■衣浦口駅第6展示室 -日本油脂専用線-
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鉄道ファン215号(1979.3)にこの線のレポートが掲載され、私たちは衝撃を受けました。武豊線の終点から先へ延びる未知の鉄道であったからです。貨物列車のみの運行であれば普通の専用線と変わらないと思い、訪れることもなかったことでしょう。しかし、ここは電化されていて、朝夕社員用の電車が走っていることが大いに興味を誘いました。
当時は高校生でしたので、夏休みまで待ち、S君、Y君と3人で訪れました。余談になりますが、武豊まではキハ58系急行「のりくら」の間合い運用の編成で、回送扱いのキロ28に乗車しました。
名鉄河和線を越えて、森の手前でカメラを構えました。ほぼレポートに出ていた時刻に今ままで聞いたことのない音色のタイフォンが鳴り響き、やがてモ101が「ガタン、ゴトン」と車体を揺らしながらやってきました。
折り返しの回送電車を撮影後、1本目の貨物列車を待ちましたが、あいにく往復とも単機で、貨車は付いてきませんでした。
現役中に訪れたのはこの1回のみで、再訪は廃止後、「SL1世紀号」の試運転の日でした。
参考文献:鉄道ファン215号(1979.3)、鉄道ファン475号(2000.11)
朝の従業員輸送電車
朝夕には従業員輸送用の電車が走りました。鉄道ファンのレポートはモノクロであったため、この塗色は初めて見ました。
この渋い塗装が妙に気に入って、写真が仕上がってからしばらくの間じっと眺めていました。
小さな電気機関車
貨物列車も1往復だけですが撮影することにしました。あいにく往復とも単機でしたが、小さな電気機関車は印象的でした。
廃止後の工場内にて
私鉄や専用線の機関車に関心が強いM君が日本油脂の車両を何とか見るだけでも叶わないものかと言い出しました。一緒にSLを撮影したY氏や他の同好の方数人とだめもとで工場の事務所を尋ねました。遠く(M君は兵庫)から来たのならと短時間に車両の写真撮影のみとの条件で許可をいただきました。
モ101の茶色は1979年の時よりも赤味が強くなっています。連結されているク102はまさに謎の車両でしたが、モ101に似ていて意外とまともな車両でした。
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