2026年6月の映画  戻る

罪人たち つみびとたち SINNERS
2025年 米国 137分
監督 ライアン・クーグラー
メモ 2026.6.22(火)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
1932年米国ミシシッピ州の町に、双子の兄弟スモークとスタックがシカゴから7年ぶりに帰郷する。
つぶれた製材所を白人から買い取とり(ここが△△△団血まみれの忌まわしい地)、禁酒法にもかかわらず古い知り合いを集めて有色人種のダンスホールと酒場、そして賭場の娯楽場を作るプランの実行にかかる。
感想
刺激のつよーい作品を観てまいりました。刺激の強い映画大好きです。怖いのはちょっと苦手
双子を演じたマイケル・B・ジョーダンが第98回アカデミー賞主演男優賞、そして脚本賞、撮影賞・作曲賞を獲得し、
第一回映画館大賞を受賞したので特別にリバイバル上映となった模様。本屋大賞の映画版でしょうか。
 
黒い歴史を忘れないよう忘れさせないよう大エンタメにしている。
俯瞰のダンスシーンで時代と国を越えてカオスしていくところがいいな。
受けたのが、ニンニクでの『物体X』シーン。面白い。生にんにく食べたんやからはぁ〜ってして撃退できないんかなwww
アイルランドの踊りと歌もみごと。〇〇〇の踊りのシーンってポランスキー監督作品に舞踏会シーンがあったような気がする。自分たちだけ鏡に写ってしまうところ、やったような。
あの白人はアイルランド移民やったみたい。〇〇〇はレイシストやないのね。
ブゥドゥーとともにブルースがあり、ケルトもあるといった、アメリカは混じった国。
ブゥドゥーやのになんで◇”◇◇”やないのか。『寒いのが好き』と反対の疑問がわく。エンディングのエピローグに繋げるためなんやろな。美しいから。
 
ハーモニカ吹きが弁護士のドラマ『グッド・ファイト』のデルロイ・リンドー、綿花畑で働いていたコーンブレッドは『CSI:マイアミ』のウォルター(オマー・ミラー)。同僚のウルフとともに熊に追っかけられ「走れっ」て言われて「足がめっちゃ速くなくてもええねん。お前より速けりゃ、それでええねんから」と叫んでたひと。
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霧のごとく 大濛
2025年 台湾 134分
監督・脚本 チェン・ユーシュン
歌 古賀政男
キャスト ケイトリン・ファン(阿月アグエー)/ウィル・オー(趙公道ザオ・ゴンダオ)
メモ 2026.6.18(木)テアトル梅田
あらすじ
ニ・ニ八事件(1947年)後、1987年戒厳令解除まで続いた白色テロの時代、1953年台湾の嘉義からなけなしのお金を持って台北へひとり向かう14才の少女阿月(アグエー)。
台北の学生だった兄が反政府分子として捕まり刑に処され、極楽斎場まで遺体を引き取るように通知がきたのだ。
感想
『1秒先の彼女』 『熱帯魚』の台湾チェン・ユーシュン監督作品
戦後まだ貧しく生きるのに精いっぱいやった時代、日本が負けた後中国本土から乗り込んできた国民党の弾圧があり密告されるかも冤罪で捕まるかもの日々(イランの現状もこうなんかな)、本省人と外省人の軋轢もある。
という重苦しい時代を、この監督さんは「しゅっぱーつ」というユーモアも混ぜて描いている。
トウモロコシ畑の道から始まり、道がたくさんでてくるなあと思って観ていた。少女阿月が台北で出会う輪タクの車夫の名前も「公道」やったから、意図があると思う。
監督さんは道を好んではるみたい。『熱帯魚』のラストも道を走っていたし、『1秒先の彼女』も砂浜を走るバスが印象に残る。
その真っすぐやったり、デコボコ道やったり、くねくねしたりの道はいつのまにか水墨画の様に白黒になりのぼっていく、という素晴らしい映画であった。
「霧のごとく」という詩的な邦題もいい。そういう意味やったのか。
 
見終わった時はエピローグはなくてもよかったかなと思ったけど、あった方がいいと今は思う。志半ばやったひとたちへの鎮魂と共に監督さんなりの総括と感じる。
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ネタニヤフ調書 汚職と戦争 THE BIBI FILES
2024年 米国 115分
メモ 2026.6.17(水)十三シアターセブン
感想
イスラエルの首相ベンヤミン・ネタニヤフ(愛称ビビ。現在77歳)は、外交官からリクード党の国会議員に転身し、1996年に第13代首相となる。
1999年に敗北して退任。その後復帰し2009年から2021年まで第17代首相。退任するも2022年の総選挙後第20代首相に返り咲き今にいたる人だそうです。
数えてみれば約16年首相の座にいてはるみたい。
 
