2008年12月の映画  戻る


ラースと、その彼女 LARS AND THE REAL GIRL
2007年 米国 106分 字幕:松浦美奈
監督 クレイグ・ギレスピー
脚本 ナンシー・オリヴァー
キャスト ライアン・ゴズリング(ラース)/エミリー・モーティマー(ラースの義姉カリン)/ポール・シュナイダー(ラースの兄・ガス)/ケリ・ガーナー(ラースの同僚マーゴ)/パトリシア・クラークソン(ドクター・バーマン「エイプリルの七面鳥」)/ビアンカ
メモ 2008.12.30(火)晴れ 梅田シネ・リーヴス
あらすじ
アメリカの小さな町で暮らしているラースは、シャイでオクテな青年だった。母の編んだショールが手放せないブランケット症候群。兄のお嫁さんに赤ちゃんが出来たと聞いてからは、人に言えない不安もつのっている。というのも、母はラースが生まれた時に命を落としているからだった。内気で彼女のひとりもいないラースに気をもんでいるのは、兄嫁。その兄夫婦にラースは「紹介したい人がいるんだ」と告げる。「おとなしいヤツには、驚かされるな」と大喜びする兄夫婦だったが、驚きはそれをはるかに超えていた。ラースが「ネットで知りあったんだ」と紹介した彼女は、等身大の人形”リアル・ドール”だった。
感想
こころ温まるファンタジー。 ファンタジーを素直に受け入れ、2008年の最後を飾るにふさわしい映画であった。
小さな町の人々、特に女の人たちは柔軟に彼女(人形の)ビアンカを受け入れる。「彼女に働いてもらいたいの」と提案する洋品店の女性。そして、ビアンカはマネキンとして働くことになる。こういう、あれやそれやの脚本の出来のよさにほれぼれした。
ラースは、実感してなかった母の死を体験することで、殻を破り踏み出すことができるのだ。
 
人との絆って難しいよね。うまくいえないけど、わずらわしい事も多々あるけれど、無くてはまともに生きていけない。距離感やバランスを自分なりにとることが、肝要かな。
お薦め度★★★★1/2戻る

フォーガットン The Forgotten
2004年 米国 97分
監督 ジョセフ・ルーベン
脚本 ジェラルド・ディペゴ(「フェノミナン」)
キャスト ジュリアン・ムーア(テリー)/アンソニー・エドワーズ(夫ジム)/ドミニク・ウェスト(アッシュ「300 <スリーハンドレッド>セロン」)/ゲイリー・シニーズ(ドクター)
メモ 2008.12.7(日)晴れ WOWOW録画
あらすじ
飛行機が行方不明になり、9歳のひとり息子サムを失ったテリー(ジュリアン・ムーア)は14ヶ月たった後も、立ち直れないでいた。しかし、家族写真から息子が消え、ビデオテープからも消えていく。精神科医(ゲイリー・シニーズ)と夫ジム(アンソニー・エドワーズ)は、「それは病気が治ってきているからだよ」とテリーに話す。息子は、もともといなかったと言うのだ。
感想
古くは「バニー・レークは行方不明」、新しくは「フライトプラン」系の映画であった・・・はずなのに、こんなにとんでも映画だったとわ。えーかげんな脚本で、びっくりした。説明できない事は、空中に放り出してしまえってか?
一緒に子供達を探していたアッシュは、敵に捕まえられたと思ってたら、すんなり現われる。アンタ、ボコボコにされていたんとちゃうん。それを疑いもしないテリー。あんたほんまに頭、大丈夫か? 「アッシュはもしかしたら、敵かも」と思っていたのに、そんなことは何もなくスルー。 結局色々飛んでいった人はどうなったの? ゲイリー・シニーズもしょっぱなから怪しすぎ。 それに、だいたいやなあ、そんな実験に何の意味があるん?誰か説明して。極めつけはラスト。ねたばれ>  結局時間が戻ったの? そんなことまでできるワケ? あんたら魔法使いか? 
お薦め度★★戻る

バニー・レークは行方不明 Bunny Lake Is Missing
1965年 米国 107分 モノクロ
監督 オットー・プレミンジャー(「ローラ殺人事件」「或る殺人」)
原作 イヴリン・パイパー
キャスト ローレンス・オリヴィエ(ニューハウス警視)/キャロル・リンレー(アン「ポセイドン・アドベンチャー 」)/ケア・デュリア(兄スティーブン「2001年宇宙の旅」)
メモ 2008.12.7(日)晴れ WOWOW録画
あらすじ
アンは幼稚園に娘を迎えに行く。ところが4歳の娘は見当たらず、保母達だれももそんな子は知らないという。アメリカからイギリスに引っ越してきたところで始めての登園日。この地で知り合いは兄だけ。警察が調べたところ、引っ越した家に娘の痕跡は、何もない。渡航した船の乗員名簿にも親子の名前はない。