行・さ・ざ 作品・日本






THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦    は、別ページとなります



 西遊記 
[HERO & COMEDY]
2007.07:日本映画(東宝)
監督:澤田鎌作     スタジオエンジニア:野村みき
CAST-1:香取慎吾内村光良伊藤淳史深津絵里
CAST-2:鹿賀丈史岸谷五朗
CAST-3:多部未華子小林稔侍三谷幸喜相築あきこ谷原章介
CAST-4:水川あさみ大倉孝二菅原卓磨須永祥之
CAST-5:南原清隆草g剛猫ひろし倖田來未/他
2006年にSMAP・香取慎吾主演で放映されたTV版「西遊記」の…描かれなかった大きな部分を映画化したもの、この映画を見なければTV版は完結しない?という…なんか罪作りな感じ、

STORYは…
■果てしなく続く炎天下の砂漠を行く三蔵法師一行、天竺目指した旅の途中の物語…、歩き疲れ&水は尽き…不平不満爆発の悟空、ケンカを買う沙悟浄と猪八戒、諌める三蔵法師、巨大な墓…お供え物を探す悟空達、駆けて来た大騎馬隊、それを率いる美しい少女との出会い、去って行った先に…小さな町を発見 ■“虎誠(フーチェン)”の町、偽・三蔵法師一行!逃走?尋ね人の張紙…三蔵法師!高額報酬…偽物が横行する理由、驚く一行、突然の襲撃者、戦闘、やり過ぎの悟空、緊固児が使われ…騒ぎが沈静化する自体、赤いマントに身を隠した指揮者は先程の少女…玲美、招待された先は…王宮 ■玲美は王女、事情説明、かつて虎誠は…緑と水に囲まれ富み栄えた国、突然現れた“絶対妖怪”…「金角」&「銀角」、たった1日で砂漠化した周辺環境、亀に変えられ王&王妃、“虎の民”と呼ばれた勇敢な国民も…立ち向かう勇気を失う、全ての呪いを解くため…妖怪退治を依頼される三蔵一行、引き受けてしまう三蔵法師 ■深夜、玲美の案内…金角&銀角のいる臥龍山(がりょうざん)へ向かう一行 ■虎誠の女官に紛れ込んでいる凛凛の姿、金品を物色中、怪しげなもの達の影…隠れる凛凛 ■臥龍山の絶壁を登る一行、行く手を阻む機械仕掛けの罠、転がり来る巨大な石(一日一善の文字)…逃げる、遠くへ飛ばされる悟浄&八戒、悟空達の前に凛凛…金角&銀角は臥龍山にいないことを知らせに来た、悟浄&八戒も合流、玲美の嘘に落胆、三蔵も山を降りると言う、しかし…玲美と交わした約束「(金角&銀角を倒して)全員生きて帰る」を貫くと悟空、逆に当初の約束を守ろうとしない三蔵に向い「お師匠さんを破門する!」と言い捨て、玲美と2人…頂上へ向かう、礼を言う玲美、「“なまか”(仲間)だろ」と笑みを返す悟空…


2006年…子供達が欠かさず見ていたTV番組「西遊記」、更に録画のうえ繰返し見ていたため、なんだかんだで大部分を見ていた私&妻、TV放映時に、「金角&銀角」はなぜ出てこないの???と疑問に思っていた私、最終回を前にして…多分「今回はシーズン1」に違いない!次の「シーズン2」で「金角&銀角」が出てきて…「天竺」に到着すると勝手に考えていたのですが、予想に反して…最終回で途中省略&一気に天竺到着!どうして?何故?何故?子供達が「どうしたの?」問いに…「金角&銀角が出てこないまま終わっちゃった!」と私、どうして???そして映画化の情報…敵は「金角&銀角」ときた!その手か!!!まあ考え方だが…商業的にはそんなやり方もあるのね…、納得しがたいものがあるが…
映画館での予告CMに…銀角VS孫悟空の空中戦のシーンがあったのだが、コレが凄そう!映画観スクリーン、しかも大きければ大きいほど良さそうと思い…よって見るに当たっては可能な限り大きなスクリーンの映画館の選択が必要と調べ始めたのですが、公開4週目に突入しており…大スクリーンから中規模スクリーンへ移行されてしまった、残念だが…山手線エリアは、69〜346席からの選択になる、まあ結果として346席の映画館へ
10:30からの初回に入場、ヒンヤリとした空気、よく冷房がかかっている、観客は60名程度、まあ過去(ごく最近の過去)にもイロイロとあって、上着の準備があり…早速着用、でも途中、寒くて寒くてしょうがない、スッカリと体が冷え切って耐えられず…子供達みたいにもう少し厚手のものにすればよかったと思いながら、私だけ一旦の退席、ロビーでコーヒーを飲んで温まり、再入場も…30分ともたず、再退席、映画館の方に…「中が寒いと思うんですが 、何℃位の設定ですか?」と尋ねてみる、「事務所の方でまとめて設定しているので、コチラでは分かりませんが…」と、分からないんだと…諦めようと思ったら、「至急確認のうえ “温度上げます” から…」との答え、予想外の反応の早さ!どうやら寒いと言ったのは私だけではない?それにしてもOPENから大分経っており…本気に客商売やっていれば統計的なものもあるのだろうから…、例えば…「夏」「晴れ」「気温」「劇場のキャパ」「観客数」なんかで…コマメに調節するなど、気配りしてもらえるとよいのだが…、まあソコまでやる気はないでしょうが…
閑話休題!映画の内容についてですが…、もともと「西遊記」ですので…大きなツッコミは特にありません、TV版同様、コレでもか!のバラエティー番組ノリで面白おかしく作られています、まあ当然なのかもしれませんがTV版の延長線上です(慣れの世界?)、小ネタも多数あり…細かく笑いを拾っています(子供達は大ウケ)、また映画スクリーン・サイズを意識して…やるべきところはヤッテくれてまして…良い!やっぱり「銀角VS孫悟空」の空中戦闘シーンの「黒煙」は凄かった、「黒雲」や「雲に見え隠れする龍」も良いではないか…???みんな「雲系」じゃないか!?それ以外は…「背景がモロ、絵!」だとか「合成丸出しの転がる石!」(まあ子供達は気にしないか…)、パンフに「特撮は分かりやすくオーバーに」…の文字、確信犯か!?
出演者に関して…、メインはTV版と同じメンバーですので、特にコメントはありませんが、それ以外では…メークにより分かりにくいようですが…「金角&銀角」の鹿賀丈史と岸谷五朗はハマっていると思います、ヒロイン・玲美役の多部未華子…まあ行動的ヒロインとしてはいいんじゃないかな、その他の方々もナカナカのハマリ役かと思います、亀にされていた国王、術が解けて…実体を現した時、大人はウケて笑ってました…(ちなみに我が家の子供達は大人達が何で笑ったか…分からなかったそうです)
で…不快に思えたことだが…、偽三蔵法師御一行の中の…「偽孫悟空」「偽沙悟浄」、自分でも理由付けができないが、この2役が不快で不快で…、パンフの裏表紙「西遊戯」名で出てますが、ソッチ面が上になっていると…裏返したくなるほど不快だ!ちなみに「偽三蔵」の倖田來未はエロでよいし、「偽猪八戒」の猫ひろしは笑いを拾った!が…特に×××の××××は不快感の塊…
まあそういうことで…、まあそれなりに…
そうそう…久しぶりにエンディング・ロールに従姉妹の名前を見つけました…なんか久しぶりのような気がします(私の映画を見る本数が減ったためかもしれませんが…)、頑張ってるのネ!
上記してますが…公開23日目の初回(10:30〜)、346席の映画館は60名程度の入り(渋東シネタワー:渋谷)
2000-2009format



