1997年6月

ザ・エージェント(Jerry Maguire) ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞、アカデミー賞助演男優賞

1996年 米国
原作・監督 キャメロン・クロウ(「セイ・エニシング)」
撮影 ヤヌス・カミンスキー
出演 トム・クルーズ/キューバ・グッディングJr(アウトブレイク)/レニー・セルウィガー/マーシー・ティドウェル/ケリー・プレストン/ボニー・ハント(ジュマンジ)/ジョナサン・リップニッキー/デニス・ウィルバム
メモ 1997.6.5 阿倍野アポログリーン
あらすじ
75人もの選手をかかえる超一流スポーツ・エージェントのジェリー(トム・クルーズ)は、「金、金、金の世の中じゃ〜」に、ふと疲れてしまう。急に理想に走ったジェリーは、会社に「選手を大事にする提案書」を提出してクビになる。選手を次々他のエージェントにさらわれ、残ったのは、アメフト選手のロッド・ティドウェル(キューバ・グディングJr)ただひとり。ジェリーに惹かれたシングルマザーのドロシー(レニー・セルウィガー)と共にロッドの契約獲得のため奔走する。
感想
選手とエージェント、シングルマザーと幼い息子、姉と妹、夫婦、恋人になりかけの雇い主と雇い人、新しいパパと子供、仕事と家庭等色々な関係が描かれた映画です。。愛情表現が派手なキューバ・グッディングJrとその妻のマーシー・ティドウェルに対して、仕事一途のトム・クルーズと控えめなレニー・セルウィンガーの夫婦の対比を観てちょっと考えてしまった。「心を開いてくれない。しっくりしていない。同情から結婚してくれたのかも」と思ったレニーが「別かれましょう」と切り出す所は、疲れていたせいか「色々な夫婦があるし、突き詰めて考えんでも、なあなあでええやんか」と思ってしまいました。幼い息子役のジョナサンはかわいかったし、ロック狂の保父デニス・ウィルバムもよかったよ。
おすすめ度:★★1/2
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ベガス・バケーション(VEGAS VACARION)

1996年 米国
監督 スティーブン・ケスラー
撮影 ウィリアム・A・ブレイカー
脚本 エリサ・ベル
音楽 ジェエル・マクニーリー
出演 チェビー・チェイス/ビバリー・ダンジェロ/ランディ・クエイド
メモ 1997.6.6 梅田ABCホール 試写会
あらすじ
グリスウォルド一家のシリーズ4作目。ラスベガスでギャンブルの虜になり、かもにされたパパはスッカラカンになってしまう。
感想
ド派手なラスベガスが舞台です。ギンギンの街の真ん中にスフィンクスがあったり、アメリカは豊かな国だなあとあらためて思いました。音楽もいいし、おっとりしたチェビー・チェイスも、ラフなランディ・クエイドも好きなのでおもしろかった。家族愛がテーマだと思うけどウェットでない所がいいです。最後のシーンの車がクキッと入れ替わるのもすごかったよ。ビデオでいいと思いますが、見終わって、あーおもしろかった、すきっとしたな。
おすすめ度:★★★1/2
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ペディキャブ・ドライバー

1989年 香港
監督・主演 サモ・ハン・キンポー 
メモ 1997.6.8 NHK教育TV
あらすじ
1940年代マカオ、人力車引き達の人情物アクション。
感想
アクションがすごい。特に、人力車でのカーアクションがみものです。でも、”引き裂かれた純愛物語”があったりして、勧善懲悪物だけど見終わると「日曜日の夕方の気分」も手伝って、なんだかもの哀しくなってしまいました。
おすすめ度:★★1/2
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秘密と嘘(secrets and lies) 1996年カンヌ国際映画祭パルムドール大賞、主演女優賞、国際映画批評家協会賞

