか。このクオリティ保てるなら、だけど。

 映像化権限争奪戦になっているという噂がネットでひょこひょこしてますね……誰かとっととやっちゃって下さい(笑)。動くの見てみたいですねえ、これ。
 ただ、ちょっとした叙述トリックがちょこちょこ埋め込まれてるので、構成ちゃんと考えないと台無しになりそうですが。脚本家の腕が問われるかも。

●デトロイト・メタル・シティ / 若杉公徳

 作者の音楽に対する視点の、誤解を誤解としてひけらかすような描き方がおもしろ。私はメタルに詳しくないのですが、わざと悪意的にステレオタイプに描くことで、ギャグとして、そして根岸の中の「現実と理想のギャップ」を強調するアイテムとして使われているんじゃないか、と理解。
 根岸が本来やりたがっているはずの「オシャレでポップ」な音楽にしても、「朝起きたら君がいて、チーズタルト焼いてた」ってお前そりゃないだろって感じです(笑)。こっちは私もちょっぴり聞きかじったことがない訳ではないので、その意味でミョーに笑える。メタルファンからの抗議はネット上でもよく見かけるけど、渋谷系やフレンチポップ側からの抗議って聞かないですね。描かれ方としてはこっちも充分に悪意的だと思うのですが。もちろん、それは演出の一部だとわかる描き方をしてるから気になりませんけど。読んで以来、頭の中でオザケン鳴りっ放し。助けて(苦笑)。
 ……それと、あのー、ラップ方面はどうなんですか? オヤジギャグとか言われて苦情ないんですかね? しかしコミックで「ディスる」とか枠外解説されているのを見るの笑えマス……。ひぃぃぃ。若杉先生、レンジ広いですねえ……。
 あれ、もしかして、なんでメタル系の人がここまで過敏なんだろう、と言うべきなんだろうかひょっとして。……ま、まあ広い心で見ないとね。うん。
 そういや、音楽系コミックって最近あんまり見なくなったような。クラシックはありますけど。

 え、いや、音楽ものだと思ってるんだけどなあ、ある意味。だってクラウザーさんなんだかんだ言って天才だしな……困ったことに。

固定リンク / 2007.1.5


携帯買い換えました

 W43Sにしよう(※メインディスプレイがデカいというだけで目をつけた)。あ、お財布携帯だったのか……要らんな。
 機能はアプリまででいい……W44K、画面が傷つきにくいのはいいねえ! カッターで切りゃしないけど(※店頭広告で、カッターで傷をつけても傷つかないんだぜというデモをしてた)。でも薄過ぎるのって時々ホールド感なくてつかみにくい気がするのよね(※現W31Tを1年操った感想。買った当時は薄いのがいいと思ってたんだけど、使うにつれて。落とす落とす)。
 久々にSA戻ろうかな、W42SAにしようかなあ……ん?
 おお。やすっ。そこまで下がってるんだ、んじゃ。

 W41SH(K)にしました。

 ポイントとか割引とか色々やった挙句の4,000円切り。安過ぎ。うは。
 しかし、auいつの間にICチップ形式になっていたのですか? 携帯業界から離れて久しいから全然気付かなかった……。おねえさんが機種変更の時になかなか本体触らないのはどうしてかと思ったらカードになったとは。これからは買い増しで行ける、のか? 端末によるのかな。

 しかしauショップのおねえさん爪長かったヨ。ネイル飾るでもなく形整えるでもなく、ただ切り忘れたみたいなどんくさい長さだったヨ。忙しいのデスかね……。

固定リンク / 2006.12.30


なんとなく毎年恒例で

 第9を生で聴く年末。
 いくら退屈だ(と感じる)からって第三楽章ド真ん中でもらったパンフをばさばさめくって熱心に読むのやめて欲しかったデスよ私の後ろの方。しくりしくり。第三楽章ほど生と録音の差がはっきり出るトコもないんだけどねえ……貴重なんだけどねえ……。

 しかし、今年の仙フィルの第9は、始まって第一印象が速っ! 最後まで速いまんまだったですよ!? 何の都合デスカ!?
 ……ええと、ただまあ、音楽の素人には「速っ」という言葉しか探し当てられなかったんですが、その、聴く人が聴いたらまた違った感想だったのかも。
 後から考えると、私が生涯最初に出会った第9が結構悶々としていた(?)から、割と私の中ではそれが基準になっちゃってたせいなのかも、と。なんていうか、今回の指揮をやられていた小泉さんのカラーなのかもですが、非常にオーソドックスでノーブルで淡々としていた感じ。で速かったデス(まだ言う)。

 あとクラシック素人なので、誰か詳しい人が通りがかったらひっそり教えて欲しかったりしますが、楽章間をどのくらいブレイクするかというのは楽譜(作曲者)が決めるもの? 指揮者が決めるもの?
 私の出会う第9はどれも第三楽章と第四楽章の間が異様に短いものばっかりなんですけど、どーしてなんだろう。第三のたゆたう音の余韻がもう少しあってもいいよーな気がするんですけど、いっつもあのド派手な第四楽章の頭が余韻をすっ飛ばす(苦笑)。ベトベンがそうしろと書いてるなら(とか、クラシック的には最終楽章の頭は余裕がないのがお約束だ、とか)、まあ、仕方ないんだけどな。

固定リンク / 2006.12.23


音楽2題

仙台国際音楽コンクールの出演者オーディションの裏方として働いて来ましたよと。
 せんくらからの流れで。だけどこっちはきっちりしたコンクールなので、せんくらとは違ってびしっとスーツで。
 6時間ちょいくらいの間、途中休憩は何度か挟んだけどほとんど立ちっぱなしだったので辛かったなあ。デパートとかの店員さんってアレが日常なのか。凄いな。尊敬。