 さくや 妖怪伝 
[HORROR、ACTION]
2000.08:日本映画(ワーナー・ブラザース映画)
監督:原口智生(原案共)    特技監督:樋口真嗣
CAST-1:安藤希山内秀一嶋田久作逆木圭一郎藤岡弘松坂慶子
CAST-2:丹波哲郎黒田勇樹石倉英彦塚本晋也吉田桂子絵沢萌子竹中直人(語り)
CAST-3:化け地蔵、琵琶牧々、毛羽毛現、二面女、から傘、百目入道、三つ目入道、化け提灯、ぬっぺっぽう他
CAST-4:大河童、般若、赤鬼、青鬼、馬鬼、太秦鬼、怨霊武者、怨霊騎馬兵、女郎蜘蛛、怪猫、土蜘蛛の女王
妖怪モノの特撮映画、「妖怪百物語」&「妖怪大戦争」が懐かしくなって見てきました、特技監督は平成ガメラ・シリーズの樋口真嗣です…技術が進んでいろいろと表現はできるが、反対に着ぐるみものはツライかな

STORYは…
宝永4年(1707年)、富士山の噴火、破られた結界、溢れ出てきた悪しき妖怪、迎え撃つ公儀妖怪討伐士”榊備前守芳明”、妖刀・村正との契約…妖怪を退治するたびに持ち主の命を分け与えるというもの…利根川に出現した河童の大群に命を消費してしまった芳明…彼の後継を宣言する一人娘”榊咲夜”、大河童の討伐、河原の葦の中に河童の赤子、殺せない、殺せないからには育てるしかない、弟として…数ヵ月で十歳位まで成長した”榊太郎”… 富士山噴火から半年、幕府大老・井伊掃部頭真興、若年寄・久世大和守重之から下った密命、怪異の元凶を探り、討伐すること…照魔鏡・八重雲鏡をのぞく咲夜、全ての元凶は駿河の国・草薙の野、重之が用意した助っ人…公儀御庭番・甲賀組組頭”似烏周造”と伊賀組組頭”猿鬼兵衛”、太郎を加えた4人…、八王子に妖怪を発見、怪猫&傀儡師(人間を人形にしてしまう男)を退治、人間に戻った”はな”に励まされた太郎だが…河童なのに泳げない、取柄は雷に当っても平気なことくらい…足手まとい?罵倒する似烏、悩む太郎…、草薙の野に近づくにつれ、妖怪達の攻撃も激しくなってくる中、ついに出現した妖怪の首領”土蜘蛛の女王”…


皆さんから「そんな映画も見るの?」と驚きの声…そうかな?自分的には何の問題もなく…アリ!なのですが!かつてTVで見た「妖怪百物語」&「妖怪大戦争」が懐かしい!しかも特技監督がGO絶賛の「平成ガメラ・シリーズ」を支えた樋口真嗣、そして嶋田久作に塚本晋也、安藤希とくれば、見に行きます…
ストーリーは極単純、陽気な妖怪の「いかにも ぬいぐるみ」には…苦しい物があります(機材の進歩に追いつかない)、しかし中盤以降、スクリーン上の展開は凄い、松坂慶子の土蜘蛛の女王は美し過ぎる、嶋田久作、塚本晋也の存在感ある演技、キリリとした安藤希も良い、ちなみに家族連れで行くには良いでしょうが、彼女(彼氏)と見に行く場合は、極力安いチケットを入手のうえで…
忘れてました、製作トワーニ、配給がワーナー・ブラザース映画、世界を視野に入れてるらしい…
(シネセゾン渋谷)
2000-2009format



 桜姫 
[EROTIC “JIDAI-GEKI”]
2013.06:日本映画(福田済)
監督:橋本一
出演:日南響子青木崇高麻美ゆまでんでん
平間美貴星野あかり七海ななマリエム・マサリ徳井優HIROクロちゃん
野々村真風祭ゆき平山祐介合田雅吏/他
何か面白い映画はないかなと…配給会社&映画館のサイトをウロウロしてたら
とてもショッキングな画面が目に飛び込んできた…ド派手なピンク、綺麗な女性、あられもない姿、日南響子?
監督が橋本一!麻美ゆま、でんでん…で、「四世鶴屋南北」の「桜姫東文章」の現代版解釈
なんか気になって仕方ない映画、観たい映画にエントリー!
何故か映画枯れしている7月上旬、これは観に行ってみようってな具合になりました…

STORYは…
ワケあり稼業の権助、桜の木の下で可憐に微笑む美少女を目撃、高家の名門・吉田左門が溺愛する一人娘…桜姫
吉田家と聞いて…顔色が変わる権助、桜姫の出自を教えたのは時代に似合わないミステリアスな風貌の男・定吉
夜…一人で眠っていた桜姫、音もなく屋敷に忍び込んできた権助に襲われる
仕事のついでに…桜の化身を味わいに来たと…
激しく抵抗しつつ、次第に初めて知った女の歓びに身も心も溶け出していく桜姫、権助の右腕の釣鐘の刺青が目に
無理矢理に犯されるという最悪の出会い、名前も顔も分からぬ男を運命の人と恋焦がれてしまった桜姫、家を出奔
彼女が辿り着いたのは…場末の遊郭「ぢごくや」
お金にがめつい主人・宅悦、勝気な美女・お七(元No.1)、をはじめとする数人の遊女
断トツの一番人気は新入りの風鈴お姫、美しく最高に床上手、噂を聞いた男達で3日待ちの大行列、彼女こそ桜姫
権助に会いたい一心、遊女にまで身を落とした姫、相手する男達に「釣鐘の刺青をした男を探してほしい」と依頼
その細い腕には権助と同じ釣鐘の刺青(腕が細いので風鈴にしか見えない…)
忙しくも賑やかに過ぎていく“ぢごくや”での日々だが…ついにその日はやって来た
ぢごくやに現れた落ちぶれ坊主・清玄
風鈴お姫の評判…死んだ愛人(男)・白菊丸の生まれ変わりでは?…追い払われる
その清玄から風鈴お姫の評判を聞いた権助が早速「ぢごくや」へ、積まれる金、運命の再会を果たす2人!
あの夜に襲った桜姫が自分の為に遊女に堕ちたと知り…衝撃を受ける権助
何かに憑かれたように激しく求め合う2人、周囲にその声が漏れ聞こえるほど、熱い一晩を過ごす
しかし豪遊していったお侍の会話から…権助の正体が盗人であると知った桜姫は愕然とする
あの晩、権助は侍・長浦残月の依頼で吉田家の家宝・将軍から拝領した掛け軸を盗み出していたのだ
それは権助が吉田家にとって、憎むべき盗人であることを意味していた、茫然とする姫
初めて愛した男をとるか、一度は捨てたはずの家をとるか、激しく揺れる恋の行方は?


「R−15指定」であったが、思ってたより激しい内容だった
「エロチック時代劇」+「妖怪?」&「コメディ」と何でもあり!でも8割方はエロ路線のB級映画です
主演は、non-noの人気モデルである日南響子19歳!
いいんかな〜ここまでさせて?「さくらん」どころの騒ぎじゃないよ!
途中までは何ていう映画観ちゃったんだろうと後悔してたんだけど…
少々稚拙な部分はありますが…
「麻美ゆま」の妖艶さと「でんでん」の怪演で支えてくれまして…だんだん笑えてきました
他人様には、全然お勧めできる映画ではありませんが楽しくなってきました
ちなみにお客は男性中心で、チラホラと若い女性…non-noモデル・日南響子ファンでしようか?

