行・ 作品・海外






 メイジーの瞳/What Maisie Knew 
[DRAMA]
2012:アメリカ作品/2014.01日本公開(GAGA)
監督:スコット・マクギーデヴィッド・シーゲル
出演:オナタ・アプリールジュリアン・ムーアスティーヴ・クーガン
アレキサンダー・スカルスガルドジョアンナ・ヴァンダーハム
 ナディア・ガン/他
昨年後半から、アート系ミニシアター通いが復活、なかなか面白い作品に当たっております!
で、2013年暮れから予告CMの流れていた「メイジーの瞳」が1月末に公開!
なんと、1/31に観たい映画4本も公開という異常事態(頼む、もっとバラシテくれ!)
2か所骨折、人間ドック、インフルエンザ、病院の隙を突いて…どうにか2週の間に3本はクリアできそう!
ということで、1番観たかったけど、3番目にようやく観ることができました!

STORYは…
N.Y.に暮らすメイジー、6歳!
母は名の知れたロックスターのスザンナ、ギターを弾きながら子守唄を歌ってくれることもあるが…気まぐれ
父のビール、海外を飛び歩くアートディーラー、最近はスザンナと喧嘩ばかり
メイジーの身の回りの世話は、シッターのマーゴに任せっきり!
ある日、スザンナは喧嘩の後に家の鍵を換えてしまう!真夜中のドア越しの罵り合い、じっと見ているメイジー
離婚して親権を争うスザンナとビール、裁判結果は“共同親権”、その日から10日ごとに家を行き来するメイジー
ビールの新居には何故かマーゴ、「パパのそばにいる人が必要だから…」苦しい言い訳
元々仲良しだったマーゴゆえ、直ぐに受け入れるメイジー
まもなく結婚する父とマーゴ、メイジーは式で付添役を務める
スザンヌが迎えに来ない!校長から連絡を受けるマーゴ…新婚旅行出発直前!困り果てるマーゴ
突然現れた背の高いイケメン男性、しかも「継父です」と言う!言葉を失くすマーゴとメイジー!
彼の名はリンカーン、数週間前まではスザンヌの一友人だった男、初対面の人に引き渡せないと校長…当然!
空港に向かいたいマーゴ、不安のあまり行って欲しくないメイジーだが…決意!
自らリンカーンの手をしっかりと握る!安心してタクシーを走らせるマーゴ
「あなたのために結婚したのよ」とメイジーを抱きしめるスザンナ
彼女にとって、夜はバーテンダーとして働き、昼間はメイジーの面倒を見てくれるリンカーンは便利な夫!
それでいて、娘の愛情を独占したいスザンナ、メイジーとリンカンーんが仲良くするのを邪魔したり…
それでも、自分の為に絵を描き、食べるのがもったいない料理を作ってくれるリンカーンが好きになっていく!
ついには、クラスのみんなにも「新しいパパよ」と紹介、「娘に取り入るなんて最低」と不機嫌一方のスザンナ
ちょっとした事件が発生!
スザンナとビールの留守中、一緒に休日を過ごしていたリンカーンとメイジー、リンカーンに突然仕事の依頼
困ったリンカーン、マーゴを訪ねると…
彼女は部屋の前で取り乱していた!鍵を失くしたが…居住者名簿に名前が無くて、合鍵で開けてもらえない!
自分はビールに利用されていただけと気付いたマーゴ、怒りをリンカーンにぶつける
泣き崩れるマーゴに寄り添うメイジー
リンカーンが働くバー、メイジーとマーゴ、お詫びの手作りケーキを持参
互いに惹かれあう2人、嬉しそうに見守るメイジー
彼女の周りで穏やかで幸せに満ちた会話が流れるのは久しぶり
3人の姿は、仲の良い家族に見えた…
どこまでも身勝手なビールとスザンナ、リンカーンとマーゴも我慢の限界
英国出張を理由に家に寄りつかないビール、家を出ていくマーゴ
ツアー中のはずがチャイナタウンで男連れのスザンナと出会うリンカーン&メイジー
愕然とするリンカーン、悪びれもせず激しく言い返す彼女に…「それでも母親か?」と別れを告げる
メイジーと帰宅したものの、ツアーに戻らなければならないスザンナ
夜中にメイジーを無理矢理起こしてタクシーへ、リンカーンの店の前で下すと…立ち去ってしまう
非番だったリンカーンは連絡が取れず、ベンチで寝入ってしまう…
リンカーンとメイジーの間柄を知る同僚女性が心配、抱きかかえ…家に連れ帰る
夜中に目を覚ましたメイジー、見知らぬ部屋、「おうちに帰りたい」と初めての涙
翌朝、メイジーを救ってくれたのはマーゴ、いとこの所有する海辺の空き家に仮住まい
数日後にはリンカーンが合流、3人は思いがけない夏休みを満喫する!
そこへ、ツアーバスでメイジーを迎えにくるスザンナ、果たしてメイジーが最後に選んだ答えとは?