 せんくらの時より時間的に余裕があったのに打ち合わせは全く余裕なくて、事前に会場の中をちらっとでも見て回る時間すら取れなくて、客席とかに案内する係だったのにロクな案内出来てませんでしたようわわん。トイレの場所とかはちゃんと把握してたけど。せんくらの時は事前に人員配置決めてらしたのに、今回当日いきなり割り振られたりとか、割り振る前に仕事の話をしてたので自分の担当の仕事以外の話も延々聞かされたりとか(参考にはなるけど、時間の限られる本番直前にせんでも……)、時計合わせもしないまま仕事しちゃったりとか。……開場遅れちゃったし(せんくらの時はほぼ定刻だった)。
 どうも、うーん、なんだろ、今イチ段取りが良くなかったよぉな。コンクール3度目なのにね。せんくらの時の方が時間短い割にてきぱき効率的でムダがなく、自分の仕事に集中させて貰えた感じだった。

 まあ今回は事前オーデションなので。ボランティアスタッフもおろおろしまくってはいたのですが。
 出演者の方々に事故やトラブルがなくて良かったのです。
 本番(来年5〜6月)では多分、多少はマシです、きっと。うん。多分ね。

●ものすごい久々に最近の着メロ晒し

・Rydeen / YMO
 現在のメール着信。ベタなことになってる。なんかインパクトあるショート着信音探してるんですけどねえ。

・ポルタのマーチ(自作3g2)
 現在の通話着信。今の職場のBGMがNHKどっちかなので(GTVorETV)、前にも増してETVマニアになりつつある今日この頃、で、ポルタ可愛いよポルタ(※ページなくなったのでリンク削除)。ちなみに静止画で見てもあまりピンと来ないので、荒井さんのキャラありきではあるけどアニメ手がけてる和田さんの動かし方が私にはツボだったのだと思う。
 ポルタのマーチは、OPでもEDでもなく、劇中で歌われる曲なのですが、ポルタの気分とかに合わせて色んなスピードのバージョンがあるのでございますです。NHKの着メロサイトでDL出来る「ポルタのマーチ」はちょい遅めバージョン。欲しかったのは早め元気バージョン。こんなマイナーな曲のバージョン違いをリクエストするのはちょっとNHKさんが可哀想な気がするので(?)自作してみることにした。
 第5回のカバカバさんのストーリーの中で、ナレーションやセリフが一切被らずほぼフルバージョン流れている箇所があるので、その周辺をWAV録音してSound Engineで切って&ちょっとクリアにするとか音いじって、携帯動画変換君で3g2化してメール添付して携帯に転送。変換そのものは難しくないです……が、自分の携帯で再生出来るように設定する、そこに辿り着くまでが大変だった。PC素人さんなら軽く死ねるわこれ。
 まあそれはいいとして。
 着信設定はしたけど、電話が直接かかって来る機会はあんまりないので(笑)、聞きたくなった時に手動で再生して楽しむのが主になってるかも知れない。
 もうすぐ携帯変える予定(W43S辺りにしようかなあとなんとなく)なので、その時までの短い命っスけど。

固定リンク / 2006.12.16


ウィルス対策、どーしてますか?

 有料の市販ソフトを大人しく使っていたのですが、1日に多くて数時間しか起動していないPCのウィルス対策に金払うのが段々バカバカしくなって来たので、まあ、この際、乗り換えようかなっと。
 てな訳で、現在、ZoneAlarm + avast! AntiVirusで運用中です。実はWindows標準以外のファイヤーウォールを導入したのはこれが初めてだったりしますが、いやはや、なんか色々来てますよ?(笑) 最初のうちは物珍しいのでいちいち警告出るようにしてたら、たかが1時間くらいで20個近く何かしら飛んで来てる。最近ってこんなもんなんですねえ。たかが一個人のPCに侵入して何が面白いのか判らないけど。

 ただ、うーん。どーなるんすかね。Vista。avast!は既に対処済みみたいですが、ZoneAlarmはどうだろ。
 今回、トラブルもなく普通に動いていられるのは、既にWinXpが枯れた技術になったからだろうからなあ。
 1度入れてしまうと、ナシに戻るなんて全く考えられないので、Vistaは……ある程度枯れるまで待ってしまうかも知れない。まあそれ以前に、Vista使い始める時はハードごと買い換えているとは思うのですけれどね(現在使用中のものは、メーカーサイトによるとVista Readyリストから外れてるので)。

 以下はウィルス対策とは全然関係ないですが、すごく昔の人狼系記事にスパムコメントがいきなりつき出したのは何の因果なんでしょうねえ……。もう対処はしたのですが。
 最新記事につくならまだわかるけど、なんでまたそんな昔のに。選択基準がわからんよ。そんなに閲覧数が多いってわけでなし。謎。

固定リンク / 2006.12.3


相変わらず読んだり見たりの日々

●デスノ映画前編

 こっちに書いてみた。

●マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵 / 今野緒雪

 後書き見てちょっとビビったんですけどね。「次かその次でやろとしたことにつながらない(意訳)」ってナンデスカ。てかあと何冊続くんですか!? かたや寡作作家(……小野不由美さんですよもちろん。ぎゃー!)を待ち続けている身には、先の見通しが出ているって嬉しいことでもありますけれどね……。
 どのくらい先のビジョンまでストックされているのでしょう、この方は。凄いなあ。

 とはいえ。全編、祐巳視点が全く出て来ない初のマリみて、というのは確かに物珍しかったかも。今まで、祐巳以外の視点から見た話って、そうせざるをえない状況(つまり祐巳がいない)だからさほど違和感はなかったんだけど、今回って、ある意味当事者なのに別視点語りだから、わざと微妙に外されているようなズレ感がちょい気持ち悪い……。
 「瞳子の秘密」の件があるとはいえ、ラスト近辺、このシーンはぶつけられる祐巳側の視点で見て、祐巳と祥子が自力でその真相に辿り着いてくれた方が、マリみてっぽかったよーな気がするのですよね。
 柏木くんのキャラクターは、私は世間で言われるほど嫌いではないのだけれど、それでも、今回は出過ぎだと思った。彼が祥子と瞳子の間の「誤解」を運ぶメッセンジャーになってしまったのは、なんか残念。彼女たち自身で、彼女たちだけで、完結して欲しかった……気がします。