※現在(2013)、「境界悪性腫よう」で子宮全摘出となり闘病中の麻美ゆまさんの早くの回復をお祈りします!
公開8日目の第2回(15:20)、60席の映画館で7割程度の入り(ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター3)
2011.09format



 さくらん 
[DRAMA]
2007.02:日本映画(アスミック・エース)
監督:蜷川実花     原作:安野モヨコ 「さくらん」
CAST-1:土屋アンナ安藤政信
CAST-2:木村佳乃菅野美穂夏木マリ美波石橋蓮司
CAST-3:椎名桔平成宮寛貴市川左團次遠藤憲一山本浩司
CAST-4:永瀬正敏小池彩夢山口愛小泉今日子小栗旬ゴリ長塚圭史
CAST-5:大森南朋津田寛治村松利史丸山智己渋川清彦蜷川みほ翁華栄/他
安野モヨコ原作の漫画「さくらん」の映画化作品、吉原遊郭を舞台にしたドラマ、主演は土屋アンナ、音楽は椎名林檎!監督は蜷川実花?…蜷川幸雄氏の長女で写真家…

STORYは…
■江戸・吉原遊郭、多くの郭、数え切れない程の遊女、そして花魁、その中に伝説ともいえる一人の花魁が存存した ■桜が満開の中、女衒に連れられ…吉原の大門をくぐった8歳の少女、玉菊屋、女将から“きよ葉”と名付けられ…花魁“粧ひ(しょうひ)”に預けられる、風呂…女・女・女!パニック!逃げ出す“きよ葉”、直ぐに店番の清次に捕まる、門外の桜は満開なのに吉原には何故に桜がない?清次曰く「咲くことを辞めちまったから…郭の中の桜は一本も咲かない」と「そんなに外に出たいか?出たところで…外も内も同じ」だと!「桜が咲いたら俺がおまえをここから出してやる」と軽□を叩く清次、“きよ葉”はキッパリと「そのときは自らの足で吉原を出て行く!」と言い放つ ■口が悪く&誰にも気を許さない“きよ葉”の面倒をみる“粧ひ”…気位が高く&絶世の美しさと知性を兼ね備えた花魁、遊女の夜の営みを目撃…ショックを受けた“きよ葉”、脱走を図るも失敗、厳しい折檻、花魁になんかなりたくない!という“きよ葉”、「花魁には…なりたくてもなれない!なってから言え!」「金魚はびいどろの中でしか生きられない!」激しく叱りながら“きよ葉”を焚き付ける“粧ひ”、「吉原一の花魁になってやる」と言わせ&その気にさせる、狙った相手に自分が思った通りの言動をとらせる“手練手管”を見せ付けた“粧ひ” ■身請けが決まった“粧ひ”、全ての遊女が夢見&羨望、吉原の門を出て…遊女が生きられる唯一の方法 ■別れの日、“粧ひ”からカンザシを受け継ぐ“きよ葉”、嫉妬の目、「人より多く貰うものは人から多くの恨みをかう」と“粧ひ” ■17歳、新造となった“きよ葉”…「十年に一度の天女」と楼主が崇める容姿と×××、相変わらずの口の悪さと鼻っ柱の強さ…その睨みをきかせた美貌には吉原中の男が注目、花魁“高尾”の間夫(まぶ…本気の男)に色目 ■“高尾”の席、“きよ葉”を馴染への名代とする“高尾”、玉菊屋一の上客…ご隠居、“きよ葉”の「突き出し(初めての夜の客)」、新造嫌いの新造好き!遊ばれ怒り…折檻 ■“高尾”の間夫・光信…絵師、“きよ葉”を描く…怒る“高尾”、“きよ葉”にも気になる男…酒席での短い会話、名前すら知らないうぷな青年、また来ないかと思う毎日 ■その青年が“きよ葉”目当てに玉菊屋を訪れる、男の名は“惣次郎”、恋に落ちた“きよ葉”、遊女は偽りの愛を売る世界に生きるもの、しかし「僕は君の真の心を信じるよ」と言う惣次郎の前では…弱さも本音も曝け出し、惣次郎と過ごす時間だけは本物…と、その入れ込みようを心配する女将達、他の客にも身を入れねば…と惣次郎を遠ざける ■客の人気&愛する男の心も“きよ葉”に向きつつある?嫉妬に狂った“高尾”、“若菊”を使い…惣次郎が“きよ葉”待っていると、上客・坂口の席をスッポカシ、“若菊”の情報…怒り暴れる坂口、踏み込まれ&張り倒される“きよ葉”、静かに逃げる惣次郎、折檻!「惚れるも地獄、惚れられるも地獄」…挑発する“高尾”、激怒する“きよ葉”、“高尾”と大乱闘、騒然とする玉菊屋、なんとか“きよ葉”を宥める清次…「泣いても負け、勝っても負けだ」と…


えーっと、ですね…、安野モヨコ作品は好き、原作は多少読んだことアリ、そして椎名林檎は好き、監督は蜷川実花?もしかして…と調べてみれば、「蜷川幸雄氏の長女」で「写真家」、初監督作品だと、予告映像、宣伝チラシ、CM等を見れば…ナカナカ綺麗そう!ということで、前売券を購入して見に行ったわけですが…、ナンダカナ〜状態
キャスティングは、まあまあよいと思う(奥歯に物が詰まったような言い方?)、だいたいのストーリーはよいのだが、なんかガックン!ガックン!と…上手くつながっていない感じ、演出面も疑問符???もっとスコーンと抜けるところは抜けてしまえば良いのにと思う、映像面では…舞台セットや衣装&小物等はキレイなのだが、全部頑張り過ぎでメリハリなし、象徴的な「真っ赤なモミジ」と「咲き乱れる桜」のシーンが…あの映像で良いのか?なんかボケちゃってるのが気になって、気になって…、それから、高尾から吹き出す血飛沫は良いけど、つい立てを染める血飛沫には、迫力も美的なものも感じず、終盤の日暮の部屋…格子状の色柄ど派手な障子がウザッたくて…邪魔、コレを書きながら映画を思い出そうとすると…あの障子の映像が出てきてしまう…、音楽面…椎名林檎、個人的には好きです、シーンと上手くハマッタ時は…鳥肌ものですが、反面ハズシタ!も…あり、少々残念、それから、花魁の映画ゆえ多少は語らねばならない濡れ場シーンですが…、菅野&木村の頑張りに対して、土屋アンナ…やはり限界があるのか?歌手だから?主役なのに?
それから、実は前売券(1500円)を購入しておいたのですが、見に行った映画館が「平日の初回1000円」だと知らず…300円安い筈が、500円高く見てしまって…映画の内容もあり…悔しいやら、残念やらです
ちなみに公開3日目の第1回(10:20〜)、227席の映画館で80名程度の入りでした(シネクイント:渋谷)
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 聖〈さとし〉の青春 
[DRAMA]
2016.11:日本映画(KADOKAWA)
監督:森義隆
出演:松山ケンイチ東出昌大
リリー・フランキー染谷将太竹下景子北見敏之
安田顕柄本時生筒井道隆野間口徹鶴見辰吾/他
某TV番組で、この1年間はこの映画のためにあったというようなことを発言した松山ケンイチ
そして今年の漢字はの問いに「棋」と書いた、そこまでの入れ込みよう…
将棋界での実話、羽生名人と互角に戦うも早逝した天才棋士の物語
東の羽生VS西の村山
聖になりきるために、体重を大幅に増加させた松山ケンイチ
羽生名人役に東出昌大
周りを固める役者陣も豪華な顔ぶれ
なんか観ておいた方が良さそうだと思わせる映画です

