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オレンジの種

探偵【その1】、「ホームズの部屋」のホームズの戦利品を調べると、アイリスから「ホームズは解決した事件のことをすぐ忘れるので、(飾ってあった)オレンジの種も植えてしまった」「今、庭に芽が5つ並んでいる」という話が聞ける。
短編集第1作「The Adventures of Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編「The Five Orange Pips(オレンジの種五つ)」が元ネタと思われる。
なお、「ランドストマガジン」第4話「ホームズの部屋にて」では、龍ノ介の部屋のドアの下に差し込まれていた封筒にオレンジの種5粒が入っていた、という話がある。この時の種を植えてしまったのであろうか。

メニンゲン

「エライダ・メニンゲン」のダジャレが目を引くメニンゲンだが、名字の「メニンゲン」は、短編集第1作「The Adventures of Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編「A Scandal in Bohemia(ボヘミアの醜聞)」中に登場するスカンジナビア王女、「Clotilde Lothman von Saxe-Meningen(クロティルド・ロトマン・フォン・ザクセ-メニンゲン)」から取られたと思われる。
(ニンテンドードリーム2017年10月号の開発スタッフインタビュー中でも、このことがほのめかされている)

ジーナ・レストレード

由来については前作の色々ネタ参照。
本作ではスコットランド・ヤードの見習い刑事として登場。本人は早くも警部気分で「レストレード警部」を名乗るが、これは原作の「スコットランド・ヤードに所属する警部(Inspector)」という設定と同じ。
原作ではグレグソン警部とレストレード警部はライバル関係であり、今作においてジーナはグレグソンの部下ではあるが、ジーナはグレグソンに反発するシーンも多い。
とはいえ4話以降では‥‥。

蝋人形のホームズ

ホームズが「ローザイク蝋人形館」で蝋人形のフリをするシーンがあるが、ホームズと蝋人形は原作でも縁がある。
短編集第3作「The Return of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの帰還)」に収録された短編「The Adventure of the Empty House(空き家の冒険)」ではホームズの蝋人形が登場し、ある状況で活躍してくれる(この時の蝋人形は短編集第5作「The Case-Book of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの事件簿)」に収録された短編「The Adventure of the Mazarin Stone(マザリンの宝石)」に再登場する)。

ジョン・クレイ

短編集第1作「The Adventures of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編「The Red-Headed League(赤毛連盟)」の登場人物のひとりがJohn Clay(ジョン・クレイ)。
本作では「ローザイク蝋人形館」の蝋人形として登場。巡査部長であり、警視総監賞を三度も受賞している有名人であるが、「赤毛連盟」のジョン・クレイとは全く異なる設定である。

銀星号(シルバーブレイズ)事件

ホームズと会ったドビンボーが「今月号もすばらしかった! 『銀星号(シルバーブレイズ)事件』‥‥」と言うが、短編集第2作「The Memoirs of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの思い出)」に収録された短編「Silver Blaze(銀星号事件)」のことと思われる。
「銀星号」という言葉は、「大逆転裁判1」第3話にも登場していた

ちなみにこの後ホームズは「あれは思い出深い事件だった。たしか、ヘビのヤツでしたね」と答え、アイリスがそれは「まだらの紐」だとツッコミを入れる。
「まだらの紐」は「大逆転裁判1」第2話のタイトルとしてもおなじみ。詳細はこちら

ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・オルムシュタイン

法廷【その2】に登場する少年のフルネームは「ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・オルムシュタイン」、名前欄は「ゴッツ」、そして関係者ファイルには「ボヘミアの少年(11)」と登録されることになる。バンジークス曰く「ボヘミアの王族の血をひいた高貴な少年」。第4話での共同推理のホームズによると、この少年は「かつてホームズの部屋を訪れた国王ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・オルムシュタインの息子」らしい。
短編集第1作「The Adventures of Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編「A Scandal in Bohemia(ボヘミアの醜聞)」は、ボヘミア王が身分を隠してホームズに依頼をする。
このボヘミア王のフルネームが「Wilhelm Gottsreich Sigismond von Ormstein」で、ドイツ語読みを日本語で表記すると「ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・フォン・オルムシュタイン」である。
また、この時ボヘミア王は変装しており、マスクをした姿は「ボヘミアの醜聞」が掲載された「ストランド・マガジン」の挿絵として掲載されている。
Wikipediaに掲載の挿絵画像
このマスクはゴッツのマスクとそっくりである。
また、実物のボヘミア王国の紋章と、ゴッツの胸元の紋章もそっくり。