 しかし、あとは時間の問題なんでしょうか。ゴールは祐巳の卒業なのか、祐巳−瞳子スール契約なのか。どっちなんだろう。どっちだとしても先が長いねえ。遠い目。

●あなたの魂に安らぎあれ / 神林長平

 そしてついに三部作を読破する旅の始まり。「膚の下」発行後に開始した私には、これが一番最後に辿り着く未来であることが判っているだけにかなり切ない。こんな最後に至るために人間は何を仕出かすんだろうかと。
 SF的な装置の数々は、仕組自体が妙に古くさい感じがしてしまうのは仕方ないかもですね……もう20年以上昔に描かれた物語なのだし。それにしても、漢字(というか表意文字)って偉大だなあ。未知の装置・未知のシステムのはずなのに、何をするものなのかが一発で判ってしまう。
 この話の中ではシステム的なことや世界観についての説明みたいなものが、そのためにテクストを割いている部分が、一切ないに等しいのですよね。でも普通に世界の中に誘導されてくれるのは凄いなあと。

 個人的にはメグのキャラ設定が凄いなと思った。主線じゃない、あくまで脇のはずの彼女の「教師」っぷりの痛快さが一番気に入ってしまった(笑)。最後はちょっとアレですが。

 これから残る2作を読めば判ることだけど、ああいうことのもろもろが「伝説」と化すほどの長い時間を、人々は、過ごして来たのですよね。その変遷がこれから少し垣間見えるのかなと思うと残る2つが楽しみ。
 今、始めたばかりの私にとっては、これはプロローグでありエンディング。まだまだこれから。

●帝王の殻 / 神林長平

 前後とつながりそうなのは「地球人」お2人と、「きみの魂に安らぎあれ、だ」「地球人は月人がそのあいさつをするのを禁じたような気がする……」のくだりでしょうか。まだ「膚の下」読んでなくても、くらっとするほど光ってる。多分、キーワード……なんですよね。

 魂とは何か、について、地下に潜るがごとく深く深く語り込んだ物語。SFというジャンルの中で描いているにしては、その舞台装置についての語りがやや少なめな印象? 永久帰還装置で感じた、背景となる世界観についての描き込みがもうちょっと欲しいような、という食い足りなさが再び。その辺は前作読者前提……なんですか? そんなわきゃーないと思うんですけれど。世界観に対する誘導電波がちょい足りない。ゆんゆん。
 その代わり、というか、そっちが主題、というか、おとーさんの子育て奮闘記的な内省展開は壮絶なものを感じましたけれども。

 そりゃまあ、秋沙4代(真臣〜真人)の物語であることは確かなんですけれども、でもアミシャダイの側にももっと色々語って欲しかった気がする。ただ、三部作であることが判っている今の立場だと、それは「膚の下」のために作者はここであえて書かなかったのか? という気がするけど。

 1つだけ、私がアホ読者ゆえの苦言。行空きも何もなしに物語の視点が変わるのは物凄い面食らったのですが……。そりゃ別に「文章の最後には『。』をつけましょう」とかのレベルまで重要視されている「規則」ではないけれど、あまりころころ視点変えるの良くないって定説の1つだと思ってたのですが。読んでてつまずくっス……。私が今手にしているコレ、何故か初版なので、これ以降変わってるんだったら言いがかりです。スミマセン。

●膚の下 / 神林長平

 だー。滂沱です。やられた。というか、ここまで書いてくれないと私はダメみたいだ(笑)。ねちっこいっ。しっつこいっ。でもそれがいいって感じっ。
 …とはいえ、シナリオだけを抜き出すとものすごい荒唐無稽だ。えらいファンタジーだ。人造人間が、人間になることを飛び越えて神になった物語……。
 人間とは、魂とは、生きるとは。そういう根源的な所を描く物語を、人間ではない彼らの目を通して語らせるのは秀逸だねえ。

 ==================== ネタバレ結界スタート ====================

 慧慈の目で語られているから仕方ないのかも知れないけど、最後の最後までシャンエの心情がうまく読み取れなくてもどかしかったなあ。単なる私怨なんでしょうかねえ……。そこまでバカじゃないと思いたいんだけど「私の体が目的なんでしょう」「処女と若い夫を返せ」は微妙にカチンと来たんですけど(苦笑)。そんな風に女という生き物を描かないで欲しい……うんざり。叛乱軍がこんなのに振り回されていたのってバカっぽくない?(笑) それがちょっと残念だったような……。

 実加絡みは何処も泣けて来ちゃって、主な読書タイムが通勤中の私はかなり大変だったのですが、もう「彼」がカラスになった時と、「彼ら」がカラスになった瞬間は死ぬかと思うほど大泣き。何処にこんな水分持ってたんだ、と自分の涙腺を問い詰めたくなっちゃうくらい。

 あと「天下一のお調子者」堂本聖司がすごくいい。彼が慧慈について行くことを決めた部分(「わたしにとってきみは、人生で初めて出会った、ザ・マスターなんだ」)で既に、うわこいつなんかすげぇ、と思い始めて、マスター言うくせに慧慈を制御して(結局は彼のためなんだけど)、自分の判断でバキバキ動き回るその大胆さがかっこええと思って、んで、ラストのピリピリした緊迫感を容赦なくぶった切る緩衝材的な彼の柔軟性、いいスパイスであり、救いだ、と感じましたです。誰よりも人間くさい。あんまり話の中ではそうは表現されなかったのですが、最後の最後に慧慈と一緒にいたのが「同類」ではなく彼だったのは絶妙だと思った。もう最後の最後にしか出て来ないから余計にそう思うのかも。