STORYは…
1994年、大阪、路上に倒れていた1人の青年、通りがかりの男の手を借りて関西将棋会館の対局室に向かう
彼の名は村山聖〈さとし〉、現在7段、“西の怪童”と呼ばれる新世代のプロ棋士
聖は幼少時より「ネフローゼ症候群」という腎臓の難病、無理の利かない自らの重い身体と闘いながら…
将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指して快進撃を続けてきた
そんな聖の前に立ちはだかったのは、将棋界に旋風を巻き起こしていた同世代の天才棋士・羽生義治!
既に新名人となっていた羽生との初めての対決、必死に食らいつく聖だが、結局負かされてしまう
「先生、俺、東京行きます」
どうしても羽生の側で将棋を指したいと思った聖は上京を希望
先生とは「冴えんなあ」が口癖の師匠・森信雄、聖は14歳の頃から弟子入り
自分の存在を柔らかく受け入れてくれる師匠を親同然に慕っていた
体調に問題を抱える聖の上京を家族や仲間は反対
将棋に人生を懸けてきた聖を理解している森が背中を押してくれる
東京、髪や爪は伸び放題、本やCDやゴミ袋で足の踏み場もなく散らかったアパートの部屋
酒を飲むと先輩連中にも食って掛かる聖に皆は呆れるが、同時にその強烈な個性と純粋さに魅了され…
いつしか聖の周りには彼の情熱を支えてくれる仲間が集まっていた
その頃、羽生義治が前人未到のタイトル七冠を独占する
聖はさらに羽生を意識、ライバルでありながら憧れの想いも抱く
そして一層将棋に没頭、並み居る上位の先輩棋士達を下して、いよいよ羽生を射程距離圏に収める
そんな折、聖の身体に癌が見つかった
「このまま将棋を指し続けると死ぬ」と医師は告げる
しかし聖は聞き入れず、将棋を探し続けると決意
もう少しで名人への夢に手が届くところまで着ながら、彼の命の期限は刻一刻と迫っていた…


なかなかに面白かったが、勝手にハードル上げ過ぎたみたい…
チョット物足りなさを感じるが、どこがだろう?
背筋ゾクゾクするとか、涙目になってしまうようなことがなかったな…
実話を脚色したと言っているのだから、もう少しだけ盛り上げても良かったのではないだろうか
まあゾクゾクとさせる方が希望
しかしなんだな、どこかで観たような話のような気がする
TV番組かなんかで再現ドラマかなんかやっていないか?
ググってみたら
やっぱり放映されてました…これを観たのか?ゆえに先が読めちゃったのかな?
ゆえに感動すべきところも、タンタンとして観ちゃったのかもしれない
しかし、松山ケンイチは凄い、村山聖になるために20kgの体重増量
映画が終われば(映画公開時点)では元に戻してきている…凄い!
体重を落としたい私としては見習いたいと思うが、どうやっているんだろう?
体重だけじゃなく…演技も鬼気迫るものがありましたね
かなり本物に近づいていたんじゃないかな
精神的にも、肉体的にも辛そうな、またそれを隠している演技は見事
それから羽生名人を演じた東出昌大は雰囲気似てますね…正解
その他の皆さまも見事なキャスティングでした
しかし良い映画だなと思ったのですが、朝一の回とはいえ30人弱の入りでは…寂しい
興行的には如何なものだろうか?なんかもったいないな…と
もっと宣伝した方が良いのではないだろうか
公開8日目の第1回(10:00)、183席の映画館で30人弱の入り(渋谷シネパレス 1)
2011.09format



 里見八犬伝 
[ACTION]
1983.12:日本映画(角川映画)
監督:深作欣二     原作:鎌田敏夫 「新・里見八犬伝」
CAST-1:薬師丸ひろ子
CAST-2:真田広之寺田農志穂美悦子福原拓也千葉真一大葉健二京本政樹苅谷俊介松坂慶子
CAST-3:目黒祐樹夏木マリ汐路章萩原流行浜田晃ヨネヤマ ママコ岡田奈々/他
薬師丸ひろ子主演のアイドル映画的伝奇&アクション映画

STORYは…
■雨の中…逃避行を続ける館山城主・里見成義の一人娘・静姫、突如 里見家を襲った悲劇…前触れなく城に攻め込んできた黒装束の騎馬侍達、成義以下を皆殺し!一人難を逃れた静姫…叔父のもとへ、城を奪ったのは蟇田素藤、かつて成義の祖父・義実が征伐した蟇田定包の子!その時に死んだ筈の素藤&素藤の母…毒婦・玉梓が悪霊“御霊様”に仕えることで不死身の妖怪として甦っていた、彼らは静姫の生血を“御霊様”に捧げるべく…姫の行方を探していた ■百姓の身なりの静姫、小さな炭焼小屋で親兵衛と名乗る青年と出会う、不審な様の女性?問い詰める親兵衛、逃走、捕らわれる寸前…巡礼姿の2人連れに助けられる、静姫を探していたという犬山道節&犬村大角 ■“伏姫縁起絵巻”と記された一巻の絵巻物を静姫に差し出す2人、そこには…約百年前に義実が蟇田氏を滅ぼした経緯&玉梓の呪いにより…義実が息女・伏姫を飼犬・八房に授けることとなったこと、そして八房の気を受け懐妊した伏姫の胎内より“仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌”の各字を刻んだ霊玉が八方に飛び去ったことなどが記されていた…、“忠と義”それぞれの霊玉を見せる道節と大角、この世にあと6人…霊玉を持つ者…悪を倒す“犬士”がいる!一刻も早く6人を探し出し…静姫を奉じて素藤らと戦わねばならないと力説、途方もない話…呆然の静姫、ところが2人の言うとおり…1人また1人と集まり来る犬士達、ついに彼らと共に悪と戦う決意をする静姫 ■なおも残る犬士を探す旅、罠にかかり何者かにさらわれる静姫、犯人は「静姫を連れてきた者は侍に…」という素藤の御触れに動いた親兵衛だった…


その昔、NHKで放送された人形劇「八犬伝」を見てから、スッカリと「八犬伝」ファンとなってしまった私、子供向け読み物から出発して「八犬伝」「里見八犬伝」「南総里見八犬伝」などなど複数冊を読んだほど、ところで今回データUPしている映画「里見八犬伝」については映画用に新たに書下ろされた鎌田敏夫の「新・里見八犬伝」によるもので(一応、原作も読んでます)、随分と設定が異なり…原典から約百年後の世界、主人公は伏姫の姪で新キャラの「静姫」…薬師丸ひろ子、親兵衛の恋物語もあり…恋愛映画の面もあり、それから八犬士も探すというよりは集合、それぞれの背景も原典とは異なりますが…それぞれのドラマの取り扱いは少々、敵役も多いので映画では全部を描ききれず…とりあえず薬師丸ひろ子中心というところでしょうか、「(当時の)薬師丸ひろ子ファン」としては嬉しい、また「南総里見八犬伝」ファンとしては…原典である「南総里見八犬伝」とは似て非なるものというか、別物というかであり…なんともコメントしづらいところ、ただの映画好きとしてはどうにもこうにも中途半端な映画で、薬師丸ひろ子と真田広之の恋愛映画はギクシャク、まあ演技も演技だし、それからセットを含めた特撮シーンは…ちょっと寂しかったというか、寒かったとというか…と記憶しております、まあ当時の私にとっては「何はともあれ薬師丸ひろ子の映画を見られて嬉しかった」というところでしょう  (2009.02)
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 サトラレ/TRIBUTE to a SAD GENIUS 
[COMEDY]
2001.11:日本映画(東宝)
監督:本広克之
出演:安藤政信鈴木京香内山理名
 八千草薫寺尾聰松重豊小野武彦小木茂光田中要次深浦加奈子川端竜太
武野功雄/他
※何故かデータが消えておりました!
10数年前にデータが破損(意識的に破壊されたと思ってます)
「ポケモン」を中心にデータをガチャガチャに…
今まで、これが消えているとは気づいてませんでした
18年前の映画ですので…
最小限のデータで復帰させておきます!