先週観た「アメリカン・ハッスル」&「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で…
汚された心が洗われるかのようなメイジーちゃん
わがままな大人達の都合…離婚と親権争い!10日ごとに父と母の家を行ったり来たり!
食べることと、絵を描くことの好きな、明るく元気、人懐っこく、良い子の6歳児
はっきり言ってかわいい盛り、私にこんな娘があったならメロメロだろう…無茶苦茶の可愛さ!
そんななのに、忙しいかったから忘れてたと言っては学校に迎えに来ない父母?娘の前では大喧嘩!
(どっちも別々の世界で成功を収めている業界人)(いつもは一瞬だけ抱きしめて“愛してる”って!)
娘の愛を勝ち得るための父母の策は、子供の喧嘩!
やっぱり「アメリカン・ハッスル」&「ウルフ・オブ・ウォールストリート」みたいに、病んだアメリカだな…
しかし良い子のメイジー、6歳ながらにシッカリと大人の事情も察するのだ!
いつかはお父さんお母さんと暮らせるだろうからと…(当分無理そうだと察知)、しかし逆方向へ逆方向へ…
ついに大事件発生!お家に帰りたいよう〜!ついにメイジーちゃんを泣かせちゃったよ〜、ダメだろうバカ親!
しかし最後の最後に助け…親のパートナー2人、メイジーを通じて愛し合う仲に
(2人のキスを見て見ぬふり…微笑むメイジー)
海辺の家で疑似家族、3人で観劇、3人で遊ぶ、3人で生活、いつも一緒にいてくれる楽しい家族
子供に必要なのは、仲良く暮らす家族!(まあ裕福に越したことはないけど)
実はもっと行きついちゃうと思ってたんですけど…そこまでは踏み込まなかったのね
(再度離婚はあったみたいだけど)
6歳児の居心地の良い世界が現状ベストな状況で…それを見事に選択したってことね!
父・母は捨てられない!が…恋するパートナー達と居るのが居心地良し…疑似でも家族!
その先は、また時間が決めてくれるかもしれない、今は決めない方が良いかもね…生温いかもしれないけど!
しかし、どうしても謎のシーンが2か所あり!
@マーゴが部屋に入れなかった筈なのに…どうやってケーキを焼いてきたのだろう?
Aリンカーンと連絡の取れないレストラン!何故ここに、マーゴが現れたのか?合理的説明が全くできない!
マーゴはどうやって、ここにメイジーが1人泊まっていると知ったのか?
誰が連絡取ったの?謎だ…
ちなみに原題は「What Maisie Knew」ゆえ直訳すれば「メイジーは何を見知っていたか」だが…
邦題「メイジーの瞳」…まあまあ良い線いっているんじゃない?
で、話は変わるが映画館
久しぶりの渋谷のミニシアター系…久しぶりのライズ!
ネットの事前予約も対応するようになっていたんだ!
さてお気に入りの2階席最前列をキープしようとしたら、どうやってもヒットできず!?諦めたけど…
ああ〜、平日は2階席は使用していなかったのね…、ちょっと悲しい!
ちなみに公開8日目の第1回(11:00)、303席の映画館で16人の入り(シネマライズ(渋谷))
2011.09format



メイズ・ランナー                   は、別ページとなります
メイズ・ランナー2/砂漠の迷宮           は、別ページとなります



 メガフォース/MEGAFORCE 
[ACTION]
1982:アメリカ作品/1982.07日本公開(東宝東和)
監督:ハル・ニーダム
CAST-1:バリー・ボストウィックマイケル・ベック
CAST-2:エドワード・マルヘアパーシス・カンバータジョージ・ファースヘンリー・シルヴァ/他

STORYは…
■真夜中のサハラ砂漠、物音ひとつなし、突如…あたり一面の静寂をひき裂くかのように物凄い轟音をたてた鋭角な閃光が闇の中を走る!巨大な送電所が跡形もなく吹き飛ばされていった… ■テキサス州ダラス国際空港、英国の最高司令官バーン・ホワイト陸軍大将&女性副官のツアラ少佐がコンコルド・ジェットで到着、2人は列車に乗り換え…見渡す限り熱砂の広がる南西部へ、数時間後…人気のない砂漠の真っ只中に、ぼろぼろのジーンズ&カウボーイ・ハットのダグラスと名乗る男の迎え、大型ジープで移動 ■ホワイト大将の目的、アフリカにおける東側の侵略を阻止すべく…アメリカが極秘に訓練養成しつつある<緊急機動軍団・メガフォース>の実情の視察…秘密基地、世界各国から集められた超エリート戦士達で構成される<メガフォース〉、エース・ハンターと呼ばれてる指揮官のロイ・ディクソン大尉以外は誰も階級を持たない<メガフォース>…コンピュータ、レーザー光線、敵を幻惑させるホログラフ装置などの最新科学兵器を実戦で駆使、エース・ハンターの人間的魅力&素精らしい統率力、メンバーは徹底的に訓練され、驚嘆すべき戦力と燃え上がるような士気&一糸乱れぬ厳然たる秩序、そんな<メガフォース>に深い感銘を受けたホワイト大将、彼の真の目的…アフリカにおける東側の侵略を阻止するために<メガフォース>の出動を依頼しにやってきたのだ… ■凄まじい訓練が続くある日…<メガフォース>にサハラ砂漠出撃の密令が下る、アフリカ新興独立国間において…あらゆる陰謀を企て&各地で平和を撹乱しつつある東側のグエラ指揮下のゲリラ・タンク部隊の徹底的撃破指令!C-130輸型輸送機ハーキュリーズに精鋭600名と必要な装備・武器・弾薬を分乗させ…一路アフリカヘ ■未明、東側タンク部隊近くの砂漠に降下!タック=コム(装甲車)を中心、メガ=クルーザー(小型装甲バギー)、モト=デストロイヤー(バイク)を駆使、敵の寝込みを急襲!さらに地下武器弾薬貯蔵庫を撃破、グエラ・タンク部隊に再起不能の打撃を与えることに成功するが… ■国境を越えて隣接のイギリス領地へ退避しようとしていた<メガフォース>の一行、そこへ突如ツアラ少佐を伴ったホワイト英国陸軍大将が軍用ヘリで飛来、「…遺憾ながら、国際紛争に巻き込まれるおそれあり…」、<メガフォース>をイギリス領地内に入れることはできないと全く意外な通告! ■その頃、敵将グエラは体制を立て直し…捲き返しに出ようとしていた…