なお、前作の第4話では、ホームズの部屋に初めてやってきた時に寿沙都が「この部屋に、かのボヘミア国王さまも事件の依頼に来たのでございますね‥‥」と発言している。この時もボヘミア国王の名前は「ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・オルムシュタイン」。
「そもそもボヘミアとは何?」という点も含めた解説は、前作の色々ネタを参照していただきたい。

本作にしろ前作にしろ、「ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモンド・フォン・オルムシュタイン」から「フォン」が抜けているが、この件については、電撃Nintendo2017年10月号の開発スタッフインタビュー中で「メッセージウィンドウに入り切らなかったので、少し短くした」とコメントがある。

作中ではゴッツが「ボヘミアの言葉で泣き出す」シーンがあるが、ボヘミアの言葉というと恐らくはチェコ語である。が、チェコ語での泣き声(オノマトペな表記)が「Béééééééééé!」なのかどうかは、管理人は不勉強のためわからない。
また、英語版では、ゴッツことGottsはドイツ語混じりの英語で喋るキャラになっているため、彼の母語はドイツ語のようである。英語版における彼の泣き声は「Wäääääääääh!」に変更されているが、これが何の言語の泣き声なのか、管理人は不勉強のためわからない。

「謎の鼻眼鏡に、謎の小箱に、謎の蹄鉄に、謎のクッキー‥‥」

探偵【その2】や第4~5話の「ホームズの部屋」でホームズの戦利品を調べると、寿沙都が戦利品が増えたようだと話す(といっても、前作と比較しても、背景画像自体に変化はない)。
増えた戦利品は「謎の鼻眼鏡に、謎の小箱に、謎の蹄鉄に、謎のクッキー」。

なお、最後の「クッキー」はアイリスのお菓子らしい。

小さな人形の絵

探偵【その2】や第4~5話の「ホームズの部屋」で、アイリスの思いつきボードを調べると「小さな人形の絵が並んでいる」のだが、それを見た寿沙都は「市場でリンゴが安売り」という文章だと解読する。驚く龍ノ介に、寿沙都は「今月号のストランドマガジン(PlayStation4 / Nintendo Switch / Steam版では「ランドストマガジン」)を読めば謎が解ける」と言う。
おそらく、短編集第3作「The Return of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの帰還)」に収録された「The Adventure of the Dancing Men(踊る人形)」からのネタと思われる。
人形の絵が並んでいるかのように見える暗号文が登場する物語で、寿沙都は暗号を解読したのであろう。

なお、同日に行われた裁判の前、ドビンボーは今月号に「銀星号(シルバーブレイズ)事件」が掲載されていたと話していたのだが、今月号には「シャーロック・ホームズ」の話がふたつ掲載されていた、ということなのか。

前作第4話でも、ホームズの部屋の暖炉の右あたりの棚を調べた時に「謎の踊る人形」が置いてあるというネタがある。
元ネタは「踊る人形」であろうが、上の通り、「踊る人形」は人形の絵の暗号のことで、実際の「人形」は原作中には登場しない。

余談になるが、この「踊る人形」に登場する暗号文の文字は、現在ではGutenberg Laboからフリーフォントとして配布されており、誰でも手軽に暗号文が作れるようになっている。
(原作小説画像を用いた「GL-DancingMen-Org」と、原作小説画像を元にして作られた「GL-DancingMen」の二種類がある)
詳細及びフォントのダウンロードは、Gutenberg Labo - Githubを参照。
Gutenberg Labo > GL-DancingMenのfontフォルダ内にotf形式・ttf形式のフォントファイルがある。

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