世界は時間に支配されていた。通貨の代わりに時間が取引されている。25歳からは年をとらず、金持ちイコール時間持ちは永遠の生を楽しんでいる。金持ちと貧乏人にも公平に訪れるはずだった死が、金持ちには訪れない。持たざる貧乏人は、日々働きチャージした時間で、家賃、光熱費、食料、バス代を払い、
かつかつの毎日だ。 日々死の恐怖と隣合わせ。スラムゾーンのウィルは、変人で人生に飽きた金持ちハミルトン(マット・ボマー)から大きな時間を押し付けられる。この幸運に戸惑うウィルは、アクシデントで愛する母を亡くし、世の仕組みにいきどおり自暴自棄となる。一方、幸運だったはずなのに悪運を呼び、「時間を奪った者」として時間監視局員のレオン(キリアン・マーフィー)から追われるハメとなる。
感想
個性的な映画だと思う。「格差社会への警鐘」 「ガタカを超えない」など賛否両論やけど、
「マンマ・ミーア!」では、メリル・ストリープの金髪娘ソフィ役やったアマンダ・サイフリッドが
赤毛になっててねえ、追っ手と時間に追われて走る姿がいい。 敵役も個性的なルックスの人たちが、近未来を具現してた。「ガタカ」の静に対して、ボニーとクライドみたいな「動」の映画。時間を吸い上げる所は、ちょっと吸血鬼映画みたいでもある。