TVのCMのど派手さで見に行きましたが、単純過ぎるほど単純、お粗末内容といえばお粗末、勢いだけはあるといえば勢いだけはあり…一気に見せる…といった程度の映画です…監督見てなるほどな…です、ただ“707”の“メガフォースのテーマ”は気にいったので、レンタルで借りた覚えがあります、これ以上は四半世紀以上前ゆえあまり覚えていませんので悪しからず… (2009.07)
-1999format



 女神は二度微笑む/KAHAANI 
[SUSPENSE]
2012:インド作品/2015.02日本公開(ブロードウェイ)
監督:スジョイ・ゴーシュ
出演:ヴィディヤ・バランパラムブラト・チャテルジーナワーズッディーン・シッディーキー
インドルニール・セーグプターシャーシュワト・チャテルジー/他
世の中はアカデミー賞ノミネート作品「アメリカン・スナイパー」が話題になっているけれど…
私は私の道を行く!観ると決めていた映画に行きます!
インド映画にして、サスペンス、興味そそられますよね!?

STORYは…
毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件、多くの犠牲者を出したコルカタ(旧カルカッタ)の町
2年後…コルカタの国際空港に降り立った美しき妊婦ヴィディヤ、はるばるロンドンからやって来た彼女の目的…
1ヵ月前に行方不明になった夫のアルナブを探すこと
しかし警察は相手にせず、独力で捜査…宿泊先にも勤務先にもアルナブがいたことを証明する記録は一切なし
途方に暮れるヴィディヤだが…
やがてアルナブに瓜二つの風貌を持つミラン・ダムジなる危険人物の存在が浮上
それを知った国家情報局のエージェント、カーンが捜索に介入
そしてヴィディヤへの協力者が何者かによって殺害される緊迫の事態、魔の手はヴィディヤにまで伸びる…脅し
果たしてアルナブはミランと同一人物なのか?それとも人違いで何らかの陰謀に巻き込まれたのか?
少々頼りなくも誠実な警察官ラナの協力を得て、なおも夫探しに執念を燃やすヴィディヤ
2年前の無差別テロと結びつく驚愕の真相に迫っていくのだった…


歌に踊りに…、恋に…、絢爛豪華なインド映画も大好きですが
最近の歌わない踊らない、ドラマ重視のインド映画もなかなかに面白いものがあります
今回はシリアスなサスペンス映画、インド映画でもこんなの撮れます的な?
しかし今回ばかりは、残念ながらダメだったな…
サービス精神旺盛に懲りまくって分かり辛くしたまでは良いが、主役以外の役者が大根で苦笑
サスペンスゆえ?慣れぬ?細切れの編集はかなり観づらい感じがしました
ラストは読めてますしね…
これでインド・フィルムフェア賞で監督賞・主演女優賞など5部門で受賞らしいが…
何だろう?敵と言うかライバルがいなかったのかな?
あれ?2012年の映画なんだ!?最近の流行にかこつけて、古いの持ってきたんだな…
でも、なんだかんだと言いつつインド映画だからね…結局は許しちゃったりして!前売券1400円だったし…
また面白そうなのがあれば観に行くんだろうな!
もし観に行かれるのなら、安く観られる方法でとどうぞ!
ちなみに公開初日の第1回(11:00)、144席の映画館で6〜7割程度の入り(渋谷ユーロスペース2)
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 めぐり逢わせのお弁当/The Lunchbox 
[DRAMA]
2013:インド・フランス・ドイツ作品/2014.08日本公開(ロングライド)
監督:リテーシュ・バトラ
出演:イルファン・カーンニムラト・カウルナワーズッディーン・シッディーキー
ナクル・ヴァイドヤシュヴィ・プニート・ナーガルリレット・デュベイ
バーラティー・アーチュレーカル/他
インド映画の進化形?歌わない&踊らないインド映画が今熱いと…続々と日本公開されている
ストーリーもシッカリしているらしいし、美人が多いですしね!
これは何を置いてもまずは観てみねば!と…選択したのが「めぐり逢わせのお弁当」
シネスイッチ銀座では、ネット予約できないので1時間前に劇場へ
良い席をキープです!

