14年7月20日

「なぜこの店で買ってしまうのか」ショッピングの科学−という本を、ぜひお読み下さい。著者はパコ・アンダーヒルという人です。エンバイロセルジャパン株式会社という日本法人もあります。

売れるわけ」店の中に
来店者の行動を丹念に観察し、その店の売れる理由を分析したビジネス書「なぜこの店で買ってしまうのか」(早川書房)が世界中でロングセラーになっている。著者のパコ・アンダーヒル氏は、正社員わずか20人の小所帯ながら、名だたる企業をクライアントに持つコンサルティング会社、エンヴァイロセル社の最高経営責任者(CEO)だ。
【顧客が買いたくなる仕掛け】として
@女性がゆったり歩けるスペースを
他人とぶつかる狭い売り場は嫌われる
A高齢者向けに文字を大きく
商品の説明文が読めなければ買わない
B商品を触らせ、試させる
来店客が購入客に変わる重要なきっかけ
Cレジ・包装のスピードアップ
レジ前の行列を見て引き返す顧客は多い
コンビニは改善の余地あり
ドラッグストアも食料品店も酒販店も兼ねていて営業時間と便利さは素晴らしい。ただ広告が過剰ですし、ライティングがひどい。それになぜ、どの店も同じなんでしょう。奈良郊外と銀座で立地が全く違うように買い物客の40%が年に1回しかこない路面店もあれば、商圏内のすべての人が2週間に1度買い物に来る店もある。一般道に面しているのか、高速道路に近いのか、駅からどのくらい離れているのか・・・・。足しげく買い物に来る人がどれくらいいるか数えてみるのも手です。来秋、日本進出を計画していますが、コンビニ業界とも一緒にビジネスをやりたいと考えている。
ゴム底靴で来店者を追う
消費者行動についてユニークな分析手法の秘けつとは。それは、靴の底にある。歩くのに便利なゴム底靴を履き、徹底して消費者の動きを追う。日本流で言えば、「足で稼ぐ」ということになる。ビジネス、なかんずくマーケティングを理解するには長時間売り場にいて、買い物客の動きを追うことが大切。
( 日経流通新聞より )
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