1996年 英国
監督・脚本 マイク・リー
撮影 ディック・ホープ
音楽 アンドリュー・ディクスン
美術 アリスン・チッティ
出演 ブレンダ・ブレッシン/ティモシー・スポール/フィリス・ローガン/クレア・ラシュブルック/マリアンヌ・ジャン=バチスト/エリザベス・ベリントン/リー・ロス/ミシェール・オースティン
メモ 1997.6.12 テアトル梅田
あらすじ
あらすじねぇ・・・あらすじは書けないわあ。それは秘密。登場人物は写真家モーリス、妻のモニカ、姉のシンシア、シンシアの娘ロクサンヌ、ロクサンヌのボーイフレンドポール、モーリスの助手のジェーン、検眼師のホーテンス、ホーテンスの友人のディオンヌ。
感想
なんてことないちっちゃな秘密かなあ、なんて勝手に思って見に行ったら、なんとなんと。最初の方は、秘密はアレかなコレかなと見てました。最後のみんなが勢揃いしたバーベキューパーティでのシンシア(ブレンダ・ブレッソン)の落ち着かない様は、観ている方もドキドキした。ほんとすごいシーンだったよ。娘のボーイフレンドのポール(リー・ロス)も好脇役で笑えた。
おすすめ度:地味でアイロニーなユーモア、イギリスならではの映画と思う。好みが分かれるかも★★★★
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うなぎ 1997年カンヌ国際映画祭パルムドール大賞

1997年 日本 監督 今村昌平
脚本 冨川元文/天願大介/今村昌平
撮影 小松原茂/森英夫/米田要/邊母木伸治
音楽 池辺晋一郎
原作 吉村昭「海馬(闇にひらめく)」
出演 役所広司/清水美沙/常田富士男/倍賞美津子/佐藤充/市原悦子/柄本明/田口トモロヲ/哀川翔
メモ 1997.6.15 千日会館
あらすじ
主人公の山下拓郎は、妻を刺殺し8年服役後、仮出所し散髪屋を開く。友はうなぎ。理由は「話を聞いてくれるし、余計な事をしゃべらないから」。人とはかかわらず、ストイックに暮らしていく事を願う。
感想
うまいSEXにはまると、かなり恐いんだな。でも、どうしようもないんだろうな。うなぎも日本近海でぬくぬくラクしないで何故2000キロも旅をするんだろう。これもどうしようもないんだろうな。刑務所で一緒だった柄本明と役所広司の「大の大人の子供みたいな喧嘩」がおもしろかった。ときどき幻想的、暗喩的なシーンがあって、特に水槽の中で右往左往するシーンが印象的。こういう映画がカンヌで受けて嬉しい。
おすすめ度:結末を知っても気を取り直して見に行ってよかった★★★★
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八日目 1996年カンヌ国際映画祭主演男優賞ダブル受賞

1996年 ベルギー=フランス
監督/脚本 ジャコ・ヴァン・ドルマル(「トト・ザ・ヒーロー」)
撮影 ワルテル・ヴァンデン・エンデ(「カストラート」)
音楽 ピエール・ヴァン・ドルマル
美術 ユベール・プイユ
出演 ダニエル・オートゥイュ(アリー)/パスカル・デュケンヌ(ジョルジュ)/ミウ・ミウ/アンリ・ガルサン/アリス・ヴァン・ドルマル/ジュリエット・ヴァン・ドルマル
メモ 1997.6.17 テアトル梅田
あらすじ
セールスアドバイザーのアリーは、迷子になったダウン症のジョルジュと夜道で出会う。ママの家に帰るというジョルジュを車で送っていく。
感想
ジョルジュ役のパスカル・デュケンヌももちろんですが、ダニエル・オートゥイュ見事だったよ。ひきこまれてしまい、いっぺんにファンになりました!
ジョルジュは、あふれるような愛情を与えようとしても相手が引いてしまい拒否されます。残念ながら”見慣れない人”に引いてしまう事はよくわかります。この映画は「障害者イコール無垢で天使のような人」であるとは限らず、ずるかったり、都合の悪い事は忘れてしまったり、暴れたりする事をも描いていました。
映像も素晴らしかったよ。”映画ならでは”の世界です。
おすすめ度:↑わかったような事を書いてしまったなあ、でも★★★★1/2
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裸の拍車(THE NAKED SPUR)