STORYは…
主婦イラの朝の仕事、夫と娘を送り出した後のお弁当作り
今日は趣きが異なる…上の階のおばさん(デシュパンダー夫人)の“料理は愛を深める”というアドバイスに従い…
夫の冷えた心を取り戻そうと特製弁当を作ろうとしていたから
おばさんがくれたスパイスを隠し味に完成した料理、4段重ねのお弁当箱に詰められる
時間通りにやってくるダッバーワーラー(お弁当配達人)の手によって…夫に届けられるはずだったが
イラのお弁当は、見ず知らずの保険会社の会計係サージャンに届いてしまう
早期退職で故郷のナーシクへ隠居を控えた彼、妻に先立たれた1人暮らし、昼食は近所の食堂の凡庸な仕出し弁当
ところがその日のお弁当の味は、いつもと一味もふた味も違って…大層美味
すっかり空っぽになった弁当箱が戻ってきて…作戦成功を喜ぶイラ
それも束の間、帰宅した夫の食べたブロッコリー?お弁当の誤配に気が付く
しかし翌日も、謎を解くため…
“残さず食べてくれてありがとう。あれは夫に作ったお弁当です。空っぽだったので夫に褒められると思い、
料理で愛が伝わると幸せな気分でした。そのお礼にバニールをどうぞ -イラ-”
の手紙を忍ばせ…お弁当を送り出す
またしても空になったお弁当箱には…
“今日は塩辛かった”という短いメッセージ
御礼も挨拶もなし!イラの代わりに憤慨するおばさん提供の…とっておきのスパイスを使って再び弁当を送り出す
“イラ。今日の塩加減は良かった。でもチリが効き過ぎだ。バナナ2本食べて、口の中の火を消したよ”
こうしてお弁当を介しての2人の交流が始まった
自分に無関心な夫との虚しい毎日を吐露するイラに対し、淡々と受け止めるサージャン
“イラ、深く考えないで。現実はもっと単純だよ!”そして少しずつ自身についてや過去を…
“話す相手がいないと記憶は薄れる”“昨日、昔、妻が観ていたTV番組のビデオを見つけた。
妻は同じ冗談に何度も笑うんだ。まるで初めて聞いたようにね。あの頃の思い出にずっと浸っていたい”

などと語るようになる
彼の慈愛と人生観の滲んだ手紙に癒され、イラはお弁当の帰還を待ちわびるようになる
それはサージャンとて同じ、35年もの間、ミスを犯したことのない生真面目なサージャン
お弁当が机の上に置かれると気になって仕方なく、フライングして袋を開けてしまう始末
確実に、イラの心のこもった料理と手紙がサージャンの孤独な心を溶かしていく
そんな楽しみなお弁当の時間に決まって現れる後任のシャイク、初めのうちは邪険にしていたサージャン
孤児という逆境を独学と人懐っこい笑顔で乗り切ってきたという身上を知り態度を改める
親子ほど年の違う男達、バナナやリンゴが昼食だという後輩に…お弁当のお相伴を進め、急速に関係が縮まる
簡単な仕事を少しずつ任せてみるサージャン
ある日、上司の呼出し、シャイクのクビを宣告、ミスが多過ぎる、必死に庇うサージャン
書類が野菜臭い、ニンニク臭い!書類をまな板にするな!怒るサージャン、反省するシャイク
早期退職を諦めるサージャン、シャイクは補佐
しつこく自宅に誘うシャイク、妻の紹介、実は結婚式がまだ、義父の反対…駆け落ち
ようやくの許し、大家族の彼女、孤児の自分、後見人として結婚式に出て欲しいとシャイク、OKするサージャン
一方、夫の浮気を疑って沈み込むイラ、夫の洗濯物の臭いに異変を感じる…
“どこか行くとしたらひとつしかない。ブータンでは誰もが幸せだそうよ。大切なのは
GDPより国民総幸福量。インドもそうだといいのに”と漏らすイラ
“あなたとブータンに行ければいいな”
と綴り…初めて名前を明かすサージャン
おばさん愛蔵のカセットテープの中の映画「サージャン 愛しい人」の主題歌に心ときめかせ…
イラは彼にキーマ・パオが美味しいと評判のカフェでの待ち合わせを提案する
“いつまでも文通を続けるの?私達は逢うべきだわ”と!
翌朝、いつもに増して入念に身支度を整えるサージャンだったが…


本当に歌わない&踊らないラブ・ストーリーじゃありませんか!
しかも誤配は600万個に1つの確率と言うお弁当配達システムをバックにした大仕掛け
インドではお弁当を持って出勤する習慣はない…冷めたモノは食べない
ゆえに、出勤時間後に別便で温かいお弁当を昼食時に配達する…お弁当配達人なる仕事がある
誤配率は1/600万個という驚異的な数値なのだが…
夫婦仲の冷めた女性と、妻を亡くして数年 早期退職希望の会社員
通常なら接点のない2人をお弁当が繋いでしまう…奇跡的に
そんなバカな筈はないと怒る配達人だけど…
恋は動き出してしまう
仕掛としては楽しい!しかも間違いは連続発生
携帯でもメールでもなく…お手紙が2人の間を行き来する!
2ケタ暗算の国インドっぽくて良い!
結構シリアスな(人の生死・浮気)ネタを挟みながら、掛け合い漫才のように笑わせてくれる
幸せな雰囲気を振り撒きニコニコさせながら、反転現実に戻ってシンミリとさせてくれる
ラストは思わせぶり…やはりお国柄・宗教上の理由かな、ストレートではないのだな(ぼかしまくり)
まあ、分かるよね!?理解してよ!的な…
ということで、勧善懲悪、メデタシ&メデタシの今までのインド映画とは大分違うこととなっておりますね!
フランス・ドイツ合作であるのも大きな理由でしょう
今までのボリウッドのマサラ・ムービー知らなくても充分に楽しめますね
今後もインドというバックを持ってすれば、いろいろと面白い映画が取れるだろうな
もちろんマサラ・ムービーも楽しいので…今までどおりに歌って&踊って欲しいのだな!
ちなみに公開9日目の第1回(11:10)、273席の映画館は満員で立ち見客あり(シネスイッチ銀座1)
2011.09format