固定リンク / 2006.11.24


VoV / 初吸血鬼、初勝利

 もはやいつものことですがVoVエントリー列挙。

やりてぇ……
VoV / 潜伏しているわけで
VoV / 村側で吊られたことなかったのに!!
VoV / 3ケ月ぶりでいきなりまとめ役はキツいってば……
VoV / は、初めてだ、ライン読みで勝ったの
VoV / 久し振りに初日処刑だ。しょんぼり

 0013 死者の涙の村。修道女ヘレン。そして吸血鬼Q。

 この村には天文家(=占い師的なもの)も、探偵(=霊能者的なもの)もいなかったわけです。
 普通の人狼系やっている方々は、占い師も霊能者もいない村でどうやって人狼見つけるの!? と思いませんか?
 能力者を失って、最終日間近で灰同士の泥仕合になっている村はよくあると思うのですが、この村は初日から既に泥仕合が始まっていたわけです。指針になるものは、片想いの思われ人が確定白である、そのただ一人だけ。
 そんな編成の村でたまたま吸血鬼を引いた段階で、ものすごくラッキーだったのです。何のプレゼントですかって感じですよ。

 人狼やった時に騙って負けているので、とりあえず潜伏する気でいました。Qでしたしね。
 白っぽい人は観測(=占いみたいなもの)なしでは処刑にすんなりとは推しにくい。どうせ天文家(=占い師的なもの)がいないなら、初日から全力疾走でケミカルホワイト取りに行って、とにかく処刑さえ逃れられればなんとかなるかな、そんな方針で突っ走った5日間(ゲーム内)でした。
 もう、自分で言うのも何ですがあざといあざとい。確定白の灰考察封じてみたり、「吸血鬼に策を授けるようなことは言いたくない」だの「あなたが吸血鬼なら負けても諦めがつきますわ」だの。しらじらしいですね。すいません。
 普通の村なら逃げられてなかったと思う。
 今回は、本当に運が良かったとしか。

 あとは仲間に恵まれました。世論でほぼ真認定されるほど、神がかった勘を持っていた使徒さま、最初から騙りの姿勢をしっかり作りこんでいて、役割分担を迷わずに進めさせてくれた相方Kさま、本当に本当にありがとうですわ。

固定リンク / 2006.11.18


ついに地デジがやって来た

 HDDレコーダー買った。色んな意味で悪評高き(笑)東芝RD-XD71。
 とはいえ、VHSビデオテープからの買い替えだから、まあこんなものか、と。そんなに投げたくなるほどの不満はない。安かったし。今は過渡期だから、資金投入出来るとしてもこのくらいが限度でしょう……。

 操作性はホント最悪ですねーこれ。このリモコン、あらゆる意味で悪夢。ちなみに取り扱い説明書はもっと悪夢。取説読むのが苦になった経験なんてなかったのに。この取説はしんどい。見たくない。貴重な経験ありがとう(苦笑)。

 実は、ウチの母は同じく東芝のRD-XV81(VHSも使えるやつ)を購入しているのですが、こちらはそれなりに使ってしまっている。ちなみに母は取り扱い説明書を読まない人。
 前の機種の時は、母は録画予約のたびに私に声をかけて来ていたのに、買い替えてからはめっきり聞かれなくなりました。これって私にとっては凄いことです……。ネットの評判見てたら操作性悪い悪いと騒がれていたんで、もっと壮絶になるかと覚悟していたのですが。
 母のRD-XV81は周りにテープで小さなメモがペタペタ貼ってあります。操作方法を1度聞いたらメモしてそうやって貼りまくってる。前任のVHSデッキもそうだったのに、それでも操作をこっちに確認して来てたのです。でもようやくそのメモだけで出来るようになったらしい。この差は何なんだ。
 ちなみのウチの母、もうすぐ70歳、携帯電話のアドレス帳の登録・修正は、未だに1人では出来ない人です。でもRD-XV81は使えてる。主な用途は韓流ドラマのタイムシフト(録画予約)とレンタルビデオ(or DVD)再生ですが。DVDの編集とかしないからいいのだろうか。

 くっだらない良さを。リモコンボタンのクリック感はすごくイイ。快感。実はDAP選びの時もボタンのクリック感はギガビがいいとか書いてる私なので、なんというか、東芝のボタン開発チームとだけは相性がいいんだ、多分。そこだけ相性良くても仕方ないんだけどさ。
 パナの音響開発チームと東芝のボタンチーム(?)&外観デザインチームがタッグを組んでくれたら、私的最強DAPが出来るんだけどなあ。どうしてパナのDAPはあそこまで安っぽい路線なんだよ、幼稚で見た目の派手さだけ追求する女子高校生みたいというか、明らかにアイメイクの色選択間違えてる浜崎あ○みみたいというか(※他意はないです)。あのボタンも。押した感触が「へにょ」な感じなのが気持ち悪いし。でも音は好み……。

 ……話がそれた。
 本題は地デジだってばさ。

 他の部屋がまだアナログなので、偶然同じチャンネルかけていると壁越し輪唱状態。このラグはこれから永遠に埋まることはないのでしょうね。
 当然、アナログ波がなくなったら遅れていることが当たり前になるんだけど……。テレビの時報と104の時報タイミングがズレることが当たり前になる、という現象がすごく不思議に感じる。1月1日0時0分の「おめでとう」コールも、厳密に同じ時間には生まれなくなるんですよねえ。
 厳密さとスピードが求められる時代なのに、デジタル化することであやふやになるものがある、というのが、何だか皮肉っぽいし面白い(※地デジの遅延時間は地域によって変わる)。
 ちなみにビデオなので(普段から電源入れてないので)、データ放送は全く使いこなしてないです。電話線にもネットにもPCにもつなげてない。