STORYは…
自分の心が、喋らずとも周りの人々に“悟られ”てしまうという不思議な能力を持つ「サトラレ」
1000万人に1人の確率で存在する彼らは…同時に例外なく想像を超える天才的な知能を有する
日本の枠を超え、人類にとって多大なる貢献をもたらしていた
しかし彼らは自分達がそんな「サトラレ」だとは知らない
自分の本心が話してもいないのに相手に全て伝わっていることを知れば…
彼らは間違いなく精神的に耐えられないだろう!
過去の哀しい事実のもと、彼らの能力を最大限に生かすべく…
政府は特殊保全委員会を設置
「サトラレ」達が、自分が「サトラレ」と自覚せぬよう、国を挙げて徹底的に保護を!
日本では7番目に保護された「サトラレ」である新米外科医・里見健一
特能保全委員会から小松洋子が派遣されたことから物語が始まる…健一の能力を生かすべく
新薬研究の国家プロジェクト・スタッフへの道に導く事が、洋子に課せられた使命
防衛医大出の精神科医である洋子にとって…「サトラレ」は研究対象としても最高の存在であった
口から出る言葉だけでなく、心の中の本音まで分かってしまう不思議なコミュニケーション
身分を隠して健一に接触した洋子
想像を絶する初めての体験に戸惑い、健一の祖母キヨや先輩医師の東、健一の片思いの相手・めぐみ…
健一の周囲の人々が健一「サトラレ」と気づかせないために大騒動になる
健一の人間としての純粋な姿と触れ合うことで、自分達が失いかけている一番大切な事に気づき始める
しかし、思わぬ出来事を切っ掛けに、物語は感動のクライマックスに向けて急展開を始める!

前述したとおり、10数年前にデータを荒らされたとしか思えないことが発生した!
主に「名探偵コナン」のページを中心に
ページがガチャガチャになってしまった
地道に復帰していたけれど。その外にも影響はあったみたいだ
ちなみに…この映画は面白かったよ!
片思いの彼女に思いが伝わってしまう展開
彼女を説得してのデートも国家がかり
笑えますし、考えさせられます!
2011.09format



 サバイバルファミリー 
[COMEDY]
2017.02:日本映画(東宝)
監督:矢口史靖
出演:小日向文世深津絵里泉澤祐希葵わかな
時任三郎藤原紀香大野拓朗志尊淳
宅麻伸渡辺えり柄本明大地康雄
田中要次徳井優森下能幸ミッキー・カーチス/他
矢口史靖監督が何やら楽し気なコメディ映画を撮っているらしい
ということで、早速ムビチケ購入して待っておりました

STORYは…
東京に暮らす平凡な家族、鈴木家
冴えないお父さん・義之、天然なお母さん・光恵、無口な息子・賢司、スマホ命の娘・結衣
一緒にいるのにバラバラな、ありふれた家族
そんな鈴木家に、ある朝突然、緊急事態発生!
テレビや冷蔵庫、スマホにパソコンなどの電化製品ばかりか…
電車、自動車、エレベータ、ガス、水道、乾電池に至るまで
電気を必要とする全てのものが完全にストップ!
ただの停電かと思っていたけど、どうもそうじゃない、次の日も、次の日も、1週間たっても電気は戻らない…
義之の同僚・高橋が、会社の方針を説明…自宅待機、水を求めて旅立つ
マンションからも脱出者が出始める
光恵の実家、1人暮らししている父親が心配、鹿児島に向かうため自転車で羽田空港に向かう
有り金を掻き集める、出てくるへそくり
店を通り過ぎる度にミネラルウォーターの値段が上がっていく
光恵が1本2500円の水を「全部買うから1本600円にして」と交渉、強引にゲット
羽田空港に到着、大勢の人だかり、肝心の飛行機は飛んでいない
自転車で鹿児島へ!?
手分けして旅の必要物資を探す、賢司が古本屋で探してきた小学生用の地図
自転車3台、もう1台欲しい、米屋で物々交換、高級ウイスキーと自転車&米をゲット
鹿児島に向かって出発、但し地図が地図、案の定、道に迷う、高速道路にのればいいんだ!
海老名サービスエリアで初野宿、ミネラルウォーターを盗まれる
賢司が犯人を追いかけると、赤ちゃんにミルクを飲ませる夫婦が…
7日目、2kmの長いトンネル、盲目の老婆達に水や食料を渡して暗闇のトンネルを案内してもらう
河原で1泊、マッチも底をつく、義之は家族が止めるのも聞かず、川の水をゴクゴクと飲む
土砂降り、高架下に逃げ込む鈴木家、腹をくだした義之、暴風雨の草むらで…
暴風雨で一夜にして、食料が水浸しで壊滅状態
カセットコンロや自転車も風に飛ばされてボロボロ、鈴木家大ピンチ
賢司と結衣がホームセンターへ
大量のネコ用缶詰をゲット、更に自動車用のバッテリー補充液が飲めることを発見!
18日目、ロードバイクを傍らにアウトドアグッズに囲まれ、トランプに興じる斎藤一家に遭遇
食べられる野草の知識、写真を撮られる、送ってくださいと住所を渡す
28日目、斎藤家との別れ、福井から名古屋に向かう自衛隊と遭遇、大阪の情報を得られず
35日目、通天閣に到着、噂に反して大阪も停電状態、水も食べ物もなし、限界?
口先だけの父親を責める子供達
光恵の「そんなこととっくに分かってるでしょ!?お父さんはそういう人なんだから!」
の言葉にがっくりと落ち込む義之
水族館で飼育されていた魚の炊き出し!並ぶも食事にありつけず
子供達の分だけでもと必死に懇願する義之
岡山、田園地帯で1匹のブタを発見、火事場の馬鹿力で捕獲
解体しようとする寸前、飼育主の男が現れる
養豚場の主・田中に食事と宿を与えてもらう代わりに、逃げた24匹のブタを豚舎に戻すのを手伝う
60日目、一緒に暮らさないかと言う田中の申し出を断り、鹿児島を目指す鈴木家
たくさんの食べ物や物資をもらい、1週間お世話になった田中家を出発
85日目、地図に描いてある橋がない!一家の行く手を遮る大きな川
流木でイカダを作り始める義之、手伝う家族
光恵と結衣を対岸に渡すことに成功、Uターン、自転車を取りに…
土砂降りの雨、自転車を積んだイカダが沈み、義之が流されてしまう
賢司は義之を探しに行くが、浅瀬にカツラだけが打ち上げられていた…


今回はパンフにストーリーが全て書かれているので安心である
いつもこうだと助かるんだがな…まあ贅沢な話か?でも長くなるんだよね!
突然、電気が無くなった東京
電化製品、スマホ、電車、自動車、エレベータ、ガス、水道、乾電池、その他諸々が動かず
不便どころではない、生死に係わることである
会社も学校も何もできずにお休み
平凡な家族、鈴木家も同様
水を求めて、そして大阪は電気が生きているという噂、それから鹿児島で一人暮らす父親が心配、自転車で西へ
様々な困難を乗り越え、バラバラだった家族に一体感が生じるが…
神様は更なる困難を与えたもう…、そして救いの手が差し伸べられる
まあ各所に笑いがバラまかれているが、小ネタが多いかな?クスクス笑いだったのが…やや残念
ダメ父親の小日向さん、天然な母の深津絵里、他、豪華なキャスト
適材適所!なんか渡辺えりと大地康雄が印象に残る
あれ!?田中要次出てたんだ、どこだ?
ところで…
実は、あまりに早くムビチケ購入しすぎて…
「マリアンヌ」も観たかったのに、次週以降送りにしてしまいました
まあ観たい順に観ればいいと言えば、そこまでなんだけどね
公開初日の第1回(10:00)、199席の映画館で3割程度の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN2)
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ザ・ファブル               は、別ページとなります
ザ・ファブル/殺さない殺し屋    は、別ページとなります