 メッセージ/ARRIVAL 
[SF]
2016:アメリカ作品/2017.05:日本公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:エイミー・アダムスジェレミー・レナーフォレスト・ウイテカー
マイケル・スタールバーグマーク・オブライエンツィ・マー/他
久々のSF映画!楽しみにしておりました
しかし観たい映画が密集していたために
公開9日目で観てきましたが
評判が良いようで各回満員に近い状態
楽しみである

STORYは…
湖畔の家に独りで住むルイーズ・バンクスは言語学者
時折、娘ハンナとの何気ない日常が脳裏に浮かぶが、ハンナの年齢はその都度違う…
反抗期のティーンエイジャーだったり、いたいけない赤ん坊だったり、病気を患った娘、今はもういないようだ
ある日、地球の様々な場所に大きな宇宙船のような物体が出現する、12隻
交戦の準備を始める国、相手の出方をうかがう国、対応は様々、互いに協力し合う気運は高まらず
そんな中、ルイーズは国家から協力を要請される
宇宙船内にいる異生物が発する音や波動から彼らの言語を解明すること
彼らに何らかの手段でこちらのメッセージを伝えること
相手に明確な言語があるかどうかも分からないまま、ルイーズの試行錯誤が続く
招集されたスタッフ、物理学者のイアンもいた、ウェバー大佐に急かされ、少しずつ相手との距離を縮めていく
忙ししくなればなるほど、ハンナの思い出が色濃く見えるルイーズ、なぜあの時ハンナの宿題を見なかったのか
数学ならば別れた夫の方が詳しいから「彼に電話で聞いて」と、心無い言い方、でも私の夫って?
相変わらずTVは世界各地からの宇宙船の映像を映している
シビレを切らした中国が、核攻撃をしようとしているらしい
まるでターザンとジェーンの会話のよう…
自分を指して「人類」というとこからコミュニケーションの端緒を掴んだルイーズ
彼らにはタコの足(7本)にも似たものがあり、そこからヘプタポッドと呼ぶようにした
その足の先端から図形を吐き出す、これが彼らの言語?
刻々と変化する図形にはある規則性が見られることも分かった
それらをコンピュータに打ち込み、ついに会話できるようになるとルイーズとイアンは…
彼ら2体にアボットとコステロというニックネームを付ける
一方、政府や軍は相変わらず、ヘプタポッドの目的は地球への攻撃ではないかと疑っている
そんな時、ヘプタポッドと会話するうちに…
彼らの時間の概念と自分達のそれが大きく大きく違っていることに気付かされる
まるでアインシュタインの相対性理論の進化形の如く、彼らはあることを提案してルイーズ達を驚かせる
そこで明らかにされるのは、3000年後の地球のことも現在と同じ座標軸にあるという真実
そこでは過去は過去でなく、未来は未来でもない
ルイーズは彼らの言語を研究し理解するにつれ…
自らの人生における経年も、今まで生きてきた時間軸の概念を超越したものになっていくことを知る
今知った過去が未来に起こると分かっても、自分を愛することを止めないし、運命を受け入れるだろう
…彼女の心は変わっていった
最終決断による中国の行動を止めるために、ルイーズはイアンを使って、思い切った賭けに出る
果たしてルイーズの行動は、地球を救えるのか?そして自分自身も救うことができるのか?


期待していたものとは大きく違ったな
なんかスティーブン・キング原作の「ミスト」を思い出しながら観ていた…の未知との遭遇版
なんか霧の中でモヤモヤとした内容の映画、スッキリとはしていない、考えながら観る必要あり
主人公はある能力の持ち主であることが途中で分かる…まあラストで明かされるけど…で、受け入れちゃうのだな
決してハッピーエンドと言えないラスト
あと「ばかうけ」型宇宙船が話題、CMにも起用されているらしいのは笑い
しかし、資本にも入っているのか?興行成績を気にしてか?中国・中国・中国には辟易させられる
一応、気を遣ってくれているのか日本の上空にも宇宙船は出現するのだが、「北海道」と言われる新宿上空に苦笑
(パンフは函館上空の写真に差し替えられているのは…さらなる苦笑)
それから全く物理学者として機能しない物理学者、役立たず、笑えない
なんかSFなんだけど、SFらしくない感じ
面白かったかと問われれば…普通
世間一般の評価は無茶苦茶高いんだけどね?普通なんだよね…私的には
あとネット情報では、どうも原作は面白いらしい
ちなみに邦題は「メッセージ」だが、原題は「ARRIVAL」=「到着・到達」、全然違うじゃんか
話は変わるが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、現在「ブレードランナー2049」作製中、大丈夫かな?
公開9日目の第1回(8:50)、202席の映画館で8〜9割程度の入り(TOHOシネマズ新宿 SCREEN4)
2011.09format



 メトロポリス/METROPOLIS 
[SF]
1927:ドイツ作品/1985.01日本公開(東宝東和)
監督:フリッツ・ラング     総合プロデュース:ジョルジオ・モロダー
CAST-1:ブリギッテ・ヘルムグスタフ・フレーリッヒ
CAST-2:アルフレート・アベルルードルフ・クライン=ロッゲテオドール・ロース
     ハインリッヒ・ゲオルグ/他
1927年にドイツで公開された幻のサイレントSF映画!…現在のSF映画の原点とも言われている映画、それに1980年代音楽を融合した作品です