 1つ苦言というか苦笑というか。
 「W録」を高らかに謳う東芝ですが、単に地デジ・地アナ両方のチューナーを載せているだけなんだよね。2011年以降はW録にならんわけで、これって微妙に詐欺くさくないですか?(苦笑)

固定リンク / 2006.11.1


色々と手を出したり引っ込めたり

●水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪 / 佐藤友哉

 叙述トリックは最初から「身構えて」いたので、〔※1〕ことが明かされた瞬間に、残る2つをつなげようとして、あ、〔※2〕のか、ということに思い至ってしまったので、ラストはどんでん返しというよりピースがハマった気分になりましたです。しかしこのカタルシスは気持ち悪いな。カタルシスなんだけど、すっきりしない。そういう作風なんだけど。

 この話の場合、重要な人物についての描写を極力避けて通る、という叙述トリックがうまいのかも知れない(〔※3〕とか〔※4〕とか)。綺麗に決まってますねえ。途中まで、なんていうか、ちょっと無駄な描写が多過ぎるんじゃないかと思ってたんですが……多分、意図的なんですね。核心以外の情報で埋め尽くしておくというのが。

 それにしても、この話の中でも謎らしい謎はあるにはあれど、実は何も解けてないじゃん。作者が用意した叙述トリックが解けただけで。
 ああ、だから気持ち悪いのか……。ただ、解く気あるのかな。あるようには見えないな。読者、というかユヤタンファンもそんなことは求めていないような気もする……(偏見?)。

==================== ネタバレ結界スタート ====================

※1 広明が苗字である
※2 時間軸がズレてる
※3 iBookの彼が名乗らない
※4 朋郎が兄・瞬介のことはたくさん書いているのに弟についてあまり触れていない

ひぐらしがなくですの

 まあこのエントリーもいつまで残ってるかは怪しいですけど。
 やっ……………とDEATH NOTE全巻を制覇したので、ようやく全部読めたというか理解したというか。
 アホらしくて楽しい。長いけど。

 DEATH NOTEって結局、なんていうか、ネタにされる運命の物語のような気がして来ました。本体を見る前からマンガのページスキャンされてヘンなアテレコされてる(という表現が正しいのかどうかワカランけど)のが時々目に入って、本体知らないのにヘンに受けてたことがありました。ので、なんといいますか、ハイ、原作であるはずのデスノ読んでもマジメにのめり込むより笑い出したくなる変なテンションが抜けなかった。
 大体にして主役の名前からしてネタになる運命って感じだ……ライト……。

 どうとでも料理出来そう。しかもミステリーものは。ひぐらしはどんなネタとでも基本的に相性がいい世界なのですが(作者がifを肯定しているから)。

●鏡姉妹の飛ぶ教室 / 佐藤友哉

 諸事情によりクリスマス・テロルがまだ読めてない。しょぼん。浩之・唯香姉弟はクリスマス・テロルに出て来ているみたいだし、牛関係の伏線はそっちで回収なのかな。まあ、その辺はいずれまた。

 で、読めてないうちは比べられないかも知れないんだけど、西尾維新化しているという某所のレビューがツボにはまった。ウケた。確かにそうだ。西尾センセは空の高い所で部品をがちゃがちゃぶち壊してカケラ降らせる、みたいな感じがするのですが、ユヤタンって地中でガスンガスンぶっ壊して部品を土にメリ込ませてるイメージなのでやんす。だから、西尾維新化、って言葉は使えどそれは、なんというか、物語の表現手段のごくごく表面的な所だけ、ですね。内部の手触りは違う。第一類語辞典してないし。

 しかし無駄が多過ぎる。この話に至っては本当に無駄が多過ぎる。水没ピアノの時は、終わってみれば必然性を理解したのはさっき書いた通りなんだけど。
 ただ、うーん、なんだろ、時刻打刻しながら書いてるから、24(←20世紀フォックス制作の連続ドラマの、ですよ)的な表現をしたかったのかなと。リアルタイム遷移というか。それでも、やっぱり邪魔なものは邪魔なんだけど。

 人物1人1人の書き方が、心理描写のダークさがまた一段と濃くなってますねえ。全くミステリーになってないのは、むしろ私としては可。無問題。
 しかしこの西尾維新化、本人の望みなのか、メフィスト的ニーズによるものなのか。うーん。なんかこう、ぎゅいっと捻じ曲げたいんだけどなあ。もうちょっと。

 しかし佐奈っちはそういう運命なのか、結局。この彼女の存在の芯の部分もクリスマス・テロル後に考えた方がいいかな。……保留しよう。

●クリスマス・テロル / 佐藤友哉

 これを最後に読むハメになったのは何の運命なんだ。笑っちゃったじゃないか。
 で、それを乗り越えて出て来たのが「飛ぶ教室」?
 自分が子供だっちゅー自覚がなかっただけやん、ねえ。これを商業出版に載せた段階で編集さんも同罪なのだけれど。

 物語自体は。
 フリッカー、エナメル、ピアノ、そしてテロル、と4作並べた純粋な感想は、ちゃんとステップアップしてるー、という印象。私は自分でも趣味で物を書くから余計に思うんだけど、多分、小説として一般的に必要だと思われているパーツ(でも作家本人としては書く気になれないパーツ)について、突っ込んで、書こうとする、そういう方向にちゃんとシフトしているように見えた……んだけどなあ。
 趣味作家として気軽に言い放ちますが、でも実際、そういうのって、本質じゃないのになんで描写しなきゃなんねぇんだよ、ちくしょー、みたいに思いませんか? ユヤタン。私は「テロル」については特に、読みながら、なんでこんなことをこの人は書かされてんだろ、ちくしょー、と思う部分が多かったんだけど。的ハズレだったらごめんなさいですよ? 変にエネルギーあるからそう見えるだけかなー。