1953年 米国 92分
監督 アンソニー・マン(「ウィンチェスター銃'73」「グレン・ミラー物語」) 脚本 サム・ロルフ/ハロルド・ジャック・ブルーム
撮影 ウィリアム・C・メラー
音楽 ブロニスロウ・ケイパー
出演 ジェームズ・スチュアート/ジャネット・リー/ロバート・ライアン/ラルフ・ミーカー/ミラード・ミッチェル
メモ 1997.6.18 CS録画
あらすじ
おたずね者を捕まえたハワード(ジェームズ・スチュアート)は賞金を手に入れるため、金鉱掘りの老人、不名誉除隊になった騎兵隊くずれ、おたずね者の死んだ仲間の娘とともに山を越えカンザスへ向かう。逃げようとする者、賞金を独り占めしようする者が虎視眈々とチャンスを狙う異色西部劇。
感想
西部劇をみてるといつも「正しいか、正しくないかではなく、強いか弱いかで物事が決まる実力の世界なんだ」と思う。西部劇から学ぶべき物は大きい。小学生は喧嘩をしても学校では先生、家では親が「どちらが、どのくらい正しいかまちがっているか」の審判をしている。審判のいない「自分の身は自分で守る実力の世界」もある事がいつわかるんだろう。特に女の子は。ここは19世紀の米国西部ではなく、21世紀間近の日本だからいいのかな。
おすすめ度:★★1/2
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熱帯魚(TROPICAL FISH)

1995年 台湾 108分
監督/脚本 チェン・ユーシュン第一回監督作品
出演 リン・ジャーホン(ツーチャン)/シー・チンルン(タウナン)/リン・ツェンスン(誘拐犯アケン)/ウェン・イン(アケンの叔母)/リェン・ピートン(アケンの叔父)/ファン・メイウェン(アケンの妹チュエン)/チェイ・イファン(アケンの弟ヘン)/アピボー(アケンの祖母)
メモ 1997.6.20 扇町ミュージアムスクエア
あらすじ
受験をひかえた「熱帯魚を愛する夢見る少年」ツーチャンは誘拐事件に巻き込まれる。気のいい誘拐犯アケンの故郷の漁村で最初に誘拐された8才のタウナン、「見せ物小屋の蛇女役」の叔母、怠け者でバクチ好きの叔父、しゃべらない妹、ボケたおばーちゃん達との奇妙な暮らしが始まる。
感想
大らかなユーモアの漂う庶民的な、説教じみた所が微塵もないいい映画です。おいしそうに食べるシーンがいっぱい出てきたので、思わずこっそりドーナツをかじった。台湾の受験戦争は国民的な行事で、ツーチャンが受験生と知った「一家総出の誘拐団」は、問題集を買ってきて勉強させたり、「試験はなんとか受けさせなあかんなあ」と相談したりと、映画全体が"とぼけた味わい"です。しゃべらない少女がツーチャンに書いた手紙の「あなたの道をまっすぐに進んでください」という文章は、15才の少年に向けた実にいいメッセージでした。
見えないと思いますが↑のパンフの2段目の真ん中の写真のラストシーンも抜群のセンスだったよ。
おすすめ度:★★★★1/2
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誘拐

