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「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」攻略 >
色々ネタ
第4話「ホームズの部屋にて」
このエピソードは、作中にて「シャーロック・ホームズの冒険」が発売されたという設定であり、それに基づいてシャーロック・ホームズネタが登場する。
以下のホームズネタは、ナポレオン像以外、「The Adventures of Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編が元である。
- オレンジの種が5つぶ:
冒頭で、龍ノ介の部屋のドアの下に差し込まれていた封筒に入っていたもの。
「The Five Orange Pips(オレンジの種五つ)」が元ネタで、オレンジの種が5つ入っただけという封筒が送られてくるが、その正体はある団体の警告方法、つまり脅迫状だったという話。
- 「火事だ!」:
ホームズが突然火事だと言い出し、龍ノ介は大事なダルマを持ち出そうと慌てるのだが、これは嘘であった。
ホームズ曰く「ヒトは不意をつかれると反射的にイノチの次に大事なものを持ちだそうとする《習性》がある」。
「A Scandal in Bohemia(ボヘミアの醜聞)」終盤で、ある人物の「大事なもの」の隠し場所を暴くためにホームズがとった方法もこれと同じである。
- ボスコム渓谷の惨劇:
「The Boscombe Valley Mystery(ボスコム渓谷の惨劇)」というタイトルそのまま。
「探偵の使える武器」の一例として登場。
足跡がいかに重要かという話なのだが、作中でのアイリスの説明によると「依頼されたホームズは家を出てボスコム渓谷に向かい、現場に残された足跡を追跡したが、家から渓谷までの時の足跡を正確にたどって戻ってきた」とのこと。もちろん、本物の「ボスコム渓谷の惨劇」はこんな話ではない。
- 石膏のナポレオン像:
第4話解説に書いたとおり、短編集第3作「The Return of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの帰還)」に収録された「The Adventure of the Six Napoleons(六つのナポレオン)」が元ネタ。
第5話「成歩堂法律相談所にて」
ホームズの部屋に最近増えたものとして、吹き矢、ねじれた金の台座のベリル、金縁の鼻眼鏡、ヒトコト『ノーバリィ』というささやき声が録音されただけの小さな録音盤が上げられている。
- 吹き矢:
長編第2作「The Sign of Four(四つの署名)」にて、被害者が吹き矢に撃たれ殺害されている。
- ねじれた金の台座のベリル:
短編集第1作「 The Adventures of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編「The Adventure of the Beryl Coronet(緑柱石の宝冠)」に登場する、緑柱石(ベリル)のついた宝冠のこと。この宝冠の緑柱石を盗んだ容疑者が宝冠をねじっているように見えたことから。なお、容疑者はあることのために宝冠を手にしてねじっているように見えただけで、真犯人ではなかった。
- 金縁の鼻眼鏡:
短編集第3作「The Return of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの帰還)」に収録された短編「The Adventure of the Golden Pince-Nez(金縁の鼻眼鏡)」のタイトルに登場。被害者が握りしめていたのが鼻眼鏡であった。なお、「大逆転裁判2」でもホームズの戦利品として登場する。
- 『ノーバリィ』:
短編集第2作「The Memoirs of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの思い出)」に収録された短編「The Yellow Face(黄色い顔)」では、ホームズがノーバリィ(Norbury)という場所に住む人物から依頼を受けるのだが、原作ホームズにおいては珍しく、ホームズの推理が外れてしまう。以下のように己への戒めを込めたホームズのセリフで、物語は終わる。
"Watson," said he, "if it should ever strike you that I am getting a little over-confident in my powers, or giving less pains to a case than it deserves, kindly whisper 'Norbury' in my ear, and I shall be infinitely obliged to you."
「ワトソン」と彼は言った。「もし、僕が自分の力を過信したり、事件に対して相応の努力を惜しんだりするようなことがあったら、僕の耳元で、『ノーバリィ』とささやいてくれれば、感謝するよ。」
第7話「ブライヤーロードにて」
ホームズが「消えた競走馬を探すよりカンタンだったよ。」と言うシーンがあるが、競走馬が行方不明になる事件を扱った、短編集第2作「The Memoirs of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの思い出)」に収録された短編「Silver Blaze(銀星号事件)」が元ネタと思われる。