 ……なんていうか。一読者としての私は、作家であるというより、甥っ子の成長過程を垣間見る気分になっちゃったのは否めないんだけど、でも、そういうのが作品を通して見えちゃうってのも面白い気がする。ファッション誌で言う読者モデル的な。変に「近過ぎる」作家だと、思うんですけど、ユヤタン。

 まあそれはいい。
 とりあえず、もう聞き慣れただろうから私も言っとく。とにかく、ミステリー「みたいなふり」やめないかなー。やめようよやめようよ。やめて欲しい、ホントに。オチつけようとなんかせんでいいて。どうしてそういう方向で物語を作らせられちゃったんだろ? 違うんじゃないかな? ……まあ、しょせんは一読者の誤解かも知れないけど。
 密室トリックのオチの付け方がそこなら、もっとファンタジアでも良かったと思うのだが。もっと世界構築そのものからしてバカげていてもいいと思うのだけれど。そういう意味では、描写の地に足がつき過ぎているのが、失態、なような気がする。コンクリフト。

●永久帰還装置 / 神林長平

 物語を読んでしまうと、知ってしまうと、それを知らなかった頃の自分には、もう戻れない。

 神林せんせは元々、世界観を形創るのがすごくうまい作家なのだなあと。SFという庭、その区切られた小さな区域で、自分が生み出し得る最大の世界を創り上げている、そんな感じ。今まで読んで来た物語たちは、割と世界のつくりがかっちりしていた、ような気がするけど、蓮角が「やって来た」世界は、言葉で再構築出来ないからたとえ話で翻案するしかない、と彼自身に語らせているように、どうも地球の言葉では言語化出来ない世界であるらしい、ですね。
 ……そのせいか、些か踏み込みが浅く感じちゃったのは私だけなんでしょうか。
 というか、うーん。なんてんだろ。物語全体的に、お釈迦様的立場の何者かがいて、基本的に蓮角はその手のひらで踊る孫悟空的立場に置かれているように見える、けど、世界の創造者たる側の視点が全く出て来ないので、背後関係が全然見えないのですよね。それでも世界の中で溺れることを楽しんだら良かったのかも知れないけど、読み進んでいるうちにその世界創造にきゅんと来てしまったからちょっとさみしかった。
 結局、ケイ・ミンはどう「創られて」いたのか、とか。「なんのために」創ったのか、とか。
 ケイ・ミンと蓮角のラヴストーリーは、主軸でありながら唐突過ぎる(と私は感じた)ので、その恋もまた「創られた」に過ぎないのだろうなと解釈しているんだけど、その理由とか。「神様」にとっては、むしろあんなものは必要なかったんじゃないかと。それこそ、人類の可能性を試すために試練を与えてみました、でもない限り。

 なんかこう。もっと、説明されていない何かがある感じ?
 クリームパンの袋とか、ディテールはいちいち美しくてきゅんきゅん来るんだけど、なんというか……それこそ、その上の「もっと高次元の」領域で、形になっていない何かが、あるのに、重要なのに、見せられないまま幕下ろされた、そんな気分になった。ちょっとだけ。

●八月の博物館 / 瀬名秀明

 なんでメタに走るんですか瀬名先生。……………がっくり。

 もちろん、そう読めば読めるってだけで、そう読まなきゃいいのは判っているのですが、なんか微妙だなあ。その部分だけ、気持ち悪い。
 かと言って、亨くんのエジプト大冒険部分だけ取り出すと、なんというか……ええと、別に瀬名さんが書かなくてもいい分野だったりしませんか? という意地悪い読者になってしまいます。ヤな読者で本当にスミマセン。
 別に理系作家であることを求めていたつもりはないんだけど、作中の彼の言う「理論に感動する」タイプの読者って実はいるわけで(ほら、ここに、と自分の鼻をつつく)、理論感動屋の全員が全員、理系であるわけはないので(超文系、と自分の鼻をつつく)、感動しながら理論おかしいとか突っ込んだりしないで(笑)、本当にただ感動するだけのヤツもいるんですけれども、ねえ。
 何が面白くて、何が「物語」で、何が「文学」なのか、それを最後に決めるのは読者でしかないわけで。
 なんて言っていいのだろうなあ。書き手が書き手だけで物語を完成させているというのは思い上がりやろ、というか。
 フィクションとして書いていてはいても、あまりにも手の内さらし過ぎだろ(と少なくとも読めてしまう書き方をし過ぎだろ)、と。

 とにかく、普通に物語としての判定が難しい話だった。せめて、文中作家の『私』のアイデンティティが、ここまで瀬名さん本人のスタンスを皮肉ったような立ち位置にいなければ(ただのそこら辺のミステリー作家とか)、ここまでメタくさくならなかったと思うのだけれどねえ。

 ※

 ここから下は超余談。

 地元だっていうせいもあるけど、最近、妙に仙台(or宮城県)在住、とか、縁のある作家の方々の名前が目につき過ぎる。かつては瀬名さんくらいしか意識してなかったんですが、熊谷達也、伊坂幸太郎、三浦明博、伊集院静、辺りが有名どころでしょうか。
 瀬名さんは特に。なんと言いますか。描写されているあちこちが実際の仙台の風景に重なっちゃうのが地元特権というか。パラサイト・イヴのこの坂道絶対あそこだろ私毎日バイクで走ってたよ昔うわああああとかそういう楽しみ方をしてしまったりなんかしたのが遠い思い出。

 ……考えてみたらライトノベル業界ってあんまり出て来ないですね仙台。というかただでさえライトノベル世界って微妙に西高東低じゃないかしらん……東の人ってユヤタン(北海道)くらいしか思いつかない。