STORYは…
■2026年、繁栄の絶頂期にして最悪の時代、少数のエリート集団が人口の大半を占める労働者達を操り…巨万の富を得て&贅沢三昧の生活!この時代のシンボル“メトロポリス”…バベルの塔を思わせる高層ビル群、高級官吏や大企業の経営者&エンジニア…都市の頭脳を担う特権階級の住む地上自由居住区!1日10時間労働を義務付けられた奴隷労働者達の住む巨大発電機の周りの地下工場地区…2つの世界 ■未来都市の独裁支配する大トラストの資本家ヨー・フレダーセンとその一族、その境遇になんの疑問も持たず…自由気ままに暮らす1人息子フレダー、ある日…彼の前に地下都市の娘マリアが現れる…子供達に地上の楽園を見せるため、「あそこにいる人達はあなたたちと同じ兄弟」と説明するマリア、その美しさに心奪われるフレダー、彼女を追って地下都市へ、その頃…疲弊したした労働者のミス…機械工場で事故発生、噴煙を上げる機械…悪魔の幻想を見るフレダー、地下都市の悲惨な状況を知り…父フレダーセンに問いただすフレダー、相手にされず!父の怒りをかって解雇された秘書ヨザファトと共に…不幸な状況の打破を考える ■地下工場に身を投じるフレダー、過酷な労働を受け入れる、勤務交代後の労働者集会に…あの美少女マリア!敬虔なる信仰により彼らの不満を和らげる&我慢強く待てば…救いの道が開かれると説く、労働者にとって聖女のような存在、集会の終り…マリアを呼び止めて愛を告げるフレダー ■一方のフレダーセン、地下工場爆発時に発見された図面 ■科学者ロートバング…フレダーセンのかつて無二の親友、同じ人を愛してしまい…結果彼女ヘルがフレダーセンを選び&結婚、それ以来絶好の間柄、ヘルがフレダー出産で死んでしまった後も彼女を想い続け…墓碑を作ると共に彼女に似た人造人間の研究に没頭、ついに完成させる ■図面の解読をロートバングに依頼するフレダーセン、労働者達の集会場を示したカタコンベ(地下洞窟)の地図と判明、労働者達の不満?沈静化を図るためロートバングに再度の協力依頼、了解、人造人間にマリアの美しい容姿を写した…偽マリアを作製、これにより地下を厳しく管理する計画 ■大聖堂、フレダーと待合わせ中のマリアを誘拐!


1927年にドイツで公開されたサイレントのSF映画で、現在のSF映画の原点?原典?とでもいうべき作品かもしれない…、
1927年からトーキー作品が公開されるようになり、“メトロポリス”はある意味サイレント映画の終焉の位置づけにある、作品自体はヒットしたものの…巨額の製作費(1984年時点で1368億円の計算)を回収するには至らなかった、またトーキー作品が全盛となる中で“メトロポリス”は置き捨てられてしまったようである、追い討ちというか…配給会社の倒産、権利の移行、編集…オリジナル3時間のフィルム17巻から7巻分を削除、1時間30分のアメリカ版、ストーリー構成も大幅に変更…、タイトルは有名だが…幻の作品と化してしまったとのこと
時は流れて1981年、当時注目を浴びていた音楽プロデューサーのジョルジオ・モロダーが、このサイレント・ムービー“メトロポリス(アメリカ版)”を目にしたときに…偶然かけていたBGMが不思議とマッチ!サイレント映画に現代音楽をBGMとして乗せて再生することを思いついたらしい、有名ミュージシャンを口説くと共に…映画の上映権と散逸したオリジナル・フィルムの捜索を開始、2年後には上映権を巨額で入手に成功、新たに追加されたフィルムを加え、原作に近い形で復活させたというものです…
ちなみに集まったミュージシャンも豪華な顔ぶれでして…フレディ・マーキュリー、パット・ベネター、ジョン・アンダーソン、ボニー・タイラー、ビリー・スクワイア、アダム・アント、そしてジョルジオ・モロダー自身も2曲を作り上げている
ということで、幻のSF映画が見られること、BGMの出演陣が私の趣味ということで…トットと見に行ったわけです、なんにしても大掛かりな映画と現代音楽の融合は驚きでありました、1927年時点での撮影技術は歴史として当然認識してますが…意外と凄かったりする部分があるもので、バカにして掛かるわけにはいきませんでした、まあ評価としては「歴史的映画の断片を見られたこと」と現代音楽を合わせ楽しめたので、まあまあ良いかなっと!
たぶんであるが…これは映画館で見るもので、TVサイズではチャッチくなりそうな気がする、ご覧になるには部屋を真っ暗にして&ソコソコ大画面で見るのが良いと思う
-1999format



 メメント/MEMENTO 
[SUSPENSE]
2000:アメリカ作品/2001.11日本公開(アミューズピクチャーズ)
監督:クリストファー・ノーラン
CAST-1:ガイ・ピアースジョー・パントリアーノキャリー=アン・モススティーブン・トボロウスキー
CAST-2:マーク・ボーン・Jr.ハリエット・サンソム・ハリスジョージャ・フォックス
     カラム・キース・レニーキンバリー・キャンベル
CAST-3:ラリー・ホールデン/他
珍しい構成で作られたサスペンス映画、10分位しか記憶が保てない前向性健忘の男、結果としての殺人、連続しない記憶を表現するため…少しずつブツ切りに遡っていく過去、見る方も記憶との戦いとなる映画