 SUMMER TIMEMACHINE BLUES 
サマータイムマシン・ブルース
[COMEDY]
2005.09:日本映画(東芝エンタテインメント)
監督:本広克行
CAST-1:瑛太上野樹里与座嘉秋川岡大次郎ムロツヨシ永野宗典本多力真木よう子
CAST-2:佐々木蔵之介升毅三上市朗楠見薫川下大洋/他
「踊る大捜査線」の本広克行が監督するSFコメディ、タイムマシン映画史上最多タイムトラベル18回のドタバタ・コメディ、よく考えると破綻箇所もあるけど…勢いで笑わせてくれます

STORYは…
■2005年8月19日、炎天下、大学のグラウンド、ユニフォーム姿で野球をする5人の男子学生…「SF研究会」メンバー、ピッチャー小泉が大暴投、空振りする甲本、ボテボテのゴロをトンネルする新美、代わったピッチャー石松…力強い投球でバッター曽我にデッドボール、グラウンドの隅にあるカッパ地蔵に打球命中…大謝り、野良犬ケチャとの戯れ、そんなユルい風景を写真に収めるカメラクラブの女性部員の伊藤 ■SF研の部室、石松が拾い集めてくるガラクタで一杯、名ばかり…誰もSFに興味なしのお遊びクラブ、クーラーのある部室で…ダラダラと夏休みを過ごすメンバー ■部室の奥にカメラ・クラブの暗室、元々全体を使用も…部員2名、SF研に乗っ取られた形、部員増で部室奪還を掛けた…9月のグループ展、カメラ・クラブもう一人の女性部員・柴田、SF研顧問・保積(通称ホセ)助手の顔アップを撮影中、実力は怪しい伊藤と柴田 ■SF研5人、各自マイ洗面器を持って部室をあとに…いつもの銭湯「オアシス」へ、バカ騒ぎ、新美が…愛用の「ヴィダルサスーンがない!」と、誰が取ったと大騒ぎ、結局犯人不明のまま、一時散会、石松…狙っていた薬局前のドリンク剤のマスコット「ギンギン」奪取…部室へ、甲本は映画館へ…語りまくる経営者、前売券2枚購入、密かに思いを寄せる柴田を誘うため ■部室に戻る甲本、騒ぐメンバー、「洗面器、持ってるじゃないですか」「お前やっぱ盛リ上げるなあ」「初めて見るよねえ」「本当にやるんだ」…って何?「こうやればいいじゃないですか?」と手を振る曽我、すっぽ抜けるアイス、掴まえようとして、押して&押されて、飛んで、よろけて…連鎖反応の最後…新美のコーラが落下、クーラーのリモコンにこぼれる ■8月20日、猛暑の昼下がり、使えなくなったリモコン、起動しないクーラー、汗だく、ホセにリモコン修理を依頼、もしかして…ゴミ置場に多数の扇風機、回収も…まともに動かず、柴田と2人きりになった甲本、映画への誘い、昨日言っていた彼女に悪いと断わる柴田、何? ■皆で戻る部室、マッシュルームカットの見知らぬ男、首から下げたカメラ、「ここって…SF研ですよね」の問い&慌てて去って行く男、一体何者?時期外れの入部希望者?部屋に見慣れぬ物体[No.1]、まるでタイムマシン…「SF研にタイムマシン!?」「マッシュルームの仕業?」、冗談のつもりで強引に曽我を乗せ…とりあえず8月19日にセット、レバーを倒す…と、閃光とともに消えるマシン[No.2]&曽我、周囲を探すも?不思議がるメンバー、一瞬後…再び閃光と共に戻ってきたマシン&曽我[No.3]「今日は昨日じゃないでよね?」…パニック状態、レバーを引いたら…部屋から皆が消えて、グラウンドで自分も含め野球をしていた…気持ち悪くなり急ぎ戻ってきたと証言、確かに…昨日伊藤が撮った写真の建物内に「今日の曽我」が写っている!「ってことは…」「まじタイムマシンじゃん!」、大興奮、ダイヤルは最大99年まで設定可能、いつに行ってみるか大盛り上がり、とりあえず昨日に戻り「壊れる前のリモコンを取って<る」ことに決定、一人乗りのタイムマシンに…強引に新美・小泉・石松の3人が搭乗、昨日へ[No.4]グラウンドで野球をしている自分達の姿を確認、まだクーラーのリモコンも壊れていない!リモコンを取ろうとしたとき…部室に戻ってくる昨日の自分達、机の下に緊急避難、「昨日の俺達を尾行してみよう!」とのイタズラ心、銭湯へ向かう自分達を尾行 ■帰って来ない3人を心配する一同、再びマッシュルームカットの男…田村、25年後からやって来たと…、彼もSF研に所属、相変わらずお遊びクラブ…らしい、2030年8月20日朝…部室に来たら「タイムマシン」が置いてあった!試しに乗せられ…25年前に着いてしまったという、タイムマシンは何処?帰らないと…と田村、現在使用中のため…強引に25年後の「過去の世界」を案内、町の変わらなさに驚<田村、古い映画館の前…ココは取り壊されてコンビニになっていると言う、田村の母親が同じ大学出身でよくこの名画座に通っていたと、影で…「もし(若き日の母親に)会ったら産む気がなくなるから、やめといた方がいいよね」「未来が変わっちゃうからね」と笑う甲本達、突然の疑問…「過去を変えたら今も変わる」のだろうか???悩む一同、映画館の館長を巻込み…実は相対性理論が専門分野のホセの講義を受ける、タイムマシンによるパラドックス…その存在は絶対にありえないとホセ、「もし万が一あったとして…過去を変えたら、全てが消えてしまう」と言う、事の重大さに気づき部室へ急ぐ甲本達、無人のタイムマシン[No.5]に…「お前らも来るといい!ズッコケ3人組」の書き置き、絶対に何かやっている!マズイ…3人を追って昨日へと向かう甲本と曽我[No.6]、果たして彼らは無事、全てを元に戻して「今日」に戻って来られるのだろうか!?


「踊る大捜査線」の本広克行が監督するSFコメディ、某大学のお遊びサークルのSF研究会に突然出現したタイムマシン、お気楽な考えで過去をイジリ倒してくるワルノリ3人、必死に修復のため奔走する仲間、「無駄に時間を行き来する」タイムマシン… ケッコウ笑い&楽しめました、ドタバタ映画ですから、くだらないと感じる方もおられるでしょうが…
実は映画の情報誌を見ていたら、「クーラーのリモコン持参すると映画代が1000円」だと知り、とりあえずエアコンのリモコン持参(クーラー専用ではないが、まあ問題ないだろうと…&同じ機種が複数台あるため1個持って行っても問題なし、妻が何で?とビックリ!)、映画館のチケット売場で様子を見るも…他に持参者はいない?まあせっかく持ってきたので、チョット恥ずかしかったが提示…リモコンを確認後、1000円になりました、まあコレも含めて楽しめました
公開8日目、第3回(16:30〜)、200席の映画館に3割程度の入りでした(アミューズCQN:渋谷)
そうそう…駅から離れた映画館、ケッコウ年齢層が幅広かったのには驚きました、あの年配の方々は、この映画を見るためにワザワザ足を運んだっていうことでしょうから…
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 鮫肌男と桃尻女 
[ESCAPE?]
1999.02:日本映画(東北新社)
監督:石井克人     原作:望月峯太郎
CAST-1:浅野忠信小日向しえ岸辺一徳寺島進鶴見辰吾真行寺君枝島田洋八我修院達也
CAST-2:高杉亘関根大学田中要次清川均堀部圭亮津田寛治森下能幸山田新五郎山野久治/他
マンガの映画化、ESCAPEものです、恐らくそれなりの長さの原作のオイシイとこ取りした感じの内容、ストーリーの説明は難、状況説明なら可能かも… 奇々怪々な面々の破壊的行動は笑えましたが…皆が面白いかは?