このドキュメンタリは、ドイツからの戦艦購入とか核施設とかのでかい贈収賄疑惑もあるけれど、ネタニヤフ首相への高級葉巻(ハリウッドで成功したプロデューサーから)と三番目の奥さんサラへのシャンパン(確かノキアの輸入で財を成した実業家から)の贈収賄疑惑で警察から取り調べを受けている映像が流出し、その映像と贈収賄の当事者、関係者の証言から、なにゆえネタニヤフ首相が「安全保障、テロリストとの戦い」というお題目で戦争をしかけ続けるのかという現状を解説している。
それは、国民の目をそらし刑務所に入れられないようにネタニヤフ帝国を存続させ裁判を引き延ばすため。その間にメディアを引き込み、司法制度の改革も行っている。
 
首相は権力保持のため極右団体に近づき、現在ベングヴィル国家安全保障相とスモトリッチ財務相という極右閣僚がいるそうです。
このふたりがパレスチナ人を殲滅すると声高々に宣言している姿が狂っているとしか見えない。
 
ネタニヤフ首相は頭脳明晰なマッチポンプの人で、カタール国を通してハマスに巨額の資金を渡していたとか。
オスロ合意(1993年)を破り、入植という名の侵略を繰り返して挑発し2023年10月7日イスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃する事態となり、ガザではイスラエルの無差別攻撃で子供を含め4万人が亡くなり(2024年のドキュメンタリー作成時)今は犠牲者は7万人を上回っているみたい。
イスラエル国民の多くは、この政権を認めこの首相を選んだ。
 
ドキュメンタリはイスラエル国では上映されていないみたい。ガザ地区の惨状を見て、ナチスドイツのホロコーストっていうけど、立場変わればユダヤ人も同じことをするのか
と世界の人が思っているのは(少なくとも私は思っている)、イスラエルの人たちは知らないみたいです。
イランへの奇襲攻撃(国の軍隊の作戦だとテロではなく奇襲になるらしい)は、ネタニヤフ首相と対立する政治家も「指示する」ってゆーてはる映像を見たし、10月末までに実施予定のイスラエル総選挙はどうなるんかな。
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FUJIKO 
2025年 日本 95分
監督・原案 木村太一
企画・プロデュース MEGUMI
出演 片山友希(FUJIKO『茜色に焼かれる』)/橋本淳/諏訪珠理すわしゅり
メモ 2026.6.8(月)大坂ステーションシティシネマ
感想
40年ほど前の1977年〜1982年、日本国静岡で奮闘するシングルマザーの話 静岡やから富士子(FUJIKO)って名前なのか。
とても深刻でもなく笑えるところも色々あり、かといって能天気でもなく、運があったりなかったり縁があったり波乱万丈の5年間。監督さんは自身のお母さんにインスパイアされて作ったそうです。
商店では嫁は無料の労働力であり、介護保険もなく、シングルマザーへの支援も少なく、ゼロ歳児を預かってくれるのは無認可保育園ばかりなり、そして兄弟姉妹の中では男の子が優遇されてる時代。
FUJIKOさんは美大志望やったのにスケッチもしないのはちょっと残念。そんなことをしている暇はないということか。
 
たぶん同世代なので共感出来るところもあれば、FUJIKOさんはディスコで踊り狂っていた人らしくあまりに向こう見ずで共感出来ないところもある。
まあ私は運よく会社にも親の支援にも恵まれていた。(その分色々重たかった)
比較的働きやすかったけど、7週間の産休が明けて会社に行ったら、二つ下の男の人(社内結婚後、幼い子供もいた)から「子供置いて会社に来るってどういう気持ち?」
って聞かれた。スルーしたけど。嫌味やなくほんまに不思議やったのかもしれん。
共働きせなあかんような給料は出してない、共働き率ほぼゼロ、社内結婚寿退社推進家族一丸で会社を支えてちょうだい、ってな会社。
 
今思い返せば、当時全国の本支店の人事、総務、経理と仕事しててんけど名古屋支店が一番頭が固く、男尊女卑で驚いた覚えがある。
東海地方って特にそういう風土やったんかな。
 
FUJIKOさんが別れた夫と喫茶店で斜めに向き合うシーンがとてもよかった。それとラスト。私にもこういう選択もあったかもしれん とちょっぴり思う。
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