虹色の上海〜周壮
 
周壮
 
 
Zhouzhuang
 

  上海発着のツアー(専用車と日本語ガイドつき)も多く、蘇州や他の水郷古鎮と組み合わせた日帰り観光が人気です。  

 
街角の風景から
 


       
 
畦道を行く
元は水田だったところを宅地に開発している途中なんです、と言わんばかりの場所で車を降ろされました。ドライバーの案内で畦道を分け入って行きます。
 
裏口から入る
畦道の行き止まりで解体途中の廃屋にぶつかりました。壁に穴が開いています。さて、どうしたものか。とりあえず先に進むためにはここをくぐるしかありません。
 
周壮現る
路地を抜けるとガイドさんがひと言「周壮に着きました」。どうやら地元民用の入口だったようです。あの、私たち一応外国人旅行者なんですけど……。
 

       
 
賭けトランプ
運河に浮かべた観光舟の上で娘さんたちがトランプ。休憩時間なのかと思いきや、みんなやけにシリアスな表情。間違いない、賭けてるな、これは。
 
メインストリート
どうやらこちらが正規の入場口らしいです。周壮観光には入場料がかかりますが、裏口から入ったからタダということはありません。念のため。
 
草細工
面白い土産物屋を見つけました。植物の葉や茎を使って、折り紙のように昆虫や鳥の模型を作っています。けっこうリアル。カエルはちゃんと跳ねるんですよ。
 

       
 
フセインvsブッシュ
時事ネタに対する素早い反応も、土産物屋には必須の姿勢です。このときはイラク戦争開戦一周年くらいでしたからね。今なら第二段も出ているかな。小泉vs金正日とか。
 
象棋
魯迅公園でも見ましたが、相変わらず中国将棋は人気です。駒が丸いのと、チェスのように取った駒が使えないところが、日本将棋との大きな違いです。
 
雙橋
周壮の橋の中でも特に有名なのがこれ。奥のアーチ型と、それに直角に交差する梁状の、ふたつの橋の組み合わせです。ここもガイドさんお勧めの撮影スポット。
 

   
南北運河
南北に走る一本を背骨として、それを補完する肋骨のように東西に二本というのが、周壮の運河の基本構図です。南北運河はメインストリートだけあって幅もやや広く、舟の量が多い気がします。張庁や瀋庁といった観光スポットや土産物屋の多くも、この道沿いに展開しています。
   

  時には運河沿いの道を離れて
路地に迷い込んでみましょう
    人々の生活の息遣いが
ほら、聞こえてきませんか?
 

   
東西運河
南北運河と比較するとやや地味な印象ですが、風に揺れるしだれ柳、長い歳月に踏み固められた石畳など、そぞろ歩くにはおあつらえ向きの風情がそこかしこに顔を覗かせています。「侘び」「寂び」に通じるものがあると言ったら褒めすぎでしょうか。絵になるのはむしろこちらかな、とは思います。
   

       
 
張庁
明代の水郷建築を代表する建物。そのわりには戦前の日本の化粧品の広告が飾ってあったりして、面白い反面、日本人としてはちょっと複雑な気分。
 
瀋庁
こちらは清代。道路に面した玄関から、客間、居間、茶の間と、奥に行くにしたがって箱を重ねるように、どんどんプライベートスペースとなっていきます。
 
プライベートマリーナ
瀋庁の一番奥にあるのはなんと港。この船着場から水路が表の運河へ直接つながっているのです。さすが豪族、金はそういうところにかけるものなんですね。
 

       
 
太湖石
厳密に言うと港のさらに奥に庭があります。そう、豫園を思い出してください。中国で庭と言えば「奇岩を鑑賞する場所」でしたね。ここにあるのも見事な穴ボコだらけです。
 
万三蹄
周壮に来たら、何も見なくてもいいけどこれだけは食べていってください。中国で食べたものの中で一番美味しかったと、自信を持って言えます。
 
夕暮れ
波ひとつない水面に映る家並み。うっすらと茜色に染まっていく空。観光客の喧騒も消え、街が素顔に戻っていきます。周壮が一番美しく輝く時間かもしれません。
 


   

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