STORYは…
組からのESCAPE、しかもひょんな事から知合った女性も逃亡中(旦那?から)、大金持って逃げ切れるのか追ってくるのも只者ではない連中ばかり、しかも彼女を追う探索者兼殺し屋からも逃げなければならない。自分と彼女も逃げ切れるのやら…でも、追っ手の中にもいいやつはいるのだ

原作はマンガ、私は未読ですが、この映画は凄い!当然、原作のほうが良いと言う方もおられると思いますが…
ESCAPEもののスピード感、カット割り、配役はまってます、映画にしか出ない浅野忠信がよい(CM除く)、いや、出演者がそれぞれいつものイメージと違う役に見事はまっている。ちなみに、我修院達也とは「若人あきら」です、それから…大きなお世話でしょうが、終わった振りして…です
鶴見辰吾の使ってた、ライター(ジッポ?)が是非欲しい…
公開初日に印刷が間に合わなかったパンフを後日買いにいったら1200円でビックリ!
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 さよなら歌舞伎町 
[DRAMA]
2015.01:日本映画(東京テアトル)
監督:廣木隆一
出演:染谷将太前田敦子樋井明日香南果歩松重豊イ・ウンウロイ大森南朋
忍成修吾我妻三輪子田口トモロヲ村上淳河井青葉宮ア吐夢
蜷川みほ川瀬陽太/他
予告CMがなかなか面白そうだったので…予定外でしたが観に行ってきました
「ラブホテルで交錯する男たち、女たち
身も心も触れ合うとき、きっと何かが見えてくる…
不器用で愛おしい人々へ」と…

STORYは…
新宿・朝:高橋徹のアパート、弾き語りをしている沙耶、ミュージシャン志望
レコード会社からメジャーデビューが叶うかもしれないと語る沙耶
「ねえ、しよ、して」の誘いに応じない徹、ちょっと倦怠期の2人、無邪気にじゃれ合い
自転車で2人乗り、途中で沙耶を降ろした徹の向かう先…歌舞伎町のラブホテル「HOTEL ATLAS」
お台場の有名ホテルに勤めているという嘘、周囲には内緒でラブホの店長
別の場所:明後日、日本を出国し、韓国で母とブティックを開く予定のイ・ヘナ
彼氏のアン・チョンス…日本料理店を開業する資金が貯まらず、まだ帰国できない状況
「なんでそんなに貯まるの?ホステスってそんなに儲かるの?」、食事をしながら…気まずい空気
横になって眠ってしまうヘナ、バッグから名刺を抜き取るチョンス
目覚めたヘナ、仕事へ、ヘイトスピーチの人々、入っていたマンション…デリヘルの待合室!
店長の久保田の「イリアちゃん、お願いします」のコール
ラブホに向かうイリア
、時間は昼
アパートの一室:
1匹のアジを分け合う里美と康夫、何かに怯えるような暮らし
あと38時間の我慢?里美が仕事に出た後…物音を立てないように過ごす康夫
出勤途中、区の掲示板を見ていた里美に声を掛けた徹、彼女はATLASの清掃人
彼女が見ていた掲示板には、指名手配犯のポスターが貼られていた
ホテルの2階:AVの撮影、注文のピザを届ける徹、AV女優が…妹の美優!
震災後の宮城の両親に頼ることができず、AV仕事で学費を捻出していた美優
徹も沙耶に学費を立て替えてもらって…専門学校を卒業したものの、一流ホテルに就職できず
撮影が終わって立ち去る美優を見送る徹
ホテルの別室:常連客・雨宮の相手をするヘナ
彼女に惚れ込み…付き合ってほしいとプレゼントを手渡す雨宮
もう韓国に帰ると告げるヘナ、彼の願い…パンティを渡して戯れる2人
次の客、乱暴を受けたヘナ、シャブ、緊急コール、慌てて飛び込んできた徹たちによる救助
男の惨めな境遇を聞くと…優しく受け入れるヘナ
夕方過ぎ:出会ったばかりの女子高生・雛子を連れてホテルに来た正也…風俗のスカウト
家族の虐待、ホームレス同然の生活を送る雛子の身の上話、彼女に情を移してしまう正也
雛子を後ろから強く抱きしめる正也
しばらくしてベッドの中で目を覚ました雛子の隣に正也の姿はなかった…
夜:受付に座る徹の前に現れたカップル、ギターケースを担いだ沙耶とレコード会社の竹中
ムカついて扉を蹴飛ばす徹、部屋から出てきた沙耶、徹がいることに驚き、ドアを閉める
「何でいるの?」のメール
そんな沙耶の部屋から「お湯が出ない」のクレーム電話
改めて部屋を訪れる徹、出てきた沙耶に「枕営業か?」と言い放つ徹
彼の頬を強く張った沙耶、竹中が待つ部屋へ戻ってしまう
深夜:ホテルにやって来た不倫カップルの理香子と新城、警察の同僚、激しい交わり
フロントで見かけた里美の姿が気になって仕方ない理香子
「ご近所の人?」と新城、思い出した理香子…かつて起きた強盗致傷事件!
容疑者・池沢康夫と共に姿を消して…指名手配されている柏木桐子
時効はなんと今日、僅か数時間後に迫っていた…
歌舞伎町のラブホテル、人々が身も心もありのままに触れ合う場所
様々な男女の人生が交錯したとき、どんな
を迎えるのだろうか?


面白い!歌舞伎町という閉鎖空間を舞台に…何組もの男女の営みと言うかラブストーリー
涙あり笑いあり時事ネタありの…それぞれの経緯と結末!
ラブホテルの裏側というのも面白いネタ…大変な仕事であり、客も含めて…訳ありの人々の集まりなんだな
しかしみんな自分の未来を見つめて、今を生きてる…勝手と言えば勝手な理由
みんなが被疑者であり、みんなが被害者でもある、そして未来を見つけて歌舞伎町を去っていく
入り組んだ人物相関図はよく考えられている、複数の組合せがなかなか面白い!
しかしだ…全体的に長い!1シーン1シーンが長い!
やたらと時間が気になる映画であった
全体的に1割カットするとテンポも出て良いのではないだろうか…と思う
あと沙耶を元AKB48の前田敦子が演じているが、もうちょっと可愛い子にならなかったかな?
(ファンの方、スイマセン)
痛々しいという点では合ってるのかな?このキャスティング!?(再びファンの方、スイマセン)
しかし、このような群像劇はストーリー書くのが大変だな…
ちなみに公開3日目の第1回(10:20)、218席の映画館で3割程度の入り(テアトル新宿)
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さよなら銀河鉄道999/アンドロメダ終着駅   は、別ページとなります



 さよならジュピター/BYE-BYE JUPITER 
[SF]
1984.03:日本映画(東宝)
監督:橋本幸治   特技監督:川北紘一   総監督・原作・脚本:小松左京
CAST-1:三浦友和
CAST-2:レイチェル・ヒューゲットマーク・パンサーロン・アーウィンウィリアム・H・タピア
     平田昭彦岡田真澄森繁久彌
CAST-3:ディアンヌ・ダンジェリー小野みゆきポール太河
CAST-4:キム・バス/他
「世界に通用する本格的ハードSF映画を!」だそうだが、まあ悲しいことに…