1997年 日本
監督 大河原孝夫
脚本 森下 直(1995年度城戸賞)
撮影 木村大作
音楽 服部隆之
出演 渡哲也(津波 ツバ)/永瀬正敏/酒井美紀/柄本明
メモ 1997.6.24 ナビオ阪急 梅田劇場
あらすじ
大会社の常務が誘拐される。犯人は身代金3億円を他の会社の役員に運ばせ、TV中継する事を要求する。
感想
3億円の札束というのは30キロの重さだそうです。30キロかかえてオジちゃんがあえぎながらヨタヨタ歩く。大勢の報道陣がマイクとカメラで取り囲込みながらワアワアついていく。上空ではヘリコプターが何機も追っかける。若者が自転車で走る走る。カメラマンがまけじと追いかける。前半とてもよかったです。後半は刑事達が地道に調査していく。プロフェッショナルぶりが好き。
今までは、渡哲也はもうひとつ、というより石原軍団があまり好きではない(徒党を組むからなあ)なーんて生意気思っていたのですが、表情が演技とは思えず、ずっしりした存在感ありました。
新聞記者が昔の資料を、引き出しからすぐ出してくるのにびっくり。自慢やないけど私なんて、1週間前にファイリングした資料もなかなかでてけーへんよ。
柄本明も「うなぎ」のヘンタイ男とまた違って、こわもて指揮官ナイスだったよ。
おすすめ度:★★★★
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真夏の出来事(HEAD ABOVE WATER)

1996年 アメリカ 97分
監督 ジム・ウィルソン(「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のプロデューサー)
脚本 テレサ・マリー
撮影 リチャード・ボーウェンC.S.A
音楽 クリストファー・ヤング
出演 ハーベイ・カイテル/キャメロン・ディアス(「マスク」)/クレイグ・シェイファー(「リバー・ランズ・スルー・イット」)/ビリー・ゼイン/シェイ・ダフィン/モー
メモ 1997.6.27 梅田シネマアルゴ
あらすじ
薬物とアルコールに溺れ奔放な人生を送っていたナタリーは、法廷で初老の判事に救われ、年の差をものともせず結婚する。「今まで男運が悪かったけど、ジョージと知り合ってシアワセ」な新婚生活を送っている二人は、ナタリーの別荘のある孤島へバカンスにやってくる。(彼女はお金持ちのお嬢ちゃんなのだ)。ジョージが夜釣りにいっている間に、昔の恋人がボートで島に乗り込んでくる。
感想
小品ながら、夏の陽差しの明るいブラックユーモアの佳作です。ドンドンどつぼにはまり込んでいく主人公たち、おもしろかった。ラストもよーでけてた。キャメロン・ディアスはあわてものの迷惑女だけどキュート。ハーベイ・カイテルは落ち着いたお堅い紳士からだんだんと・・・。コメディもとても似合う。
おっと書き忘れた。この映画小物がいっぱいでてきて、大活躍です。
おすすめ度:★★★★
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殺意のサン・マルコ駅 ベネチア映画祭批評家連盟賞

1990年 伊 90分
監督・脚本 セルジオ・ルビーニ
原作・脚本 ウンベルト・マリーノ
撮影 アレッシオ・ジェルシーニ
出演 セルジオ・ルビーニ/マルゲリータ・ブイ/エンニオ・ファンタスティキーニ
メモ 1997.6.28 CS録画
あらすじ
南イタリアの片田舎のサン・マルコ駅の駅長ドメニコは、嵐の夜、朝方の列車を待つ美女フラビアと一夜を過ごす。
感想
舞台劇を同じ俳優で映画化。田舎の駅長ドメニコは日々同じ事の繰り返しの日常から、嵐の夜、美女と夢のような一夜を過ごします。それが一転、酔っぱらった凶暴な男に追いつめられ、電話、電気が切られと悪夢のような一夜となります。細かい所までとても丁寧に作られた映画でした。
おすすめ度:★★★
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沈黙のメッセージ

ハーラン・コーベン作 ハヤカワ文庫 511ページ アンソニー賞最優秀ペイパーバック賞
あらすじ
元プロのバスケットボール選手であり、FBI捜査官も経験したスポーツ・エージェントのマイロン・ポライターが主人公。プロ入り目前の大物フットボール選手のエージェントとなるが、彼は恋人失踪事件の調査をマイロンに依頼する。
感想
軽快なテンポで土日で読めました。秘書の元プロレスラー エスペランサ、大学からの友達で相棒のホーン・ロックウッド三世など脇がいいです。ユーモアもあって面白かったのですが、主人公に魅力を感じなかった。頭のいかれた相棒が嬉々としてするにしても、よごれ仕事を相棒にさせるのは気に入らない。なお、相棒はアレクサンダー・ゴドノフ風。
おすすめ度:★★1/2
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天使たちの探偵