固定リンク / 2006.10.20


仙台クラシックフェスティバル ボランティアスタッフやって来ました

 公式はこっちですよと。
 担当した会場は、太白区民センターの楽楽楽(ららら)ホール。初日の岸本力さん(バス、ロシア民謡)とか、2日目の西江辰郎さん(ヴァイオリン)とか、そこら辺でチケット切ったり会場整理したりしてました。
 複数の会場で行われているフェスですが、楽楽楽ホールはコンサートホールとしては小さい方なので(キャパ500前後)、そんなに苦ではなかったですかね。
 この手の参加するのは初めてですが、まあなんとか切り抜けたって感じでした。

 スタッフの役割は会場ごと、公演ごとにあっちこっち入れ替わるのですが、岸本力さんの公演では会場の中にいました。お役目は、客席で席が何処だかわかんなんてウロウロしている人の案内とか、変な客をたしなめるとか、子供が騒いでたら連れ出すとか、まあそういうことのためにいたのですが(笑)、それでもまあ、頭半分では客として公演を聴くことは許されているわけで。
 生の迫力って凄いねえ、ホントに。
 元々ドロくさくてヘンに日本っぽくて、外国のものという気がしなかった「ヴォルガの舟唄」だけど、日本人が日本人の血を響かせて歌ってる感じ、スゴかった。あの土くささってなんなんでしょう、舟唄なのに(正確には船曳き歌が正しいなんて説もありますね)。いやもちろん、超褒め言葉です。ホント凄かった。

 スタッフとしてホールの外で、洩れ聞こえて来る演奏を聞いてられるのも特権と言えば特権。ジュゼッペ・アンダローロさんの「月の光」(ドビュッシー)は、なんてーか……現地で浮かんだ言葉は「めろめろロマンチスト」(笑)。あとイナバウアー……じゃなくて荒川静香さんがトリノで金メダル取った時の使用曲としてお馴染みのプッチーニ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」は、ヴァイオリン(西江辰郎さん)とテノール(佐藤淳一さん)の2パターン聞き比べとかさ。贅沢っしょ? 超贅沢っしょ? もちろんどっちも素敵でした。

 仕事で接客なんて死んでも向いてないと思ってたけど、ボランティアのチーフやっていた方から、実は向いてるんじゃない? とか指摘されたりして、お世辞とは思うが、まあ、それなりに出来て……いるように見えた、んだろう、と思っておくことにしよう。うん。
 ただ実際は、なんてーか、多分、自分が楽しいからにこにこしてられただけじゃないかと思ったり。
 クラシックのフェスでありながらおカタい所は全くないわけで、Gパンにスニーカーでバタバタ走り回ってられたのも気楽で良かったのかも。

 平井プロデューサーが、あえて「本場」ラ・フォル・ジュルネ、及び日本版(熱狂の日)と変えて来た点の大きなものの1つが、テーマをなくしてゴッタ煮状態にしてあること、それと、本当に大丈夫なんですかという価格設定(なにせ一律1000円)。
 せんくらは単にラ・フォル・ジュルネのフォロワで終わっているわけではない、と、個人的には思います。もちろん、ラ・フォル・ジュルネ自体も、おカタ過ぎるクラシックの敷居を下げる試みの1つではあるけれど(何せ、スタッフがスーツを着ていると「フォーマル過ぎる」と客から苦情が入る世界なのだ)、せんくらはそれをさらに下げにかかってる……というかむしろ破壊しにかかってる(笑)、そんな気がするフェスティバルでした。

 とはいえ。
 同期間内によさこいが重なってたのは痛い。痛過ぎる。家族や友達がよさこい出る人はそっちに吸われちゃうでしょう、やっぱ。
 あと、基本的に通りすがりの人々の耳目を集められる分、よさこいやジャズフェスは強い、と思う。ホールで仕切られてやらざるを得ないクラシックはそこがね、弱いのだなあ。地下鉄コンサート(※通路で演奏する)もいくつかはやったんだけど。
 ご一緒したボランティアさんとちらちら話していたのだけれど、次にやるとしたら最低限よさこいとは重ならないようにハズした方がいいと思うんですよね。基本的に屋内ものなので、10月末〜11月頭くらいが、仙台的にはイベント日照り期間なだけに狙い目な気がするのですが。

固定リンク / 2006.10.9


VoV / 久し振りに初日処刑だ。しょんぼり

 いつものように今までのVoVエントリー列挙。

やりてぇ……
VoV / 潜伏しているわけで
VoV / 村側で吊られたことなかったのに!!
VoV / 3ケ月ぶりでいきなりまとめ役はキツいってば……
VoV / は、初めてだ、ライン読みで勝ったの

 0012 罪と罰の村。織り子アンナ。今度こそ男子やりたかったのに、人数の関係でまた女子……いつになったらVoVで男出来るんだ。むー。

 ちょっと変なこと言い過ぎました。自業自得です。
 使徒さんに吸血鬼と思われて、必死に庇われているなんてもう、村側として終わってますね(笑)。

 VoVは、仕様変更がどんどん不確定要素を増やす方向に行っているので、理系ロジック展開出来る人の方が白く見えるようになって来ている……気がします。今回のこの村だと、レストレードが、自分吊りも含めた詰み手計算をしてみせることが白印象Upにつながっているのなんか典型ですけど。
 とはいえ、私はどっちかと言うとパッション&エモーションで印象推理展開をしてしまう人なので、多分、VoVではこれからどんどん黒くなってしまうのですね…多分ね…(遠い目)。
 あとブラフがすごく難しくなる、かな。厳密に計算しないとあっさり矛盾だらけになるから。
 ただ、決まれば大きいです。今回は村側ブラフがうまく決まって(特に恋人2人、お疲れ様っした)、天文家(=占い師的なもの)が初日失血死(=襲撃死)にも関わらず3確白が出せたこと、初日の観測(=占い)を潜伏吸血鬼にHITさせられたこと、など、村側有利の偶然が多かったのが功を奏しましたですね。
 でもレストレードホント白かった……観測なしには処刑出来なかったと思います、絶対。
 村側はああでなくてはならないのになあ。しょぼん。