STORYは…
■22世紀前半、地球人口180億、太陽系宇宙空間の人口5億、新しい資源&エネルギーの開発、太陽系を踏み出す準備… ■2125年、火星、極冠部の氷から水を得るプロジェクト、爆破作業、土砂混じりの水が流れ出す、成功!「あれは何?」氷の下から…ナスカに酷似した地上絵が出現 ■小惑星帯、宇宙言語学者ミリセント・ウィレムの下へ送られる地上絵の画像、解読作業のため長距離貨客船“TOKYO 3”で木星軌道上のミネルヴァ基地へ向かう、そこは本田英二を計画調査主任として…外惑星開発のエネルギー供給源とする“木星太陽化計画(JS計画)”が進行中、ウィレムは…地上絵が人類文明発生以前に太陽系にやって来た宇宙人の残したメッセージであり…木星大赤斑の周囲に何らかの重要な鍵があると推測 ■同じ“TOKYO3”で基地へ到着した英二の旧友&宇宙飛行士のホジャ・キン、彗星の数が激減&無人宇宙船が消息を絶つ事象、探査船スペース・アローで調査に向かう途上 ■同じくJS計画の議会調査団も到着、進行状況を説明する英二、突然“計画反対”の叫び声、手当たり次第に装置を破壊者達…紛れ込んでいた自然保護団体ジュピター教団のメンバー(教祖は歌手のピーター)、取り押さえられた中に…英二の元恋人マリア!彼女を連れ出す英二…ラブ・ルームへ、宇宙に対する考え方の違い、別れてから…3年ぶりの再会、ラブ・ガス&無重力状態で幻想的な愛を交わすも…埋まらない2人の溝 ■スペース・アロー、天文学者・井上博士とともに冷凍睡眠状態で彗星源へ向かうホジャ・キン ■そして…SSDO(太陽系開発機構)総裁ウェッブから木星大気圏調査命令を引き出すウィレム、深部探査艇JADE3に英二と共に乗船、木星大気探検母船ミューズ12が曳航、第一衛星イオをかすめ…木星上空へ、切り離されるJADE3、大気圏へ降下、激しい雨と電光に満ちた嵐の世界、時折り上がり来る噴煙に翻弄されながら大赤斑に接近、突然レーダに反応…長さ120km、ジュピターゴーストと呼ばれる謎の物体、その影を追うJADE3に落雷、損傷、脱出直前…通信電波&光を点滅させる宇宙船の姿を確認 ■その後も英二とウィレムのゴースト探しは続く、JS計画に支障、研究主任&副主任から抗議の声 ■突然、調査の終了を告げるウィレム、月のコンピュータ・センタで件の通信電波の解読のため(ホジャ・キンからのメッセージ映像に目を通していた英二、背後に映る井上博士…かつてウィレムが好意を寄せた相手) ■その頃…スペースアローに非常事態発生、鳴り響く警報、井上博士とホジャ・キンが冷凍睡眠から目を覚ますも…体が動かず!ブラックホール!なすすべもなく引き込まれるスペースアロー ■世界天文学連合・彗星源探査本部のモンスール博士、スペースアロー遭難の原因究明のため月のコンピュータ・センタへ、通信途絶直前に観測された微量のX線が唯一の手掛かり、解析、恐るべき結果…ブラックホールが太陽系に向かっている!世界天文学連合本部&SSDOウェッブ総裁へ報告、ウィレムの解析結果「暗く、重い…危機…」も同じことを暗示 ■ブラックホール接近の知らせを受ける地球連邦大統領、第1級の報道管制、月へ、ブラックホール対策の最高機密会議開催、有効な対策なし、ブラックホール到達までに2年、準備可能な宇宙船は僅か1億人分しか…


総監督・原作・脚本が小松左京、「世界に通用する本格的ハードSF映画を」ということで期待して見に行ったのですが…なんかことごとく裏切られた感のある映画だったと記憶しています、ともかくどこかで見た(読んだ)ような内容、特撮怪獣映画の領域を抜けられないSFXは…ライティングも手伝って模型が模型しているは、背景用写真を前をワイヤー吊りしたその模型が移動するのがバレバレのレベル、もしかしてワイヤーが映っていないかハラハラもの、アメリカでは最新SFXを駆使した「スター・ウォーズ・シリーズ」だとか「エイリアン」「未知との遭遇」なんかのSF映画花盛りなのに…日本映画では怪獣映画のノウハウで製作するので、本格的なSF映画を作るのには逆に足枷状態か?まあ全体的にも何をかいわんやの世界…悲しいよ!、ストーリーもチャチぃと言うか…小松左京よ!本当にこれで良いのか?あまりにあまりではないか!?それからキャスティング…他に誰かいなかったのだろうか?四半世紀前に見たためこの程度の愚痴だが、見たばかりだったらコテンパンだろうな…たぶん、まあともかく…ガックリの映画でした   (2009.02)
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さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち     は、別ページとなります



 39 [刑法第三十九条] 
[PSYCHO SUSPENSE]
1999.05:日本映画(松竹)
監督:森田芳光
CAST-1:鈴木京香堤真一岸部一徳吉田日出子山本未来樹木希林江守徹杉浦直樹勝村政信
CAST-2:國村隼笹野高史竹田高利井上博一
CAST-3:春木みさよ佐藤恒治/他
刑法第39条「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」「心神耗弱者ノ行為ハ其刑ヲ減刑ス」 殺人事件の発生、犯人は直ぐに逮捕されたが、調べを続けるうちに…

STORYは…
刑法第39条「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」「心神耗弱者ノ行為ハ其刑ヲ減刑ス」。殺人。犯人の逮捕、役者、自供…殺意の否定、国選弁護人、動機、変貌、公判、「死刑にして欲しい」、精神鑑定請求。鑑定人、多重人格?助手の質問、別人格の表出。鑑定結果…心神喪失。助手の結論は詐病。再鑑定請求。調査。そして…


ヘビーな内容と思いますが、考えてみれば、このような日本映画がどうして無かったのか、タブー?もっとあっていいと思う…
最近の日本の犯罪に対して思っていたこと、刑法第39条に対して考えさせられ、交錯する人間関係などストーリー的にも良いと思います、約2時間はあっという間でしたが…デート向きかは不明、但し映画館から出てくるアベックを含むグループが新宿界隈で、かなり熱く語っていました、私もかなり考えさせられてます、結論はまだ出てません…出るか?
配役・演出も面白い!鈴木京香VS堤真一、杉浦直樹、岸部一徳、江守徹、樹木希林、吉田日出子…
斜(しゃ)の映像、全体に落とされている色調、カット割り、切り取られた音響、人物設定…かなり力が入ってます、個人的には久しぶりの森田監督映画でした…
(新宿松竹)
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 3−4x10月 
[VIOLENCE]
1990.09:日本映画(松竹)
監督:北野武
CAST-1:小野昌彦石田ゆり子井口薫仁飯塚実芦川誠ビートたけし渡嘉敷勝男井川比佐志
     ベンガルジョニー大倉
CAST-2:小沢仁志鶴田忍豊川悦司布施絵里篠原尚子たけし軍団(上記3名以外)
CAST-3:深見亮介/他
北野武監督のヴァイオレンス映画

STORYは…
雅樹…ガソリン・スタンド勤務、草野球チーム”イーグルス”、チャンスに三振、3塁コーチでもサインも出さない、文句の声に顔色も変えない… 職場、暴力団組員・金井の車を押し付けられる…ウロウロするばかりの雅樹、からむ金井、店長を脅迫、殴り返そうとした雅樹、騒ぎ出す金井「手を骨折した!」と…翌日、金井と兄貴分の武藤が再度脅迫に…何かが変わった雅樹(喫茶店のウェイトレスのサヤカをデートに…、野球では初の大当たり)、監督にしてスナック”イーグルス”のマスター・隆志、以前から目をかけていた雅樹とG.Sを救うために立上がる、隆志は元大友組組員、現組長とは兄弟分だった…乗込んだ大友組、逆に痛めつけられる始末…復讐、拳銃入手を画策した雅樹と和男(チームメイト)は沖縄へと向う…


なんとも不思議な感じのする内容、静と動の落差、一体何が現実で、何が虚構(夢)なのか…彼は一体何を見ていたのか… そして言葉の排除、何を見るかは観客に委ねられ、納得し、裏切られる…
※[CAST-2]欄の「上記3名以外」の3名→小野昌彦:柳ユーレイ、井口薫仁:ガダルカナル・タカ、飯塚実:ダンカン
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