原 リョウ(漢字でません)作 ハヤカワ文庫 320ページ 1990年作 日本冒険小説協会最優秀短編賞受賞
あらすじ
私立探偵沢崎の”中年男からみたら子供”がかかわる6つの事件+書き下ろし1編の連作短編集です。
感想
全編季節の描写から入るという、いかにも「カッコしい」がいい。ハード・ボイルド小説は、”自分のハード・ボイルド姿”に酔った所がすこーしあったりして、この小説もそうなんですが、それもまたいい。主人公は、札びらでは動かない。そして、子供に弱い。ハード・ボイルドしてました。
おすすめ度:★★★1/2
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罪深き誘惑のマンボ(The Two-Bear Mambo)

J.R.ランズデール作 角川文庫 394ページ 1996年作 
あらすじ
白人でストレートのハップと黒人でゲイのレナードが主人公。二人は知り合いの警部補に頼まれて、行方不明になった美貌の黒人弁護士をテキサス東部のグローバルタウンという町に探しに行く。問題は、その町が人種偏見にこり固まった町であり、KKKも出没するらしい。
感想
全編下品なジョークがちりばめられています。大きな声では言えませんが、とても楽しみました。あとがきに書かれていましたが、「トレマーズ」のケビン・ベーコンとフレッド・ウォードのような相棒物語の怪作です。やられても立ち向かう(結構不屈の闘志を隠し持っている)二人がよかったし、町の警察署長も個性的でした。デビット・リンチ監督で映画化が進められているとの事、ぜひ観たい。なお、TVドラマ「ギリガン君SOS」が何度も登場。
おすすめ度:★★★★1/2
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盗聴

真保裕一作 講談社 257ページ 1994年作 
感想
5編からなる著者初の短編集。表題作の「盗聴」は「奪取dash」のように、専門的な難しい話が多いかなあと思って身構えましたが、そんな事はなく読みやすかった。「漏水」と「私に向かない職業」が好き。特に「私に向かない職業」は、よいネーミングっす。ほんと。
おすすめ度:★★★★
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どちらかが彼女を殺した

東野圭吾作 講談社ノベルズ 250ページ 1996年作 
あらすじ
妹の自殺死体を発見した警官の兄は、殺人と確信し、復讐するためにみずから捜査に乗り出す。容疑者は、妹の元恋人と親友。
感想
「新本格物読者への挑戦状(トリック、トリックって、ほんまにあんたら推理してんのか?)」といった、みかけによらず骨太な著者の”人のわるい”パズラーです。結末は書いていないのだ。たぶん犯人はこちらだと思うのですが、イマイチ自信がない。引っかけられているような気もする。
著者のファンになったのは「魔球」からです。冷たい透き通るような文体でした。
おすすめ度:★★★★1/2
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二役は大変!(TWO MUCH!)

ドナルド・E・ウェストレイク作 ミステリアス・プレス ハヤカワ文庫 351ページ 1975年作 
あらすじ
口から男のアートは、パーティで美女のリズと知り合う。彼女が一卵性双子の片割れと聞いたアートは「偶然だね。おれも双子なんだ」と口を滑らし、架空の弟バートはリズの妹ベティーと付き合う羽目に陥る。
感想
チョウ・ユンファの「大丈夫日記」風ドタバタです。相手が双子なので、朝起きた時に、いったいどっちだっけ?という大問題がプラスされています。ドタバタコメディオンリーと思っていたのですが、いいです、このラスト。
映画は未見ですが、アントニオ・バンデラス、メラニー・グリフィス、ダリル・ハンナ主演の「あなたに逢いたくて」の原作です。なお、この共演がきっかけでバンデラスとグリフィスはゴールイン。

おすすめ度:★★★★
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