固定リンク / 2006.10.3


人狼BBS / 今ガチ好きがC国に入るのってマゾいよなあ

 と思いながら入った。突然死3人。しかも、内訳は真占・共有者・人狼。ゲームになりませんてば。
 ……C1105 辺境の村。霊能者カタリナ。

 ガチ一直線が久し振りだったのに、対抗のペーターが、もう、これでもかっちゅーくらい強くて。ものすごく強くて強くて強過ぎて、もう泣きそう。吐きそう。死ぬかと思った。
 あまりに苦し過ぎてハイテンションでした。……楽しみましたですよ(笑)。灰ログの自分の浮かれぶりがイタ過ぎる。恥ずい。

 今回、おまかせで入りました。どっちでもいいなと思ってた。突然死をはじめとして、今のC国は不確定要素が結構多そうだと思ったから、ゲームとしてもちろん勝ちを目指すけど、多分状況がきっちり整ってやれる環境ではないんだと思ってました。ので、何がなんでも勝ちに行こうというほどには気負ってはいなかった(危機感がないと狩人に怒られたw)。
 そしたら能力者引くし。なんでよ?
 始まってみたら、何か不慣れさんが多い? と思ったので、初めてさん=村人に行ったために、能力者の方がむしろ余ったのかも知れない、と思ったのですが。

 元々、私自身の人狼系の参加姿勢がユルいので(こんなだし)、偽ぽく見られ過ぎて先に吊られたわけですが。信頼取るのは難しいですね。まとめ役には真と思われていたらしいんだけど(「ナチュラルホワイトだから」だそうです。天然ってことかw)。
 能力者で、多くの人から真っぽいって言ってもらえたのは、騎士国で霊能者ロイドやった時と、早々に襲撃死して墓下でメイドやってた占い師ニコラスの時くらいしかなかったかな。

 真占突然死なので、人狼サイドが出した騙り以外に占い師が出なかったわけですが、その人が激しい仲間切りを展開して、真霊(=私)とラインクロスをして来たんですよ。
 で、真霊はまんまとそれを信じたんですよ(笑)。
 騙されましたよ、綺麗に。あははは。
 でも結果的に、狂人占い師騙りのアルビンを真占と決め打てたら(=彼が初回に白出しした灰を吊らなければ)村が勝っていたので、正しいか間違っていたかには関係なく、村側としては盲目的に彼を信じた方が良かったんだな……結果的には。赤でバカにされる覚悟でアルビン真で突き抜けた方が良かった。墓下でも書いてるけど、ホント、余計な打算をし過ぎた。
 たまにはバカになるというのも手なのかもと。そんな風に思ったりした久々のC国。

追記: ドメインがなくなっているので、とりあえずリンク先をまとめサイトに。

固定リンク / 2006.10.2


ある物書きは、ある絵描きに憧れていた

 物書きは、ふとうたたねをする間に、絵描きに「僕の物語に絵をつけてくれませんか」と依頼する夢を何度か見ていた。
 物書きは、自分が意識していなかった想いにそれで気付いてしまったのだ。
 あの絵描きの絵が、僕は好きなのだな、と。

 でも物書きは、実際にそんな大それたことを依頼するほどの勇気はない。

   ※

 そう多くはないけれど、人が少しは往来する路上。物書きは自分の書いた物語たちを並べていた。
 手に取って読んでくれて、過剰な賛辞をもらうこともあった。
 嬉しかった。その言葉の1つ1つが、物書きには宝だった。

 絵描きは、はじめそんな客の1人として物書きの路上出展を訪れた。やっぱり過剰なほどの賛辞をくれた。物書きはその言葉たちを大事に大事に胸にしまった。

   ※

 ある時、物書きは散歩の途中で、その絵描きが、自分と同じように、路上に描いた絵を広げているのを見つけた。
 物書きはひっそりとその場所を地図に書き、自分の展示の隅っこで絵描きの出展場所を宣伝してみることにした。
 それが絵描きにとって利になるか損になるか、物書きは不安だった。損になりゃしないだろうかとの不安は消えなかった。絵描きが、自分の出展場所を大衆に触れ回りたいと、そう思っているタイプではなさそうに見えたから。
 (でも、物書きの出展だって、そうそう山のように人が立ち止まる所ではないのだから、それは自意識過剰ってもんだろう、と、後から思い直して、とりあえずそのままにしておくことにしたのだけれど。)

   ※

 物書きは、散歩の途中でひっそりと絵描きの出展に立ち寄る。
 何度も何度も。通り過ぎるだけで声をかけることもないままに。

 そして夢を見るようになった。
 ……僕の物語に、絵をつけてくれませんか、と頼む夢を。あなたの絵が好きだと、告白する夢を。

 ある日ふと。絵描きの並べた絵の中に。
 物書きは、1枚の絵を見つける。
 小さく書かれた解説に、自分の作品の名を見つけたのだ。イメージを得た元作品として。
 物書きは呆然とした。
 ずっと前から並んでいた絵だったのに。
 それが、まさか自分の作品と結びついていただなんて。

 今の今まで、まるで気付いていなかった。
 その自分の鈍感さが恨めしくて、と同時に、何となく笑い出したくなっていた。

 なんだ。
 僕の夢はもう叶っていたんじゃないか。

   ※

 物書きは夢を見る。
 僕の物語に、絵をつけてくれませんか。

 夢の中で、その絵描きは、困ったように笑いながら、小さな絵を差し出してくれた。
 物書きはありがとうと笑ってそれを抱きしめる。

   ※

 デジタルの路上が生んだ、奇跡みたいな両想い。

固定リンク / 2006.10.1


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