STORYは…
■組み伏せた男を射殺、返り血を浴び笑う男…
■L.A.、保険の調査員だったレナード、深夜、押し入った強盗、妻をレイプ、気付いたレナード、後方から殴り倒される…、事件を起因とする「前向性健忘(特殊な記憶喪失の一種)」となるレナード、10分位しか記憶が保てない(事件以前の記憶で生活はできる)、最後の記憶は妻が死にいく姿… 犯人が2人組と信じない警察(一人は逮捕)、復讐を誓い動き出したレナード…10分後の自分の為に残す…夥しいポラロイド写真とメモ、体中に刻まれた重要事項(刺青)… 
■彼が撃ち殺した男テディとは何者?


ぶつ切り(数分・数時間単位)に時間を逆のぼりながら、衝撃のスタートへ
上記手法のために見る側も「記憶が繋がらない状態を擬似体験」、しかも、通常なら流れの中で読めることや、切捨てて良いシーンの判断がつかない、しかも切れ切れに、挟み込まれるサイド・ストーリー、記憶することを意識し続けなければならない… 見慣れないもののため、見る側も大変な映画ですが、面白かった、というか楽しんだと言うか…、連続して見ようというお客サンの数もかなりおられました
公開2週目、初回(11:45)…立ち見のアナウンスだけど構わず入る、1席くらいはあるもので…(シネクイント:渋谷)
2000-2009format



 メランコリア/MELANCHOLIA 
[SF]
2011:デンマーク・スウェーデン・フランス・ドイツ作品/2012.02日本公開(ブロードメディア・スタジオ)
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:キルスティン・ダンストシャルロット・ゲンズブールキーファー・サザーランド
アレクサンダー・スカルスガルド
シャーロット・ランプリングジョン・ハートキャメロン・スパーイェスパー・クリステンセン
ステラン・スカルスガルドブラディ・コーベートウド・キア/他
映画館での予告CMが流れ始めてから…楽しみに待っておりました!
「キングダム」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」のラース・フォン・トリアーが仕掛ける新たな世界?
人々は世界が終わるその瞬間を如何にとらえ、過ごすのか?
キルスティン・ダンストは好きな女優じゃないけど、それは置いといて…観に行くこととしました

STORYは…2部構成!
(壮大なるオープニング・シーン)
第1部:ジャスティン
ジャスティンにとって、その日は、人生最高の日になるはずだった…
姉クレアと、その夫ジョンの豪華な邸宅で盛大なる結婚パーティー
伴侶となるマイケルと共に皆に祝福されながら…何故か激しい虚しさと気だるさに囚われるジャスティン
自らの感情をコントロールできない…最悪の結末
第2部
憔悴しきったジャスティンを同居させる姉クレア
そして…太陽に隠れていた巨大惑星メランコリアが地球に近づいていることを知り…
焦燥や絶望ではなく、何故か心が軽くなっていく感覚を覚えるジャスティン
「地球は邪悪よ!消えても嘆く必要ないわ」と…
しかし現実主義者であるジョンとクレアはパニック
メランコリア最接近の日
「世界の終わり」が訪れるかもしれない瞬間をともに過ごす姉妹達…

アナウンスされてなかったけど…何気に豪華な出演陣であった…驚き!
ラース・フォン・トリアーの元に集結か?
内容的には嫌いじゃない、いや、好きな部類の映画である!
なんか最初と最後が壮大で…途中はキルスティン・ダンストに苛つく(役も役者としても)
キーファー・サザーランド演じるジョンの苛つく感じも分かる…役として
どこが良くて…スパイダーマンのヒロインなんかやってたのだろう?美意識の違いかな?
演技が上手いか?(役者として)、好みの方が居られたらスイマセン
それを打ち消してくれるのがシャルロット・ゲンズブール!であったかな
(「アンナ・オズ」以来16年ぶりか…懐かしい)
そうか…ラース・フォン・トリアーは鬱病を患っていたのか…それでメランコリアか、認識が遅い?
で、やる気が表に見えてこないキルスティン・ダンストか…ある意味で納得、鬱病は家族を含めて辛いよな
そして現実的で守るものの多いシャルロット・ゲンズブール側がパニックになるわな…確かに
メランコリア出現で第1部、第2部の世界が逆転してしまう
永遠に続くと思われた時間、家族(子孫)、資産、快適な生活…
まあいろんな意味で綱渡りな映画だな…しかし私は好きだ!単純明快で救いがない!
公開初日の第2回(13:45)、184席の映画館で2割5分程の入り(TOHOシネマズみゆき座)
2011.09format



 MEN/同じ顔の男たち/MEN 
[HORROR]
2022:イギリス作品/2022.12:日本公開(ハピネットファントム・スタジオ)
監督:アレックス・ガーランド
出演:ジェシー・バックリーロリー・キニアパーパ・エッシードゥ
ガイル・ランキンサラ・トゥーミーソノヤ・ミズノ/他
今週も年休を1日取得(減らさねば)しての、映画鑑賞!
先週までは観たい映画のラッシュだったが、来週の「アバター/ウェイ・オブ・ウォーター」との間に空白期間発生!
折角のお休みなので、一応リストに上げておいた
単館アート系スクリーンで地味に宣伝しててた映画「MEN/同じ顔の男たち」を、まあ観てみようかな?
(一応TOHOシネマズの大きなスクリーンもあるが、渋谷の単館系に行きます)
くらいの感じで観に行きます!
ジャンルはホラー!目の前に現れるのが皆んな同じ顔をしてたら・・・怖いよな!

