クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)


 1999年12月11日から配信を開始した「クリスマス・キャロル」は、全305回の配信を 2004年7月4日で終えることができました。ありがとうございました。

 1843年に発表されたこの作品は、1902年(明治35年)には抄訳も含めると 34 種類もの日本語訳があったようです。その後も多くの方々が訳されていますから、 数えきれないほどの翻訳バージョンがあるのではないかと思います。

 原文は T.S.エリオットの詩を思わせるほどで、忠実に訳すと意味不明になる 部分が多くあります。そのせいか、最近出版されたものも含めて、満足する翻訳 はまだないような気がします。読みやすい訳だと思っても、原文から大きく逸脱 しているという欠点があります。

 明治の頃の翻訳は、Scrooge が 酢九郎次、Marley が 丸屋 となっているなど、 時代を感じさせます。このメルマガの日本語訳は逐語訳で配信しましたので、訳 文の質は別にして、原文に近い翻訳版ではないかと思います。

本文 第 1 章 〜 第 5 章

読者の広場

Charles Dickens について


 以下「あとがき」のつもりで、新潮社文庫村岡花子訳と集英社文庫中川敏訳の「クリスマスキャロル」について書いたものです

村岡花子訳の訳文について
村岡花子訳の訳の「抜け」と「つけ加え」について
村岡花子訳の誤訳について
中川敏訳の訳文について


 この作品を何度も読んでいるとクリスマスが身近になりましいた。心改まるというか、すがすがしく新たに元気が出てくるというか。みなさまもクリスマスの気分を、ぜひ味わってください。





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