STORYは…
窓に向かっていた彼女は全てを目撃した…“それ”は窓の外、階上から突然現れ、落下していった!
ほんの一瞬の出来事、しかし忘れることができない

ロンドン郊外(高速道路を車で4時間)にやってきたハーパー
宿泊先の“(1軒貸しの)お屋敷”
たわわに実った林檎の樹、1個もいで食べてみる!
管理人ジェフリーが出迎える、ハーパーは親切に対応する彼に何故か違和感を覚える
(自分の呼び名が気になるが、それは予約してくれた友人の夫のせい)
屋敷は手入れが行き届いており、窓から見下ろす林檎の樹、この場所が気に入ったハーパー
(何かあれば自分は近くに住んでいる、村まで徒歩10分、教会や良いBARがあるとのジェフリー情報)
友人との電話を終え、一息つくと…夫ジェームズとの会話が蘇る
離婚を切り出すハーパーに対して、「(離婚するなら)僕は命を絶つ!君が一生、罪の意識を背負うように」

気分転換、近くの森に散歩に出かけるハーパー
大きな廃トンネル(昔の鉄道跡)、声の響きを楽しむが…反対側から足早に駆けてくる人影
何か尋常ならざるものを感じたハーパー、足早にその場を去るが
森の中を逃げても追ってくる影、斜面を登り、古い建物群を抜けて開けた場所へ
一安心して、古い建物群を写真に収める?彼女が目にしたのは、立ちはだかる全裸の男
翌日、リモートワーク後、友人とのビデオ通話、ルームツアーを始めるが
窓外に昨日の全裸男の姿!通話断!男が家に侵入を試みる段に至って警察に通報
間一髪で逮捕される全裸男、駆け付けた警察官は何処かで見た顔だった
再びジェームスとのやりとりを思い出す
「夫が怖い」と打ち込んだスマホ
背後から突然現れたジェームズがスマホを奪う
抗議したハーパーを殴りつけるジェームズ

警察の事情聴取の後、ハーパーは近くの教会に向かう
祈りを捧げているうちに夫への恐怖がこみあげてきて絶叫!
殴られて激昂し、ジェームズを家(マンションの一室)から締め出したハーパー
(後から分かったこと…ジェームズは上の階に侵入)
ベランダから落下していく夫(こちらを見ていた?)を目撃、ほんの一瞬の出来事、しかし忘れることができない
夫は足を滑らせたのか?それとも自ら命を断ったのか?

教会を出ると少年に声を掛けられる、かくれんぼしない?
困惑していたところに神父が現れる
親身になって話を聞いてくれる神父に心を許したハーパー
夫との過去を話し始めるが、突然神父が自分を責め始める
「彼が殴った後、(彼に)謝る機会を与えたのか?」と…、反射的に怒り、その場を去るハーパー
気持ちを晴らそうとBARを訪れた彼女は管理人ジェフリーや常連客、来店した警察官と会う
彼等は皆、同じ顔をしている(もしかしたら笑うところ?)
さっきの神父も少年も同じ顔だった!
なぜ、同じ顔の男たちがハーパーの前に現れるのか?

そしてその夜、想像もしなかった恐怖がハーパーの前に出現する…


なんだこれは?
ジャンルはホラー映画と括られているが、全く恐くない!コメディーとするのもコメディーに失礼
まあよくこの程度の内容でスクリーンに掛けたな!逆に感心してしまうよ!
この映画を短く説明するならば
「男側の言い分を一方的に押し付けられた女性の不快感を爆発させる映画」ってとこかな
象徴的に使われる林檎はエデンの園の知恵の実か?原罪は女性にあるってこと?
妙に女性の性と女陰に拘る?憎悪の連鎖を産み続けるのは女性?何かの儀式か?
私は何を観せられている?本当に何が言いたいのか分からないし…
結局「同じ顔」だったのは何故?彼女の「罪の意識」の象徴なのか?どこまで女性に罪を被せるのか?
まあそれを蔑んだ様に見下ろす主人公の顔が印象的
2段オチを期待していたが、中途半端に100分は終了する!
ホラーだけあって、音響的に意識付けされていたのだけはセーフ!
特に他に感想もなく、これ以上語ることもない
ああ〜最後に、タイトルの「同じ顔の男たち」はいらないんじゃないか?
公開初日(平日金曜日)の初回10:10はキャパ115席のスクリーンに「6人」
早期撤退必死!多分スクリーンで観る必要なし!
ペラペラのパンフが900円は超イタイ!
上記ストーリーのラストの3行は「パンフ」のストーリーどおりに書いたが
同じパンフの監督インタビューでは、彼女は同じ顔だと気付いていないとあるので要注意!
“男なんてみんな同じなんだ”だって!それでいいの?
今度こそお終い!
公開初日の第1回(10:10)、115席の映画館で6人の入り(シネクイント スクリーン2)
2011.09format



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